ほんの幼児の頃、初めてあこがれた大人の女性っていうのが、オイラの場合は「友子ママ」こと八代真矢子さんであったような気がする。
今日日八代真矢子さんなんて書いたところでご存じの方はとても少なくなったと思うけど、彼女こそ、誰あろう、あの「マグマ大使」で主人公村上マモル君のお母さん役を演じられた方だ。
「ウルトラマン」の輝くようなネームバリューに隠れてイマイチパッとしないが、「マグマ大使」が日本の特撮ヒーロー史において果たした役割は大きい。
何より本作は、「ウルトラマン」より先にオンエアされている。つまりはテレビ特撮史上初の巨大ヒーローであって、そりゃあドラマ性だとか怪獣のセンスなんかでは「ウルトラマン」の敵じゃないにしても、もうちょっとポジティブに再評価されてもいいんじゃないかという気がする。
ピープロとは思えない(失礼)ほど力の入ったミニチュアワーク、敵将ゴアの堂々たる悪役ぶり、侵略ものの雰囲気バツグンな人間モドキの不気味さ、そして山本直純御大による雄々しいメインテーマ等々、それなりに魅力てんこ盛りでっせ。いやマジで。
そもそも物語の狂言回したる「村上ファミリー」からして、当時としては画期的イメージであったような気がする。少なくともオイラはあこがれていました。
郊外のしゃれた一戸建てに住み、パパ(演・岡田真澄)は超ハンサムなエリート新聞記者。ママも美人で自ら自動車を運転し、休暇には家族そろって旅客機でリゾートときたもんだ。
庶民はせいぜい団地住まいでテレビもまだぜいたく品、まして飛行機になんか乗ったこともないという人が大半だった当時、そのきらめくようなブルジョアぶりは視聴者たる子供を唖然とさせたに相違ない。
マモルくん(演・江木俊夫)もいつも小綺麗な服を着て髪はキチンと分け、実際そんなヤツがいたらみんなでイジメの対象にするだろうことは間違いないほどエリート臭プンプンのガキ。色んな意味でスゲェよ、村上ファミリー。
さて八代氏演じる村上友子ママであるが、きら星のような村上ファミリーの成員であるから、当然容姿の美しさにおいては申し分ない。しかもそのムッチリとした肉感的な肢体、何となく退廃の香りがする憂い顔等々、まさに「人妻」という言葉がドンピシャの存在感!
好んで危険な取材現場に臨場したがる夫を常に心配していて、
「あなたにもしものことがあったら、私、私・・・」
などと言いながら身をくねらせるシーンの超色っぺェ〜!
そんな美しい妻の心配をよそに、村上パパは美しいパツキンの同僚(演・イーデス・ハンソン(!))と仲良く取材旅行に出たりして留守ばっかり。
不用心だからと、村上家にはいつもパパの部下である記者がいりびたり、
「奥さんは私が守ります!」
なんつって図々しく肩を抱いたりするのだから、もはやノリはすっかりヘッポコなよろめきドラマ。抱かれる友子ママのブラウスだとかセーターの胸元は、見事なオッパイによって常に高々と突き上げられており、子供ながらにオイラのチンコがカチカチになっちゃったとしても誰も責められまい。(責めるよ、みんなよ)
後に友子ママはあえなくゴアによってさらわれてしまうのだが、その後しばらく誘拐されたっきりとなってしまう。
おそらくは八代氏のスケジュールの都合ででもあったのだろうが、ここはやっぱり妄想がふくらみますわね。
あの熟れきった豊満な肉体を、ゴアが折ってたたんで裏返して舐めくり回し、と、まあゴアは敵将とはいえなかなかの紳士だからそんなことはしないかもしれないが、男だったら友子ママを飼ってみたいと思うのも当然の人情であろう。
ゴアはその後、友子ママを何らの条件も付けずに返還してくるのだが、だったら何のために誘拐したんだよということになり、やっぱり色々とエッチなことをしたあげく、そろそろ飽きたので返そうという気になったのじゃないかと疑われる。
「お前、本当に何もされたりしなかっただろうな?」
なんつって友子ママを問いつめてる村上パパのオロオロぶりが目に見えるようだ。自分が女房をほったらかしてるからイケナイのにね。
最近発売されたマグマ大使の懐古本の中で、マモル役の江木俊夫が
「ボクの初恋の人はママだったんです」
なんて八代氏に告白していたが、オイラにとっても氏は、エロチシズムというものを恐らく初めて意識させてくれた甘美な思い出の人だ。
さすがにシワシワのお婆ちゃんになってしまわれた写真が載っていたが、それでもオイラの中で氏の美しさは永遠である。ありがとう、大好きな友子ママ!
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