No.29 世紀末イイとこ一度はおいで(1)


 うちだって曲がりなりにもアダルトサイトなんだから、たまにAV(アダルトビデオ)のことなど書こうと思う。
 と言っておいていきなりトホホだが、最近のオイラは実写AVを新規に見ることがほとんどなくなってしまった。
 アダルトアニメは、このサイトの更新に必須だからということもあって結構見ている。しかし実写はと言うと、好きだったアートビデオの旧作をDVDで揃え直しているくらい。買っても動作確認するだけであまり見ない。コレクションとして並べて悦に入っているだけだ。



 要するにオイラは最近のAVを受け付けないのであって、それは何故かというと、一つには、茶髪の女性というのが生理的にダメだからである。古いヤツだとお思いでしょうが、黒髪でないとチンコシオシオ。
 しかるに今日日のAV女優なんかほぼ全員が茶髪、あるいは金髪であって、もう誰見てもキャバスケみたいに見えちゃってダメだ。これはもう理屈じゃなくて感覚がそうなのだから仕方がない。



 オイラが一番(量的にも質的にも)熱心にAVを見ていたのは、90年代の初頭頃であった。それは端的に、その頃が一番さかりの付いている年齢だったからだろう。
 女優もまだ黒髪の娘が主流であり、巷のトレンドがお嬢様っぽいファッションでもあったから、いきおいAV女優にもおぼこく見える娘が多く、オイラの嗜好には合っていたのだ。



 しかしそうして熱心にAVを見ていた頃も、いわゆる超売れっ子女優というのはあまり見たことがない気がする。
 例えば樹まり子だとか松坂季実子だとか桜木ルイだとか豊丸だとかいう、当時ならば誰でも名前を知っていそうなモデルの作品には縁がなく、どちらかと言えばややマイナーなモデルさんの作品が好きだったように思うのだ。


 
 んなので、それはどういうモデルたちだったのか、なんてことを自己満の思い出話風名鑑にしてみようと思う。スイマセンがここまでが前フリである。ああ長かった。



石原めぐみ

 オイラ的にAV史上最強の美少女。いや「美人」とは言えないかもしれないのだが、とにかくムチャクチャに可愛い。ていうか異常に可愛い。宇宙一可愛いかもしれない。それほどのインパクトを持ったモデルさんだった。
 ルックスはロリ風味満点で、清楚で気弱な女子中学生といった風情。
 普段からいつも口をへの字に結んで涙をこらえているような、典型的なイジメられっ子顔が実にそそり、クラスにいつも1人くらいはいた「オレが守ってやらなきゃイケナイ女の子」のパロディ化みたいな存在感があった(現在はそうしたニッチを笠木忍あたりが継承しているかもしれない)。
 プロポーション的には、グラマーではないけど痩せているわけでもない、全体にふっくらと肉の付いている、ズドンとした幼児体形ぎみの身体。何というか、傷付けないように優しく愛してあげたくなる風情で、つまりその体付きもキャラ性の補強に一役買っていたと言えるだろう。



 そんな「守ってあげたい」女の子を逆にムチャクチャに虐めるというのが、エロの作法としてはふさわしいと業界が思ったのかどうかは知らないが、石原氏が良く出演されていたジャンルはいわゆるSMものであった。シネマジックの人気シリーズ「インモラル天使」に主演したこともあるし、SMAV界の最高峰アートビデオにも出演したこともあるのだ。
 SMシーンではムチや熱蝋責めやスパンキングにも果敢に挑み、それにジッと堪えつつも、最後はポロポロ泣き出してしまうという健気なイジメられっ子ぶりが最高だった。
 一方絡みの演技には清純派っぽい素人臭さがあり、レイプのシーンでも声はあまり出さずに、指先を丸めて、困ったようにおずおずと相手を押し戻そうとする仕草が可愛らしかった。
 最近シネマジックでの出演作は順次DVDで復刻されつつあるが、笠倉や桜桃書房なんかのインディーズ作品はもう復刻されないのかなあ。出せば売れると思うんだけどなあ。ていうかオイラが買いたいんだけど。



北川聖良

 この人はにっかつの「美女のはらわた」というスプラッタポルノに出演したのが有名らしいんですが、その他AVとかビニ本とかでもモデルさんをやり、裏への出演もあったと聞く。
 オイラが見たことある出演作はAV二本だけですが、そのうちアルファビデオというメーカーさんが88年に作った「COX2〜秘酔のサディズム」という作品がオイラ的にツボで印象に残っている。
 内容的には、変態男に拉致監禁された北川氏がエロエロいじめ抜かれるというだけのモノで、その責め内容もごくヌルイんですが、大きな鏡を前に置かれて、後ろ手錠、M字開脚、パンツの上から局部をいじられて羞恥責めされるシーンが実に良く、「ホラ見てみろ、自分の身体、イヤらしいだろう?」とか言われて、「お願いだから、もうやめて」と哀訴するのが興奮しました。



 氏のプロポーションはよく均整の取れた綺麗なもので(やや肩幅が広かった気がするけど)、ルックスはいかにも当時の女子大生っぽい、ちょっと生意気そうなお嬢様風。アクメの時にフワッと酔眼ぽくなり、口が魚のようにポッカリ開くのがエロチックだったなあ。
 ちなみに劇中、彼女の乳首の周りのうぶ毛を変態男がトゲ抜きで抜くというシーンがあり、羞恥責めにしてもヘンなプレイだなあと呆れたことを覚えている(あるいは剃毛がNGだったのかな・・・)。



北村美加

 むか〜しコロナというAVレーベルがあって(今でもあったらゴメンナサイ)、そこの人気シリーズに「監禁レイプ24」というのがあり、その三作目だったか四作目だったかに出ていたのを見たのが、オイラが北村美加を知った最初だった。
 お世辞にも美人とは言えないルックスで、ちょっとオバハンぽい田舎のお姉ちゃんという風情ではあったが、それがかえって彼女を親しみやすいキャラクターにしており、またあまり頭の良くなさそうな(まことに失礼)、しかし反面いかにも人の良さそうな、屈託のないニコニコ顔も魅力だった。
 巨乳がウリで、実際90センチオーバーだったらしいが、どうも張りだとか瑞々しさに欠ける感じのお乳で、仰向けになるとダラリと流れちゃう印象があった。
 しかし芯のない、フニャフニャと柔らかそうなタレ乳は、その垢抜けなさ故にファンも多かったようだ。要するに「ママのオッパイ」のような、男性をどこかホッとさせる雰囲気が受けていたのかもしれない。
 ちなみに前述の「監禁レイプ24」では、レイプ魔(太賀麻郎だった気がしますが確信無し)にビールを口移しで飲まされてフラフラになり、自らむさぼるようにキスを求めていっちゃうシーンがエロかった。
 タイトルは忘れたが、他にも誘拐されてレイプされるお嬢様のような役をやっていたことがあり、その作品ではレイプ魔に情が移って仲良くなっちゃうような展開だったと思う。そういうガマン弱い、簡単に寝取られちゃいそうなキャラクターも、どこか彼女の地が出ているようで魅力的だった。

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