双子ノ母性本能（全二巻）

ストーリー・実（みのる）は美しい母・巴と暮らす青年だ。ある日彼の元に茜と名乗る女性からのメールが舞い込んだ。会おうと誘うそのメールに、実は興味本位から応えてみたのだが・・・ 　・ミルキーレーベルから２００５年度に頒布された作品で、原作は人気ＰＣゲームだそうです。ちなみにタイトルは「フタゴノハハセイホンノウ」と読むらしいです。 　オイラは本作を、視聴前には、主人公が巨乳の人妻と明るくハメまくるコメディのような作品かと思っていました。 　パケ絵には豊満な人妻の絵が描いてあり、同じミルキーレーベルから頒布されている「姉とボイン」に似た絵柄でしたので、同じようなノリの内容かと思ってしまったんです。 　ところが実際見てみると似ても似つかない作品カラーであり、ＳＭ調のサスペンスエロスという感じでした。 　それは良いのですが、ドラマ構成にはかなり難があり、あまりに素っ頓狂な展開ばかりが続くので、見ていて何となくくたびれてしまいます。 　主人公のキャラも支離滅裂で、最初は穏やかで人当たりの良い青年なのに、イキナリ鬼畜化して暴れ始めます（表情まで別人になってしまう）。 　自分の出生に関する秘密を知ってしまって動揺するのは分かりますが、しかしヘンタイレイプ魔への変わり身があまりに唐突なので、視聴者としては置いてきぼりにされてる感じなのです。 　この辺り、原作ゲームではもっと丁寧にキャラの心情を追っているのだと思いますが、上手くアニメとしてリライトできなかったのかもしれませんね。ラストも尻切れトンボで全く収束感がありません。 　エロシーンはかなり多く、上巻、下巻とも、３人の人妻が散々犯される様がＳＭチック、羞恥プレイチックに描かれます。なので、人妻レイプものがお好きな方にはちょっとイイかも知れません。 　しかし作画はかなり低調で、海外委託ということもあってか、全体にギクシャクと垢抜けない雰囲気。 　人妻たちは皆かなりの爆乳・・・というか魔乳のようなプロポーションですが、そういう体形は作画が良ければエロチックに見えますが、そうでないと単にグロテスクなだけになってしまい、エロとしての興を削いでいるように感じました。 　「抜ける度」は２。人気ゲームのアニメ化としてはかなりキビシイ出来だと思います。（彩雲１１型） →戻る