鈴神楽氏・作

 鈴神楽さんによるオリジナル短編です。

 とある地方の領主に召し出された若いカップル・・・・彼らは、領主の夜とぎをやらされる前に契ってしまおうとするのですが、やがて2人の間には微妙な行き違いが生じて・・・という感じの寝取られエロスです。


 あたしの名前は、リリン、片田舎の小さな町に住んでいる。
 これといった事件もない平和な町だ。
 何時もの様に遊んでいると幼なじみ男子、カリスがため息を吐く。
「どうしたの?」
 あたしの質問にカリスが頭をかきながら答える。
「姉ちゃんが帰って来たんだよ」
「アマリンさんがね、良かったじゃない」
 あたしの言葉にカリスは、顔を赤くしながら言う。
「やっぱり、あの横取り領主の所に行ってから、変わっちまった」
「横取り領主ねえ……」
 あたし達が住む領土を治める領主は、基本的に良い領主らしい。
 唯一欠点がラブラブな恋人がいる女性を無理矢理、自分の物にするらしい。
 アマリンさんも恋人と一緒に連れていかれ、彼氏だけ先に帰って来たが、何も言わずに旅立った。
 なんにしろ、アマリンさんが戻って来たって事は、良い事だと思う。
「エロいんだ。兄貴やオヤジ相手にも色気を振り撒いて、おふくろも困っている」
「もしかして、カリスも?」
 あたしが聞くとカリスが慌てる。
「俺は、リリン一筋だから!」
 あたしが頷く。
「当然。アマリンさんだからって浮気は、許さないからね!」
 家に帰ると何故かアマリンさんがいた。
「久しぶりね」
 確かにカリスが言う通り、エロいかも。
 そんな中、お母さんがあたしを抱きしめ懇願する。
「アマリン、貴女の事は、悪かったと思ってるわ。だからと言って、リリンまで捲き込まないで!」
 アマリンさんは、微笑みながら言う。
「勘違いしないで下さい。領主様の下で働ける事をあたしは幸運だと思っています。その幸運がリリンにも訪れただけです」
 それってまさか。
「あたしが領主の生け贄に選ばれたって事?」
 お母さんが強く抱き締めて言う。
「リリンだけは、許して!」
 困った顔をするアマリンさん。
「あたしに領主様の言葉を違える事は、出来ません」
 お母さんもそれは、解っているのか顔を歪める。
 その後、町長さんが来たりしたが、あたしが領主の館に行く事は、変わる事は、無かった。
 しかし一つだけ希望があった。
「何があっても傍に居るからな!」
 カリスも一緒に行く事に成ったのだ。
 誕生日にも食べたことが無いご馳走が出た翌日、あたしは、生まれ育った町を出た。


「よく来たね。歓迎するよ」
 館に着くと人の良さそうな恰幅が良い、はっきり言えばデブのおじさん、多分領主が迎えてくれた。
 カリスが敵対心を込めて睨み、あたしは、これからの事を想像し、震えて居た。
「今夜が楽しみだよ」
 そう言い残し、領主は、奥に去っていく。


 あたし達は、アマリンさんに部屋に案内された。
 部屋は自宅のそれより何倍も広く、いろんな物があった。
「カリスと二人で使ってね。それと一時間後に領主様の寝室に呼ばれて居るわ」
 その言葉の意味くらいあたしにも解った。
 アマリンさんが悔しそうにするカリスに耳打ちをしてから部屋を出ていく。
 あたしがこの後の事を考え震えて居るとカリスが一つしかない、大きなベッドに押し倒して来る。
「カリス、何をするの!」
「あんなオヤジにお前の初めてを奪われるくらいなら俺が!」
 カリスがあたしの服を強引に脱がしてくる。
「ちょっと待ってよ!」
 拒むあたしにカリスが真剣な顔で言う。
「俺じゃ駄目なのか? このままだとお前の初めての男があのオヤジに奪われてしまうんだよ!」
「それは……」
 あたしも初めてはよく知らない相手より、カリスの方が良い。
「だけど、いきなりなんて、もう少しムードを考えてよ!」
 あたしの文句にカリスは、問答無用にのし掛かって来た。
「時間が無いんだ!」
 そう言って、小さい頃みたのとは、別物にしか見えないチンチンをあたしの大切なところに押し付けてきた。
「そこは、違う!」
 後ろの肛門に入れようとしていたカリスがあわてて、チンチンをずらし、割れ目を押し広げた。
「痛い!」
 激痛があたしを襲う。
「動かないで!」
 あたしの懇願を無視し、カリスは、チンチンを押し込んで来る。
 体が引き裂かれる様な痛みに涙が止まらない。
「お願いだから、ゆっくり動いて!」
 その言葉は、通じたのか、動きがゆっくりになる。
 しかし、処女幕をゆっくりと引き裂かれる痛みは、尋常ではない痛みだった。
 その痛みが峠を越え、なんとか痛みが我慢出来るレベルに落ち着いたと思った時、カリスの動きが激しくなる。
「カリス、ゆっくり!」
 あたしが必死に訴える。
「ごめん、リリンのアソコが気持ち良すぎて腰が止まらないんだ!」
 カリスが更に腰を激しく振る。
 あたしは歯を噛み締め、我慢するしか無かった。
「出る!」
 カリスがそう叫び、あたしの中に熱い何かを吐き出した。
 満足そうな顔をするカリス。
 その時、扉を開けてアマリンさんが入って来た。
「領主様に会う前に体を綺麗にしないとね」
 あわてて離れるカリスの姿が滑稽に見えた。


 あたしの家がすっぽり入りそうな豪華なお風呂であたしは、アマリンさんに体を洗われて居た。
「カリスも溜まっていたのね」
 カリスがあたしの中に出した白い粘液を指にまとわり付かせてアマリンさんが呟いた。
「アマリンさん、それはなんですか?」
 微笑するアマリンさん。
「精子、子種。これとリリンの子宮に上手く届くと赤ちゃんが出来るのよ」
 あたしは、初潮の時に教わった赤ちゃんの作り方を思い出す。
「それじゃあ、カリスの赤ちゃんができたかもしれないんだ?」
 頷くアマリンさん。
 あたしは、それが嬉しい事なのか解らなかった。
「それをザーメンって言うのが、領主様の好みだから忘れないでね」
 アマリンさんの一言で、またあんな苦痛を味わう事を思い出した。
「領主様に会う前に肌を綺麗にするクリームを塗りましょうね」
 アマリンさんは、そう言って、身体中、アソコにまでクリームを塗った。
 お風呂を出た後、下着も着けずにローブを羽織らされ、領主の寝室に案内された。
 そこでは、領主が裸で待っていた。
 股間から直下たつチンチンは、カリスのより何倍も大きく、あんなのが入ったらあたしは、本当に死んでしまう。
 そんな事を考えている間に領主が近付いてきて、ローブを脱がす。
「綺麗だよ」
 恐怖に震える体を領主の芋虫みたいな指が触れる。
 最初は、おぞましかった。
 しかし、領主の指は、見掛けと異なり、繊細な動きであたしの全身に触れていく。
「アァン」
 太股を優しく撫でられた時、あたしの口から変な声が出てしまった。
「敏感なんだね、素敵だよ」
 領主の指は、そのまま、足の付け根を通り、アソコに触れた。
 最初は、割れ目をゆっくり上下し、自慰の時の様にエッチな液体が滲み出したところで割れ目に優しく入ってくる。
「アァァァン!」
 多少の違和感が有ったが、それ以上に気持ち良かった。
 自分で触る時の何倍も気持ち良かった。
 そして、アソコでも一番敏感な突起部をエッチな液体が付いた指で周囲を巡る様に触られた時には、堪らない気持ちになる。
「アァァァン! 駄目、変に成っちゃう」
「安心して、女性として正しい反応だよ」
 領主が耳元で囁いた。
 その領主の舌が耳の後ろから首筋を通り、胸に至り、舐めあげられる。
 アソコを刺激される感覚も伴い、ジンジンし、乳首が勃起して行くのが解る。
 勃起した乳首を口に含まれる。
「アァン! しゃぶらないで!」
 吸われる度に激しい快感があたしを襲う。
 頭が朦朧となってまともに物が考えられない。
 ただ、領主の指と舌がもたらす快感だけがあたしを覆い尽くして行く。
 遂には、領主の舌があたしの割れ目に伸びる。
「アァァァン!」
 舌が動く度に声が、気持ち良くなるのが止まらなかった。
 突起部を甘噛みされた時、頭が真白になる。
 激しい感覚の波の余波に領主が囁く。
「いったみたいだね?」
「いく?」
 あたしが問い返すと領主が頷く。
「気持ち良すぎて、頭が真白に成っただろ? それが絶頂、アクメだ。天国に昇る様な気分になるからイクとも言う。次からは、イクって言ってみると良い、更に気持ち良くなるから」
「イク、アクメ……」
 自分の身に起こった事を整理する中、領主が言う。
「そろそろ、チンポを入れるよ」
 カリスとやった時の激痛を思い出して、体を固くするあたし。
「アァン!」
 しかし、あたしが感じたのは、快感だった。
 痛みが無いわけではない。
 だけどそれ以上に領主のチンチン、チンポがあたしの中の気持ち良い場所を的確に刺激する。
 いつしかあたしは、領主様の体を抱き締めて居た。
 高まる快感に何も考えられなくなっていると領主様が告げた。
「出すよ!」
 何を出すのかは、決まっていた、精子、ザーメンだ。
 あたしの中に熱く大量のザーメンが吐き出された時、あたしは、叫んで居た。
「イクゥゥゥ!」
 領主様の赤ちゃんを孕むかもしれない中、アクメに達して居た。


 その後も領主様への夜磨ぎは、続いた。
 同時にカリスとの肉体関係も。
 しかし、カリスのそれは、一方的な排泄行為だった。
 前戯もなく、濡れてもいないオマンコに強引チンチンを挿入して精子を吐き出すだけ。
 痛みが伴うだけの行為だった。
 そんな中、カリスは、チンチンを突き出して言う。
「舐めてくれよ、そうすれば滑りが良くなってリリンも気持ち良くなるから」
 正直、あたしは、呆れてしまった。
 気持ち良くないのは、全てカリスのやり方が下手なだけなのだからだ。
 領主様との時には、何度でもアクメを迎えている。
 それでも、痛いままは、嫌なのでチンチンの先を舐めた。
 暫く舐めて居たらカリスが舌打ちをする。
「下手くそ、こうするんだ!」
 あたしの頭を掴み、強引にチンチンをしゃぶらせて、前後させる。
 喉の奥にチンチンが当たり、吐き気がするあたしにカリスは、独りで気持ち良さそうにして言う。
「もっと舌を絡めろ!」
 涙が出てきた。
「出すから、全部飲むんだぞ!」
 口内に吐き出される精子に噎せる。
 ほとんど精子は、吐き出せたが、残った精子が喉に絡みつき、気持ち悪かった。
 青臭い匂いに眉をひそめるあたしをカリスが責めた。
「なんで吐き出すんだよ! 好きだったら飲めるだろう!」
 涙がこぼすあたしを見て不機嫌そうな顔をしながらカリスは、チンチンを入れて排泄行為をする。


「今夜も良かったよ」
 領主様は、ザーメンを中にだされアクメに達して居たあたしへ優しく声をかけてくれた。
 恋人なのに、精子を吐き出すだけのカリスとの差に複雑な想いがあった。
 そんな時、ザーメンが滴る領主様のチンポが目に入った。
 ごく自然にあたしは、舐めて居た。
 青臭いだけだったカリスの精子と違い嫌な感じは、しなかった。
 残らず舐めとろういつの間にかにしゃぶっていた。
「上手だね」
 どうと言う訳もない一言がとても嬉しかった。
 苦いだけのザーメンが美味しいとさえ思えて来た。
 綺麗なり勃起しているチンポを見ていると、子宮が疼いた。
 戸惑うあたしに領主様は、優しくいってくれた。
「もう一度しても良いかい?」
 あたしは、頷いて居た。


 領主様のチンポをしゃぶるうちにあたしにも技術がついた、同時にカリスとの行為を楽にする方法を思い付いた。
「上手くなったな」
 あたしのフェラに気持ち良さそうにするカリス。
 その間にあたしは、自慰をする。
 お互いが十分に濡れた所でベッドにうつ伏せになって尻を突きだす。
「いくぞ!」
 がむしゃらにチンチンを突くだけの単調な動き、アクメを感じる事など諦めた。
 締め付け、一瞬でも早く、この不快な時間が終わる事を祈った。
「出る!」
 こちらの望み通りカリスは、直ぐに精子を出して満足する。
 あたしは、満ち足りた顔のカリスを残し、お風呂に来ていた。
 割れ目からこぼれるカリスの精子が不快に思えて仕方なかった。
 洗っても奥に残ってるそれは、垂れてくる。
「そんなにカリスの精子が嫌? それが二人の赤ちゃんになるのよ」
 いつの間にかに来ていたアマリンさんの言葉に町に居た頃は、よく想像したカリスとの新婚生活を思い出す。
 そこには、赤ちゃんもいた。
 当時は、幸せで胸がいっぱいになっていたその光景が今は、大きな穴が空いて居た。
 排泄行為を勝手にするカリス。
 一生あんな事を続けると考えただけで気が重くなる。
 ため息を吐くあたしにアマリンさんが囁く。
「嫌だったらやらなくても良いんじゃない?」
 言われて初めて疑問を覚えた。
「……なんでだろう?」
 解らなかった。
「同じ部屋で仕方なくだったら良いことがあるは、ずっと領主様の寝室に居れば良いのよ、そうすれば毎晩気持ち良い事だけをしてもらえるわよ」
「そうだ、そうしよう」
 あたしは、自分の意思で領主様の寝室に向かった。


「何をしてほしい?」
 あたしは、これからの事を考えただけでエッチな液体を滴らせるオマンコを拡げる。
「領主様のチンポが欲しい!」
 領主様は、チンポを勃起させた状態で横になる。
「好きにしても良いですよ」
「嬉しい!」
 あたしは、領主様のチンポをしゃぶる。
 永遠に舐めていたい感覚、しかし子宮が熱く、自分の指なんかではこの熱に克てない。
 領主様に跨がり、領主様のチンポに向かって腰を下ろす。
「アァァァン! これが欲しかったね!」
 あたしは、一心不乱に体を上下させていると入り口が開き、アマリンさんとカリスが入って来る。
「リリン……」
 悔しそうにするカリスが呟くなか、アマリンさんが言う。
「領主様、この二人は、結婚を誓い合っていて、町に戻って幸せになりたいそうです。そうよね?」
 カリスが直ぐに頷く。
「リリンの事が好きだ! 領主様との事も気にしない、結婚しよう!」
 すると領主様が言う。
「リリンもそうなのかい? だったら二人とも帰してあげよう」
 カリスが信じられないって顔で確認する。
「本当か?」
「領主の地位にかけて約束する」
 領主の答えにカリスが歓喜する。
「やったな! リリン、帰れるぞ!」
 あたしは、体を上下させ続ける。
 カリスの顔が段々ひきつっていく。
「リリン、もうそんな奴とやらなくて良いんだぞ!」
 あたしは、領主様の立派なチンポを存分に味わいながら答える。
「領主様のチンポが無い生活なんてあたしは、考えられない! 一生あたしのオマンコを使ってください! 領主様が望むなら何でもします!」
「……リリン?」
 カリスが信じられないって顔をするなか領主様が下から腰を突き上げ、オマンコを攻めあげる。
「イクゥゥゥ!」
 アクメに達し、脱力し、倒れかかったあたしに優しくキスをしてくれる領主様。
「リリンが望むなら存分に使わせてもらうよ」
 あたしを抱き上げ、カリスに結合部が見えるようにして、腰を突き上げて下さる領主様。
「アァァァン! 凄く気持ち良い、イクのが止まらない!」
 何度もアクメに達し、あたしの頭からカリスが消えていくのであった。




 翌日、目を覚ますと部屋にカリスの姿が無かったが気にもならなかった。
 アマリンさん達、先輩の指導で女の技を鍛え、一回でも多く領主様に抱いてもらうのだ、カリスのことなんて考える時間が勿体ない。
 鍛えたあたしは、領主様のお客様の相手をしたりして少しでも役にたとうと頑張った。


 役にたった御褒美に領主様のチンポをしゃぶらせてもらっているとき、寝とりの趣味を思い出す。
 そして、町にいるとき、彼氏自慢をしあった親友を思い出す。
「領主様、あたしの親友に凄く彼と仲が良い娘が居ます」
 それを聞いて領主様が微笑んだ。
「詳しく話してくれますか?」
 あたしは、親友の話をしながら領主様からの御褒美を想像し、子宮を激しく昂らせるのであった。


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