エンジェルブレイドパニッシュ!

 ストーリー・ダークマザー城に囚われてしまった響香は、ミュータントカリンの陵辱を受け、体内のエンジェルシステムを奪われてしまう。彼女を救うため、萌奈とシャイア、そしてあやめの3人はダークマザー城へと決死の侵入を図るのだが・・・




 ・全三巻と銘打って始めたシリーズがキチンと終わらず、新シリーズとしてズルズル続けましょうという感じの恥知らず企画です。バニラとしてもさすがにキマリが悪かったからなのかどうなのか、わざわざMUSEという新レーベルを立ち上げてまで発売していますけど、内容的には完全に単なる続きとなっています。
 前シリーズの最終巻が
あんな出来でしたので、レンタルしてまで続きを見るのはかったるいなあと思っていましたが、運良く友人からDVDの一巻と二巻を同時に借りることが出来てラッキーでした。持つべきモノはスケベな友達です。
 さて新シリーズになって少しは仕切り直しがあったり演出のテンションが上がったりしてるかしらと期待しましたが、特段そういうことはなく、いつものエンジェルブレイド(^^)でした。つまりストーリーがしょぼくて行き当たりばったりでエロもイマイチ詰めが足りない感じです。
 ストーリー的には、取りあえずヒロイン側とラスボス(?)とが相まみえるというだけの話です。エロですからそれで結構ですが、鳴り物入りで出てきた敵幹部たちがアッと言う間に退場させられちゃうのは何か哀れです。もうちょっとキャラを大切にしてあげて欲しいなあ。
 またダークマザーも何やら思わせぶりなことを言ったりやったりしますが、ドラマとして非常に平板かつ空疎であり、お話しで視聴者を引き込む工夫がないのは残念です。
 エロとしては、尺の多くを割いている響香の陵辱シーンがなかなかエッチです。とは言え、(オイラの個人的好みもありますが)陵辱、調教描写としてかなりヌルい印象もあり、これは抜ける!というほどの出来になっていないのは惜しまれます。
 具体的には、まず響香が体内のエンジェルシステム(試作品)を摘出されちゃうシーンですが、これはまさに「魂」を抜かれちゃうような美味しいシチュなわけですから、もっとネチネチとリビドーをこめて描いていただきたい。ほんの一分で完了で、リアクションも「あらどうしましょ」というフニャけたノリでは拍子抜けです。
 続くカリンによる調教シーンも、別に拘束があるわけでもないのに響香アッサリあきらめすぎだと思います。どころか何やら楽しそうですらあり、フェラやパイズリを嬉々としてこなしていく感じなのは興醒め。もうちょっと嫌がったり抵抗したりという描写が欲しいですね。
 逆にこのエロシーンで評価したいのは、かなり的を絞った作り方になっている(と思う)ところでしょうか。
 巨乳キャラ目白押しの本作ですが、響香は中でも群を抜いており、ですからこういうちょっとブヨッとした熟女風のエロなんかが好きな人には強くアピールすると思います。
 また上で書いたマイナス面、つまり響香が楽しげに調教されちゃうというのも、単にオイラが好みでないだけであって、いわゆる淫乱女モノっぽいノリが好きな人には逆に楽しめるのではないでしょうか。
 作画は相変わらず上質です。止め絵が多いのも相変わらずですが、まあ演出の一環と見ればOKでしょう。
 「抜ける度」は3。
 ちなみに劇中で響香が言う「イサト」というのは、前巻で出ていた博士みたいな人のことだと思うんですが、響香が拉致される現場にいたクセにどうなっちゃったんだろ。1人だけ逃げたのかな。
 ダークマザーも、エンジェルシステムの秘密を知りたいなら彼の方をさらわせるべきだと思うんですが。まあそれだとエロにならないか。
(彩雲11型)


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