「ミルドレッド=アヴァロンの失踪と、メイフィールド事件の情報操作。これらの真相と因
果関係について━━━」
まだ出来て新しいと思われる密室の中で、彼女…ペトラ=ヨハンナ=ラーゲルクヴィストは腕を組み、何かを見下す形でそう言葉を発し、そして続きを紡い
だ。
「まだ何も話してはもらえませんの?廿楽冴姫」
ペトラが見下げた視線の先には、ベッドに四肢を拘束された冴姫が彼女を睨みつけていた。
ただ、その衣服は所々破れ、股間には豆型のバイブレーターが当てられていたが…。
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足技のリーチなど、所詮はインファイトにおいて手技と比べて長いというだけに過ぎない。
「ああっ!」
冴姫のその自慢の脚に、また一発の光弾が命中する。冴姫が闘っているのは、西欧聖霊庁対策実行本部特務1課所属の肩書きを持つ聖女・ペトラ。彼女の闘い
方はガン・カタ。二丁の銃を自在に操る彼女のファイティングスタイルに冴姫は翻弄され、得意の接近戦の持ち込めず、ただただ狩りや射的の的の様に狙い撃た
れていた。
「くうっ!あうっ!嫌っ!!」
また何発もの光弾が当たり、冴姫は何度目かのダウンを奪われる。ペトラの銃は、相手を肉体的に攻撃する物ではない。相手の血を見ずに戦闘力を奪うのだ…
事実、冴姫は流血してはいたが、その理由の殆どは地面や壁に当たった時に出来た傷だった。だが、銃によって撃ち抜かれた箇所は激しく痛んでいたし、その痛
みは実際の銃で撃たれたのと同じであろう。
「…もう終わりにしませんこと?」
「まだ…まだ、負けてない…ぐっ!」
ノロノロと立ち上がる冴姫。立ち上がりきると同時に、また一発光弾を脇腹に食らう。…冴姫にとって不幸なのはペトラの銃撃が痛みと衝撃のみを伴うので
あって、血や体力を著しく消耗するのではないという事、つまり何度でも立ち上がれてしまうのである。…彼女には、負けられない理由があるからこそ。
「あまりに往生際が悪いのは…品が無いのではございませんこと?」
「はあっ、はあっ…品が、無くて…結構よっ!!」
冴姫の啖呵と共に、ペトラの視界からその姿が消えた。一瞬、目を見開くペトラ。
「まだ余力があったとは…」
…ペトラの頭上に、冴姫はいた。激しく痛むだけで、脚は傷付いていない。つまり、痛みさえ我慢すれば正常に動かせるという事。そして、跳べないと思わせ
ていると思っているであろう相手に向かって跳ぶ。それが冴姫の最後の作戦だった。ペトラは、立ち往生している。
(いける…彼女は私を見失っている。このまま接近戦に持ち込めば…!)
…ペトラは、立ち往生している…している、フリだった。
「━━━仰げや聖霊、さきがけ住かん」
凜とした声が、静かに響く。そして、ペトラの全身が眩い光に包まれ━━━
「ジラエルよ、聖なる心を御前に捧げ、眩き冠と輝かん」
…冴姫が気絶する前に見た光景は、ただ眩しいばかりの光線だった。
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ブウゥゥゥゥン…
何も喋らない冴姫の代わりに、バイブレーターが音でもって答える。
いや、正確に言うならば冴姫は何も答えないのではない…答えられないのだ。
口にボールギャグを嵌められていては。
「うぐぐぐ…うーっ!ううーっ!」
冴姫は唸る。精一杯非難しているのか、それとも…。
ペトラはそんな冴姫のぐちょぐちょになった顔を見下し、おどけてみせる。
「あら、何も話す事は無いと仰るからそれならばと付けて差し上げた装飾品ですのに、それがそんなに気に入りませんこと?では外して差し上げますわ」
そして片手をボールギャグの金具に、片手を冴姫の股間に伸ばし、まじまじと冴姫の痴態を覗き込むようにして…金具を外すと同時に
「さあ存分に━━お鳴きなさい」
グリッ!
「あアああアァぁっッ!!」
股間に伸びていた手が、指が、冴姫のバイブによって肥大化させられたクリトリスを潰すように力強く摘む!
「げほっ!ぐほへっ!や、やめっ!!ごほっ!いやあぁぁっ!!ごっへっ!!」
激痛に泣き叫ぶ冴姫。だが、溢れんばかりの己の唾液が喉のおかしなところに流れ込み、むせ込んでしまう。
「さて廿楽冴姫。私はとても多忙な身ではありますが、今日は貴女に聞きたい事を聞くという用件でスケジュールを埋めてありますの。
いえ、明日も、明後日も、貴女が壊れて私が飽きるまでずっと、ですわ。私には優秀な部下がおりますのよ。愛乃はぁとの身柄の確保もそう遠くない内に完了致
しますわ」
ギュッ…と、闘いの際はいつも身につけている白い手袋を引き寄せ、ペトラは台に乗せてある女責めの器具を手でなぞる。
「だからそれまでの間に、貴女の御親友に見られて恥ずかしい姿を恥ずかしく感じないくらい、徹底的にさせてもらいますわ。まずはそうですわね、いきなり挿
入れても痛くないように浣腸…いえ浣膣をしてあげますわね。膣の中を薬で一杯に満たして……それで貴女の純潔を破らさせて貰いますわ。想い人の物でも固体
でもない、ただの液体に処女を捧げなさい」
そう言うとペトラは液体の満たされた浣腸用の注射器を手に取り、精一杯に藻掻く冴姫の肢体の一番恥ずかしい場所に先端を当てた。だが、挿入まではまだし
ない。ヒクヒクと蠢く女の芽に先端をなぞるように擦り付け、その反応を楽しみつつ冴姫の恐怖心を煽る。
ビクビクッ!ビクンッ!
「くうっ!ううんッ!こんな、こんな事で…っ」
強がりを口にする冴姫。だがバイブからの刺激と注射器からの刺激、そして恐怖心やら何やらでもう冴姫のそこは受け入れの体制が出来上がっていた。冴姫自
身は死してはその事を、そしていつ挿入されるかわからないという恐怖心を抱いている事を認めたくないだろうが…。
「強情ですのね…それでこそですわ。廿楽冴姫、存分に鳴かせて差し上げますわ…」
ずにゅっ
「ひいっ!!」
「まだ先端を中に入れただけですのにその鳴き様…いいですわ、この先どう鳴き喚いてくれるのか、楽しみでしかたありませんこと、よっ!!」
ジュニュルルルルルルルっ!!
「ひ、ひぎいぃぃぃぃィィィぃいィッ!!!!」
ゲル状の冷たい液体を膣内に満たされ、冴姫はあられもない悲鳴を上げる。ボグッ、ボコッと音を立て、産道中が広げられていく感覚に襲われ、冴姫は大きく
いやいやをする。だが、そんな冴姫を見てペトラは愉悦に顔を歪ませ、更に中身をブチ撒けていく。
ブチィッ!!
冴姫の中で何かが裂ける音が小さく響いた。だが、直後にさらに奥へと侵攻する液体に意識を取られ、愛する者と迎えるはずだった冴姫の破瓜の痛みは、無情
にも終わる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ…終わった…の…?」
ペトラは、凄惨な様相に拍車のかかった冴姫を見下し、未だ刺さったままの注射器を使い、冴姫の膣の中身を吸い込み始めた。
グボボボボボボボッ!!
「え!?や、いやああああああっ!!吸われてる、吸われてるぅぅゥゥっ!!」
「惚けている場合ではございませんわ。一度きりの注入で終わると思ったら大間違いでしてよ!」
そして注入量の三分の二を吸い出した所で、また注入し始める。
ブビュルルッ!ビブビュルルルルッ!!
「ひあああああああああっ!!あああっ、うああああああっ!!」
「あぁ…とてもいい鳴き声。ぞくぞくしますわ。もう一本入れたら、どうなるのかしら?━━ここに」
そう言うとペトラは同じ浣腸用の注射器を冴姫の秘裂にあてがい、突き刺す……だが今度は尿道口に。
ジュルルルルルルッ!!
「あがあぁああああっ!!お、おな、おなかがあぁぁぁぁっ!!!」
ギュボギュボと音を立て、2本の注射器の中身を交互に出し入れされる冴姫。そのたびに腰はビクンビクンと跳ね上がり、絶叫が木霊する。
やがて膣に刺された注射器の中身が真っ白に変わると、ペトラは目を細めそれを引き抜いた。そしてハァハァと息を荒げる冴姫の顔の前にそれを持って行き、
まるで顔射のように中身をビュルビュルとかける。弱々しくイヤイヤをする冴姫。
「いや…いやぁ…」
「あら?貴女が初めてを捧げた相手ですのに…そのように拒絶せずともよろしいんでなくて?…お仕置きが必要そうですわね」
ペトラは更にもう一本の注射器を取り出し、冴姫のヒクヒクと揺らぐ菊門へと突き刺し━━同時に空になった注射器を膣の奥まで突き刺した!
「ひぐっ!?ひぎぁっ!!ひぐぅぅぅぅぅっ!!」
「さあ、正直にお言いなさい。ミルドレッド=アヴァロン失踪と、メイフィールド事件の真相と…貴女の本心を!!」
冴姫の中の正常な判断を下せる理性は、塵芥のように砕かれ、散らされていた。そこにはもう、気高さのカケラもなく……一匹の雌奴隷がいるのみであった。
「ああっ!しゅごい!すごいのぉぉぉっ!!喋ります、何でもしゃべります!だからやめないでぇぇぇぇぇぇっ!!!」
「━━冴姫ちゃんを返せ」
「ええ、よろしくてよ。私、壊れた玩具に用はありませんもの。それよりも愛乃はぁと、私、あなたに興味がありますの」
終わり
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