多賀義光氏・作

 多賀義光さんによる「スーパービックリマン」のエロパロSSです。

 山崎和佳奈・・・もとい、アムルちゃんが3Pで腰振って悶えまくるエロエロなオハナシなのだ。


 いま、あなたの眼前に広がるのは、三日月の青白い光に照らされる荒涼とした大地。

人はおろか生きものの姿さえ全く無い、一面の死の荒野……。


……いや、どうやら、まったく無人という訳ではないようだ……。

 平原の外れ、一つ一つが家一軒ほどの大きさを持つ巨岩が、いくつもごろごろと転がっている辺り。その巨岩の陰に隠れるように、小さなテントが一つ張られ、その中からは規則正しく穏やかな寝息が聞こえてくる……。

そして、そのテントから少し離れた、周りを同様の巨岩に囲まれた遺跡のような一角。

磨り減った石の床に広げられた薄汚れた毛布のその上では、二人の人影が、文字どうり一つに重なっていた。

「ああっ! 入ってくるぅ! ティキの太いのが、どんどん入ってくるよぉ!」

青白く冷ややかな月明かりの元、一糸纏わぬ姿で獣のように背後から貫かれ、はしたない嬌声を上げる、しかし、見た目には清楚で純朴そうな美少女。その名はアムル。

「ふん。毎晩毎晩お愉しみの割には、まだまだ、いい締り具合だな、アムル」

一方、アムル同様にその裸体を月明かりに晒して、口元にサディスティックでシニカルな微笑を浮かべながら、アムルの花弁の中に己の大きく怒張したモノをぐいぐいと挿入していくもう一つの影。その名はティキ。
不遜で、いつも不機嫌そうなその顔は、しかし、青年と呼ぶにはまだまだ少年の幼さを残しており、体つきにしても、責め立てられているアムルのほうが遥かに大人びている。

「は、入っちゃったよ、全部……。ああ、アソコがジンジンしてるぅ!」

「ほら、もっと奥深くまで突いてやるからケツを持ち上げな」

ともに幼さの残る少年と少女は、おおよそ子供らしからぬ台詞を交わすと、大人顔負けに激しく、そして淫らに交わり始めた。

「はふっ! もっと動いて、ティキ! な、中、掻き回してぇ!」

ティキがゆっくりと腰を動かし始めると、アムルはその動きに酔い痴れていき、ティキもアムルの中のぬらぬらとした感触と心地よい圧迫感に心を奪われていった。

だがその時、ティキの戦士として研ぎ澄まされた感覚が、何者かの接近を示す微かな物音に反応した。
相手に気取られぬようアムルと繋がったまま、ゆっくりと手を伸ばし、脱ぎ散らかした服に埋もれた剣を引き寄せると、ティキは一気にその剣を抜き放つ!
一方、そんなティキの激しく急な動きは、アムルの中に挿入された彼の分身にも伝わり、己の中を掻き回すようなその動きに、何も気付かぬアムルの口から緊張の欠片もない艶っぽい吐息が漏れる……。

「誰だ?」

ティキの殺気を帯びた声とその鋭い眼光に、岩の影の中を近づいてきた者の動きがぴたり、と止まった。ティキの責めに呆けていたアムルも、ようやく事態の異常さに気づいて身を硬くする。だが……。

「待った、待った! 僕だよ、フェニックスだよ!」

影の中からゆっくりと姿を現したのは、長い黒髪に育ちの良さそうな優しい笑顔の少年、彼らと共に旅をする仲間、フェニックスだった。ティキは気が抜けたように大きく息を吐くと、強く握り締めていた柄から手を離し、だがそれでも、すぐに手の届く位置に剣を置く。この用心深さがいかにも戦い慣れたティキらしい。

「なんだ、お前か。もう先に始めちまったぜ。こいつがすっかり焦れちまって、しつこくねだって来やがるもんでな」

ティキが、自分に向かって突き出されたアムルの白い尻を、ぺちん、と音の鳴るくらいに叩くと、アムルは、ひいっ! と悲鳴を上げて身をくねらせた。そして、アムルが文句を言う前に、ティキは再び先程までのように腰をゆっくり揺すり始めて、その抗議の声を封じる。

「ごめんよ、遅くなって。アスカがなかなか寝付かなくてさ……」

夜の見張りに出たティキ。その彼に夜食を届けるといって出て行ったアムル。何も事情を知らないアスカは、いつまでも戻らないアムルを心配して、なかなか眠ろうとしない。
そんなアスカを宥め賺せてようやく寝付かせると、フェニックスは彼を起こさぬように足音を忍ばせ、ようやく、アムルたち二人の元にやって来たのだった。

「あのガキ、気付いてんじゃないのか、俺達のこと?」

ティキの気が逸れて腰の動きが止まる。仕方なくアムルは自分から腰を揺すって、ティキのモノを自分の奥へと導いて行こうとした。

「ガキ、ガキって、ティキだってそんなに歳は変わんないじゃん!」

「俺からすりゃ、ガキでお子様なんだよ。あいつも、それにお前もな!」

そう無愛想に言うと、ティキは改めてアムルの腰を引き寄せ、月明かりに青白く照らされた彼女のヒップに自らの腰を打ちつけてゆく。

「あはん! ティキ、素敵よ! もっと突いてぇっ!」

動きの止まったティキに焦れていたアムルがいやらしい声でおねだりをする。一方、フェニックスはティキの辛辣な言葉にすねた様にこう反論した。

「……確かに、ティキや僕と違って、アムルをこういう事の対象として見ていないところは、まあ、お子様かもしれないね、アスカは」

「あら、フェニックスだって、私が誘わなきゃ、んんっ! あふっ!」

扇情的なポーズでフェニックスを見つめるアムルの口元に、からかうような、誘うような微笑が浮かぶ。

「あれは、だって、僕はてっきりティキが君を無理矢理……、止めなきゃって思って、そしたら君が……」

真っ赤になってしどろもどろに抗議するフェニックスを、ティキがまた鼻で笑う。

「だからお子様なんだよ。こいつがあの日、太陽が沈んでからずっと、メスの臭いをぷんぷん振りまいて、どうか犯っちゃって下さい、って、アピールしてたのに全然気付いてなかったろうが、お前は!」

「そうだったわよね。でも、あの時、フェニックスもちゃんとお相手してくれたもの、私、あなたは十分大人だと思うわ。アスカも、そうねえ、あと何年かしたらきっと、あああっ! ティキ、そこ! そこ、気持ちイイッ!」

ティキがアムルの上に覆いかぶさってその胸に手をまわし、乳首を捻るように摘み上げると、たまらずアムルが嬌声を上げて身悶えた。その妖しく艶かしい肢体はフェニックスの心を鷲掴みにして放さない。鼓動が激しくなり、下腹部に血液が集まり始める……。

「ともかくだ、今はまだアスカには早すぎるんだよ、こういうのは、な。第一、一人増えればそれだけ、一晩のうちに俺とフェニックスがお前とヤれる、一人当たりの回数が減るだろうが」

「そ、そんな事ないわよ、ティキ。だって、お口と、アソコと、後ろの方も……。三人一緒でも私は、あっ! あああっ!」

昼間の姿からは絶対に想像出来ない卑猥な言葉がアムルの口から発せられて、それがティキとフェニックスの性衝動を猛烈にかき立てていく。それは計算されたものではなく、夜になると目覚めくる、彼女の内に秘められた本性の成せる業なのだろう……。

「聞いてるこっちが恥ずかしくなるぜ、この色情狂め! そんなにいっぱいヤりたいなら、アスカを何とかする事を考えろ。お前のお得意の薬草で眠り薬かなんかをこしらえたらどうだ? 目の前で一晩中3Pされてても、全然目が覚めないような強力な奴を!」

アムルの乳首を責めていたティキは、毒づきながら身体を起こすと、再びアムルの腰を持ち上げ、より一層激しい動きで彼女を責め立てる。

「無茶言わないで、あふっ! はああっ! イイ、イイわぁ! ほ、ほら、フェニックスも、早く……、あはあぁっ!」

アスカのことは、また後で考えればいいか……。いいかげん、ティキの尊大な物言いが鼻についてきたフェニックスは、とりあえず、先に自分の欲望を満たすことにした。さっきから、ティキばっかり楽しんでるじゃないか。僕だって! 僕だって!!

「まったく、アムルは淫乱だよなあ。そんなにこいつが好きなのかい?」

おもむろに服と下穿きを脱ぎ捨てると、フェニックスは笑いながらアムルの前に跪き、彼女の顔に向かって、己の勢いづきつつあるモノを突き出した。アムルはその脈打つ大きな肉棒をうっとりと眺めると、まるでミルクを飲む猫のように可愛らしい舌を突き出し、それに這わせるように動かせては、たっぷりと唾液を塗りたくってゆく。

「知らないのか、雌の悪魔ってのは、みんな淫乱なのさ。この女も、天使の羽根を持ってたって、身体には半分悪魔の血が流れてるんだ。こいつの本性がただの色情狂の淫乱女だとしても、俺は驚かないね」

バックから激しくアムルの腰を突き上げながら、ティキがからかった。口は悪いが、アムルの具合良さにすっかりご満悦のようで、ティキの腰の動きはとても軽やかだ。

「んんっ! ひどいわ、ティキ。わたしはちゃんと二人を愛してるのに……。もちろん、コレを含めて、ね」

そう言うと、アムルはフェニックスのペニスをその口に咥えこんだ。アムルが特に何をするまでもなく、若いフェニックスのモノはたちまち、はち切れんばかりに立派になっていく。その大きさに満足したアムルは、口いっぱいにフェニックスを頬張ったまま片手を自分の尻に回すと、アナルを自分で刺激しはじめた。

「ほんと、ティキの言うとうりだね。アムル、君ってば本物の淫乱だよ」

フェニックスもくすくす笑いながら、アムルの舌使いに酔いしれてゆく。そして空いている手でアムルの硬く尖った乳首を弄んだ。アムルの身体はその刺激に敏感に反応し、息遣いが次第に荒く切なくなっていく。

「アムル、こっちの穴の具合はどうだ。もう十分ほぐれたか?」

背後からアムルを責めているティキは、さっきからアムル自身が盛んに指をめり込ませていた秘孔を、両手でおもいきり左右に広げた。口いっぱいにフェニックスを頬張っているアムルは、答える代わりに、その広げられたアナルに自分の人差し指と中指、そして薬指をも一緒にして深々と突き立て掻き回してみせた。

「なるほど、準備OKってわけだな。よし、じゃあこっちを頂戴するか」

その長いモノを、ずるり、と抜き出すと、ティキはアムルのアナルにそれを埋め直していった。今まで十分にアムルの愛液にまみれてきたティキのそれは、たいした抵抗もなく、どんどんとアムルの直腸に侵入していく。今までとはまた違う快感に、アムルはしばし我を忘れ酔い痴れる……。

「……アムル、舌の動きが止まってるよ。ティキだけじゃなくて僕にもしっかりサービスしてくんなきゃ!」

恍惚の表情を浮かべるアムルの頭をフェニックスが両手でがっしりと抱き締めた。そして腰を使って自分のモノをアムルの喉の奥に届けとばかりに突いていく。

「むんっ! んぷ! んあっ! はぷっ!」

フェニックスの激しい動きに喉をつまらせたアムルが咽せて暴れるのを、ティキはにやにやしながら眺めていた。そして自分もおもむろにアナルでのピストン運動を始める。さっきよりもさらに具合の良いアムルの中の締め付けに、ティキも我を忘れそうになった。

「く! いいぞ、アムル。ケツの穴が腫れあがるまで犯しまくってやるからな!」

「むうーん! んむ、んむうっ! あむっ! あむっ! ぷむううっ!」

「ほら、舌を使って! そう、ああ、いい! いいよ、アムル、最高だぁ……」

前後から激しく攻められて、アムルは一気に昇りつめていく。さっきまでアナルを揉みほぐしていた片手が、今度はヴァギナに伸びていった。ぱっくりと口を開いた肉の襞に2本の指を突き立てると、いやらしい音をたててそこを掻き回す。その花弁から溢れでたラブジュースがアムルの二の腕にまで滴っていった。

「ううっ、くそ、イっちまいそうだ、ああ、おおおっ!」

眉間に皺を寄せて、ティキが必死に堪える。だが、アムルも自ら腰を使って、ティキを激しく責め立ててくる。それでも、負けん気の強いティキは、意地でも自分のペースでイこうとして、より激しくアムルを責めたて、彼女を先にイかせようと腰を大きくグラインドさせる。

「くそぉ、どうだ! これで! ほら、イっちまえ! そら、そらっ!」

「むぷっ! んぶっ、む、んぷっ! ふむっ、ふむっ、むぷうっ!」

ティキの一段と激しいアナル責めに身体を後ろから突き動かされ、アムルはフェニックスのものを一気に喉の奥深くまで飲み込むことになった。涙目になったアムルの頭を抱きかかえ、フェニックスも一層盛んに腰を使いだす。

「ああ、アムル、アムル! も、もうイっちゃいそうだよ、それっ、それっ!」

スゴい! まるで長いペニスでお口からお尻の穴まで身体を串刺しにされてるみたい!

自分の淫らな妄想にアムルは酔い痴れ、股間に潜り込ませた指を一際激しく蠢かす。

「おうっ、イ、イく! く、うっ、うおおおぉぉっ!」

まず、ティキが果てた。白い奔流がアムルの直腸を逆走する。

「で、出るっ! 飲み込んで、アムル!」

つづいてフェニックスもアムルの口の中で爆発する。熱い液体が何度も注ぎ込まれ、アムルは、そのむせ返る様な強烈な臭いのする男のエキスを、ごくごく、と、咽喉を鳴らして全て飲み込んだ……。

「フッ、全く、スキものだな、アムルは……。可愛い顔してザ−メンを腹いっぱい飲み込みやがる。これだから悪魔って奴は……」

ついにアムルをイかせることなく果ててしまったティキが、負け惜しみのように呟く。アムルはそんな事などおかまいなしに、フェニックスから最後の一滴まで吸い取ろうと、既に力のなくなったフェニックスのモノを、その悩ましく艶光る真っ赤な唇でしごいていた。

「んふっ、フェニックスの、とっても濃くて、美味しい。ねえ、もっと頂戴……」

「凄いよ、アムル。きみが相手なら何十回でも出来るような気がする。ほら、見て。もう、元通りになってきた!」

驚くべき回復力で、フェニックスのモノがその鎌首を持ち上げてゆく。ティキの股間のウミヘビもゆっくりと力を取り戻しつつある。アムル自身は気付いていないが、彼女と交わる者は皆、天使の血を引く彼女が持つ、強い治癒回復パワーのおかげで、失った精力をたちどころに回復してしまうのだ。

「素敵! さあフェニックス、私ならいつでもOKよ。来て……」

アムルは毛布に横になると、そのすらりと長い片脚を高く上げてフェニックスを誘った。ティキによって散々に玩ばれていた肉の花弁は、もうたっぷりと蜜を滴らせていて、アムルの息遣いに合わせるようにヒクヒクと蠢いている。
フェニックスはアムルの傍らに腰を下ろし、大きく開かれた彼女の両脚の間に自分の身体を割り込ませる。そして、アムルが高く掲げる片脚を自分の肩に担ぎ上げると、勢いを取り戻したモノに片手を添えて、それをゆっくりと彼女の花弁の中心へと近づけていった。

「前戯は必要ないよね。もうこんなにトロトロだから……」

フェニックスはわざと焦らすように自らのモノの先端で、愛液まみれになっているアムルの花弁のとば口あたりを、つんつん、と刺激した。先程は結局、自分だけイく事無く終わられてしまったアムルは、もう辛抱できないとばかりに、その身を淫らにくねらせてフェニックスに露骨なおねだりをする。

「おチンチンを、フェニックスの、そのぶっとくて長いおチンチンを早く頂戴ぃ! 私のココに突っ込んで、子宮の奥まで掻き回してよぉ!」

「ああ、アムル……。君はなんてはしたなくていやらしい娘なんだ! そんな娘には、こいつでお仕置きするしかないよね。ほら、今すぐ、根元いっぱいまで、その淫らな下のお口に突っ込んであげるよ! 覚悟して!」

そう言うと、フェニックスは、ティキのそれに勝るとも劣らない、棍棒のように堅く、太く、長くて大きい己の分身をアムルの中に一気に埋めていった。

「イイっ! スゴイよぉぉっ! おチンチン、大好きぃ! もう最高っ!」

だらしなく開いた口元から、さっきフェニックスが吐き出したものの残りを垂れ流し、白目を剥いて身悶えるアムルのあまりにも淫靡な痴態に、ティキのモノも一気に元気を取り戻す。恍惚の表情を浮かべて喘ぐアムルににじり寄ると、その眼前に、ティキは己のモノを、ずいっ、と突き出した。

「ふああっ! ティ、ティキのおチンチンだぁ。 おっきいよぉ……」

今や、己の内に潜む闇に完全に飲み込まれたアムルは、フェニックスに激しく突かれながらもティキのモノから目が離せない。今しがたまで己の肛門に突き立てられていたそれを、アムルは狂気と羨望の混じった瞳で凝視する。

「おっきい、か。 俺のとフェニックスのと、どっちが大きいよ、この淫乱メス豚?」


答えは判っていた。この状態になったアムルは、ティキの質問にもフェニックスの質問にも、いつも同じ答えを返すのだ。

「ふううんと、ねぇ……よく判んないから、あひぃっ! イイよ、フェニックスぅ! よく判んないから、アムルのお口で、あひゃう! お口で大きさ測ってあげるネ!」

そう言うが早いか、アムルはティキの大きな肉棒をその愛らしい口いっぱいに頬張った。口を尖らせ両方の瞳を中央に寄せる間抜けな「フェラ顔」でティキに奉仕するアムルに、昼間のような清楚さ、可憐さ、愛くるしさは微塵も感じられない。天使と悪魔、その対極の二つの血を引いた美少女の、それは残酷で悲しい宿命なのか……。

「うふう! うぷっ! ふうん! ふぷぅ、うぷうっ! はぶっ! はぶっ! はぷぅ!」

今度はアムルが二人より先にイきそうだ。両手で己の乳首をこねくり回しながら、まるで癲癇持ちのように身体をびくびくと痙攣させていたアムルの身体が、ビクン、と強張り、大きなモノで塞がれたその口から、一際大きい呻き声が漏れる。

「はぷぷううぅっ!」

その声を聞きながらフェニックスはアムルの子宮が一杯になりそうなほど大量の精を放って果てた。アムルもまた、その熱い迸りを身体の奥深くに感じながら意識を失っていった。

一方、まさにその瞬間を迎えたタイミングに、気絶したアムルの口からこぼれ出てしまったティキのモノは、アムルの顔中にその熱い男汁をぶちまける事となった。アムルの整った愛くるしい顔を己の噴き出す白い液体で汚しながら、ティキも力尽きて後ろに倒れこんだ。

 荒野に幼い恋人たちの荒い息遣いだけが空しく広がってゆく。だが、彼らのこの背徳的で、しかし甘美な秘め事はこれだけで終わらない。夜空にかかる月が沈むまで、アムルの中の忌むべき悪魔の血が太陽の光を避けて身を潜めるまで、この破廉恥な狂宴は繰り返される事となる。毎夜、繰り返し、繰り返し……。

 彼らはまだ気付かない。これがどんな結果をもたらすのか。アムルの中の闇の力を成長させることによって引き起こされる悲劇と災厄を。
宿命の子供たちの絶望的な戦いは、まだまだ終わらない……。

                                         (終)


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