第序話『 運命の交錯 』
( 視点:山田 竜二 )

 
 ―― 昨年 初夏 ――





( おっ! )

 オレがあの女を初めて見かけたのは、ほんの偶然だった。

 私立貫大高等学校の制服を着て、その校門まで続く長い階段を足早に上がっていく、その登校していく姿だった。

 オレが初めて見る顔だけに、恐らく今年の新入生だな。



 端麗な美貌の顔立ち。

 胸は決して大きくもなく、そして小さくもなく。

 健康的な大腿部から、すらりと伸びる脚。

 締まりの良さを彷彿させる、括れのある腰。

 ・・・・。

 今はまだ未成熟な、生熟れの乳臭い小娘だろう。

 間違いなく、処女だなぁ。ありゃあ。

 だが、それでもこのオレの性欲をここまでそそるのだ。

 それだけに一目で確信することができたね。

 ありゃあ、超極上級のおマンコの持ち主だ、と。



 自慢じゃねぇーが・・・(親の)金で困ったことがないオレは、これまでに多くの女を手籠めにしてきたもんだ。そりゃあ、まぁ・・・ホント手在り次第になぁ。

 オレがまだ中学・高校生のときには、毎日のように女を部屋に連れ込んで、とにかく性交の経験を積んでいたもんよ。

 例えそれが問題になっても、金が全てを解決してくれる。

 まぁ、ほとんどが・・・女の泣き寝入り。中にはできちまって、泣く泣く出産した女もいたっけかな。



 その積み重ねた性交の経験値もあって、今では外見を見るだけで、その女のマンコ具合が解かるまでになってしまっていた。



( だ、だが・・・ )

 オレはその一年の後ろ姿を見送りつつ、これまでにない興奮を下半身で感じていた。こんな感覚は・・・これほどのマンコは、今までのオレが見てきた女の中にさえいなかった。





 『私立貫大高等学校』

 それはオレが一人暮らしする家の近く。何故か屋上に怪獣(一応、校舎を守る聖獣らしいがな)の像が立つという、いかにもふざけた学校だったぜぇ。

( しかし、あの新入生・・・ )

 スカートからの生脚。健康的な大腿部。

 あの女はいずれ・・・なんとかモノにしてぇもんだな。

 まぁ、熟すまでにはなぁ・・・



 なぁ。神様よぉ。あの女をオレに抱かせろよぉ。

 そのためなら、オレは一生、女断ちすんぜぇ?



 ・・・まぁ、その誓いは三日も持たなかったが。







  ―― 今年 冬 ――





 『早川もえみ』

 名前は比較的簡単に割れた。

 今年の新入生で――既に成熟していた身体ということもあり――オレが喰った(しかも、たった一万で『処女』『生挿入』『膣内出し』の三点セット付きの)美少女から情報を聞き出したのだ。

 彼女の住所、電話番号、性格、誕生日、学校での評判、バイト先などな。





 早速オレはそのコーヒーカフェ『マサーズ』で、もえみと再会することになった。

( たまんねぇなぁ、おい! )

 初めてもえみを見たときから感じていたことだが、この女の身体はマジでヤバイ。熟すまでにはまだ少し時間がかかるだろうが、その素晴らしい太腿を見ただけで我慢汁が出ちまうぜぇ。



 それがまだ今年の冬のこと。



 まだもえみが新舞のヤローと付き合う、その一週間前のことだった。


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