ワルキューレ調教

ザーメンタンクの戦乙女10人姉妹(上・下巻)

 ストーリー・戦乙女グリムゲルデは、戦いの最中に「巫女の古城」へと瞬間移動してしまった。何が起こったのかと訝る彼女だが、そこには思いもよらない運命が待っていた!




 ・2009年から2010年にかけ、
「PoRO」レーベル2巻構成で頒布された作品です。
 原作はPCゲームのようですが、オイラはゲームはやりませんので、そちらの内容がどんなモノだったのかは良く分かりません。
 こうしたワルキューレ(ヴァルキリー)ヒロインものというのは、今や完全に一つのジャンルとなった感があり、つくづく人気があるんだなあと思わされます。
 本作ではそうしたヴァルキリーたちが「10人」も「調教」されるとタイトルで謳っており、ファンならずとも「美味しそうだなあ」と心惹かれるのではないでしょうか。つまり商品のパッケージとしてはなかなか良いのではないかと思います。
 しかし肝心の中身はと言うと、オイラ個人的には全くダメダメでした。
 パッケージ通りにヴァルキリーたちは多数登場しますが(と言っても10人には足りなかったような・・・)、ためにやたらとゴチャゴチャした印象です。
 その彼女たちがみんなでベラベラと設定や事情を説明するのですが、これがまたややこしい内容で、しかも面白くも何ともないので、視聴する側としてはひたすら退屈。
 そうしたストーリーパート(と言うべきか)の合間合間に、ヴァルキリーたちが互いに百合プレイでイキまくるというのがエロの眼目で、つまりタイトルにあるような「調教」ノリはほとんど無く、レズりたいなら勝手にやってよと、何やら虚無的な気分にさせられました。
 同レーベルの
「かぎろひ」同様、本作も、人気作だったらしい原作ゲームを上手くアニメとして再構成出来なかった凡作と言えそうです。
 ストーリー紹介などパパッと終わらせて、後は濡れ場だけで構成するなど、思い切ったアレンジをしてみても良かった気がするのですが・・・・
 「抜ける度」は2に少し足りない感じ。
 ちなみに作画は悪くはないのですが、全体にアッサリと平板な味で、淫靡さを全く欠くのは難だと思います。
 このあたりの印象も「かぎろひ」と似ているように思われました。
(彩雲11型)


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