No.19 ピンクの髪の娘は誰か?


 今回は最近のエロアニメについてちょっと考えたことなどを書いてみんと欲す。
 と書いておいていきなり何だけど、オイラはどっちかというと最近のエロアニメには全く疎い方なので、何かトンチンカンなことを書いていたら笑ってやって下さい。



 さて先日、友人某宅にて、エロアニメ
「脅迫」を見せてもらった。
 この男、いい歳をして未だ独身である上、独り暮らしなので気が置けない。
 DVDのエロソフトもたくさん所有しているので、ついでがあると下宿を訪ねて色々と見せてもらったりする。持つべきものはこういう便利な友達である。



 「脅迫」というエロアニメ、以前にレンタルビデオ屋で借りようかどうか迷ったことがあり、みのQファン様の
 「あまり面白くないですよ」
 という御助言(?)もあって、結局未鑑賞だったのだ。
 だから今回タダで見ることが出来たのはラッキーだったのだが、内容はみのQファン様のおっしゃるとおり、あまりグッとくる要素もなかったようだ。



 さてボンヤリ画面を眺めていて、ふと気が付いたことがある。
 犯される女の子たちの1人として、
みく(スイマセン、字が分かりません)という少女が出てくるが、
 「何だかあちこちの作品で見るぞ、このキャラは・・・」
 という、一種デジャヴのような感覚を覚えたのである。
 要するに、彼女がいわゆる「エロアニメのパターン的ステレオキャラ」であるというだけのハナシだが、エロアニメにそういう「パターン」が存在していることに、今まで全く気が付かなかった間抜けさには我ながら呆れてしまった。



 彼女たちは、言ってみれば「白痴キャラ」とでも分類されるべきか。
 信じられないほどおつむが弱く、いい歳をして舌足らずな幼児語でしゃべり、性的なモラールには鈍感でパンツ丸出しでも全然オッケー、なのにセックスには強い関心があって毎夜1人エッチにふけり、処女のクセにレイプされながら嬉しそうにアヘ声を上げたりする。
 そしてそういう彼女たちの髪の色は、そのおつむの中身を暗示しているかのように、一様にピンク色だ。さらに言えば、(みくちゃんは違うが)クルクルと綺麗に巻いたロール髪をしていることが多い。
 ピンクパイナップルによる一連のゲーム原作エロアニメには、ほぼおおむねこのパターンのキャラが登場しているような気がするがどうだろうか。




 さて現在のエロアニメたるもの、亜美ちゃん1人がアヘアヘ言っていればそれで売れたなんてノンビリしていた時代とは違い、色んなタイプのキャラが次々に出演するオ○ンコカタログみたいな造りになっている(と思う)。
 つまり明るく聡明でハキハキした主人公タイプとか、ボーイッシュな不良娘タイプとか、真面目で大人しいメガネっ娘タイプとか、タカピーなお嬢様タイプとか、その他女教師だの幼女だの人妻だのと、視聴者の多様なフェチニーズにそれぞれ対応できるような女性たちが一通り用意されているワケだ。要するにエロゲーム方式ですな。(ゲーム原作が多いのだから当然か)



 で、仮にオイラが感じたとおり、みくちゃんタイプのキャラがパターンとして定着しているのだとすれば、つまりああいうピンク髪アホ女がキャラの定番として作品にビルトインされているならば、「白痴」キャラをこそ「萌え」の対象にしている消費者層が相当数存在しているということか?どうもオイラには信じられないのだが・・・。



 ピンク髪アホ女は、現実の社会にもいないことはないだろう。いやむしろマジョリティーと言っても良いのかもしれない。
 知性のかけらもなさそうな幼児語でしゃべり、性的スノビズムを無垢の仮面で装い、きっかけさえあればすぐに股を開く。そんな女は巷にゴロゴロしていることでしょう。
 しかしフィクションの世界に、そんな等身大の欲求対象を求めていて面白いか、青年諸君?そんなこっちゃ〜、志もチンポもトゥーリトルと言われたって仕方ないぞ!
 現実世界で手の届くオ○ンコならば、自分で実際にハメた方が良いに決まっているじゃないか。その方が気持ちイイぞ!



 あるいはその程度のズベ公でさえ、ネクラなオタッキー青年たちにとっては十分に現実離れした、つまり声すらかけられない憧れの対象であるのかもしれず、市場としてのニーズはその辺にあるのかもしれない。
 セックスの趣味なんて個人的嗜好の最たるモンだから、他人のことはほっとけと言われるかもしれないが、これが時代の流れだとすればいささか寂しさを覚えるのも事実です。


 
 夢想の対象は、なるたけ現実から離れて大きく気高く持とうよ。
 ・・・まあギガのビデオシリーズみたいに、幼稚園児の夢想みたいなチープすぎるのも困るでしょうが。(^^)

→夢想館のトップへ