あたしの名前は、愛子、十才。
家族は、五歳年上のお兄ちゃんと血の繋がらないお父さん。
実のお父さんは、物心つく前に死んだ。
お母さんも一年前に事故で……。
今のお父さんは、あたし達に無関心だ。
お母さんが生きていた頃は、優しかった。
お母さんが居なくなった後は、仕事仕事と家には、帰って来ない。
ハウスキーパーの人が作るご飯をお兄ちゃんと二人で食べる日々が続いた。
あたしの中で寂しさが積もって行き、どうしようもなくなっていた。
野球部のお兄ちゃんは、毎日部活で忙しく、早く寝てしまう。
少しでもお兄ちゃんを感じたくってお兄ちゃんのベッドに潜りこんだ。
少し汗臭いけどお兄ちゃんの傍に居られて寂しさが薄れる気がした。
そんな中、お兄ちゃんに触れた手に硬いものが当たった。
「外してあげた方が良いよね?」
腰の前当たりなのでベルトと勘違いしたあたしは、その硬いものを撫で回した。
ズボンの生地に触れていたのでベルトで無いことは、直ぐに解った。
「おサイフ? でもなんか温かい」
「うーん……」
軽く眉をひそめるお兄ちゃん。
その時、気付いてしまった。
あたしが触れているのは、お兄ちゃんのオチンチンだと。
慌て手を離す。
顔が真っ赤になってるのが解る。
「あたし、エッチな事をしてた……」
忘れたいのに、手には、オチンチンの感覚がはっきりと残っていた。
「一緒にお風呂に入っていた時と違う……」
何時からだろう、お兄ちゃんが一緒にお風呂に入ってくれなくなったのは。
保健体育で習った内容が否応なしにに思い出され、その男役がお兄ちゃんに代わっていた。
あたしの知らない女の人とエッチな事をするお兄ちゃん。
お兄ちゃんまであたしから離れて行ってしまう不安が、あたしをとんでもない行動をとらせた。
再びあたしは、お兄ちゃんのオチンチンに触れた。
「あたしがお兄ちゃんの恋人になれば、ずっと一緒に居られる……」
クラスメイトに見せられたエッチな本に恋人だったらオチンチンを触ったり、舐めたりすると書いてあった。
緊張で口が乾き、唾を飲み、ゆっくりとズボンの上からオチンチンを触る。
ドキドキしながら続けるがお兄ちゃんには、あまり反応がない。
「やっぱり直接触らないと駄目なのかな……」
お兄ちゃんが起きないかドキドキしながらあたしは、ズボンとパンツをずらす。
出てきたおチンチンは、一緒にお風呂に入っていた時のとは、別物だった。
「大きい……」
予想より遥かに大きいおチンチンに軽く怯む。
「駄目、ここで止めたら本当に独りになっちゃう」
あたしは、覚悟を決めて、おチンチンに直接触った。
「温かい……」
お兄ちゃんのぬくもりを強く感じた。
ゆっくりと指を上下させる。
するとお兄ちゃんの顔に変化が現れる。
湯槽に浸かってるのと同じ顔だ。
「気持ち良くなってるんだよね?」
暫く続けているとお兄ちゃんのおチンチンがビクビクとした。
「起きたの?」
あたしが怯んだ時、おチンチンの先から白いネバネバした液体が吐き出され、顔にかかってしまった。
「……臭い」
それは、生臭く、凄く気持ち悪かった。
「オシッコじゃないよね? まさか……」
あたしは、気付いた、それが精子だってことに。
拭おうとして手についた精子を凝視する。
「……これが赤ちゃんの素なんだ」
固まって居るといきなりお兄ちゃんが起きた。
「愛子、何をしてるんだ!」
お兄ちゃんが怒ってる。
思わず涙が出る。
「ごめんなさい!」
泣きじゃくるあたしに戸惑うお兄ちゃんだったが、あたしの話を聞いて苦笑した。
「馬鹿だな、たった二人の家族なんだぞ、信じろよ。俺は、お前を独りにしない」
「本当に?」
あたしが聞き返すと力強く頷くお兄ちゃん。
「もう遅い早く寝ろよ」
優しく布団に入れてくれるお兄ちゃん。
あれから数日後、お兄ちゃんが女友達を連れて来た。
「愛子、俺達は、大切な勉強をするから部屋に来たら駄目だぞ」
「解った……」
あたしは、そう答えたが、その時のお兄ちゃんの表情が気になって、自分の部屋からお兄ちゃんの素振りで出来た穴を使って覗いた。
嫌な予感は、的中した。
お兄ちゃんは、エッチな事をしていた。
「すげえ、セックスってこんなに気持ち良いのかよ!」
興奮しきったお兄ちゃんは、女友達の中で精子を出してしまう。
「酷いよ……」
クレームを言う女友達にお兄ちゃんが熱いまなざしで告げた。
「安心しろよ、もしも赤ちゃんが出来ても俺が育てやるよ。三人で新しい家族を作ろうぜ」
「馬鹿……」
女の人は、顔を真っ赤にしていたが、嬉しそうだった。
その夜、あたしは、再びお兄ちゃんの布団に潜り込んだ。
寝ているお兄ちゃんのパンツをずらしておチンチンを取り出す。
自分もパンツを脱ぎ、割れ目を剥き出しにし、お兄ちゃんに跨がった。
物凄く怖かった。
でもそれ以上に独りになりたくなかった。
あたしは、覚悟を決めて、おチンチンを割れ目に当てて、腰を落とす。
「痛い!」
想像した何倍もの激痛が走った。
割れ目からは、真っ赤な血が滴り落ちる。
すぐにも抜きたかった。
でも駄目だ。
「お兄ちゃんとの赤ちゃんが出来れば一生離ればなれにならないで済むんだもん……」
その思いだけで激痛を我慢する。
「お前、なんて事を……」
目を覚ましたお兄ちゃんの言葉にあたしは、痛みだけじゃない理由で涙を流す。
「だってお兄ちゃん、赤ちゃんが出来たらその人と新しい家族作るんでしょ? そうしたらあたしは、独りになっちゃう。だから、あたしがお兄ちゃんの赤ちゃんを産むの!」
「愛子……」
お兄ちゃんが起き上がり、あたしは、ベッドに押し倒される。
「ごめんな……」
優しいキスをしてくれる。
「不味い!」
お兄ちゃんがそう言った直後、あたしの中でお兄ちゃんが精子を吐き出す。
「俺は、とんでもない事を……」
愕然とするお兄ちゃんにあたしは、笑顔で告げる。
「あたしは、お兄ちゃんが大好きだから、お兄ちゃんの赤ちゃんだったら妊娠しても大丈夫だよ」
「愛子!」
強くあたしを抱き締めてくれるお兄ちゃん。
あの日からお兄ちゃんとあたしは、毎晩の様にエッチをした。
おチンチンを入れられるのは、スゴく痛かったけど、お兄ちゃんがあたしを愛してくれていると思ったら我慢できた。
そんなあるお兄ちゃんが部活の練習で居なかった日曜日、珍しくお父さんが家に居た。
何処かいたたまれなくって、部屋に閉じ籠って居るとお父さんが入って来た。
「お父さん、どうかしたの?」
この質問が、お父さんを否定的に扱う物だと自分でも思うが、思わず口に出てしまった。
お父さんは、何処か曖昧で哀しそうな顔をしていた。
「お父さんは、哀しいよ。まさか最愛の妻から預けられた子供達が人道から外れる事をしているのだから」
心臓が止まるかと思った。
近づいてくるお父さんは、お母さんが死んでから見ていない熱がこもった顔だった。
「血の繋がった相手とのセックスなんて間違っていると教えて無いとな……」
「嫌……」
あたしは、後退るが、背中が壁に当たってしまう。
激しく拒絶するあたしのスカートの中に頭を埋めるお父さん。
「止めて!」
「大丈夫、直ぐに気持ち良くしてあげるから」
お父さんは、そう言って下着をずらしてあそこを舐め始めた。
「オシッコする所を舐めたら駄目だよ……」
精一杯の力で押し返そうとしたが大人の力には、勝てない。
あそこを舐められる嫌悪感に涙が滲んでいたあたしだったが、今まで感じた事がなかった感覚に襲われた。
「……何? あそこが変だよ」
その感覚は、どんどん強くなっていくのが怖かった。
「嫌だよ、あたしのあそこがおかしくなってる! もう止めてよ!」
何かがあたしの中で弾けた。
脱力し、ベッドに倒れこむあたしにお父さんが覆い被さってきた。
「最初は、きついかもしれないけど、チンポの快感を体に染み込ませてあげるよ」
お兄ちゃんのより二周りは、大きいそれは、あたしには、凶器にしか見えなかった。
「そんな大きいの入らないよ、許して!」
涙ながらの懇願も届かず、あたしの中にゴリゴリと入ってくる。
「痛いぃぃぃ!」
強烈な痛み、あたしのお腹があれの形に膨らんでるのが見える。
「……ぬ、抜いて」
内臓を圧迫される苦しさにそれだけを口にするのも困難だった。
「ゴメンよ、でも愛子のオマンコは、最高に気持ち良いから、直ぐに終るよ」
お父さんの言葉が何を意味しているのか、この時のあたしには、気にする余裕も無かった。
ただただ、一秒でも早く、この苦痛が終るのを祈って居た。
そんな中であたしの中に熱い液体が吐き出された。
お父さんのおチンチンが引き抜かれると、割れ目から白い液体がこぼれだした。
「うそ……」
信じたくなかった。
「素敵だったよ」
お父さんがそう言い残し、部屋を出ていった後もあたしは、現実を受け入れられなかった。
周りの家が灯りを点けだした頃あたしは、お父さんの居るリビングに行った。
「警察に言って、逮捕してもらうんだから!」
あたしは、本気だった。
後先の事などもうどうでも良かった。
そんな悲壮な覚悟すらお父さんは、笑顔で答えた。
「構わないよ。ただしそうなったら大切なお兄ちゃんも逮捕されてよ」
「どうして、お兄ちゃんとは、愛し合ってるのに!」
あたしの問いかけにお父さんは、正に駄々をこねる子供に言い聞かせる感じで説明して来た。
「十四歳未満の場合は、合意の上でも犯罪なんだよ。だから、愛子がどんなに庇おうともお兄ちゃんは、逮捕されてしまう。その上、十歳の実の妹に手をだしたって事実は、一生お兄ちゃんに付きまとい、人生を台無しにするだろうね」
何も言えないあたしにお父さんが笑顔で語りかけてくる。
「安心しなさい。私が愛子に正しい愛の形を刻みこんであげるから」
お父さんは、その言葉通り、その後もお兄ちゃんの目を盗んでは、あたしと強引にセックスをする。
お父さんのチンポが半分以上入る様になった頃の夕食。
「今日は、一緒にお風呂に入ろう」
お父さんの言葉にお兄ちゃんは、箸を置く。
「ガキじゃあるまいし……」
「あたしは、一緒に入る」
あたしの言葉に目を見開くお兄ちゃん。
「そうか、愛子と二人で入ろうか」
お父さんの言葉にお兄ちゃんは、不機嫌そうな顔をする。
あたしも絶対に一緒にはいりたくなかったが、そうしなければお兄ちゃんが居るのに部屋でセックスをやらされる。
お兄ちゃんだけには、お父さんとの事は、知られたくなかった。
こうしてあたしは、お父さんとお風呂に入る事になった。
「なんて愛らしいんだ……」
お父さんは、あたしの裸をまじまじとみて囁く。
恥ずかしさに手で隠そうとするが、許してくれない。
「隅々まで洗ってあげるからね」
泡立つ手であたしの全身を隈無く撫で回す。
「アァァァン……」
セックスの前のこれは、愛撫と言うらしく、最初は、解らなかったが、このむずむずとした感覚が気持ち良いってやつらしい。
お父さんの愛撫は、ねちっこく、執拗で、気持ち良くなるのが抑制出来ない。
「綺麗になったよ。舐められる程にね」
お父さんに割れ目の上にあるお豆、クリを舐められる。
「イクゥ!」
頭が真っ白になり、またエクスタシーを感じてしまった。
脱力するあたしの前にチンポがさし出される。
あたしは、嫌々ながらも口に含む。
こうやって濡らしておくと滑りが良くなって苦痛が減るからだ。
十分に濡れた所であたしの中に入ってくる。
「今日も愛子のオマンコは、最高だよ」
痛みは、かなり軽減したが、内臓を圧迫される嫌悪感は、消えず顔を歪めるあたしにお父さんが囁く。
「今頃、お兄ちゃんは、何をしているのかな?」
脳裏にお兄ちゃんの姿が浮かぶ。
「言わないでよ……」
お兄ちゃん以外の人間とセックスしている自分が凄くいやらしくも穢れた存在に思えた。
お父さんは、腰をストロークさせながら続けた。
「もしかしたら愛子のオマンコを考えながらオナニーをしてるかもね」
お兄ちゃんのイメージが鮮明になると同時に快感が膨らんでいく。
「どうして! 駄目なのに……アァァァン!」
お兄ちゃんに対する罪悪感と比例する様に快感も強くなる。
「さあ、私の愛を受け止めるんだ!」
吐き出される熱い飛沫に全身に電流がながれた。
「イクゥゥゥ!」
それがあたしのセックスでの初めてのエクスタシーであった。
その日も深夜にお兄ちゃんとセックスをしたが、お父さんとのした時の快感は、無かった。
お兄ちゃんとの禁断の関係とそれを脅迫されてのお父さんからの性的虐待は、あたしを少しずつ変質させていく。
祝日の朝、あたしは、お父さんと二人散歩をしている。
ただし普通の散歩では、ない。
今あたしは、下着を着けてない。
着ているのもノースリーブのワンピースで裾も膝上までしかない。
ちょっとした事であたしのアソコが見えてしまう。
「お父さん、もう帰ろうよ……」
すがりつくあたしにお父さんは、一件すると悪意が無いよう見える笑顔を見せてくる。
「何を言っているんだい、公園でスキンシップをするって言っただろ?」
「でも……」
あたしが渋るとお父さんは、カッターを取り出してワンピースの裾に当てた。
「余り我儘を言うと、裾を切るよ」
耳元で囁かれた内容に戦慄した。
今だって見えそうなのにそんな事をされたら、間違いなく見えてしまう。
あたしは、恥ずかしさを我慢するしか出来なかった。
公園に着くとお父さんは、人気の無い奥の茂みにあたしを引き込む。
「裾を上げてオマンコを見せるんだ」
「そんな事、出来ない……」
あたしの小さな抵抗にお父さんは、カッターを取り出してワンピースの裾に当てた。
何が言いたいのか判ってしまう。
上げなければ切るつもりなんだろう。
あたしは、目をつぶって裾を捲り上げた。
「やっぱりだ。見られるかもと言う羞恥心でいやらしい液体でグチョグチョだ」
「嘘、あたしは、そんなエッチじゃない!」
反論するが、お父さんの指があたしのアソコを弄る度にクチャクチャといやらしい音があたしの耳に入ってくる。
「お母さんと一緒だ。愛子のお母さんも恥ずかしい事や痛い事で気持ち良くなる変態さんだったんだよ」
「……嘘?」
あの優しくて綺麗だったお母さんが変態なんて信じられなかった。
お父さんは、ハンドビデオを取り出して、再生画面を見せてくる。
その中には、確かにお母さんが居て、ちょうどあたしが寄りかかっている木に手を当てて、見たことが無いいやらしい顔でお父さんとセックスをしていた。
「お母さんと同じ……」
その言葉があたしの中にあった何かを外した。
「アァァァン! 気持ち良いぃぃぃ!」
「大きな声を出したら駄目だよ」
お父さんの言葉にあたしが凄く危険な事をしてる事を実感させる。
頷いて声を圧し殺す。
「……アァァァン」
それでも声が漏れてしまう。
「お母さんと同じポーズをするんだ」
言われるままにあたしは、木に手を当て、お尻をお父さんにつき出す。
「良い子だ。ご褒美にたっぷり気持ち良くしてあげるよ」
入ってくるお父さんのチンポに我慢できずに大きな声が出てしまう。
「アァァァン!」
「いやらしい子だ。仕方ないから、これを噛むんだ」
差し出されたハンカチを噛みしめ、声を我慢するが、我慢しなければいけないという現状を痛感させられ、もっと気持ち良くなってしまう。
それがいけない事だと解っているのにお母さんと一緒だと思うとそれでも良いかもと思えてしまう。
そのまま、あたしは、何度もエクスタシーに達した。
「そりそろ我慢の限界だ。出すぞ!」
あたしの中で撒き散らされる大量の精液の熱さにあたしも我慢出来なかった。
「らめぇぇぇ、イクゥゥゥ!」
あたしは、誰かに気付かれるかもしれないのに叫んでいた。
「誰か居るのか?」
人の気配がしたが疲れはてていたあたしは、動けない。
「帰るよ」
そんなあたしをお父さんがおんぶしてくれた。
お父さんの温もりが今のあたしには、凄くおちついた。
それからというもの、あたしは、お父さんとのセックスにのめりこんでいった。
今日も合宿でお兄ちゃんが居ないのを良い事にハードプレイを敢行しようとしていた。
「なんていやらしいんだ……」
お父さんが意地悪な事を言うのであたしも顔を真っ赤にする。
「そんな事を言わないでよ、恥ずかしいよ……」
「それが良いんだろ?」
お父さんの言葉通り、唯一あたしが身に付けた荒縄の割れ目の所がもう愛液を滴らせていた。
「それじゃ押し込むぞ」
大量の浣腸液があたしの中に詰め込まれる。
薬の効果は、直ぐに現れお尻から漏れだしそうになる。
「まだだ、まだ入れるぞ」
更に浣腸を押し込もうとするお父さん。
「む、無理……」
「大丈夫だ」
強引に浣腸液は、押し込まれる。
あたしのお腹は、浣腸液でポッコリ膨れ上がっている。
脂汗が大量に分泌される。
「死ぬ、死んじゃう! お願いします、ウンチをさせてください!」
哀願するあたしのオマンコを弄りながらお父さんが囁く。
「大丈夫、お母さんだって気持ち良さそうだったろ?」
やる前に見せられたプレイビデオのお母さんの淫らな顔を思い出すあたしも、オマンコの快感と腹痛が無秩序に襲われる中、痛みまでもが快感に変化していく。
「おかしいの! 凄く痛いのに、それも気持ち良くなるのぉぉぉ!」
「出して良いよ」
お父さんの許可であたしは、大量の排泄をする。
「アァァァン!」
物凄い解放感にあたしは、今までに無いエクスタシーを体験してしまう。
その日は、そのままアナルバージンをお父さんにプレゼントした。
お父さんは、凄く喜んでくれたのであたしも嬉しかった。
しばらくした後の食事中、いきなり吐き気に襲われた。
トイレに駆け込むあたしをお父さんは、優しく背中を撫でてくれるが、お兄ちゃんは、顔を強張らせ遠くから見ているだけだった。
「お兄ちゃん……」
あたしが近付こうとすると後退る。
「嘘だろ?」
何かに恐怖するお兄ちゃんがあたしのお腹を凝視していた。
お腹を触れた時、お兄ちゃんが何に怯えて居るのか気付いてしまった。
その夜、毎晩の様にやって来ていたお兄ちゃんが来ないので、あたしの方からお兄ちゃんの部屋に行った。
「入ってくるな!」
明確拒絶だった。
それでもあたしは、確認しなければいけない。
「お兄ちゃんは、あたしが妊娠したのが嬉しく無いの?」
「兄妹で赤ちゃんなんて、冗談じゃない!」
その一言は、あたしを根本から打ち砕いた。
衝撃が強すぎて泣く事も出来ずに部屋に戻ろうとしていたあたしをお父さんが優しく抱き締めてくれた。
「少し気が早いかもしれないけどおめでとう」
あたしは、戸惑う。
「お父さんとの赤ちゃんじゃないかもしれないよ?」
「関係ないよ、愛子の娘なら、誰が父親でも愛せるよ」
あたしは、泣いた。
嬉しくて泣いた。
その夜は、お兄ちゃんにバレる事など気にせずお父さんと一晩中愛し合った。
案の定妊娠していたあたしは、様々な問題を抱える事になった。
不自然なほど膨らんだお腹、真っ当お医者さんにいけない事情、産んだ赤ちゃんの戸籍。
それら全てをお父さんが解決してくれた。
誤魔化すのが限界に達した所で学校には、入院するとし、お金でカルテを偽造してくれるお医者さんの所で出産、流産したはずの女性を偽り母親として出産届けを出し、その後お父さんさんが養女した。
戸籍上は、妹の恋子の父親は、逃げるように遠くの高校に入学したお兄ちゃんだったが、お父さんは、約束通り恋子も愛してくれた。
そして月日が経って、あたしも二十歳になった。
お父さんとの関係は、未だに続いている。
多少、回数は、減ったがお父さんも若いままでは、ないのだろう。
大学のサークルの合宿から予定より早く帰ってきたあたしは、驚かそうと内緒で帰宅した。
そして固まった。
「お父さん、もっと激しくいれて!」
「愛してるよ恋子!」
まだ九歳の恋子の割れ目に未だ衰えをみせてないお父さんチンポがズッポリ嵌まっていた。
脳裏に浮かぶあの時のお父さんの言葉。
そして、確信した、恋子が妊娠して子供を産んだら、その子もまたお父さんの歪んだ愛情の犠牲になることを。
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