わたしの名はリリコ、またの名をレディリリコ。
わたしはかつて、正義の戦士スィートリップだった。
でも今はメッツァー様の片腕にして忠実なしもべ、悪の戦士レディリリコ。
メッツァー様の牝奴隷。
スィートリップとして戦っていたわたしはメッツァーのいやらしい調教の罠にかかり、肉欲の味を刻みこまれてしまった。
戦う度に淫らな悦びを教え込まれていくわたし。
わたしは必死に調教にあらがった。大好きな火村クンのために。でも、調教が進むにつれ、わたしの躰は次第に変化していった。エッチに、淫らに、恥辱を快感として感じる躰へと。
そしてついにわたしは肉欲に負け、メッツァーの前に屈した。
捕らわれての初めての調教。その時初めて、火村クンがメッツァー様であることを知った。
くやしかった、悲しかった、裏切られたことに怒りを覚えた。
すべてを捧げようと思っていたのに、すべては偽りだった。
火村クンだった人は、わたしを徹底的に容赦無く犯した。
リリコの一番感じる所を一番感じる方法で。
それはそうだよね。リリコの性感帯はすでに度重なる調教で知り尽くされていたから。
わたしはセックスの快楽の前にあっさりと敗北した。
きもちよさに勝てなかった。
それでも、火村クンに裏切られたことだけは許せないと思った。
でも、
メッツァー様の副官ココノ・アクアさんの言葉がわたしの心を打ち砕いた。
メッツァー様に命じられ、わたしを犯すココノさん。
犯されている最中に呟かれた言葉。
「くやしい。わたし以上にメッツァー様はあなたのことを愛してる。仕えているわたしだからわかる」
嫉妬混じりに囁かれた言葉。
「あなたの学園での行動はすべて記録に撮られてた。それを見ながらメッツァー様は嬉しそうに微笑まれていた。くやしい」
「な、なによ。あんな裏切り者なんか、どうだっていいわ。もう言わないで」
そう言ったわたしを不思議そうに見つめるココノさん。
「裏切ったのはあなたが先のクセに、何をいうの?」
「なっ、なにを……」
「あなたを堕落させる手段なんて、他に幾らでもあった。戦闘なんてまどろっこしい手段をとらなくても。あの時、調教していたのはメッツァー様、あなたの火村クンはあなたに淫らな調教を施した? ううん、そんなことしていない」
「き、詭弁よっ!」
「詭弁? わたしはあなたがお股を濡らしながら、あなたの火村クンの牝奴隷になりたがっていたことを知ってる。メッツァー様と同じ調教をされたいと望んでいたことを知ってる」
「う、うそよ。勝手なことを言わないで!」
「勝手な? じゃああれは何? オナニーをしながら、『もっと激しく犯して火村クン』『もっといたぶって、もっと辱めて火村クン』と呟いたあの言葉、あれは何?」
わたしは、言葉を失った。
「メッツァー様がその気になれば、あなたなんていつでも牝奴隷にすることが出来た。それなのに、そうはしなかった。あなたのことをいとおしく想ってたから。くやしい」
わたしを貫きながら囁くココノさん。
淫らな快感に酔いしれはじめるわたし。
「もし、あなたがメッツァー様の施す淫らな調教にあらがいきっていれば、メッツァー様は組織を捨て、あなたの火村クンとして生きていたかも知れない。でも、あなたは負けた。完全に。あなたはあなたの火村クンを裏切り、メッツァー様にその躰をゆだねてしまった。先に裏切ったのはあなた。ううん、すべてを裏切ったのはあなた。淫らな快楽に逆らえなかった、あなた」
「あっ、うっ……」
「なぜいまさら逆らうの? メッツァー様はあなたの火村クンでもあるのに? あなたはいま愛した人に抱かれているのよ。それなのにあなたはなぜ拒むの?」
わたしの心が、崩壊していく。
火村クン……
メッツァー……
二つの影が一つに重なっていく。
火村クンごめんね。そうだよね。みんなを守る、火村クンを守ると目の前で誓ったクセに、火村クンを裏切ってメッツァーが与える快楽の奴隷になっちゃった。
メッツァー、あなたが火村クンの闇の部分だったんだね。だからこそ執拗にわたしを犯し、汚し、恥辱を与えてわたしを自分のものにしようとしたのね。
「メッツァー、さま……」
わたしの呟きに、ココノさんが妖しく微笑む。
「わかったようね、スィートリップ、いいえ、リリコさん。あなたのご主人様が誰なのか?」
わたしは、うなずくよりほかなかった。
そう、わたしのご主人様は火村クンでもあった、メッツァー様。それ以外には、ない……
わたしは心が軽くなるのを感じた。
そう、わたしはずっと火村クン、メッツァー様に抱かれていたんだ。
エッチなわたしが望んた通りに。
これまでの屈辱の、恥辱の記憶が甘美なものに思えてくる、変化していく。
強引に奪われた初めての時の記憶。ああっ、あの時わたしのヴァージンを奪ったのは火村クンだったんだ。
甘美なものがわたしの心に流れ込む。
痛かった、でもリリコのヴァージンを散らしたのは、火村クンだったんだ……
心の中に微かな警告がはしる。
そんな考え方しちゃいけないって。
でも、傷ついて痛んだわたしの心が癒やされていく。
火村クンとの初めて……
酷い状態だったけど、それはわたしがスィートリップだったから。
でも、最後は正直に火村クンのおちんちんを受け入れて、気持ちよくなってた気がする。
次に負けた時は、おちんちんでもっと気持ちよくさせられた。
わたしは自分のエッチな部分を次々引き出されて、どうしようもなく感じていった。
大勢の人に犯されて、セーエキまみれになったこともあったなぁ……
いっぱいいっぱい犯されて、脳味噌がグチャグチャになるくらいにきもちよかった。
わたしがいかにエッチな女の子か思い知らされた。
淫らでエッチな女の子、それが本当のわたし。
火村クンは、わたしの本性を気づかせてくれただけ……
淫らで、はしたない女の子だって、火村クンは知ってたのに。
それでもリリコのこと、受け入れてくれていた。
やさしく抱いてくれた。
心の底から気持ちよかった。
うふふっ、そういえば公衆の面前で縛られて、後ろから犯されたこともあったっけ。
まるで自分の恋人を自慢するように、誇示するように、わたしを犯してくれたっけ。
おかしいよね。
あの時はあんなに嫌だったことが、嫌だった記憶が、相手が火村クンだと思うとちっとも嫌じゃないんだよ。
それどころか、とっても気持ちよくって、甘美な記憶になっちゃうんだよ。おかしいよね。
ああ、そういえば捕まっちゃう少し前、教室の中で何度もイクのを強要されたっけ。
見て欲しくない、なんてこと言ったけど、本当は見て欲しかった。
わたしの淫らな姿を見て、襲って欲しかったの。
エッチになったわたしに、エッチなことして欲しかったの、火村クンに。
そして、火村クンはわたしの欲望をかなえてくれたんだ。
なんか、嬉しくなって来ちゃう。
「うふふ、あはは、そう、だったんだ……」
わたしの突然の笑い声に、驚いた表情をするココノさん。
「どうしたの?」
「わたし、火村クン、いいえ、メッツァー様の牝奴隷になってもいいのかな?」
わたしの問いかけに、ココノさんはやさしげに微笑む。
「ええ、かまわないわ。わたしに気兼ねなんてしなくても。わたしはメッツァー様の牝奴隷。メッツァー様の喜びはわたしの喜び。あなたがメッツァー様の牝奴隷になることでメッツァー様が喜ばれるのなら、わたしも嬉しい」
「あはっ、ありがと。……きもちいい、ココノさん? わたし、もっとサービスするから」
わたしはみずから、腰を激しく動かし始めた。
「ああっ、きもちいいわ、スィートリップ」
「スィートリップなんて呼んじゃあいや。リリコと呼んで」
「スィートリップ、きもちいいわよ」
「あん、ココノさんの意地悪……」
「うふふ、きもちいいわ。ホントにきもちいいわよ、リリコさん」
「はうっ」
きもちいい、このきもちよさに逆らえない。
ううん、逆らわなくていいんだ。
受け入れれば……
受け入れてしまえば、もっときもちよくなる。
もっと火村クン、ううん、メッツァー様に喜んでもらえる。
そしてわたしは、エッチなわたしは、もっともっときもちよくなれる。
それは、とってもいいことのように思えた。
「うふふ、この肉棒はメッツァー様につけて頂いたもの。これでたっぷりとリリコを犯し抜いてあげる。時間はまだたっぷりとあるわ」
微笑みを浮かべるココノさん。
「その後でリリコさんがメッツァー様の牝奴隷になったと報告してあげる」
その言葉に、わたしは顔を赤らめたのだった。
「膝を折って、リリコさん」
わたしはひざまづいた。
「もっと深く、頭を下げて」
くの字の体制から、さらに躰を折り曲げるわたし。
「額を地面につけなさい」
ココノさんの指導の通り、額を地面につける。
「さあ口上を」
「……はい」
わたしは微かにうなづいた。
「メッツァー様、リリコはメッツァー様の牝奴隷として、また片腕として、誠心誠意、服従することを誓います」
ああっ、ついに言っちゃった。
躰に歓喜が走り抜ける。
「よし、立て」
はにかみながら立ち上がるわたし。
「ほむら……ううん、メッツァー様、リリコを可愛がって下さい、お願いします」
ペコリとわたしは頭を下げた。
「それはお前の心掛け次第だな。誠心誠意尽くす奴隷はそれなりに可愛がってやるが、そうでなければ……」
「ああっ、わかっておりますメッツァー様ぁ。何でもお申しつけ下さいませ。リリコは誠心誠意お応えします!」
「ククク……」
メッツァー様が笑う。
「では、何からやらせるか?」
「フェラチオなどはどうでしょう、メッツァー様? 服従心をはかるには何よりかと」
ああっ……
「ククク、すでにとろけそうないやらしい顔をしているな。よかろう、奉仕してみせろ」
「は、はい!」
ああっ、メッツァー様のおちんちんをなめる事が出来るなんて、リリコ、しあわせ……
わたしはさっそくメッツァー様のおちんちんにむしゃぶりついていったのだった。
わたしには、新しいコスチュームが与えられた。
ココノさんと同じデザイン。
メッツァー様の奴隷であり片腕である証。
あっ、股間がスゥスゥする。
「いいでしょ? これを着てれば、いつでもすぐにメッツァー様に可愛がっていただけるわ」
「はい」
わたしははにかみながら頷いた。
スカートの下は当然のごとくノーパン。
いっけん頑丈そうに見えるコスチュームも、留め金一つを外すことで、わたしを裸に剥くことが可能だ。
それだけでなく、わたしを辱める為の機能もちゃんと盛り込まれている。
「パンティは自分で選びなさい」
「えっ?」
「メッツァー様は、ノーパンはあまり好まれないの。単なる奴隷ならそれでもいいけど、あなたはメッツァー様の片腕でもあるから」
「は、はい……」
わたしの顔は赤くなる。
そ、そうだよね。ノーパンはあまりにもまずいよね。
わたしったら、本当にエッチではしたない……
「うふふ、あなたの気持ちはわかるわリリコ。わたしも同じ。ノーパンでメッツァー様を誘いたい。でも、ダメよ」
「はい、ココノさん」
「うふふ、パンティを履いたらメッツァー様のところに行きましょう。そして、パンティを淫らな液でグショグショに濡らすの」
「あっ……」
な、なるほど。
「メッツァー様はお優しい方だから、発情した牝奴隷を慰めてくださるわ」
「はいっ!」
わたしは納得してパンティを取りに部屋に帰った。
……わたしは、床にこぼれたセーエキを啜ってた。
メッツァー様はわたしとココノさんをたっぷりと可愛がって下さった。
「いまのうちよ、いまのうちにメッツァー様に甘えておきなさい、リリコ。作戦が始まると、メッツァー様はわたし達に関わる暇がなくなるわ」
わたしはセーエキを啜りながら頷いた。
ああっ、ココノさん。わたしにメッツァー様のセーエキを啜る権利を与えてくださるなんて、嬉しい。
「ほらほら、慌てないの。ちゃんと舐め取って」
うなずくわたし。
ぺろぺろぺろ、と。
あん、ココノさんの見本のように、うまく出来ないや。
「うふふ、まるで牝ブタそのもの。可愛いと思われません、メッツァー様? あら?」
はうっ! 突きだしたお尻の方からぁ。
「フム、いかんな。ついムラムラと。牝ブタを犯してしまった。これでは獣姦だな」
ああんっ、そんなぁ。
「うふふ、可愛い牝ブタちゃんですもの。メッツァー様のお気持ち、ココノわかりますわ」
「そんなっ、そういうココノさんだって」
「うふふ、なに?」
「わたしと同じ」
「そうね」
うなずくココノさん。
「ということは、リリコは牝ブタであることを認めるのよね?」
「……はい。ああっ」
認めちゃった、わたし。
「ククク、リリコは牝ブタか?」
「はい、リリコは牝ブタです」
カタン、
わたしの前に、豚の餌が置かれる。
「さあ食べなさい、牝ブタちゃん。豚なんだから、交尾しながら餌を貪るなんてお得意でしょ?」
「ああっ、は、はい!」
わたしは犯されたまま、餌を貪り始める。当然口だけで。手は使わない。
「なんでこういうことをするのかわかる? 牝ブタちゃん」
「ああっ、はいっ。リリコの躰をメッツァー様に絶対に逆らえないようにするためです!」
「正解、うふふ、牝ブタちゃんは賢いわねぇ」
ココノさんが頭を撫でる。
二人の笑い声が部屋に響き渡る。
「メッツァー様、賢い牝ブタちゃんにどうかご褒美を」
「そうだな。それ、受け取れ!」
わたしの中に、いっぱいいっぱいセーエキが流れ込む。
ああっ、またセーエキを啜ることができるな。
わたしは幸福感に満たされていた。
ああっ、仕立て上げられていく……
普通の女の子から、エッチで淫らな牝奴隷に仕立て上げられたように、
こんどは牝奴隷から、忠実なしもべへと仕立て上げられていく。
「リリコ、お前の口で小便がしたくなった」
「はい」
わたしは口を開けて、メッツァー様のおちんちんを受け入れる。
次の瞬間、お小水がわたしの口に流し込まれる。
懸命に飲み下すわたし。
わたしは必死になって、メッツァー様に忠誠心を示す。
全部、飲み下すわたし。
そんなわたしの頭を撫でるメッツァー様。
「どう思う、ココノ?」
「もうよろしいかと」
いつもの、冷静な声でこたえるココノさん。
「もはやリリコさんが、スィートナイツの元に走ることはないと断言しますわ」
「そうか、ククク」
楽しげに笑うメッツァー様。
「それではお前の股間に、男の器官を授けてやろう。このわたしの忠実なしもべとなった証にな」
「ああっ、う、うれしい」
「そうか? ククク」
わたしの股間を撫で回すメッツァー様。
「何の為にお前にそれを与えるのか、わかってるだろうな?」
「もちろんです、メッツァー様。女神騎士団の戦士達をいたぶり犯し、メッツァー様に忠実な奴隷へと作り替える為です」
わたしの答えに満足げに微笑むメッツァー様。
「期待しているぞ、リリコ。まずは……」
「はい、わかっております。生意気にもメッツァー様から逃げ出した、アイリ先生とカナハ」
「その通りだ。たっぷりといたぶり犯し、このわたしに忠実な奴隷にするのだ」
「おまかせ下さい、メッツァー様」
わたしはメッツァー様に微笑みかけたのだった。
ああっ、与えられた肉棒がうずく。
「うふふ、いいでしょ?」
「う、うん」
はにかみながら答えるわたし。
「まずはわたしの躰で試してみて。その後は、学園の女子生徒を使って試し切り。で、それが終われば」
「カナハとアイリ先生」
「そう、わかってるわね」
「はい、ココノさん」
わたしは頷いた。
わたしは何人もの女子生徒の処女を散らしていった。
初めは、犯すたびに罪悪感を感じていた。
「わかるわ。でもね、それってあなたが下手だということよ」
辛辣なココノさんの言葉。
わたしは返す言葉がなかった。
「メッツァー様に初めて犯されたときはどうだった? 最後には感じちゃったでしょ? あなたのはただ相手を痛めつけるだけ。感じさせてないの。だから、罪悪感を感じる」
「教えて、ココノさん……」
「ダメ。自分で考えなきゃ。教えたら、あなたはただ単なるわたしのコピーでしかなくなる」
「はい」
力無く頷くわたし。
「ヒントを言えば、数多く犯せばいいっていうものではない。メッツァー様があの二人を逃したのは、あなたたちが三人だったから。メッツァー様はあなたを気に入っていて、必然的に他の二人には力を注げなかった」
「……えっ?」
「躰は一つ。このわたしでも、二人はきつい」
「うん!」
わたしは理解した。
「頭の良い子は好き。カナハだっけ? わたしの仲間があっちでなくてよかった。やはりメッツァー様はお目が高い」
「がんばるわ、ココノさん!」
「いってらっしゃい」
ココノさんの言葉を背に受けて、わたしは処女を散らしたばかりの女の子を再度凌辱するべく、歩き始めた。
五人、完全に調教したところで、わたしはコツをしだいに掴んでいった。
今では普通の子なら、三日で堕とす自信がある。
調教した女子生徒たちを実験台に、わたしはいろいろな技を試し、身につけていった。
その頃になると、ココノさんが言っていた意味がわかるようになった。
ココノさんの魅惑のささやき。どう逆立ちしてもわたしには身につけることができないだろう。
わたしが使っても、とうてい相手を堕落させることができない。
でも、わたしには人並み外れてエッチで淫らという素質がある。
それに徹底的に磨きをかけた結果、わたしには相手の知らないウィークポイントを暴きだし、そこに致命的なダメージを与えるというスキルを身につけた。
これは、メッツァー様も、ココノさんも持っていないわたしだけの特技だ。
でも、どれだけの効果があるのか? まだわたしにもはっきりとはわからない。
試してみなければ。
わたしはかねてから目をつけていた六人目の子に声をかけた。
修行を終え、メッツァー様の秘密基地に帰って来たわたし。
帰ってきて、わたしは驚いた。
下魔はほとんどいない。
上魔も度重なる戦闘でズダボロ。
ココノさんは異常に憔悴しているし、
メッツァー様は瞳をぎらつかせて、不快げに天井を睨みつけていた。
まずわたしに気がついたのは、ココノさんだった。
「あら、おかえりなさい。楽しめた」
力無く微笑むココノさん。
「おっ、戻ってきたか、リリコ」
メッツァー様が笑顔を浮かべてわたしを迎える。
でもその笑顔、無理してた。
「ど、どういう!」
「ふっ、意外に強くてね、リリコの元仲間が。だがまあ消耗しているのはあちらも一緒だ。いくらアイリといえども、無限に戦える訳ではなし……」
「メッツァー様! なぜ、なぜリリコを呼んでくれなかったのですかっ!!」
わたしの叫びに応えたのは、ココノさんだった。
「未熟なあなたを戦場に送るなんて出来ないから」
「……えっ?」
「あなたはまだ未完成品。未完成品というものは傷つきやすいもの。たとえわたしが殺されてもメッツァー様は……」
「ココノ」
メッツァー様が呼びかける言葉にハッとなるココノさん。
「も、申し訳ありません」
「いや、よい。そもそもここまで追いつめられたのはわたしのせいだ。ココノ、お前はよくやってくれている。愚痴が言いたいのはわかるが、それならわたしに直接いうことだ」
「申し訳ありません!」
ココノさんは、ひざまづいていた。そう、わたしが忠誠を誓ったときのあの格好で。
そこまで、そこまで追いつめられているんだ。
わたしの胸の中に、暗い炎が宿る。
ずいぶん好き勝手やってくれてるようじゃない、カナハ、アイリ先生。
わたしはココノさんを抱き起こした。
「リリコさん」
「しばらく休んでて。その間、わたしが戦うから」
「ダメ、あなたは! 少なくとも後半年は修行しないと淫魔をコントロールすることは」
「試してみる?」
わたしはいたずらっ子ぽく微笑んだ。
「あはぁっ!」
わたしの胸の中でココノさんが悶える。
「くすっ、きもちいい?」
わたしはココノさん自身が知らなかった弱点をえぐる。
「どう? いいはずよ?」
「そんなっ? ひいっ、はうっ」
わたしの腕の中で乱れるココノさん。
「くすっ、さあ、もっとリラックスして。戦闘ばかりで、躰が強ばっているわ。リリコに全てを委ねて、堕ちていくの」
「ひいっ、ああっ、そんなっ、だめぇっ」
わたしたちを見ているメッツァー様。
その表情はとても嬉しそうだ。
「本当に疲れてらっしゃるのね、ココノさん。いまのあなたなら、わたし、奴隷にすることができるわ。こんなに疲れてるなんて、ホント、可哀想……」
「はうっ、やめてっ、躰が、心があっ、とける、とかされちゃうっ、だめぇ! メッツァー様ぁ!!」
懸命にあがくココノさん。でも、その躰はリリコの胸の中でついに完全に弛緩した。
しばらくして、意識を取り戻すココノさん。
「あっ、わたし。負けたの?」
「そう。体調が万全だったらいい勝負になったと思うけど」
わたしは残念そうにつぶやいた。
「メッツァー様、ココノさん、とても消耗しています。わたしに出撃許可を」
「どう思う、ココノ?」
「はい……今の彼女の実力は、十分すぎるくらいです。それにしても、こんな短期間にこれほど上達するとは」
驚愕の眼差しをわたしに向けるココノさん。
「わたしって、どうしようもなくエッチで淫らでいやらしい子だから」
胸を張って、自慢するわたし。
「……メッツァー様、リリコさんに任せて宜しいと思います」
「そうか。ではリリコ、ココノに代わってしばらくの間、戦ってくれ」
「はい」
わたしは頷いた。
それから暫くは一進一退が続いた。
でも、ココノさんが復帰してからは、わたし達が圧倒しはじめた。
カナハを捕らえ、わたし自身の肉棒で徹底的に調教し、奴隷化に成功した後は、あっけないほど簡単にスィートナイツは壊滅した。
「カナハ、股を開きなさい」
「はい、リリコ様」
カナハは立ったまま、足を広げる。
カナハのコスチュームはスィートキッスのまま。能力も特に封じていない。
さらにいえば、カナハには何一つ拘束を施していない。
それでも、カナハは従順にわたしの命令に従う。
「か、カナハちゃん!」
アイリ先生がカナハに呼びかける。
うすら笑いを浮かべるわたし。
カナハに施した調教は、かつてのような不完全なものではない。
前回の反省に立ったメッツァー様は、スィートナイツを一人一人眥絡することにした。
もっともメッツァー様はそのことで、上から時間がかかりすぎるとお叱りを受けてしまったけど。
それでもメッツァー様は、ココノさん、わたしと一緒に三人がかりで、カナハ一人を徹底的に調教したのだ。
アイリ先生と会うのは実に一年ぶり。
その間も淫魔に犯されていたはずなのに、予想以上に元気だ。
そうでなくては!
わたしの心に歓喜が走る。
メッツァー様を苦しめたアイリ先生には、わたしみずからが引導を渡してやらないと、気が納まらない。
じっとアイリ先生を見つめるわたし。
「……あの、リリコ様」
「なあに、カナハ?」
「犯して、下さらないのですか?」
愛らしい表情で懇願するカナハ。
アイリ先生の顔に絶望が浮かぶ。
「わたしは、股を開きなさい、と言ったはずよ」
「……あっ、あの、どういう?」
「相変わらず物覚えの悪い子」
「もっ、申し訳ありません、リリコ様」
もじもじしてつぶやくカナハ。
「そこに座って、アイリ先生によく見えるように足を大きく広げるの」
「は、はいっ!」
すぐさま床に座り、股を大きく開くカナハ。
「こ、これでよろしいでしょうか?」
「……濡れてないわね」
「はい、ただいまっ!」
すぐさまオナニーを始めるカナハ。
「あっ、いいっ、あんっ」
「うふふ」
「カナハちゃん、ダメっ、そんなことしちゃあ!」
アイリ先生の叫びが部屋に響く。
それでも一瞬も手を止めることもなく、ひたすらオナニーをするカナハ。
「あはっ、ああん、いいっ」
「カナハちゃん!」
「あはっ、アイリ先生、大きな声を出さないで。いま、カナハはリリコ様の命令でオナニーをしているんだから。ああっ」
アイリ先生が愕然とした表情を浮かべる。
「あら、わたしは別に命令した訳ではないわよ?」
意地悪く問いかけるわたし。
「えっ?」
「濡れてない、って言っただけ」
「それは、そうですけどぉ、あふっ」
盛んにオナニーをするカナハ。
「リリコ様ぁ!」
「うふふ、いじめ過ぎちゃったかな? ウソよ。さあ望み通り犯してあげる」
「あっ、ああっ、ありがとうございます、リリコ様ぁ!」
カナハは感極まった声でわたしに話しかける。
うふふ、本当に可愛い。
アイリ先生の目の前で、たっぷりとカナハを犯すわたし。
最後に床の精液を舐め取るカナハを見て、アイリ先生の表情はさらなる絶望の表情になった。
「うふふ、さてと、じゃあまた明日も来ますわ、アイリ先生。さよなら」
わたしは奴隷のカナハを連れると部屋を出た。
「あんっ、リリコ様のセーエキおいしい」
「うふふ……」
今日もアイリ先生の前で、カナハを穢すわたし。
カナハはわたしの肉棒にむしゃぶりつき、セーエキを啜っているところだった。
そんなカナハを見つめているアイリ先生。
その絶望の表情は深くなっている。
思わず、顔を背けようとするアイリ先生。
「あら? わたしは見ていなさいといったはずよ、アイリ先生。さもないと、カナハが痛い思いをすることになるのよ?」
わたしの言葉にアイリ先生の動きは止まり、またわたし達の方を振り向く。
「もう、もうやめて、リリコさん。カナハちゃんのかわりに、わたしがあなたに奉仕するから」
「ふーん、アイリ先生は、リリコに犯されるのが望みなんだ」
「…………そ、そうよ」
断腸の思いでつぶやくアイリ先生。
「うふふ、カナハ、アイリ先生は、リリコに犯されたいんですって。カナハのかわりにね」
「いやっ、そんなの、いやっ! アイリ先生、カナハの楽しみを奪わないでっ!」
「か、カナハちゃん……」
憎悪の表情で髪を振り乱し、アイリ先生を睨みつけるカナハ。
そんなカナハの態度に、愕然としたアイリ先生。
「いったい、……いったいカナハちゃんに何をしたの、リリコさんっ!」
「くすっ、教えて欲しい? なら教えてあげる。……さあ、カナハ。捕まった後、どんなことをされたかアイリ先生に説明してあげなさい」
「カナハがですか?」
わたしの言葉に、意外そうな表情を浮かべるカナハ。
「ええ、そうよ。上手に説明できたら、前の穴で可愛がってあげるから」
「は、はい、リリコ様!」
カナハの顔に、歓喜の表情が浮かぶ。
「じゃあ説明しますね、アイリ先生」
わたしの肉棒をしゃぶるのをやめ、アイリ先生の方へ向くカナハ。
「カナハ、メッツァー様に鎖で繋がれて、毎日毎日、同じ時間に学園の広間につれていかれたの。そして、スィートキッスレイプショーをやらされてたの」
「れ、レイプショー?」
驚愕の声をあげるアイリ先生。
「そう。みんなの目の前で、リリコ様に、ココノ様に、メッツァー様にかわるがわる犯されて、淫魔にも犯されて、何度も、何十回も、何百回も、イカされたの」
「カナハちゃんっ!!」
愕然とした表情のアイリ先生。うふふ……
「わたし、助けてっていったのに、誰も助けてくれなくて。でも、男の子のみんな、わたしのこと見てて、初めは見てるだけ。でもある日から、調教の最後に自由参加レイプショーが追加されて。最初は誰もしなかったんだけど。三日ぐらいからかな? カナハを犯す人が増えてきて。助けてっ、て言ったのに、みんなカナハを犯して。だんだん人が多くなってきて。そのうち先生や、近所のおじさんたちもやってきて、カナハを犯していくの。カナハ、全身でご奉仕するんだけど、とってもおっつかなくて。そしたらみんなカナハの周りを取り囲んで、白いセーエキをビュッビュッってカナハにかけるの。毎日毎日精液だらけになってご奉仕してるうちに、カナハ、駄目になっちゃった」
「か、カナハちゃん……」
カナハの言葉に驚愕の表情を浮かべるアイリ先生。
「どうです、リリコさまぁ。カナハの説明、上手でした?」
「ええ、上手だったわよ。あとでいっぱいしてあげるからね」
「あ、ありがとうございます、リリコ様」
「うふふ、楽しみにしていなさい」
わたしの言葉に、股間をしとどに濡らすカナハ。
うふっ、可愛い……
「さてアイリ先生、カナハはそれでも一月は頑張ったわ。アイリ先生はどれぐらい保つかしら? うふふ」
わたしは淫魔に指示を送る。
淫魔が持ってきたのは、アイリ先生の体型に合わせて特別に作らせた鎖の拘束具。
「学園の男子生徒は全てメッツァー様の部下になったわ。女子生徒は牝奴隷に。アイリ先生を歓迎する準備はすんでいる。さて、どれぐらい保つかしら? 若い、逞しい数百本の肉棒の前で」
婉然と微笑むわたしに対し、顔面を蒼白にして震えるアイリ先生。
「すくなくとも、一月はもってくれないと。だって、カナハの先生なんだから、ね……」
わたしは鎖の衣装を手にすると、アイリ先生に着せるべく、近づいていったのだった。
わたしの立てたプランは単純なものだった。
守るべき相手にスィートルージュを徹底的に犯させ、絶望をその心に送り込んでいく。
アイリ先生の心を徹底的に犯し、反抗心を殺す。
それと同時に、白濁液にまみれることを歓びとする牝奴隷へと調教する。
最後の仕上げとして、メッツァー様、ココノさん、わたし、カナハで徹底的にアイリ先生を凌辱し、メッツァー様に対する忠誠をその躰に刷り込んでいく。
そして、やがては……
上級淫魔の体力回復用の牝奴隷として、その命が尽きるまで、メッツァー様の元で飼ってあげるつもり。
期待していてね、アイリ先生。
うふっ、うふふふふ……
「ああっ、リリコ様ぁ!」
嬌声をあげるアイリ。
もはやアイリは牝奴隷になった。
守るものを失ったものはもろい。
どのようにでも洗脳ができる。
わたしは心の中で笑った。
そして、守るものを持ったものは強い!
メッツァー様、わたしの守るべきご主人様。
あなたの忠実なしもべリリコは、あなたのご命令を遂行しました。
いまや牝ブタとして飼われているアイリを見下すわたし。
「うふふ、ぶざまね。これがあのスィートルージュとは……」
「ああっ、そんなぁ、あんなことされたら誰だって」
お尻を淫らに振りながらこたえるアイリ。ふふっ……
「カナハ、笑っておあげ」
「はい。うふふ、ホントにはしたない牝ブタ、うふふ」
わたしの隣でカナハが笑う。
「ああっ、カナハちゃん?!」
「カナハちゃん? 何を誤解しているのアイリ。カナハはあなたより先にメッツァー様の牝ブタになったのよ。いわば先輩。カナハ様、とこれから呼びなさい」
「ああっ……そ、そんな……」
「嫌なの? アイリ」
カナハが怒ったような声を投げつける。
「あっ、カナハ、さま……」
「そう、忘れずにね。でも、気分を害しちゃった。牝ブタの分際で何様のつもり? 行くわよカナハ。遊んであげようと思ったけど、今日は止めるわ」
「はい、リリコ様」
しおらしく頷くカナハ。
「あっ、まってください、リリコ様、カナハ様ぁ! お願いです、アイリで、アイリで遊んで下さい!!」
内心笑いながら背を向けるわたし。
堕落したアイリの懇願を聞きながら。
あれから何年たったのだろう?
即位式の台上を見上げるわたし。
わたしの愛しいひと、火村クン、
……ううん、メッツァー様が、台上に向かって歩いていく。
それに付き従うわたしとココノさん。
メッツァー様の策により、女神騎士団はもはや壊滅寸前。
そうなったとき、メッツァー様は新しい方針をわたし達にお示しになった。
女神騎士団を利用し、ゼーロウの為に大量のマナを獲得する策を……
すでに女神騎士団の中には、わたしとココノさんが調教し、仕込んだスパイが入り込んでおり、
新たに女神騎士団の戦士となった美少女達の情報を送ってくるようになっている。
そして、まだ戦う術も知らない美少女戦士を捕らえ、凌辱し、大量のマナを啜る。
いまや作戦は順調に展開中だ。
わたしの肉棒の餌食となった美少女戦士の数も、すでに三桁に達している。
彼女達から啜ったマナで、わたしとココノさんの肉体は、メッツァー様と出会ったあの時のまま。
これからもずっと、メッツァー様にお仕えすることが出来る。
ついに、台上に立つメッツァー様。
その左右にわたしたちが立つ!
「偉大なるゼーロウの支配者、メッツァー様に忠誠を!」
「忠誠を!」
「忠誠を!」
「忠誠を!」
いまやゼーロウの支配者となったメッツァー様に、大勢の歓呼が響き渡る。
その歓呼を聞きながら、
わたしは、
メッツァー様専用の牝奴隷になったことの、幸福を噛みしめていたのだった。
Bad End?
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