ぴこぽん氏・作

 ぴこぽんさんによる「アルカナハート」のエロパロSSです。

 氏のアルカナものは陵辱ネタが多かったですが、今回は甘い百合ネタとなっております。


 このはを完膚無きまでに叩きのめし、神依さまの第一の側役になるには、この方法しか無いのです。
この犬若なずな、例え蛇蝎と罵られようと、この計略を達成させていただくのです。わふ。


 朝早い時間を狙うのです。剣の稽古をなさる為、神依さまの朝は早いのです。夕べは計画を練る為に
遅くまで寝られなかったのですが、その分計画は完璧なのです!
 屋敷の庭から、神依さまの声が聞こえるのです。早速計画を実行するのです。

「神依さま!…とこのは、おはようございますです」
「おはよう、なずな」
「なずなどの、おはよございまするー」

 む、なんでこのはがいるのですか。相変わらず空気の読めない奴なのです。

「なずなどの、このはは神依さまと手合わせをさせていただいておりまするー。光栄でございまするー。
なずなどのも一緒にいかがでございまするかー?」

 空気は読めないくせに勘だけは鋭いのです。

「そうだな。どうだ?なずな。手合わせ願えないか?」
「神依さま、大変光栄ではごさいますのですが、はやたとふすみがまだ寝ているので今日はご遠慮させていただきますです」

 …仕方無いです。今朝はあきらめるのです。でも…神依さまと手合わせ、したかったです…。


 お昼です。学校での昼食の時間です。今朝は事が上手く運べませんでしたが、今度はバッチリなのです。
一早く神依さまと合流し、昼食をご一緒するという体で二人きりになるのです。

「あ、いたいた。おーい、なずなー!一緒にお弁当食べよー!」

 …お姉ちゃんの声です。相変わらず空気の読めないお姉ちゃんなのです。無視して神依さまの所へ行くのです。

「今日はねーちん特製の梨の寒天寄せもあるよー!」

 ……お姉ちゃんの作る和菓子は美味しいのです。悔しいですが釣られてあげるのです。


 放課後です。神依さまの教室前に行って、二人きりで帰るのです。本当はいけない事ですが寄り道もするのです。

「なずなずはっけーん♪」
「あ、愛乃はぁと先輩!?」

 これは困りました。愛乃はぁと先輩はいい人なのですが、お会いする度になずなをなでなでもふもふするのです。
急いで立ち去らねばとは思ったのですが、愛乃はぁと先輩の運動能力には敵いませんのです。なずなはたちまち
捕まってしまったのです…。

「なずなずかわいいよ〜なでなでなでなで〜」
「わふーっ!やめてくださいですーっ!」
「はぁとー…って何やってるの?!」

 廿楽冴姫先輩です。助け舟なのです。

「冴姫ちゃん!あのね、なずなずをなでなでしてたの」
「そうなの…はぁと、今日は私、生徒会があるから」
「そうなんだ…じゃあなずなずと一緒に待ってるよ。なでなでなでなで〜」
「そう…じゃ、はぁとをよろしくね、犬若さん」

 廿楽冴姫先輩〜!待って下さいです〜!何故か廿楽冴姫先輩はなずなに鋭い視線を向けて去って行ったのです…。
この後、神依さまとこのはが来るまでなずなは愛乃はぁと先輩になでなでもふもふされ続けたのです…。


 そんなこんなで神依さまのお屋敷に帰宅したわけですが…いけません。このままでは完璧な計画も無意味です。
何か良い手立ては無いものかと、なずなは新聞を読みながら考えていました。その時、ふといつもは軽く流し読み
するだけの海の情報欄が目に入りました。
 これです…これは使えるのです。わふ。


「まだ起きていたのか、なずな」

 深夜、なずなは庭先の厠へ続く縁側にいたのです。そこを神依さまに見つかりました。計算通りです。わふ。

「はい、神依さま。今宵は満月、霊力が漲る夜なのです。なずなはいつもこうして、霊力を高めているのです」

 嘘です。いつもなずなは夜眠くて寝てしまうのです。

「そうか…そういえば小犬若の先代もそうしていたな」
「先祖伝来の修行法なのです。わふ」

 なずなは今日が初めての挑戦ですが。…このはやお姉ちゃんが起きてくる気配はありません。今です。

「…神依さま、なずなの願いを聞いて下さい」
「何だ?私に出来る事なら善処しよう」
「ありがとうございます。では…」

 なずなは立ち上がると寝巻きを脱ぎ捨て、庭に下りました。垣根が被っているので、外から見られる心配は
ありません。

「この満月の下で…どうぞ存分になずなを抱いて下さい。なずなは、初めてを…神依さまに捧げとうございます」

 …い、言ってしまいました!なずながこのはを出し抜くには、もうこの手しかありません。

「なずな…意味は、分かっているのか?」
「はい。なずなは…神依さまになら、悦んでこの身全てを捧げる、その覚悟で来ました」
「…いいんだな?」
「はい。神依さま、どうか、なずなの、全てを」

 神依さまがなずなの寝巻きを持ってこちらに来ます。なずなは残った下着に手をかけます。

「ご覧になって…あ」
「…夏とはいえ風邪を引く。羽織っておくといい。そして」

 神依さまはなずなに寝巻きを羽織らせて下さった後、ぎゅうっとなずなを抱きしめてくれます。

「お前の決意を貰うぞ…なずな」

 なずなの目尻に、涙が溜まるのがわかりました…。


ぴちゃ…くちゅ…

「神依さま、気持ちいいです…わふぅ…」

 満月の夜の庭で、神依さまの舌が、なずなの乳首を舐めて下さります。なずなは寝巻きを羽織ってはいますが、
帯は締めていません。袖を通しただけです。なずなも、神依さまの胸元へと手をやります。

「なずな…いいぞ。私のも…してくれるか?」
「はふ…それが神依さまの…御命とあらば…」

 なずなは神依さまの寝巻きの上から、胸乳を愛撫します。柔らかい感触が、手いっぱいに広がります。

「神依さま…トクントクンいってますです…ぁ」

 神依さまの心臓の鼓動を伝えると、神依さまはまるで「言うな」と言わんばかりになずなの胸の横、肋骨の
辺りに舌を這わせます。なんで…なずなの弱い所、知ってるですか…神依さま…?

「ふぁん…神依さまぁ…」
「なずなは…一生懸命寄せて上げているんだな…」
「なんで…なんでそのことを…はぅんっ!」
「かわいい側役の事は良く知っておきたいからな…」
「かわいい…?なずなの事、かわいいと言って下さるですか…?」
「ああ…こんなかわいい側役が居てくれて、私は幸せ者だ…」
「神依さま…なずなも…なずなも幸せでございます…」

ぺちゃ…ちゅっ…

 神依さまはなずなの肋骨の辺りや腋の下にまで舌を這わせて下さいます。なずなは、感激と、興奮で、もう…

「あふぅ…わふっ…神依さま、なずな…なずなはっ、もうっ!」

ビクビクビクンッ!!

 なずな…イっちゃったです…身体から力が抜けて、膝立ちになり、お股からジョロジョロとまるで赤ん坊のように
おしっこを垂れ流しているのに、止める力すら湧きません…。

ピチャ…

「…わふっ!?か、神依さま、そこ、汚いです…っ」

 突然、神依さまがなずなのお漏らししたばかりのお股に指を這わせて来ました。なずなのおしっこで、神依さまの
指を汚してしまう…。そう考えると、なずな、思わず腰を引いてしまいます。でも、力が入らない状態でそんな事を
したものだから、なずなは、バランスを崩して尻餅をついてしまいました。

「なずな…今、お前の全てを捧げてもらうよ…」

 月光を背に、神依さまがそう告げます。なずなは、ちょっと怖くなって、身をきゅうっとしてしまいます。

「力を抜いて…なずな…」
「は…い…」

 恐る恐る、なずなは力を抜いていきます。神依さまの指が、なずなの一番恥ずかしい所をまさぐっているのが
わかります。その間なずなは、とてもくすぐったくって、でも、幸せな気分で…。やがて、神依さまの指が入り口を
捉えました。くっと、指が入ってくるのがわかります…。


 神依さま、なずなは、世界一の果報者です…。


 翌朝。なずなは自分に割り当てられた部屋の布団の中で目が覚めました。寝巻きは…昨夜着ていた物とは違います。
そして、お股に走る鈍い痛みが…昨夜の事が夢でなかった事を教えてくれます。
 なずなは庭へ向かいました。そこでは、神依さまがいつも通り剣の稽古をなされていました。でも、いつもと
違って一つの洗濯物が干されていました。…昨日、なずなが着ていた寝巻きです。

「神依さま、おはようございますです!」

おわり


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