セレン氏・作

 「俺の城」のセレンさんから暑中お見舞い小説をいただきました。ヴァルキリープロファイルものの、ちょっとエッチでオシャレなSSです。まるでサキの短編のようですぜ。(^^)

(レナス様出演の本家エロエロ小説はこちらでお楽しみ下さい!)


「なあヴァルキリー、暑くないか?」
太陽がギラギラと照りつける。
レナス達はとある海岸に来ていた。

「いや、そんなことはまったくない。神族だからな。」
まったく暑くない、と言う風な返事。
「いいよな〜、俺なんかちょい前まで生きてたから暑くて仕方ないぜ。」
かわってこちらは暑くて死にそうな感じである。
「我慢するんだな。」
そっけなく言うレナス。
はやくここから立ち去り主神オーディンからの使命を果たしたい。
そんな気持ちがいっぱいなのに、仲間達がどうしても休暇がいるといいここにやって来たのだ。


「あついのよ、視覚的に。」
ふと、沈黙をやぶる。
「視覚的?」
何のことかレナスには解らない。
「そっ。その鎧が。みてるとなんか蒸れてきそう。そんなんじゃこっちの戦闘力が低下しちまうぜ。」
まったく根拠のない言い訳。
「それは困るな。」
戦闘と聞いて少し興味をもったレナス。
「あっ、そうだ。」
男が、ポンと手をたたく。何かをひらめいたようだ。
「ん?どうした。」
興味ついでに聞き返すレナス。
「ヴァルキリーの鎧って確かマテリアライズパワー(MP)から自分で構成したんだよな。」
「そうだが・・・。」
神族であるレナスは物体をMPから作り出したり、MPに戻したりということができる。
作り出した武器などは、人が作り出したものとは違い刃こぼれをおこし、壊れるということはないのだ。
「それじゃあさ、その鎧をもう一回MPに分解してから再構成することもできるよな?」
目をキラキラさせて言う。
「もちろん可能だが。」
それが何を意味するのか、少し疑問に思いながらも返答する。
「じゃあさ、じゃあさ、これに作り変えてくれ。」
そう言ってどこから取り出したのか、一枚の写真を見せる。
そこにはみつあみの少女が紺色の水着をきて恥ずかしげにポーズをとっている姿が映し出されていた。
「これにか。・・・・まあいいだろう。そのかわりちゃんと戦うんだぞ。」
仲間の気が済めば、使命をはたすことができる。そう考えしぶしぶとレナスは了承する。
「もちろんだぜ。」
期待に満ち溢れた返事。
レナスが目を閉じ集中する。
するとレナスの鎧が光につつまれ、形を変えてゆく。
「おお〜っ。」
その視界の先には、スクール水着を身にまとったレナスの姿があった。
普段はものものしい鎧に身を固めた、お堅い戦乙女。
目の前にいるのは紛れもなくその戦乙女ヴァルキリーである。
そのギャップが男の興奮をいっそう高めていった。
「これでいいのか?人間は変な鎧を着るのだな。」
出来栄えを確かめて見るレナス。
「おっけ〜おっけ〜、いいよすばらしい。」
前に、後ろにと、忙しく動き、レナスの姿を眺める。
「なんだ、なにかおかしなところでもあるのか?」
男の行動が理解できず、ただ問い掛ける。
「いやいや、まったくそんなことはないですよ。うん。すばらしい。」
うなずきながら細部までよく観察する。
(うわ〜おへその形がくっきり。いやらしい体してるな〜)


「そうだ、両手で髪をかきあげてみてくれ。」
男が次なる要求を出す。
「髪を?それならくくっているのを解かないと。」
一つに束ねていた髪の毛をほどく。
「こうか?」
そして男の注文どうりやってみる。
「ストップ!!」
途中でレナスの手を止めさせる。
「・・・・・。」
レナスはうでを後ろにやり髪をかきあげる状態で手を止める。
胸を前に突き出した感じのポーズになる。
その強調された胸は、はじけんばかりである。
(くぅ〜っ、たまらん。)

「は〜っ、いいよ。うん。・・・あっ、もう戻していいよ。」
ととのった胸の形を堪能したので、男がOKを出す。
「もう満足したか?」
「だめ、だめ、だめっ。まだ、もう少し。」
めったにないこの機会をこれで終わらしてしまうのはもったいない。男は一生懸命に懇願する。
「仕方ないな。それで、次はどうすればいいのだ?」
軽くため息をつく。
「それじゃあ、手を後ろで組んで。」
「わかった。こうか?」
言われたことにを忠実に実行するレナス。
「う〜ん、いいな〜。」
もっと近くで見ようと思い、レナスのそばへと寄る。
「そんな近くで・・・。」
少し恥ずかしくなって、身をよじる。
(もう・・・だめだ〜っ)
レナスのその仕草によって、男の理性がはじけとんだ。
「うおぉぉぉ〜っ。」
男は雄叫びを上げながら、レナスの胸へと手をのばした。

がぎっ

「・・・・・。」
「どうした?」
無言の男を見つめるレナス。
「・・・か、硬い・・・。」
むにゅっ、とめり込む予定だった指があらぬ方向に曲がっている。
「それはそうだ。鎧だからな。」
さらりと言い放つ。
「・・・・。」
暑さとあまりのショックの大きさに、男は地面に崩れ落ちた。


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