美しき性の伝道師 麗々
ストーリー・1999年、7の月、恐怖の大王から地球を救うという謎の美女、かぐや。愛の救いを求める魂を、彼女は今日も癒し続けるのだ。
・ピンパイさんが1994年に頒布した作品で、人気漫画家である清水としみつ氏の原作コミックがあります。 巻数は一巻ですが、二本分のエピソードが収められており、尺は57分となっています。現在の目からすると、なかなか太っ腹の商売ですね。 内容的には、どこぞ異界からやってきた女神とも魔女ともつかない女性が、性の悩みで悶々としているチェリーボーイたちのコンプレックスやトラウマを払い、「大人の男」に成長させていく、エロカウンセリングものというところでしょうか。つまりは「個人授業」のようなオハナシです。 さすがはマンガが原作だけのことはあり、プロットはそこそこ良く練られていますし、キャラたちの心情描写もシッカリしていて、見ていて退屈ということはありません。 難点はエロくも何ともないことで、つまり「ここで抜いて!」というシーンは皆無に等しいです。 一話では悪女が女子高生を百合開発したり、二話ではかぐやが触手(の幻)に陵辱されたりという濡れ場はありますが、リビドーに訴えるような演出はされていないので、抜くのには使えないでしょう。 要するに、ちょっとエロいシーンのある一般作をアニメにしてみましたという感じであり、制作者もポルノを作っているつもりではないのかもしれません。 「抜ける度」は1。ちょっとエッチなコメディが見てみたいという人向けですか。 ちなみに作画はまずまずですが、清水としみつ氏の独特な絵柄が再現されているとは言い難く、人物が単なるアゴ星人のような顔になっちゃってるのは残念です。 (彩雲11型)
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