裸足の放課後

 ストーリー・ミーコは友人のナミに強烈な同性愛感情を抱いていた。ある日ナミからキスをしてもらって舞い上がるミーコ。しかしナミにはちゃんと彼氏がいたのだ。そのことを知ってショックを受けたミーコは夜の街を彷徨うが・・・




・う〜ん、単品では、中古を手にするまで見てなくて、「シンフォニー」で一気見してたね…たぶん。今ではエロビデオ店になったレンタルで…と言っても、移転してそこに居るだけで、しばらくテナントもつかなくて、放置されてたんだな、そこで単品の中古が買えたんだ、良かったねぇ…何年前の話をしてる?そんだけ前のこと。もう10年近く前だ。なにせ、手持ちの「シンフォニー」で、本作の一部の部位が、非常に痛んでいて、再生する事すら厳しい…むしろ、その部位を再生でもしたら、確実にテープが切れてしまうのではないのか?と言うほどかなり酷い痛み具合だったので、ずいぶん助かったな。

・かつてビデオCD版を…今は100円ショップと化したゲームショップにて発見した。何故に!ゲームショップ!95年か96年だね。ある時はビデオショップ、又あるときは…PCショップと、どこに売っているのだビデオCD!!95年とか96年で、ゲームショップでね…ありうる理由はある。3DO・SS・PS、いずれも別売りのパーツを付ければビデオCDの視聴が可能となるハードだ、そうなると店としても置かざるを得んだろう…もっとも、ちゃんとした品揃えをしたゲームショップは、こちらでは見当たらなかったが。版元あやしい作品なんかが数本、あの頃ビデオCDで発売されてるのを確認していた。さて、表紙絵なんて新規書き下ろしだから、パッと見では何か期待できそうだが、実際には…80年代エロアニメだ。もちろんそれだと予測して、手にしてパッケージの裏を見れば、見慣れたキャラたち…良かった。同名の訳のわからん妙なもんぢゃ無くて。18禁アニメだからショーケースに入れられてたが、ある意味すっげー恥ずかしかったぞ…そこから出してもらわないとだめだったからなぁ…ゲームショップでだぞ…「そのショーケースに入っている裸足の放課後と言うタイトルの80年代エロアニメビデオCDを出して下さい!」新手の恥辱プレイか!!

・ビデオCD版では、いろいろと食い違いが起きてた…他でも書くだろうが、リトルマーメイドシリーズでは、スタッフロールはなし。併せて社名の入るカットももちろんなし。純粋に中身だけ。どうしてなのかな。これではまるで海賊版…しかし、ある組織の審査を受けた、大手を振って堂々歩いてる18禁アニメでもある…なんだろね。

・「なんだろねっ?」と言えるシーン、ビデオCDなので、どっかのヘンな大人の事情が混じってるのだろう…が、そのためか妙に「?」と感じるカットがあった。
 先ずは中盤だが、ミーコが夢の中でさそりのバケモンに襲われるのだが、その額の突起部分にモザイクがかかっていた。なぜにと気になり、このレビューを書くために改めて見直したが、せいぜい大人のおもちゃ程度か。なんかの突起には見えるが、ペニス状の物に見えることは無かった。ならば何故にそこにモザイク?
 二つ目は序盤にて、二人の通ってる学校の看板と言うのか?校名の書いてあるあれ、あれにモザイクがかかっていたのだ。さて、あらためて確認してみる…「緑ヶ丘中学校」と、書いてある。同名の学校でもあるのか?それともやはり「中学生」では不味いのか…。リトルマーメイドシリーズは言うに及ばず…何故にレトロアニメに限ってビデオCDではこうもぐちゃぐちゃになるのか。

・発売年との兼ね合いから、やはり「セーラー服百合族」のモロにパクりだろう。キャラの行動基準なんて、何故にあんな行動を取るなんて…やはりそれに準拠させたとしか考えられない。ましてやあの女教師に至っては、あの「去る」行動、複線になる事もあらためて見てみると…無い。ナミの彼氏のこともある…どうでもいいから、あんな事にする必要も、なかったんぢゃ無いかな。

・抜ける度は1〜2でしょう。「シンフォニー」の時よりちょっと考え変わったか。とは言っても、シーンのひとつひとつが、ちょっとゆるいし。ナミが彼とする時、胸を隠すナミに対してやや強引にその手を掴んで胸からのけたりする行為、う〜ん…やっぱ時代ってやつかな。あのシーン、ヤッてはいるが服は結局ずって下がってくるし、ヤッてるだけで見た目弱い。おレズのシーンでどこまでイケるかにかかるね。そうそう、ミーコもナミも、恥ずかしがるとすぐに顔を隠すクセ、あれもちょっとマイナス。キャラ的におっけーでも、見てる側としては、あまり面白くない。

・アニメとしてのお勧め度は2。作画的には最低限度と言うべきか。エロアニメを見たことが無いくらいの人には十分だが、見慣れた人にはいろいろ弱い。
 入手に関して言えば、テープのレンタルがあればそれで。版元が怪しい作品なんか、何故かDVD化されてたり、その作品がレンタルされてたりもするが、本来の姿を残していない(いろんな意味で。)ので、作品に触れてみたいと言う程度で無い限り、DVDのレンタルは勧めない。なお、本作は純粋なアニメである。一部に実写が混じるなどありえない。
(輝川流一)


 ・イボイボ氏が「テレパシスト愛Q315」で紹介している「リトルマーメイドシリーズ」の第一弾です。オールプロダクツという会社から1985年に頒布されました。
 このシリーズは合計4作が発売され、うちの3作を総集編としてまとめたものが後にバンダイから発売されたりもしています。
 現在はいずれも版権が消滅しているのか、海賊版DVDがネット通販で100円程度で入手できますし、ダイソー等のショップでも300円程度で頒布されているようです。尺はいずれも約30分。
 内容について書きますと、発売当時にその味を狙って作ったのではないにせよ、とにかくムチャクチャな安さとキッチュさがかえって楽しい作品です。
 作画は同人アニメだってここまでヒドくないだろうというヘタクソさですが、しかし小学生がノートの端に描いた絵にもそれなりの味があるように、ときどき何とも言えない可愛らしい表情をキャラが見せたりもします。
 またストーリーは破天荒と言いますか支離滅裂と言いますか、とにかく登場人物全員の気が狂ってるような状態なんですが、それだけに全く先読みのきかない展開でもあり、あまりのバカバカしさについ笑い転げてしまうのはある種価値でもありましょう。(制作側は真面目に作っているのだとは思いますが)
 エロシーンは非常に多く、ミーコとナミの百合プレイ、ナミと彼氏の青姦、ミーコと女教師の強制百合プレイ(この女教師が強烈なキャラ!笑えます!)、そしてミーコとナミの海中百合プレイと盛り沢山。しかし壮絶な絵の下手くそさ故、今さら抜き用には使用不能と思われます。
 よって「抜ける度」は1ですが、黎明期エロアニメのアングラ味を体験してみたい方は、貴重な資料として一度見てみる価値はあると思います。
(彩雲11型)


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