鈴神楽氏・作

 鈴神楽さんによる「絶対可憐チルドレン」の読み切りエロパロです。

 チルドレンが食べた謎のお菓子、それは強力な媚薬効果を持っていて・・・という、鈴神楽様お得意のロリ痴女化モノなのです。


 ○普通の人々の企み


 ここ、普通の人々のアジトでは、度重なる作戦の失敗に幹部達が頭を抱えていた。
「あの、レベル7のチルドレンが厄介だ。どうにか出来ないのか?」
 議長の言葉に沈黙する幹部達。
 そんな中、一人の男がおずおずと手を上げる。
「不確実な方法ですが一つだけ……」
「何かね?」
 議長が問うと、男は、不思議な小瓶を出して言う。
「これは、昔から伝わる秘薬で、妖怪退治に使用する物らしく、これを飲ませると、どんな妖怪でも、衰弱死すると言われています」
 眉を顰める幹部達。
「嘘じゃ無いのか?」
「出鱈目だろう」
「普通の人々の方針に合わないな」
 そんな言葉を無視して議長が言う。
「駄目で元々。奴等を、エスパーを滅ぼす為にだったら何でもやってやろう。それとも他にもっと有効な方法があるのか?」
 再び沈黙する幹部達。
 そんな幹部達を苦笑しながらも議長が言う。
「しかし、もしかしたら上手くいくかもしれない。エスパーなど、妖怪と変わらぬ化け物だからな」
 こうして、新たな普通の人々の新たな計画が始まる。



 ○暴走する薫


 何時もの様に仕事が終り、皆でお風呂に入った後、チルドレンの控え室に下着姿のままで戻る薫。
「やっぱ、朧さんの胸は、良いよなー」
 薫は、感触を思い出して、手をにぎにぎしている時、机の上に、あるお菓子に気付く。
「見たことの無いお菓子だな? もしかして新製品!」
 にじり寄って確認する薫。
「間違いない! これは、新製品だ!」
 薫は、なんの躊躇も無く袋を開けて、口に入れた。
「変な味だな、まあ、近頃は、普通のお菓子も飽きたから丁度良い……」
 薫の言葉が途中で止まる。
「……なんだ、力がコントロール出来ねえ!」
 己の意思と反して空中に浮かぶ薫。
「なんなんだよ!」
 薫が叫ぶ声を聞きつけ、皆本がやって来た。
「どうした!」
「皆本! 力がコントロールできないんだ!」
「解ったから落ち着くんだ」
 薫の言葉に皆本は、リミッターの出力を上げる。
 しかし薫の力の暴走は、加速する。
 薫の下着が彼女の念動力で引き裂かれ、裸になってしまう。
「見るな、皆本!」
「だけど、早く暴走を止めないと!」
 顔を赤くしながらも、必死に暴走を止めようと必死になる皆本。
 そこに他のメンバーもやってくる。
「薫ちゃん!」
 紫穂が叫び、葵が皆本に縋りつく。
「皆本はん、早くどうにかしてや!」
 皆本も必死にリミッターを弄りながら言う。
「駄目だ、これ以上の制御は、出来ない。そうだ、他の特務エスパーを連れて来てくれ」
「解ったわ!」
 直ぐにテレポートする葵。
 皆本が悔しそうにしながらも、暴走を止める方法を考えていると、薫に変化が現れた。
「何だ、嫌だ! 何なんだよ!」
 皆本に見せ付けるように薫の足が広げられ、その割れ目が誰も触れていないのに不自然に歪む。
「見るな、皆本! アァァァァァ!」
 顔を真赤にして叫ぶ薫。
「……どうなってるんだ?」
 戸惑う皆本に紫穂まで顔を赤くして言う。
「薫ちゃんの力が暴走して、まるで、その……」
 珍しく言いよどむ紫穂に皆本が真剣な顔で言う。
「頼む、はっきり言ってくれ。今は、少しでも情報が欲しいんだ!」
 その言葉に紫穂は、躊躇していたが、彼女自身、ただごとじゃないと判断し、言う。
「まるで、オナニーしてるみたい。ううん、それどころから、中でも薫ちゃんのあそこを刺激してる」
 顔を真赤にする皆本だったが、直ぐに顔を振って言う。
「おかしい、ただの暴走だったら、間違ってもそんな細かい調整がきく筈もない。まるで本人が望んでるようだ」
 それを聞いて紫穂が怒鳴る。
「皆本さん! 薫ちゃんが自分でこんな公開オナニーしてるみたいに言わないで!」
 皆本も首を横に振る。
「解ってる。問題は、そこだ、もしかしたら、テレパスの精神攻撃の一種かもしれない」
 慌てて、周囲を探る紫穂が薫の食べたお菓子を見つける。
「皆本さん、あのお菓子から、変な力を感じるわ!」
 皆本は、躊躇せず、お菓子に近づき、そのパッケージを見て舌打ちする。
「チャイルドの食べる物には、バベルが何重にもチェックが行われている。この商品は、そのどれとも違う! 薫、これを食べたのか!」
 声を掛けられた薫であったが、その耳に届いていなかった。

「アァァァァン!」
 オマンコから大量の愛液を垂らし、クリトリスは、激しく勃起した上に不自然に波打ち、まだ薄い胸の小さな乳頭は、限界まで勃起していた。
「薫!」
 皆本が叫ぶが、薫は、白目を剥く。
「イックゥゥゥゥゥゥ!」
 そのまま涎を垂らして、絶頂に達する薫。
 意識を失って落下する薫を皆本は、慌てて抱きとめるのであった。
「早く、なんとかしないと」
 こうしてバベルを震撼させる大事件は、始まった。



 ○早まった紫穂


「賢木、どうだ?」
 皆本の言葉に、薫を診断していた賢木が暗い顔をして言う。
「駄目だ、かなり強い精神干渉をされて居る。解除を試みたが、下手にちょっかいかけたら、俺までコレだ」
 そういって、勃起した股間を見せる。
「大丈夫なのか?」
 皆本の言葉に賢木が苦笑する。
「危ないと思った所で直ぐに止めたからな。オナニーもろくに知らないガキとは、違うから多少は、我慢できるさ。だが、かなり強力だ。間違ってもチルドレンには、近づけさせるなよ」
 頷き皆本が言う。
「それで、薫の体の方は、どうだ?」
 賢木は、舌打ちして言う。
「それが一番の問題だ。意識を失っている状態でも、念動力を使ったオナニーは、続けられているんだよ。そんな事を続けて居たら、どんどん消耗していき、最後には……」
 机を叩く皆本。
「僕がもっと確りしていれば!」
 賢木が頭をかきながら言う。
「それで問題のお菓子の方だが、どうなってるんだ?」
 皆本が苛立ちながらも言う。
「科学班にも調査して貰っているが、どうもおかしい」
 賢木が眉を顰める。
「おかしいってそれは、お菓子だって事じゃ無いだろう?」
 舌打ちする皆本。
「ギャグじゃ無い。成分を調べてみたらまるで御伽噺に出てくる魔女が作る様な薬みたいな成分が検出された」
 成分表を見て賢木が言う。
「イモリの黒焼きに女郎蜘蛛の巣。げぇ、蝙蝠の眼球なんてもんもあるのかよ!」
 真剣な顔をして皆本が言う。
「バベルにそれに近い調合の薬に関する資料があった」
 そういって、一つのファイルを見せる。
「魔女の媚薬? おいおいこんなもんが実在すると思ってるのか?」
 資料をみた賢木の言葉に皆本が首を横に振る。
「その調合通りに作っても単なる興奮剤の類にしかならないのは、確認済みだ。しかし、いくつかの可能性を考慮すると違ってくる」
 その言葉に賢木が指を鳴らす。
「魔女が精神干渉系のエスパーだったって事か?」
 皆本が頷く。
「薬効は、あくまでそれを幇助するだけの物で、精神干渉系のエスパーがその薬に媚薬に該当する力を籠めればそれが媚薬になる。今回のお菓子もその類の物の可能性が高い。そして厄介なのが、かなり昔の物に作られた物で、作った本人に解除させられないって事だ」
 賢木も舌打ちする。
「面倒な置き遺産だな。それで、どうするんだ?」
 皆本が真剣な顔で言う。
「薫の体力が持つ内に、薬に籠められた力を解明して、解除しないと駄目だ」
 その時、葵がテレポートして来た。
「皆本はん、大変や!」
 顔を真青にした葵に皆本が言う。
「どうした!」
 葵が今にも泣きそうな顔で言う。
「薫を助けるんだって紫穂の奴が、あの薬を調べ始めたんやけど、いきなり硬直したんや!」
「紫穂の奴、早まるなと言ったのに! 直ぐに僕を連れて行ってくれ」
 皆本の言葉に葵が一緒にテレポートする。


 そこには、目を閉じ、耳を塞ぎ、人から遠ざかる紫穂が居た。
「紫穂、どうした!」
「来ないで!」
 紫穂が叫ぶが皆本は、近づいて言う。
「とにかく、状況を教えてくれ!」
 そんな皆本を紫穂が凝視して言う。
「そんな、そんな事をしないで!」
 戸惑う皆本を他所に紫穂が服の上から胸とオマンコを押さえて言う。
「そんなに激しく刺激したら駄目!」
 荒い息をする紫穂。
 悩んだ後、皆本が内線を使う。
「直ぐにダブルフェイスを呼んでくれ」
 その要請に答え、ダブルフェイス、常磐奈津子と野分ほたるが来る。
「感染の可能性があるから気をつけて視てくれ!」
 皆本の要請に二人が頷く。
 するとまず奈津子が答える。
「彼女、すごく興奮している。あそこもあんなに……」
 言葉を濁しているが皆本にも言いたい事が解った。
「ただサイコメトリーをしただけで、そんな事になるなんて」
 そんな中、心を読んでいたほたるが顔を真赤にしてから、皆本の方を向いて言う。
「すいません、皆本さん、少し深くまで心を読んで良いですか?」
 真剣なその顔に皆本が頷くとほたるは、皆本の心を読んだ後、周りの数人の心を読み、その後に答える。
「本気で魔術みたいです。紫穂さんが今どういう状況に居るか、説明します」
 ほたるが、真赤だった顔を真青にして説明を開始した。


 紫穂は、最初、周囲の人間の強い性欲、特に自分に対する性欲のイメージを感じ始めた。
 慌てて周囲から離れる事で対応したが、おかしい事に気付いた。
 彼女の能力は、強力で、もし元からそんな性欲対象にされていたら、気付いている筈であった。
 それなのに今更、それを感じる事実が、異常だと判断したのだ。
 そして、薫のオナニーシーンから、ある予測を立てた。
 このイメージは、自分の性欲を他人のそれと結びつけて無理やり形作った物だと。
 別段、紫穂が淫乱だと言う訳でもない。
 ただ、生物としてあって当然の性欲が強引に具体化されただけなのだ。
 しかし、そこに自分が密かに恋焦がれる皆本が来たことで状況は、一変した。
 他の有象無象と違い、明確な恋心を持つ自分と、常に自分達と一緒に居て、具体的なイメージを持ち、大人でそちらの知識がある皆本が来た事で、今までとは、比べ物にならない明確なイメージが勝手に合成されていったのだ。
 イメージの中で、皆本は、強引に紫穂を押し倒し、大きく勃起したチンポで紫穂を犯していた。
 そして、イメージの中の紫穂もまた、強引なそれにどんどん順応し、感じ始める。
 そのイメージが紫穂自身の感覚にフィードバックし、紫穂のあそこを濡らし、快感に打ち震えさせたのだ。


 その事を聞いて愕然とする皆本。
「僕が来た所為で……」
 そんな中、紫穂が叫ぶ。
「駄目! いっちゃうーーーー!」
 そのまま紫穂は、白目を剥いて失神する。
 その紫穂の股間からは、大量の愛液が滴り落ちていた。





 ○取り残された葵


 少しでも体力の消耗を防ぐ為に薬で寝かされた二人をガラス越しに見ながら皆本は悩んでいた。
「どうしたら、良いんだ」
 その手には、彼自身が調合した薬があった。
 薬をみて賢木が言う。
「その薬だったら、チルドレンを救う事が出来るかもしれないんだろう?」
 皆本が真剣な顔で言う。
「かもじゃ駄目なんだ。かなりの劇薬だ、何度も服用さえる訳には、いかない」
 賢木が舌打ちした後に言う。
「俺が実験台になってやるよ」
 そういって、皆本から薬を奪って飲む賢木。
「おい、まだ動物実験も済んでいないんだぞ!」
 笑みを浮かべて賢木が言う。
「俺がその動物実験だ。丁度俺も、感染していて、ヤバイ状況だったからな」
 そんな事を話している間にも賢木の勃起した股間が静まっていった。
「成功みたいだな」
 賢木の言葉に皆本は、少し考えながら言う。
「まだだ、副作用が無いか確認しないと。それに男女での差も考慮しないといけない」
 研究が続く中、二人の体力的リミットが近づいていく。


 やせ衰えていく薫と紫穂を見ていた葵がある決心をして、薬の研究を続ける皆本の所に行く。
「皆本はん、あの薬の実験をうちでやってや!」
 当然の様に皆本が反論する。
「駄目だ、そんな事をさせられる訳がないだろう!」
 それに対して葵も反論する。
「うちが一番、二人に近い条件や、ええやろ!」
 皆本は、首を横に振る。
「君まで危険な事をさせるわけには、いかない。大丈夫、二人は、僕がきっと助けてみせる。だから、安心して待っててくれ」
 葵は、目に涙をためながら言う。
「嫌なんや! これ以上何も出来ないままでいるのは!」
 困った顔をする皆本達。
 そんな中、葵は、サンプルのお菓子を見つける。
「うち一人だけ残るのは、嫌や!」
 次の瞬間、薬のサンプルが消えて葵の手の中に現れる。
 慌てる皆本。
「止めるんだ!」
 しかし葵は、直ぐに問題のお菓子を食べる。
「これで、もう手遅れや。さあ、あの薬を飲ませてや」
 葵の言葉に、皆本が躊躇したが薬を手渡す。
「少しでもおかしな状態になったら、言うんだぞ!」
 葵は、頷き、薬を飲む。
 そして、緊張に包まれ中、それがお菓子の効果が現れてしまう。
「嘘や!」
「どうしたんだ!」
 皆本が問いかけると葵が体を震わせながら言う。
「うちのお腹の中に色んな物がテレポートしてくるや!」
 一瞬躊躇する皆本だったが、必要な事と決断し、葵のお腹を触ると、中で物が現れたり消えたりしてるのが解った。
「失敗だったのか!」
 悔しそうな顔をする皆本。
 そんな皆本を見ていた葵だったが、その目が虚ろになったと思うと、皆本とテレポートした。


「ここは?」
 驚く皆本だったが、それが、チルドレンの仮眠室だと直ぐに気付く。
「葵、どうしてここに?」
 皆本は、葵を見て驚く。
 なぜなら裸だったからだ。
 慌てて自分の手で目隠しをした時に自分も裸の事に気付く。
「どうして?」
 その間にも葵のテレポートを使ったオナニーが続いていた。
「大きい! アァン!」
 その風景を直視し、流石の皆本もチンポを勃起させた。
 慌てて視線を逸らした皆本だったが、次の瞬間、自分が葵と向かい合っている事に驚く。
「痛い!」
 葵の叫び声と自分のチンポを締め付ける感覚に最悪な予測を覚える皆本。
 その予測が間違っている事を祈りながら視線を股間に向けたが、予測は、的中して居た。
 皆本のチンポは、葵のオマンコを貫き、バージンを奪っていたのだ。
 慌てて引き抜こうとする皆本だったが、テレポートで強引に挿入されたチンポを引き抜く動作は、チルドレンとの共同生活で禁欲生活が続いていた皆本には、我慢できない刺激であった。
「しまった!」
 皆本は、葵の中で射精してしまうのであった。


 射精をした後、頭を抱える皆本。
「僕は、何て事を……」
 そんな時、葵が目を覚ました。
「皆本はん、うち、皆本はんと……」
 顔を真赤にする葵に皆本が頭を下げる。
「すまない。この責任は……」
 その時、皆本は、固まる。
「責任なんて……」
 恥ずかしそうにする葵の腕を掴み皆本が言う。
「葵、大丈夫なのか?」
 それを聞いて、葵も驚く。
「平気や? どういうことや?」
 首を傾げる葵を見ながら皆本がある仮定を立てる。



 ○覚悟を決める皆本


「詰り、あの薬は、処女には、効果が無いって事か?」
 眠る薫と紫穂の治療を担当する賢木の言葉に皆本が言う。
「正確に言うと違う。最初に言った通り、あのお菓子は、魔女の媚薬に近い物があった。そして、紫穂のサイコメトリーで判明した様に、本人が望む欲望に強く反応する。詰り、本人が望む状態にする事で、その効果を弱める事が出来る。その状態なら僕の薬で抑える事が可能なんだ」
 賢木が苦笑する。
「詰り、大好きな皆本に抱かれるって欲望を達した為、効果が弱まって事か。まるで眠り姫を起こすキスだな。随分とディープなキスだけどな」
 茶化す賢木を睨み皆本が言う。
「笑い事じゃない。このままでは、二人には、使えない。どうにかしてもっと効果的な薬を作らないと」
 それに対して賢木が言う。
「どうして駄目なんだ? あの二人もお前と初体験をすませれば効果が発揮するだろうよ」
 皆本が反発する。
「そんな事が出来る訳無いだろう!」
 賢木が真剣な顔をして言う。
「はっきり言ってやる。そろそろ限界だ。今だったら、その薬とお前との初体験で治る可能性が高い。だがこれ以上時間が経てば、体力が無くなり、出血が伴う初体験なんて無理になる。ここが決断どころなんだ」
 その言葉に苦々しい顔をする皆本。
 もう一度ガラス越しに薫と紫穂を見てから言う。
「この責任は、一生かけて償うしかないな」


 薬の投与を済ませた薫と紫穂は、裸でベッドに眠らされていたが、睡眠薬が先に切れたのは、紫穂であった。
 荒い息をしていた紫穂だったが、サイコメトリーで全てを知り、微笑む。
「私も初めてが皆本さんだったら良いよ」
 皆本が頭を下げる。
「すまない」
 近づいてくる皆本に紫穂が言う。
「一つだけお願い。ファーストキスを先にして」
 皆本は、頷き、その唇を奪う。
 そのまま、皆本は、勃起したチンポを濡れ続けている紫穂の割れ目に当てた。
 そしてそのままチンポを挿入する。
 顔を歪める紫穂を見て皆本が言う。
「痛いのか?」
 紫穂が無理に微笑み言う。
「大丈夫、想像で何度も体験したから。でも、本物は、やっぱり違うわね。だってこんなに嬉しいんだもん」
 目を瞑り、唇を突き出す紫穂。
 皆本は、その唇を奪い、そのまま紫穂の中に射精する。
 行為の後、暫く荒い息をしていた紫穂だったが、立ち上がり言う。
「もう大丈夫みたい。暫くお風呂に入ってなかったから入ってくるわ」
 そう言って、バスタオルを羽織ってドアに近づく紫穂。
 出る直前に振り返り言う。
「薫ちゃんをお願い」
 皆本が頷く。
 紫穂が出た後、薫が目を覚ます。
「皆本……」
 まだ虚ろな目の薫に皆本は、事情を説明すると薫が悔しそうにする。
「クソー、紫穂と葵に先を越されるなんて! 皆本、やるからには、一番激しくしてくれよ!」
 顔を引き攣らせる皆本。
「あのな、薫、これは、そういう事じゃなくてだな……」
 皆本の言葉を遮り薫が言う。
「そういう事だ。あたしは、皆本の一番じゃなきゃ嫌なんだよ」
 そんな薫の顔を見て皆本も思わず抱きしめてしまう。
「薫……」
「皆本……」
 そのまま唇を合わせる二人。
 そして、皆本のチンポが薫の中に挿入されていく。
 歯を食いしばる薫。
「我慢しなくても良いんだぞ?」
 皆本の言葉に薫が引き攣った笑顔で言う。
「大丈夫に決まってるだろう! そうだ、さんざんやってたからこんな事も出来るんだぜ」
 次の瞬間、薫の膣壁が複雑に動き、皆本を攻め立てる。
「何をしたんだ!」
 薫が悪戯をする子供みたいな笑顔で言う。
「サイキックオナニーの応用。サイキックミミズ千匹だ!」
「どうしてそんな言葉を知ってるんだ!」
 おもわず突っ込みをいれる皆本だったが、その瞬間、我慢が出来ず、射精してしまう。
「アァン!」
 熱い射精に甘い声を上げる薫。
 チンポを抜き皆本が言う。
「どうだ、落ち着いたか?」
 それに対して薫が言う。
「駄目だ! だからもっとセックスしようぜ!」
 その発言に皆本が溜息を吐く。
「もう大丈夫みたいだな」
 不満そうな顔をする薫。
「えー折角のチャンスなのに!」
「折角のチャンスじゃない!」
 久しぶりの口喧嘩を楽しむ薫と皆本であった。



 ○その後のチルドレン


 皆本の寝室。
 股間の違和感に目を覚ます皆本。
 布団を剥ぎ取ると、薫がチンポをしゃぶっていた。
「いほ(お)、みあほお(皆本)」
「口に入れながら喋るな!」
 怒鳴る皆本。
 すると、葵がテレポートして来て言う。
「ルール違反や今日は、うちの番の筈や!」
 皆本は、頭痛を覚えながら、薫を引き剥がして言う。
「勝手に人の寝室に入るな」
 そんな皆本に葵が言う。
「責任とってくれると言ったのは、皆本はんやなかったっけなー」
 葵の言葉に薫も頷く。
「そうそう、皆本は、責任とって、エロ漫画のお約束、朝立ちフェラをさせるんだ!」
「あれは、そういう意味じゃなくてな……」
 反論しようとする皆本を睨む葵と薫。
「まさか、お金で解決するつもりやったんか!」
「他の女の所に行くつもりなんだな!」
 頭を抱える皆本。
 そこに紫穂が声を掛けてくる。
「皆、皆本さんにも立場があるんだから、起き掛けは、不味いわよ」
 意外な救いの手に安堵して皆本が声のした方を向いて、目を疑う。
「紫穂、その格好は、なんだ?」
 皆本のYシャツ一枚だけの姿の紫穂が答える。
「ちゃんと、興奮してその気になってからしてもらう為に、皆本さんが好きそうな格好してみたの」
 思わず納得する薫と葵。
「お前等!」
 怒鳴る皆本にチルドレンが口を揃えて言う。
「「「一生、責任とってもらうからね」」」
 複雑そうな顔をした後、苦笑しながら皆本が答える。
「約束だからな」
 そして、その日も三人の相手をした為、出勤が遅れる皆本であった。


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