セイラといっても、誰でも知ってる某ロボットアニメに出てくるブラコン女のことではありません。今をときめくカプコンが初めて世に問うたRPG作品、「プレス オブ ファイア」に登場する、美しい巫女のことです。
オイラってばこの作品が大好きなんだけど、どうもそれを大っぴらに言うのは気恥ずかしい気もする。何となれば、どう見てもあか抜けたゲームとは思えないからである。
まず何よりキャラがダッセーし、グラフィックだって中の上レベル、システム的にも何らの新味もない。ではそんな作品のどこが好きかというと、制作者の誠意というか、ひたすら真面目に開発をしている姿勢が、プレイをしていて感じられるからである。
こういう、「持ち合わせの少ない才能やセンスを、何とかやりくりして作っている作品」ていうのに、弱いんだよなあ、オイラ。アニメで言えば、ちょうどりんたろう監督の作品みたいな感じ。出来上がったものが例えイマイチだったとしても、やっぱ誠実さというものは、どこか人の胸を打つもんです。
話がそれたが、さてセイラである。このキャラって、ゲーム史上一、二を争う、そそるキャラだと思うのだがどうか。いやルックスとか性格とかがじゃなくて、その置かれたシチュエーションが。
彼女は主人公であるリュウ少年の姉であり、自身も強力な魔法使いである。
物語冒頭、彼女とリュウの暮らす村は、黒龍帝国なる敵の奇襲を受けて潰滅の憂き目にあう。セイラは弟を落ち延びさせるために、単身敵の幹部へと決戦を挑み、そのまま行方不明になってしまうのだ。
セイラが対決した敵の幹部・・・ジュダス(ユダの暗喩か?)というのだが、こいつがもうとてつもなく悪いヤツで、その憎々しさたるや日本のゲーム史上屈指と言ってもいいだろう。
まあステレオタイプの悪役といえばそうなんだけど、そのやることなすことが一々卑怯千万で、思わず殴りつけたくなるタイプ。同じく徹底した非道ぶりで話題になった「FF6」のケフカが可愛らしく見えてくるほどである。ヒドイのよホント。
リュウ少年は、一族の仇とも言うべきこのジュダスとやがて対決することになるが、その前に敢然と立ちはだかった者がいた。誰あろう、彼の最愛の姉、セイラである。彼女はジュダスによって洗脳され、その下僕として使役されていたのだ!く〜っ、なんちゅうケレン味満点の展開!このシチュエーションだけでチンポ立っちゃうぞ、オイラは。(^^)
彼女はリュウ少年の行く先々に、ジュダスと共に立ち現れる。どうやらジュダスの愛人としても扱われているようで、これもそそるよなあ。しかも彼女、ジュダスの強力な魔術によって精神を括られているものの、その術はやや不完全で、時折本来の理性を取り戻すのだ。この設定が絶妙だと思うんだよね、オイラ。
つまり彼女は、敵の術中に落ちた我が身の不甲斐なさというものを、洗脳下でも自覚しているわけである。その大いなる屈辱感に打ちのめされながらも、彼女は否応なく弟と対決したり、ジュダスの夜伽(よとぎ)を勤めたりしなきゃいけないのだ。まさに死よりも辛い拷問であろう。
その夜伽にしても、ジュダスのあのサディスティックな性癖からして、そりゃもうありとあらゆる変態プレイでセイラを嬲りまくっていることは想像に難くなく、あんなことやこんな事をされて泣き悶えているセイラっちゅーのを想像しただけで、萌えるエロパロが書けちゃいそうである。いや実際書きたいのだが、この作品がイマイチマイナーなこともあって、読者に強くアピール出来ないんじゃないかとも思う。
だもんでまあ、オリジナルの小説の方に、借り物のシチュエーションとして取り入れちゃおうかな。もっとも、エロの世界のシチュエーションとしてはありふれているけどね。
さて、リュウ少年は結局姉との対決を回避できず、自分の手で姉にとどめを刺すことになる。ジュダスはそんなリュウを嘲笑って言う。「お姉さんに遊んでもらったかい?」
てめーなー、しまいにゃ鼻と口を縫いつけて、ケツの穴で息吸わせっぞ!なんて思っちゃうんだから、オイラって意外と純情だなあ。(^^)
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