「このきら様がーっ!?」
深夜の外人墓地に、旧型スクール水着に身を包んだ少女…大道寺きらの悲鳴が響く。
世界征服を企み行動を開始した若干11歳の天才児きらは、しかしその1日目にして日本に来日していた”緋目の人形遣い”リーゼロッテ=アッヒェンバッハ(10歳)の手によって完膚無きまでに叩きのめされていた。
「…無様だね、自称天才」
漆黒を基調としたゴシックロリータの衣服に身を包んだリーゼロッテは、聖霊力で動くスライムの残骸まみれで横たわる旧スク水ランドセルの少女博士を、初来日とは思えないほど流暢な日本語で詰り、嘲笑った。きらは思いっきり石畳に叩きつけられたせいで満足に動かせない四肢をひくつかせ、なんとか動く口で反撃を試みる。
「うるさいっ!聞く所によれば貴様ろくに学校にも行ってないそうじゃないか!
そんなド低脳に馬鹿にされる筋合いは無いわっ!」
「…うるさいよ」
さすがにカチンときたか、リーゼロッテは仰向けに倒れたままのスライム塗れのきらの側まで行くと、その脇腹を思いっきり蹴飛ばした。きらは「うぐっ」と呻き声をあげると、そのまま数十センチ転がって、うつ伏せのままヒクヒクと身体を痙攣させた。
「聞く所によるとあなた『出る杭は打たれ、出過ぎた杭は打たれない』ってうそぶいているらしいね。でも、それ間違い。出過ぎた杭はどうなるか、その身体に教えてあげる」
そう言うとリーゼロッテはつかつかときらの頭の上に立ち、その後頭部を踏みつけた。
「出過ぎた杭はね、出切って倒れても放っておかれるんだよ。役立たずだからね」
そのままぐりぐりときらの頭を踏み躙るリーゼロッテ。きらは「やめんか…バカ者…」
などと唸ってはいるが、はっきり言って説得力が無い。
「それから雨曝しになって…子供に傘で突付かれたりするんだよね。こんな風に」
リーゼロッテは持っていた傘の先できらのお尻の間をスク水越しに突付きはじめた。
「ぎゃあああああっ!!やめろ、やめろばか者っ!!」
ズブリ、と傘の先端がきらのアナルに突き刺さる。突然の事にきらは半狂乱になって泣き叫ぶ。
「ひぎゃあぁぁぁぁっ!!やめ…かっ!さっ、裂けるぅぅっ!!!」
「…壊れろ」
グイ、とリーゼロッテは傘を横倒しにした。アナルに突き刺さったままのそれは、その先端できらの腸壁を掻き、抉る。
「っ〜〜〜〜……っ!!」
もはや声とも呼べないきらの絶叫。が、リーゼロッテは無表情のまま淡々と、その無情なる責めを続ける。リーゼロッテは傘を手放すと、再びきらを足蹴にして仰向けに返す。
アナルに突き刺さったままの傘はきらの体重を受け地面に沿う形となり、反対側の腸壁を抉る事となり、しかし無理な負荷が傘の先端を押し戻した。しかし、きらはもはやそれに痛みを感じる事も、開放感を得る事も無く憔悴しきっていた。
「いい物見つけた」
リーゼロッテは、はぁはぁと荒い息を吐くきらの横に屈み込むと、きらが背負っていたランドセルから縦笛袋を引き抜いた。
「出過ぎて放っておかれた杭はね、子供のおもちゃにされて、それも飽きられると」
リーゼロッテはその小さな手できらのスクール水着の水抜き穴をグイと開くと、袋から取り出した縦笛をスッと持ち上げ…。
ズブッ!!
「うああああああああああああああっ!!!」
きらの絶叫が木霊する。リーゼロッテは、剥き出しになったきらの秘裂を指で開き、露になった尿道口に、縦笛の先端を力一杯突き刺したのだ。
プシャァァァァ…!!
縦笛の穴という穴から、きらの小水が吹き出し、スクール水着を色濃く染め上げ、きらの顔にも飛沫が掛かる。とうとうきらは白目を剥き口から泡を吹いて失神してしまった。
「野良犬に小便を引っ掛けられる。覚えておくといいよ、バーカ。それでね…」
リーゼロッテはパチンと指を鳴らした。すると、闇から現れてくるシャイニ…もとい幾つかの大人の人影。
「最後はアブナイから大人達に持って行かれる…どこかは知らない。山の奥かもね。それじゃ」
リーゼロッテは完全に抜けた傘を拾うと、漆黒の闇の中へと消えていった。残されたのは、正気を失ったきらと正気を失っている幾人かの大人達…。リーゼロッテの不思議な眼力によって、理性を飛ばされたのだ。
「ホントウダ、オンナノコガコンナトコロニイル…」
「イケナイナ、コンナヨナカニヒトリデ…」
「ココハヒエル。カゼヲヒクトイケナイ…」
「オニイサンタチガアタタメテアゲルヨ…」
大人達はぐったりしたきらの身体を抱きかかえ、どこかに連れて行く…。
…こうしてある意味世界は救われた訳だが、その事を語る者は一人として存在しない…。
終わり
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