ジャイ子と呼ばれる少女が居た。
決して本名では、無い。
その少女には、兄が居た。
ジャイアンと呼ばれガキ大将である。
その妹だからジャイ子。
誰がつけたか解らないそのあだ名、周囲に完全に溶け込んでいた。
そして、子供達にとって暴君であるジャイアンの数少ない弱味の一つであった。
外見は、残念な事に兄に似てあまり恵まれていないが、漫画家を夢見、女の子らしい所がある少女。
こんな子が本来の埜鐚と関わり、自分の人生も駄目にされるのだから本来の埜鐚の人生は、埜鐚自身だけじゃなく、周囲にもとんでもない害悪であった。
しかし、今の埜鐚と関わるのは、本人が邪過ぎる為、さらに酷い事になるのであろう。
そんなジャイ子が、友達と遊び道の帰り、不思議なロープが道に転がっていた。
「何かしら?」
ジャイ子は、それを掴んでしまった。
次の瞬間、ジャイ子は、拘束されていた。
「何? どうなってるの!」
慌てるジャイ子の前に埜鐚が現れる。
「お久しぶり」
「埜鐚さん……」
ジャイ子は、埜鐚の事を知っていた。
本来の未来で結婚している事もあり、決して嫌っていなかった。
しかし、この頃の埜鐚が変わってしまった事も漫画家を目指す精細な感覚で気付いていた。
「最初にここは、何処かって説明してあげるよ」
そういって部屋の扉を空けるとそこには、ジャイ子がさっきまで居た路地が広がっていた。
「『壁紙ハウス』って壁に貼り付けるとそこに家が出来るって便利な道具だよ」
「そんな事より、あたしを放して下さい!」
クレームをあげるジャイ子に埜鐚が邪な笑みを浮かべた。
「誰をだい?」
「あたしをです!」
ジャイ子が強めに言うと埜鐚が路地を指差す。
「それじゃあ、あそこに居るのは、誰だい?」
「あそこに居るって……どうしてあたしが!」
ジャイ子が驚くの当然、そこには、ジャイ子の姿をした者が居たからだ。
埜鐚が馬鹿笑いをする。
「愉快だね。まあ、種明かしをするよ、さっきの君が握ったロープ。そこにその逆の先端があって、君の今の体が握って居て、両端を握った同士で体を入れ替える『入れ替えロープ』って道具なんだよ」
「そんな漫画みたいな話が……」
反論しようとしたが、埜鐚が持ってきた全身鏡に映る自分の今の姿にジャイ子は、言葉を失った。
そこには、自分とまるで違う少女の姿、それも縄で縛られ、胸は、搾り上げられ、割れ目に沿って無数の瘤があった。
そんな状況でありながらもその少女の体は、欲情を示す反応をしているのだ。
「アァァァン! こんなのあたしの体じゃない!」
一度意識をしてしまうともう止まらなかった。
未知の快楽に翻弄されるジャイ子(恵理の体使用)へ埜鐚は、チンポを勃起させながら近づく。
「ち、近づかないで! アァァァン!」
きつく縛られ動けないどころか、僅かな動きすら新たな快楽に繋がる状況でジャイ子に逃れる術は、無かった。
「行くよ!」
そして一気に挿入を開始する埜鐚。
「イヤー! らめぇぇぇ!」
挿入されただけで開発されきった恵理の体は、ジャイ子に絶頂を体験させてしまうのであった。
ジャイ子が絶頂に達しようとも埜鐚は、セックスを止めない。
それどころか、スプレーを取り出すとそこから出した泡でヘルメットを作りジャイ子の頭に被せる。
「嘘、何んで! 凄く、凄くなってるぅぅぅ!」
「それは、『集中力増強シャボンヘルメット』、なにかやりかけている人に被せるとそれに集中して止められなくなる道具。もう君は、このヘルメットを壊すまでセックスを止められない」
そう埜鐚が説明するがこの時点でジャイ子の頭には、セックスをする事に夢中になっていた。
「アァァァン! これ凄いの! 気持ちいい! もっと、もっと、もっと!」
腰をふって、より快楽を得ようとし始めるのであった。
「イクゥゥゥ!」
顔中を体液まみれにして凄惨な姿で何十回目かも解らない絶頂に達したジャイ子の頭の泡のヘルメットを壊す埜鐚。
そこで体力の限界に達したのか、ジャイ子は、意識を失う。
そこにジャイ子の体を使って居た恵理が戻ってきた。
「仕込みは、十分にしてきました」
「楽しかったかい?」
埜鐚の言葉に恵理が微笑む。
「はい。処女の体で絶頂を繰り返し、どんどん快楽が強くなっていくのは、何度体験しても最高です」
そして『入れ替えロープ』で元に体に戻す。
「され仕上げだ」
そういって埜鐚は、自分とジャイ子にワッペンをつけた。
目を覚ましたジャイ子に埜鐚が訊ねる。
「さて、僕は、ジャイ子のなんだい?」
「お、お兄ちゃん」
そう答えてしまう自分を不信に思うジャイ子。
そして埜鐚が言う。
「そして、お前の始めての男さ」
そういって、ジャイ子を圧し掛かる。
敢えて残されたジャイ子の体の処女膜を一気に貫く埜鐚。
「駄目、兄妹でそんな事、したら駄目なの!」
正論を口にするジャイ子であったが、処女であっても恵理によって散々開発された体、恵理の体をつかっての数え切れないセックスで、チンポの快感から逃れられる筈が無かった。
「アァァァン! 気持ち良い、いい、イイィィィ! お兄ちゃんのチンポが気持ちイイ! イクゥゥゥ!」
そういって処女を奪われながらも絶頂に達し、その後も自らチンポを求めてしまう。
行為が終わった後、埜鐚は、ワッペンを剥がすと埜鐚を改めて認識する。
「どうして、あたし貴方の事をお兄ちゃんだなんて?」
困惑するジャイ子に埜鐚が剥がしたワッペンを見せる。
「これは、『兄弟シール』って言って、強制的に兄弟になる効果があるんだ」
「そんな、そんな道具を使って何をしたかったの?」
ジャイ子の問い掛けに埜鐚が囁く。
「実の兄とのセックスって気持ちよかっただろう?」
「それは……」
答えられないジャイ子に埜鐚は、一錠のクスリを取り出す。
「これは、『ヤメラレン』これを飲んでやった事は、止められなくなる。これを飲ませてセックスすれば、ジャイアンは、君とのセックスを止められなくなる」
「こ、こんなクスリ要りません!」
拒絶するジャイ子であったが埜鐚が強引に渡してしまう。
埜鐚は、そのまま去っていった。
埜鐚に犯されてからの数日、ジャイ子は、苦悩を続けていた。
兄であるジャイアンを見る度にあそこが疼き、どうしようもなくなる。
その後、独りになると同時にまんずりを繰り返す。
「アァン! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃんのチンポが欲しい!」
それで達せられる低い頂にジャイ子の欲望のダムは、水位をあげていく。
そして運命の夜。
「今夜は、帰れないからね」
両親は、親戚の通夜と言う事で外泊する事になった。
「妹よ、兄がついているから安心しろと」
胸をはるジャイアンの姿にジャイ子の割れ目は、濡れ初めて居た。
「久しぶりに一緒に寝るか?」
そういってジャイアンがジャイ子を誘った。
「でも……」
不安そうな顔をするジャイ子に豪快に笑うジャイアン。
「恥かしがるな。兄妹じゃないか!」
「兄妹……」
ジャイアンの思惑とは、裏腹にその一言は、ジャイ子の子宮に直撃するのであった。
一つの布団に眠る二人。
大鼾をかいてとっとと寝てしまうジャイアンと違い、ジャイ子は、一秒毎に高まる性欲に眠れずにいた。
「お兄ちゃんの匂い、体温、そして……」
ジャイアンに体を触れられているだけで感じてしまう開発されたジャイ子の体。
もう限界に達していた。
ジャイ子は、手に握っていたあのクスリ、『ヤメラレン』をジャイアンの口に入れた。
「もう限界なの」
そういってジャイ子は、服を脱ぎ、ジャイアンのズボンを脱がしてチンポを取り出し、しゃぶりあげる。
埜鐚に無理矢理仕込まれたフェラテクは、凄まじくあっという間に勃起してしまう。
「お兄ちゃんのチンポ……」
そう呟くジャイ子の目には、最早欲望の光しか無かった。
濡れそぼったオマンコを広げ、自ら腰を下ろすジャイ子。
「アァァァン! これが、これが欲しかったの!」
そういって激しく腰を上下させるジャイ子。
いくら一度寝るとなかなか起きないジャイアンでもこの状況では、目を覚ます。
「な、何をするんだジャイ子!」
目を白黒させるジャイアンにジャイ子は、狂った様に腰を動かしながら答える。
「セックス! お兄ちゃんと近親相姦セックス! 駄目なのに感じるのがイイぃぃぃ!」
「馬鹿な事は、止める……」
言葉も途中で、ジャイアンは、激しいチンポからの快感に射精をしてしまう。
「熱いぃぃぃ! お兄ちゃんの熱いザーメンがオマンコに出てるぅぅぅ!」
絶頂に達したジャイ子が満足気に倒れ掛かる。
「どうなってるんだ?」
困惑していたジャイアンだったが、ヤメラレンの効果が発動し始めた。
「……やりたい」
そういって、自分に乗っていたジャイ子の体を布団に押し付け、勃起したチンポを挿入して腰を動かす。
「アァァァン! イッたばっかりなのに、らめぇぇぇ!」
ジャイ子が言葉と裏腹によがる中、ジャイアンが一心不乱に腰をふる。
「すまん妹よ。でも腰が止められん!」
そういって、ジャイアンは、腰を動かし、そして早くの二回目の射精を行った。
「イクゥゥゥ!」
熱いザーメンは、ジャイ子を再びイカせてしまう。
暫く荒い呼吸を続ける二人だったが、ジャイアンは、再び腰を動かすのであった。
こうして二人は、両親が帰ってくるまでの間、セックスを繰り返すのであった。
数日後の学校の昼休み。
「妹よ!」
「お兄ちゃん! 気持ち良い、もっと突いて」
家までも我慢出来ず体育倉庫でセックスするジャイアンとジャイ子。
「好きなだけ楽しんでくれ」
妹とのセックスに夢中で他の事などまるで気にならなくなったジャイアンに満足気な埜鐚。
そんな中、スネオがやってきた。
「埜鐚、これ何だか解るか? 丸井マリのコンサートチケットだぜ。良いだろう」
その後、散々自慢するスネオだったが、埜鐚は、ニヤリと笑う。
「アイドルか、次のターゲットが決まったな」
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