1.



「うぐっ、う、う、う、うぅ…」

放課後の部室から漏れるくぐもった声。一人の少女が野球部のユニフォームを
着た二人の男達に前後の穴を同じに犯されていた。
鮮血を流させている方の男の背にはゼッケンがあるがその数字はレギュラーで
は無いのを明確に示しており、一方の菊門を突き上げる眼鏡の男にはそれが無
い。ここでは仮に背番号付とヤンス君と呼んでおこう。メガネ君でも良いのだ
がレイプされている少女も眼鏡をかけているのだ。
既に助けを求める気も失せたのか抵抗もせずにされるがままの…いや、彼女に
は最初から助けを呼べない理由があるのだがそれはまた後日。

「も、もう我慢できないでやんす!」
「おいおい、外にぶちまけんなよ?」

下になっている背番号付が自分にかけたら殺すぞ、という目で睨む。

「む゛ぅぅぅぅぅぅ…」

腸に精液が注ぎ込まれる感触にこの上ない嫌悪を感じた少女が呻く。
ヤンス君がグッタリとしたペニスを引き抜くと背番号付が彼女をベンチに寝か
せ、口を塞ぐのに突っ込んだパンティーを吐き出させる。
より激しく責めたてて必死に声を抑えている様子を愉しもうというのだ。
ヤンス君は投げ捨てられたそれを拾うと口に咥えオナニーを始めた。

「何やってんだよ本物を目の前にして?そんなのいつだってできるだろーが」
「いや、強姦されるトコを想像してスルのとされてるのを見ながらスルんじゃ
全然違うでやんす!」

呆れ顔の背番号付に大真面目で力説するヤンス君。唾液でグッショリと濡れた
下着を被る姿は変態としか形容し難い。

「そんな暇あったらデジカメでも使って遊んでろ。バックに入ってる」
「あるんでやんすか?」

青ざめる少女とは対照的にが喜色ばむヤンス君。盗撮マニアの血が騒ぐ。

「ああ、ホントなら試合撮影用のビデオを使いたかったんだがな」

今日は練習試合があり彼以外の一軍部員は全て対戦校に居る。
相手が男子校の場合は女子マネージャーを帯同しない決まりを利用しての犯行
だったが、まさかコールド確実の相手にビデオカメラを持って行くとは思って
なかった。

「仕方ないでやんすよ。なにせ今日は猪…「よせよ胸糞ワリぃ!」

明らかに怒りを帯びた背番号付の声。ヤンス君と少女はその恐ろしさにビクリ
と震えた。同級生ながら一軍とニ軍の差以上の力関係が存在しているらしい。

「ん……っと、あ、是でやんすね?ホーーーラ笑うでやんすよ澄香ちゃーん」
「厭ぁぁあ!お願い、撮らないで!……嗚呼ッ」

不機嫌にさせたのをゴマかすため必要以上にオドケるヤンス君。咄嗟に顔を隠
したが直ぐに両手を抑え付けられてしまう。
カメラから顔を背けても屈辱に歪む表情が余計に男達を喜ばせるだけだった。

「そんなに嫌なら顔を映すのは勘弁してやるよ。その代わりぃ?」
「ぅあ……そのっ…そのか、かわ…り…なんっ……何なのよぉ?」

早く言うようにせかす少女をじらしながらズポズポと出し入れを繰り返す。

「もうすぐ中に出すから、ザーメンが溢れてくるトコを指で広げて見せろ」
「そ、そんなの厭!…出来なっ…に、に、妊娠しちゃううううううぅ!!」

悲痛な訴えが無視され、ビュクビュクと背番号付のペニスが激しく波打つのが
解る。絶望の叫びが部室内に、少女の膣内に発せられた。


「酷…なんでこんな……こんなのって……」
「さ、早く広げなよ?そうじゃないと――」

膣内に膨らむ生温かい違和感と精神的な喪失感に茫然とする彼女の目の前に二
発目の準備が完了したペニスが突きつけられる。選択肢は存在しなった。

「ちょ…待ちなさいよっ、顔を映さないって約束は!?」
「もちろん守るさ。ほらよ」

諦めて股を広げた少女がヒステリックに声を荒げると背番号付がキャッチャー
マスクを被らせた。顔見知りならバレバレだろう。

「ま……ままま、マニアックでやんすねーーーーーー!!」
「……………」
「ぜーんぶ出せよ?出産のつもりで思いっきりイキむんだ」

今さら逆らったところで心証を悪くするだけ、何のメリットも無い。そう悟っ
た少女は指示どおりにして撮影が終わるのををじっと耐えた。

「おっ……イイね、良ーく撮れてるじゃん?」
「このトロっと流れ落ちていく画がタマランでやんすぅ」

再生した映像を観て満足げな二人が口々に好き勝手な感想を浴びせかける。

「処女ゴチソウ様、てっきり兄貴に喰われてるモンだとばっか思ってたぜ♪」
「アッシもでやんす。だからせめて後ろの方だけでもと祈ってたでやんす!」
「嘘付け!ジャンケン勝ってたら絶対ケツなんか選ばなかっただろ?」
「あ、バレたでやんすか?」

『ははははははははははははははははははははははははははははははははは』
男達の嘲笑。もうどうでもいい、一刻も早く家に帰って体を洗いたかった。

「まだこの時間ならまだまだ終わっちゃいないだろ?俺達は延長戦に突入だ」
「ガッテンでやんす!」

背番号付の信じられない提案に凍りつく少女。時計を見上げると惨劇の始まり
からまだ一時間程しか経っていない。せいぜい対戦校まで往復に必要な時間と
いうだけで勝利が確実でも手加減を許さない監督の方針を考えればどんなに早
くてもまだ三回前後。あっさり終わる様なら第二試合も申し込むだろう……

『さーいしょはグー、じゃーんけーん…』
その後どうなったのかは憶えてない。思い出したくもない。


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