多賀義光氏・作

 多賀義光さんによる「マジカルエミ」のエロパロSSです。

 エミちゃんが将クンに犯されちゃってエロエロになっちゃってさあ大変という直球勝負のオハナシ。エミちゃんの痴態をお楽しみ下さい。

 (イメージ画も多賀義光さん御本人によります)


 「ねえ、将くん。用事ってなあに?」

ビデオ撮りの後、ステージ衣装のままで、エミは薄暗く人気の無い小道具部屋にやってきた。
大事が話があるから、と、エミを呼び出した将は、しかし、暗がりの中、俯いたままで顔を上げようとはしない。

「どうしたの?」

エミは不思議そうに将の顔を間近で無邪気に覗き込む。そのエミのつけるコロンの香りと、それに混じる微かな汗の臭いが、将の中に眠る狼を解き放った。

「好きだ、大好きだよ、エミちゃん!」

そう叫ぶと、将は、突然の愛の告白に驚いているエミを強く抱きすくめ、有無を言わさず、その赤い唇を奪った!

「ん、んんんーっ!」

いきなりの事に暫く将のなすがままだったエミは、身を仰け反らせて、将の腕から逃れようとして抗う。
将のことはエミだって大好きだ。でも、こんな形で強引にファーストキスを奪われるなんて!

「ん、いっ、いやぁっ! 将くん、やめてぇ!」

いつもとは違う将の様子に、エミは恐怖を感じて、彼から逃れようとして激しく抵抗する。だが、エミの手首をしっかりと掴まえている将の手を振りほどく事は出来ない。

「止めるもんか! 今日こそは俺の想いを、エミちゃんへの愛を遂げるんだ。君は俺のものになるんだ。愛してるよ、エミちゃん!」

そう言い放つと、将は、小道具部屋を物色して、予め用意しておいた縄を取り出し、エミの両手首を縛り上げて自由を奪った。

「やめてっ、将くん! な、何をする気なの!」

将の手荒い仕打ちに、エミは悲鳴を上げ、涙目になる。だが、その表情が、さらに将の欲望を掻き立ててしまう……

「君があんまり暴れるからだ。もう痛くはしないさ。でも、この縄は、種も仕掛けも無い本物の縄だ。君のマジックのように、簡単には外れないぞ」

そう言うと、将はエミの身体を押さえつけるような姿勢のまま、くるりと彼女の後ろに回り、ぴったりと身体を密着させてエミの身体を弄る様にして抱き寄せた。
将の求めているものに気付いたエミは、何とか彼の腕の中から逃げ出そうと激しく抗う。

ダメ! セックスなんて絶対ダメだよ、将! だって、だって、私ホントは……!

「君が悪いんだよ、エミちゃん。突然俺の前に現れて、俺を挑発し続けた君が……」

将に自分の正体を告げることを逡巡するエミのうなじに熱い息を吹きかけながら、将はつぶやく様に囁いた。そして、その手は、身体にぴったりとフィットした艶かしいステージ衣装の上から、エミの形のよい乳房を愛撫し続け、その柔らかな弾力を愉しんでいる。

「ひ! いやぁ……。うそ,嘘よ、そんな事! あううっ! わたし、ち、挑発なんてしてな、くふぅっ! ダメぇ!」

その身をくねらせる様にして動かし、エミは何とかして将の腕の中から逃れようとするが、その度に将の指や舌が、乳首や脇、耳朶や首筋といった彼女の敏感な部分を的確に責めたてて来る。
未知の快感に思わず身悶えするエミは、かえって動けば動くほどに、将の身体に自分の身を任せる事になっていった。そして、その度に感ずる身体の疼きは、エミに幾度となく恥ずかしい声を上げさせるのだった。
セックスという未知の体験への恐怖によるものなのか、それとも、将の巧みな愛撫のためなのか、俯いたままのエミの額にうっすらと汗が滲んできた。そして、その獣を感じさせる汗の臭いが、より以上に、将の黒い欲望を煽り立ててゆく。

「嘘じゃないさ。初めて俺のバイクに跨った時から、君はその胸を、腰を、太腿を、ことさらに俺に押し付けてきていた。それに、この大胆なハイレグのステージ衣装や、意味あり気なウインク、淫らに開かれたその赤い唇……。そんなエミちゃんの姿、態度の全てが俺を欲情させるんだ!」

荒い息を吐きながら、将はエミを責め続ける。その手はいまや、胸を下って下腹部へ、エミの女の部分へと伸びていく。

「そ、そんなぁっ! あうっ! あひいっ! や、やめて、ダメよ、そんなとこ! うっ! うんんっ! わ、わたし、もう、あうっ! ひああああぁぁ……」

もはや、将の自分勝手で理不尽な理屈に反論するだけの気力は、エミには残っていない。その白い肌は、自分では気付かぬままに、内に秘められた愛欲の疼きによって上気し、桜色に染まっていく。
股間に食い込まんばかりの際どい衣装の上から、将の指は正確にエミの一番敏感な部分を捉えていった。その、抉るような、掬うような、微妙で的確な将の指の動きは、次第にエミの膝から力を抜いていく。
もはや手首の縄など無くとも、エミに将の愛撫に抗うことなど出来なくなっている。両脚がだらしなく開いてゆき、全身から力が抜けて、エミはその身を将に預けていった……。

エミから抵抗する気力が失せたことを知ると、将はいよいよその手をエミのパンティの内側へ、熱く濡れた茂みの奥へと滑り込ませていく。

「ひっ、あひいっ!」

将の指が茂みの奥、エミの最も敏感な裂溝に埋もれた瞬間、エミは獣のような声を上げて大きく仰け反り、熱い蜜を激しく滴らせた。そして、その動きは将の指をなお一層奥の部分へと導いてゆく。

「くうっ! あふうぅ! んあっ!」

将の指はさらに激しくエミを責めたてていく。一番敏感な部分を弄ばれているエミは、なす術も無く、自らの快感の命ずるままに、はしたない悲鳴を上げて、内から込み上げて来る疼きに身を震わせていた。

「どうだい、いい気持ちだろう? これが、これが君の望んでいた事なんだろう、違うかい?」

自らのジーンズの前を大きく膨らませた将は、その指と言葉でエミを責めて責めて責めまくった。

「そんな、違、あううっ! んんんんーっ! あふうぅぅ!」

エミはもう全く抵抗しなくなっていた。頭の中に白い靄がかかった様で、何も考えられない。将の執拗な指の動きに熱く燃えているアソコから、身体が溶けて流れ出しそうな、そんな気だけがしていた。

「ん、んんっ! あっ! や、やめてぇ、だめぇ……」

それでも、将がストッキングごとパンティを摺り降ろそうとした時には、エミは微かに抵抗しようとした。もちろん、今の将にそんな制止は無意味だ。クリトリスを摘むように刺激してエミから最後の力を奪うと、将は彼女の下半身を覆う薄い布切れを一気に膝の辺りまで引き摺り下ろした。
無理やり恥ずかしい部分を曝け出しにされて、エミは、恥ずかしさからか、それとも、これから自分の身に降りかかる出来事を想像してか、ちいさく、ひいっ、と悲鳴を上げた。将の指によって散々に弄ばれていた、エミのピンク色をした花弁は、大きく口を開けて夥しい量の愛液によって妖しく濡れ光っていた。

エミの身体を傍らの机の端に腰掛けさせると、将は、今度は彼女の正面に回りこみ、その下腹部に己の顔を埋めた。

「あひぃ! そんなとこ、舐めないで、んああっ! ひゃうぅ!」

将の熱い舌が肉の襞を掻き分け、未だ男性を受け入れたことの無い秘部に侵入して来た時、エミの頭の中で何かが爆発した。それは今まで経験したことも無い、身体の芯が蕩けていく様な強烈な快感だった。

「ああん! はおうぅ! くはあああぁぁぁ……」

エミの上げる悲鳴には次第に甘美な艶が混じりだしていた。
もういいわ、どうなっても……。
半ばぼやけた意識の中、エミは自分の心の中にそんな考えが芽生えつつある事に気付いて慄然とした。そんなエミの心の迷いを見透かしたかのように、将は彼女の敏感なクリトリスを舌先で強く刺激した。

「いひいぃっ!」

身体の奥から沸きあがってくる快感の大渦に身悶えしたエミは、またしても夥しい量の愛液を噴き出す。
やがて、言葉とは裏腹に、エミはより以上の快感を得ようとするかのように、将に向かって腰をくねらせ、より強く秘部を密着させていく。そして、縛られて不自由な両手を将の頭に押し当てると、エミは何度も声を上げて大きく仰け反った。

エミが完全に欲望の淵に沈んだことを確信した将は、クンニを続けながら、両手で彼女の下着を脱がせていった。コツン、と硬い音を立ててエミの足から黒いエナメルのヒールが床に脱げ落ちる……。


 「さて、お遊びはもうこれ位にしておこうか、エミちゃん」

ぐったりしたエミの身体を抱き上げると、将は彼女を机の上にうつ伏せにしてもたれ掛からせ、両脚を広げさせた。エミは、その汗と涙に濡れた顔を上げる気力も残っていない。潤んだ瞳で視界が霞み、まるで悪夢か何かを見ているような、そんな気がしてならなかった。

あの優しい将がこんな事をするなんて! うそ! 信じたくないよ!

だが、今、エミの脚を開かせている手、この身体にのしかかっている逞しい肉体は紛れも無く将のものだ。

エミの吐く息は熱く乱れ、額にかかった乱れ髪が汗で纏わり着いている。ベルトを外す音、ジッパーを下げる音を後ろに聞きながら、エミはすっかり上気した顔で机に突っ伏している。そして将の愛撫を受けて熱く燃え上がるようなアソコが、まるで自分の中の別の生き物になってしまったようだと感じていた。

「あんまり騒がれると人が来ちゃうからね」

何処から見つけ出してきたのか、将はマジックの小道具に使うゴムボールを取り出すと、呆然としたままのエミの口の中に、猿轡として無理やりそれを押し込んでいった。

「うっ、うぐぐぅっ!」

そのエミの悲鳴は、将の乱暴な行為に抗議するためではなく、将が後ろから腰を持ち上げたためであり、何よりも、裸に剥かれた柔らかな尻のふくらみに、硬くて熱くて大きな将のペニスが押し付けられたのを感じたからであった。

私は今、将に犯されようとしている。私の処女膜を突き破って、将の熱く大きいモノが私の中に入ってくる! 

改めてその動かしがたい事実にショックを受けて、エミは身体を震わせて啜り泣きはじめた。

「怖がらなくてもいいよ、エミちゃん。痛くはしないから」

震えるエミを強く抱きしめると、将は口先だけの優しい言葉をかける。そうしながら、怯え続けるエミの花弁に、自分のモノを近づけていった。

「 ! 」

ビクンッ! と、エミの身体が弓なりに反り返る。将の大きなペニスの先端が、エミの肉の襞に分け入ろうとした瞬間だった。

『お願い、将くん! もう止めて! 堪忍してぇ!』
心の中でエミは幾度となく叫んでいた。お願い、それだけは! そんなに大きなモノ、無理よ! エミ、こわれちゃう!

しかしゴムボールを押し込まれたエミの口から漏れるのは、押し殺された苦悶の呻き声ばかり……。

「んんんっ! うぐぐぅ、うむううんんっ!」

もちろん、そんなエミの悲痛な願いは、今の将に届きはしない。ふうっ、と大きく息を吐き、改めてエミの腰を強く抱きしめると、将は己の腰を前にぐっと突き出した。まだオナニーさえ知らないエミの、その硬い肉の蕾を引き裂くようにして、将の逞しい凶器がエミを貫いていく。

「 ! ! んんんーっ!」

その瞬間、あまりの痛みにエミは気を失いそうになった。目の前が霞み、涙がぽろぽろと溢れ出してくる。アソコに刺さった将のペニスはまるで火のように熱く、エミには、後ろから真っ赤に焼けた火箸を突き刺された様にしか感じられなかった。

「さあ、いい子だから力を抜いて、エミちゃん。そうしないと……」

そう言いつつ、将はエミの腰をゆっくりと引き寄せ、己の巨大なモノをズブズブと根元いっぱいまでエミの花弁の中に埋もれさせていく。

「……君が痛い思いをするだけだ」

「ぐうっ! ふ、ふううーんっ!」

遂に全てをその中に収めたエミには、将のそんな言葉も耳には入らない。エミはただただ、この、アソコから身体が真っ二つに引き裂かれるような痛みにじっと絶えているのがやっとだった。
エミが大人しく耐えている事に満足した将は、その無抵抗な白い腰を痣の付きそうなくらいしっかりつかむと、ゆっくりと前後に動かし始めた。

「むぐうっ! んふっ! んふうっ!」

将がピストン運動を始めると、エミの苦痛はいくらか治まり、今度は、責めては引き、引いては責める将のリズムがエミの感覚を刺激し始める。
まるで身体を貫かれるかのような、頭の芯を揺さぶる激しい苦痛と圧迫感。そして、その痛みが潮が引くように消えてゆき、身体の中が空っぽになったような満たされぬ感覚。
その二つが将の動きに合わせてエミの身体の中を駆け抜けていく。

「むう、ううーんっ!」

「へええ、これが『潮噴き』って奴か。エミちゃん、きみ、可愛いい顔して、けっこういやらしい身体してるんだなぁ」

将の動きが大きくなるに連れて、エミのアソコから幾度となく大量の愛液が溢れ出すようになってきた。将にからかわれて、初めてその事に気付いたエミは、恥ずかしさで顔から火が出そうになった。

私の身体、犯されてるのに感じちゃってる! どうして? どうして!?

エミの太腿は彼女が漏らしたものでべったりと濡れている。将が腰を打ちつける度に、エミの膝はがくがくと揺れ、白く柔らかなヒップが微かに痙攣する。

「ううん! んふっ! んん、んんんっ!」

最初の苦痛は、エミにとって、次第に快感へと変化していった。塞がれた口から漏れる呻きも、恐怖の悲鳴ではなく、快楽に酔う嬌声に転じている。身体が腰の辺りから蕩けていきそうな、そんな快感がエミの心を満たしてゆく。
無論、将の大きなモノを咥え込むという事は、エミのまったく未開発の秘部にとって大変な重荷だが、その苦痛さえ今や快感に変わりつつあった。
今はもう、何も考えたくなかった。ただ将の望むままにこの身体を委ねよう。
襲い来る快感の大波に揉まれながら、エミはそう考え始めていた。

いいわ、将くん、私をメチャクチャにして頂戴! イイっ! イイわっ! 好きにしてぇ!


「……、腰を、腰を動かして、エミちゃん。輪を描くように! そう、そうだっ! いいぞ! 自分で動く方が感じるだろう? ううっ! 素敵だよ、エミちゃん」

将に言われるままに、自ら腰を動かし始めたエミを、快感の大波が足元からさらって行く。今や完全に快楽の虜となったエミは、まるで壊れたゼンマイ人形のように、激しく腰をシェイクさせては、将の大きなモノを、何度も何度も根元いっぱいまで深々と飲み込んでいた。

「ぐううっ! うふっ! うふっ! うふううっ!」

イイっ! スゴくイイっ! スゴい、スゴいのよぉっ! 

将のリズムに合わせて腰を動かせながら、エミは心の中で狂ったように叫び続けていた。それはエミがまだ一度も経験したことの無いすさまじい快感だった。

大人になるって、男の人に愛されるって、こういう事なのね。ああ、スゴい! もっと、もっとぉ……。

エミが次第に昇りつめて来たことに気付いた将は、わざと少し腰を引き、己のモノをエミから引き抜きかけた。無意識のうちにエミは自分から腰を突き出し、再び将のモノを自分の中に収めようとする。すっかり柔らかくほどけたエミの肉の花弁には処女の証とも言うべき鮮血が滲んでいた。
将が動きを止めても、エミは腰を小刻みに震わせるようにして、自分から快感を得ようと身悶える。

だめっ! ひどいわ、将! ここで止めるなんて! お願い、もっと! もっと頂戴! 

将が焦らすので、エミはもう気が狂いそうだった。

はやく、将! はやく私を天国に連れてって! おねがいよぉ……。

すがる様にしてエミが腰を突き出してくるのを待って、将は再びその巨大なモノをエミの奥深くまで一気に突き刺した。

「ううっ! ぐむっ!」

瞳に狂気にも似た満足の色を浮かべ、ほとんど爪先立ちになって尻を高く突き出したエミをしっかり抱きしめると、将は今までにない激しさでエミを責め始めた。
肉と肉のぶつかりあう音が暗い小道具部屋に鳴り響き、机がギシギシと悲鳴を上げる。



将とエミ、二人の息遣いがひときわ大きく、そして激しくなりながら一つに重なってゆく。そして……。

「 ! ! ! ごふうっ!」

その瞬間、エミはまるで雷に打たれたかのように身体を硬直させて激しく仰け反り、咥えさせられていたゴムボールを悲鳴と共に吐き出した。全身に痺れるような強烈な快感が広がり、目の前が真っ白になったエミはそのまま気を失った。
そして、エミが達すると同時ぐらいに、将の方も、失神したエミの身体を抱きかかえるようにして、その中に夥しい量の熱いモノを吐き出していた。
そして、二人の身体は力尽きたかのようにずるずると床に崩折れていった。


エミの中に己の分身を挿入したままで息を整えていた将は、やがて、満足げに、ふう、と一息つくと、すっかり力を失ったモノをエミの花弁から抜き出した。
気を失っているエミの身体が、それを惜しむかのように微かに震える。そしてその鮮やかなピンク色をした淫らな唇からは、純潔の証である破瓜の血と、欲望の象徴のような精液が、とろり、と吐き出された。

ジーンズのポケットからティシューを取り出した将は、エミの血と愛液まみれになった己のモノをきれいにすると、下着をたくし上げ身支度を整えた。そして、うつ伏せに倒れ、脚を広げたままで失神しているエミに近づき、両手の戒めを解いてやる。

手袋に隠されて判らないが、おそらく手首には跡が残ってしまっただろう。改めて眺めると、エミの身体は、ヒップのラインや腰周りの肉付きに、まだまだ幼さを残しており、半裸で力なく倒れ伏したこの様は妙に痛々しささえ感じられる。

罪悪感と自己嫌悪に苛まれる様にして、暫くその場に立ち尽くしていた将は、結局、エミを起こさずにここから立ち去ることにした。せめてもの気遣いとして、小道具の大きなハンカチーフを、エミの剥きだしの尻にそっと掛けると、足音を忍ばせるようにして将は小道具部屋を後にしたのだった。


 エミが意識を取り戻したのは、それから十分以上も後のことだった。呆然としたまま立ち上がろうとして、しかし、膝に力が入らず、エミはしりもちをついて床に座り込んでしまう。

「……ひどい……ひどいよ、将……」

裸の尻を剥き出しにしたままでエミはすすり泣いた。アソコには、まだ何か大きいモノが挟まっているような、そんな感触が残っていた。
身体を動かすたびに、エミの中から将の吐き出していったものが零れ出てくる。陰毛は自分の愛液と血とで絡まりあいながら肌に貼りつき固まってしまっていた。
まだ赤く腫れ上がり、心なしか開き気味になったままの自分の秘部を見つめて、エミは何度も何度もしゃくりあげた。

酷い、酷いわ! こんな事って……。あの将が……。

やがて泣き疲れたエミは、よろめきながらも立ち上がろうとした。そのとたん、エミの中に残っていた将の最後の精液が勢いよくほとばしって吐き出される。

「あ、あああぁぁぁ……」

悲鳴とも溜息ともつかないような弱々しい声を上げて、エミは机に寄りかかった。そして、ハンカチーフで、精液を滴らせ続ける自分の花弁を何度も何度も拭い続ける。だが、その布の、ざらり、とした刺激がまた、エミの膝から力を奪ってゆく。

もう一度、エミは自分のあの部分を指で押し広げ、しげしげと観察してみる。ぷっくらと膨らんだヴィーナスの丘の中央に走る裂溝。そこからは鮮やかなピンク色をした肉の襞と半分皮に被われたままのクリトリスが顔を覗かせている。

信じられない。ここがあの将の大きなモノを受け入れたなんて……。

エミは広げた部分にそっと自分の指を潜り込ませた。シルクの手袋の冷たい触感が、火照ったアソコに心地よい。指先がクリトリスに触れると、再び身体中に電撃が走った。

「あうっ!」

その刺激に、エミは思わず声を上げる。指を動かすと、腰から下が溶け出すような、言葉に出来ない快感が身体中に満ちてくる。それは将と交わっていた時に感じたものと、全く同じ種類の満足感だった。

「はふぅ、あ、ああんっ!」

エミの顔が再び火照ってくる。知らず知らずのうちに、もう一方の手が衣装の下で硬く勃起している乳首を摘みあげる。き、気持ちイイよぉ!

エミが、ぶるっ、と身震いした拍子に、机の上のステッキが落ちて、床の上を乾いた音を立てて転がっていった。

その音で我に返ったエミの顔が真っ赤になる。
わたしってば、大事な所を丸出しにしたまま何をやってるの!
私、なんていやらしい女の子なんだろう!

エミは床に脱ぎ捨てられたストッキングやパンティを大慌てで掻き集める。パンティはまだ濡れていて冷たかったが、エミは我慢してそれを穿き、身支度を整えると、逃げ出すようにして小道具部屋を後にしたのだった。


それから三日間、エミは体調不良を理由に誰の前にも姿を現さなかった。
そして四日目、再びステージに登るエミの姿を、将は直視することが出来なかった。
だが、舞台の袖で、エミは顔を真っ赤にしながら、その将の耳元で、こう囁いたのだった。

「……今日、終了後にあの部屋で待ってます。だから……。お願い、将くん。もう一度私を天国へ連れてって!」

                         
 HAPPY END? BAD END?


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