これは、小説の最終巻のエピローグ前の話のIFです。
吉永さん家のガーゴイルが壊れ、再生を続けている中、吉永さん家の凶暴な方と呼ばれる双葉も中学生になった。
小学校と違い、制服、詰りスカートを履いているのだが、現在の所、自他共に違和感があった。
御色町の町内の人々の協力あり、ガーゴイルの復活も順調に進み、何一つ問題が無いように思えていた。
しかし、あのガーゴイルを一度は、敗北させ、多くの兵達を蹴散らしたレイジの時間差トラップが吉永家を迫っていたのであった。
「何回みても、双葉ちゃんのスカート姿は、違和感があります」
レイジに作られて送り込まれた双葉ちゃん似のホムンクルス(小型の人工生命体)、高原イヨの協力もあり、無事吉永家の一員となったピクシーの言葉に不機嫌そうな顔をして双葉が怒鳴る。
「うるせい! そんな事は、言われなくても解ってるんだよ!」
毎度の喧嘩を繰り返していた。
そこに双葉の姉、間違い兄、和己が言う。
「でも、よく考えてみたら、双葉ちゃんの同じ姿をしたピクシーちゃんのスカート姿が似合ってるんだから、双葉ちゃんも似合うはずだよ」
「一緒にするな!」
「一緒にしないで下さい!」
息の合ったタイミングで同時に反論する双葉とピクシーであった。
「とにかく行って来るよ!」
そのまま、出かける双葉。
「私も、ママさんのお手伝いをしないと」
ピクシーも小さな体で吉永さん家のママさんの手伝いをしていた。
そして、ピクシーが何時もの様に庭で植物に水をやっている時にそれは、起こった。
地面が割れて、触手の様な物が現れたと思うと、ピクシーを捕まえて、地面の中に帰って行った。
「ピクシーが行方不明って本当か!」
走って戻ってきた双葉に、心配そうな顔をした和己が頷く。
「そうなんだよ。ケルプさん達も一生懸命探しているんだけど、見つからないんだ」
そんな時、錬金術で作られた意思を持った植物、オシリスが携帯電話で話をして来た。
『レイジの技だ。わらわの出来損ないを使って、ピクシーを捕まえた』
驚く一同だったが、それが解れば、行動は、早い。
すぐさま、ガーゴイル並の探査能力を持つケルプがそのオシリスのコピーを見つけた。
『残念ですが、既に別の手段で移送されていました。ただ、近くにこのような物が』
差し出された箱を高原イヨと高原喜一郎が調べて幾つかの答えをだした。
代表としてイヨが言う。
「これは、時限式のトラップよ。もしもの時の用心にこんな物まで作っていたみたい。中には、オシリスの紛い物以外にも幾つかの痕跡があったわ。その中でも、一番問題なのは、これよ」
そういって差し出したのは、一本の髪の毛だった。
「何ですか?」
和己が尋ねると、高原喜一郎が答える。
「お前と遺伝子を同じにする髪の毛だ。多分、ピクシーの様にお前の分身を作ったのだろう」
和己が唾を飲み込むなか、双葉が言う。
「兄貴の分身なんて役に立つ訳ないだろう! それよりピクシーは、大丈夫なのか!」
「解らないわ。取り敢えず、痕跡を追う装置を作るけど、レイジのあの技術が使われて居るとしたら、手間取るかもしれないわ」
イヨの言葉に我慢できず駆け出す双葉であった。
それから、三日間の捜索でもピクシーの行方は、掴めないままであった。
当然、双葉も町中を探しまわり、疲れてベッドに横になっていた。
その時、双葉の体に異常が起こった。
「イテェーーー!」
双葉が股間を押さえながら叫んだ。
「双葉ちゃん、どうしたの!」
和己が駆けつける中、双葉は、ベッドの上を転げまわりながら叫ぶ。
「股が、裂けそうに痛いんだよ!」
流石に確認するわけも行かず戸惑っていた時、喜一郎が飛び込んできた。
「心配していた事が起こったか」
その言葉に和己が反応する。
「どういうことですか?」
喜一郎は、難しそうな顔をして言う。
「ピクシーとの感覚の共有が再び行われているって事だ。そして、いまピクシーは……」
濁した言葉を和己は、気付いてしまう。
「酷い!」
その間も双葉は、ピクシーから送られてくるロストバージンの痛みにのた打ち回る。
そして、双葉が体を震わせて言う。
「熱い! お腹の中に熱いのが撒き散らされてる!」
その後、意識を失う双葉であった。
その日、双葉は、誰とも会おうともしなかった。
翌日の朝、双葉は、イヨの店、兎轉舎に駆け込んだ。
「姉ちゃん! ピクシーと同調してるんだったら、あたしからピクシーを辿る事が出来ないのかよ!」
それに対してイヨが首を横に振る。
「それが、同調は、今は、切れてるの。昨日、同調している間に喜一郎が追ってみたんだけど、途中で同調が途切れたわ」
悔しそうな顔をする双葉。
「ピクシーがあんな酷い目に会ってるのに……」
まさに実感が篭った呟きであった。
更に数日が過ぎた。
ピクシーの探索は、広範囲に拡げる、手掛かり一つ見つからない状態であった。
双葉は、もんもんした気分のまま、湯船に使っていた時、それが襲って来た。
「アァン!」
甘い声を出し、口を押さえる双葉。
しかし、続く股間からの快感に顔を歪める。
「これって、またピクシーが……。早く、姉ちゃんに教えないと」
そう言って、湯船から出ようとしたが、割れ目を攻める刺激に足に力が入らない。
「駄目だ! 早く知らせないと!」
快感に負けない様に必死に我慢するが、そのとき、クリトリスを吸われた様な刺激が襲って来た。
「アァァァァァァン!」
初めての絶頂に崩れる双葉であった。
双葉のお風呂が長いのを心配した和己が様子を見に来た。
「双葉ちゃん、大丈夫?」
返事が無いことを変に思い、和己がお風呂のドアを開けると、湯船で意識を失っている双葉を見つける。
「双葉ちゃん!」
慌てて双葉を湯船から抱き上げる和己。
「双葉ちゃん、確りして!」
そういって双葉を脱衣所のマットに横にする和己であったが、こんな状況に関わらず、中学に入り、どんどん女に成っていく双葉の裸に顔を赤くする。
そんな時、双葉の割れ目から出血がある事に気付く。
「これって……」
双葉の初潮に、双葉が子供から女に変わった事を知り、唾を飲み込むが、慌てて首を横に振る和己。
「ママを呼んで来ないと」
そして、その場を後にする和己であったが、そのチンポは、今までに無い程、勃起して居た。
翌日の中学校。
双葉は、湯船で気絶していた影響か、熱っぽかった。
「双葉ちゃん、大丈夫?」
友達の小野寺美森の言葉に双葉は、無理やり笑顔を作る。
「こんくらい大丈夫だよ!」
しかし、授業が始まっても調子は、戻らない。
そんな時、あの感覚が双葉を襲った。
『昼間から、何考えてるんだよ!』
心の中でどなりながらも、股間を弄られる様な刺激が、今まで以上の快感に戸惑いを覚えて居た。
『どうしてだよ、どうして、こんなに気持ちいいんだよ!』
必死に声を堪える双葉だったが、だんだんと息が荒くなる。
割れ目をこじ開ける感覚に顔を青くする双葉。
『嫌だ! あんな痛いこと嫌だ!』
しかし、双葉が恐れていた痛みは、無かったが、代わりに双葉を襲ったのは、チンポによる激しい快感であった。
『嘘だ! こんな訳無い!』
心の中で否定するが、それは、どんどん強くなる。
「双葉ちゃん、どうしたの?」
近くの席の美森が心配そうに声を掛けてくる。
だが、双葉は、それどころじゃなかった。
未知の快感に混乱していた。
双葉に出来たのは、ただ、声を我慢する事だった。
そして、お腹の中に熱いものを放たれたのを感じた時、絶頂に達し、意識を失うのであった。
双葉が意識を取り戻すと、和己に背負われていた。
「気がついた、双葉ちゃん?」
意外と大きな和己の背中に顔を赤くする双葉。
「でも、どうしたの? 先生は、風邪だっていってたけど? そんなに調子が悪かったら、休めば良かったのに?」
和己の質問に双葉は、答えるのを躊躇した。
しかし、ピクシーを救うヒントになるかも知れない為、口にする。
「学校に居るときにピクシーがエッチな事されて居たんだ。それをあたしも感じてたんだ」
その言葉に驚くと同時に顔を真赤にする和己。
「それじゃあ、痛くって、気絶しちゃったの?」
その言葉に双葉は、顔を真赤にして言う。
「痛くなかった。違和感があったけど、気持ちよかった……」
和己は、何も言えず、背中に感じるまだまだ成長途中だが、確かに感じる柔らかい膨らみに鼓動を早めるのであった。
その日、和己は、双葉をオカズにオナニーをしてしまうのであった。
それから、双葉を襲う、間接レイプの間隔は、短くなっていった。
「おかしい! こんだけ頻繁に起こっているのに、どうして見つからないの!」
周りに当たり散らすイヨを残して和己は、双葉と二人家路にはいる。
その途中、また間接レイプにあい、顔を真赤にする双葉。
「アァァァァン!」
虚ろな目になる双葉を和己は、慌てて人気の無い所に連れいった。
「双葉ちゃん、大丈夫?」
しかし、双葉は、潤んだ瞳をして和己に抱きつく。
「駄目、頭がおかしくなる!」
耳元で囁かれる甘い声に和己の理性が切れた。
「双葉ちゃん、ゴメン!」
そういって、和己は、双葉を押し倒すと勃起したチンポを双葉の割れ目に押し込む。
「痛い!」
本当のロストバージンに双葉が痛みを訴える。
しかし、和己は、チンポの挿入を止めない。
「本当に、ゴメンね。でももう我慢できないんだ!」
「馬鹿、兄貴! 止めろ! じゃないとあたし……」
双葉は、文句を言っていたが、双葉自身も、かなり限界に来て居たのだ。
そして、ロストバージンの痛みも、一度体験した事と今も襲うピクシーからの快感に薄れて、ただ本物のチンポを入れられた快感だけが強調されていく。
「僕も限界だ! 出ちゃう!」
「駄目、だめ、ダメ! イクゥゥゥゥゥゥ!」
和己の射精と共に初めての自分の体での絶頂を体験する双葉であった。
脱力する和己と双葉。
落ち着いた後、罪悪感に暗い顔をする和己と恥ずかしさに何も言えない双葉。
そこにイヨがやって来た。
「ピクシーが見つかったわよ!」
「「本当!」」
和己と双葉の声がはもる。
ピクシーと和己の分身は、なんと吉永家の屋根裏に居た。
あまりにも近すぎた為、双葉気配で発見出来ないでいたのだ。
しかし、回収されたピクシーと和己の分身だったが、困った事になっていた。
「あたし、この人が居ないとダメです」
ピクシーがすっかり和己の分身、シルフ(命名ピクシー)とのセックスが癖になっていたのだ。
シルフも、元々それほど、危険なトラップで無かった為、両方に簡単な治療を施し、今回の事件は、終ったと思われたが、密かに吉永家に変化をもたらせていた。
「また始めてる」
顔を赤くして、ピクシーから送られてくるチンポの感覚にオマンコを濡らす双葉。
そして、部屋のドアが開く。
「双葉ちゃん、上も始めたみたいだよ」
上気した顔の和己の言葉に双葉は、立ち上がり、ベッドに横になる。
「それじゃ、こっちもはじめ様か?」
そうして、和己は、双葉に挿入する。
「凄い! 兄貴とシルフのチンポが同時に来るのがすげえ気持ち良いぃぃぃぃぃ!」
双葉とピクシーの感覚の共鳴は、セックスに限り、残ってしまったのだ。
そして、和己とシルフの間でもそれが発生した。
「双葉ちゃんとピクシーちゃんのオマンコ、凄く締め付けてくる!」
その言葉に双葉が少しむっとした顔をして言う。
「あたしの方が良いだろう!」
そう言ってチンポを締め付ける。
「うん、凄いよ!」
その途端、シルフ側からも強い締め付けの感覚が和己に送られてくる。
「ピクシーの奴!」
そんな風にしながら、四人のセックスは、どんどん激しくなっていくのであった。
「「イクゥゥゥゥゥ!」」
その夜も、双葉とピクシーの絶頂の声がはもるのであった。
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