REQUIEM(レクイエム・全二巻)

 ストーリー・聖セシリア学院は由緒ある女学校だ。そこに秘蔵されていたバイオリン・カンノーネは、奏でると淫らな力で女体を支配する悪魔の楽器だった。教師の暁雄はその力に魅入られてしまい・・・




 ・2005年度にミルキーレーベルから頒布された作品で、原作はPCゲームだそうです。
 内容的には、女学院の女生徒達が魔に魅入られた教師に犯され、それに音楽と触手が絡むという、どことなく
「WAKE UP! アリア」を彷彿とさせるストーリーです。
 「アリア」は怪作としか言いようのない作品でしたが、本作もかなりヘンテコな視聴後感であり、ぶっちゃけ何をしたいのか、見せたいのか良く分からない、ピントのボケた仕上がりなのは難でしょう。
 何より、女の子たちがみんな洗脳状態になり、人格が崩壊してオシマイといういわゆる「バッドエンド」となっているのは、こうした作品にはそぐわないように思いました。
 ヒロイン捕まりモノとか、お姫様調教モノとかでしたらバッドエンドも良いでしょう。作品としてのキモは、ヒロインやお姫様が堕とされる過程そのものであり、ストーリーではないからです。
 しかしこうした、楽器に宿った魔力だとか、それに魅入られる教師の悲哀だとかのドラマを見せようとする作品の場合、オハナシがエロに行っちゃったまま戻ってこないというのはいかにも不自然です。
 PCゲームのエンディングの1つとしてはこういうのもありかと思いますが、アニメでそれをやってはいけなかったんじゃないかなあ・・・
 エロとしては全編これ触手のオンパレードであり、故に触手好きの人にはアピールするかもしれませんが、作画のレベルが今ひとつで、リピートもかなり多いのは気になりました。
 またスカシーンが非常に多く、最後にはそこら中がウンコだらけになるような演出なので、スカが苦手な人はパスしておいた方が良いかもしれません。
 「抜ける度」は2とします。
(彩雲11型)


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