妖囁(ようしょう・全二巻)

 ストーリー・さくら、悠加、美波留の3人娘は特殊任務をこなすエージェントだ。とある新興宗教が慈善で経営する病院に潜入した彼女たちは、そこで行われているというおぞましい犯罪行為の調査を始めるのだが・・・・




 ・ミントハウスというレーベルさんから2001〜2年に頒布された作品で、監督は売れっ子の
金澤勝眞氏が努めておられます。
 見て驚いたのですが、本作は前にレビューした
「回春」という作品と同フォーマット・・・というかほぼそのまんまのお話しで、同作のリメイクというか語り直し版という印象を強く持ちました。
 具体的に両作の共通点を書きますと、
 ・ヒロインたちは特殊捜査員。
 ・彼女たちはナゾの組織に潜入捜査を行う。
 ・そこには裸の尼さん(狂信者たち)がウジャウジャいて、ヒロインたちは捕まってレイプされてしまう。
 ・組織はとある人物を若返らせようと実験を繰り返している。
 ・しかし実験は失敗続きで、触手の生えたモンスターが続々と生まれてしまう。
 ・サイキックの女性がキーマンとして登場。
 ・最後に組織は潰滅。首領も絶命。
 という感じでトレースに近い内容です。
 チンコに数珠をはめたりというディティールも共通していますし、何故か南の島に場面が飛ぶエピローグの構成も同一です。
 原作者が同じでたまたま似ているのか、それともハッキリしたリメイクなのか、真相は存じませんが、いずれにしても何度も見たくなるほどのお話しではありません。要するにつまらないです(スイマセン)。
 ヒロインたちはとことんマヌケでドラマに緊張感がありませんし、悪漢たちのやることもいちいちアホらしくて退屈の極み。
 一方でエロとしても弱く、ヒロインらが捕まって犯されてしまう展開にしても、すぐに解放されてしまうので、ヒロイン堕ちモノとしての旨味に乏しいです(その点「回春」の方がかなりマシ)。
 ただ脇役のロリが犯されるシーンはやや濃厚なので、貧乳ロリ属性の方にはちょっと良いかも知れません。
 「抜ける度」は2に少し足りないくらい。
 ちなみに作画がかなり上質なのは好印象でした。
(彩雲11型)


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