No.17 吉沢京子さん


 「初恋のテレビドラマキャラは?」と聞かれて、オイラの世代の人間だと、「ウルトラセブンのアンヌ隊員(ひし美ゆり子さん)」と答える人が非常に多いと思うが、オイラの場合は断然「ミキっぺ」こと高原ミキちゃんだ。
 もはや高原ミキと書いてもご理解いただける人も少ないと思うが、東映のテレビシリーズ
「柔道一直線」において、吉沢京子氏が演じていた女子中学生(!)である。



 これまで散々言われてきたことであるが、この番組、あまたある子供向けテレビドラマの中でも、その荒唐無稽さにおいては史上一、二を争うクルクルパー作品であろう。(面白いからいいんだけど)
 主人公一条直也を演じた
桜木健一や、ライバル赤月を演じた近藤正臣が、いずれも二十歳をとっくに越えていたクセに「中学生」だと言い張っていたのもスゴイが、彼らが「キョェエエ〜!」などと怪声を発しながら繰り出しまくる、物理法則など完全無視の荒技を、頑なに「柔道」と言い張っていたのはもっとスゴイ。ハッキリ言ってあれは、超能力者同士の殺し合いである。
 直也を指導する伝説の柔道家、車周作
(高松英郎)のキャラクターも出色で、
 「教えてください!オレのどこがいけないんですか?」
 とすがる直也に、
 「全てだ!」
 と言い放つヨモスエシーンは、後に「いきなりフライデーナイト」でも上映されて爆笑の嵐となった。



 見ていると気が狂いそうになるそんな番組にあって、吉沢氏の存在はまさに一服の清涼剤と言って良く、当時まだ15才だった彼女の可憐で清楚な演技は、多くの男性視聴者の胸をときめかせた。
 いや〜何というか、その可愛らしさは天使そのもの!オイラなんか未だに、当時の彼女は史上最強のチャイドルであったと思っている。



 さて劇中の彼女は一条直也の幼馴染みであり、ひたすら柔道にのめり込んでゆく彼に一抹の寂しさを覚えているものの、しかし応援もしたいというプチアンビな役どころである。
 幼馴染みというと、オキャンで世話焼きな「お姉さん」的キャラが一般的だが、ミキっぺは少しそれからは外れていて、何か「忍ぶ」キャラという感じがする。
 実際、彼女が直也と直接からむシーンというのは思いの外少なく、大抵は、校門にもたれながら所在なげに直也を待っているという感じで、ひざの前で学生鞄をキュッと握っているその寂しそうな演技が、まだガキだったオイラをムチャクチャ萌えさせました。



 また「健康美」も彼女の大きな魅力で、当時の女の子としては当たり前だった、あの無駄な肉がつきまくった感じのモッサリしたエロチシズムですな。
 劇中、海だかプールだかに行くエピソードがあったと思ったが、彼女(確かセパレートの水着だったと思います)のムチムチな太ももに挟まれた土手のこんもり感はまさに垂涎もので、子供心にも「エッチやなあ」と強烈に思ったものです。



 ところで、もしこれが現代の番組であったとしたら、格好のエロパロネタになると思うんですけどねえ、ミキっぺ。
 例えば、「悪鬼高校」とか何とかいう思い切りな名前の学校の柔道部が、トーナメント戦を勝ち抜くために直也が邪魔で、策を弄してミキっぺを拉致したりするワケです。
 「試合を辞退しなければ、ガールフレンドをグチョグチョに犯しちゃうぞ」
 なんつって直也に脅迫状を送りつけてくる、お定まりのパターンですな。



 直也は彼女が囚われている倉庫かなんかへと救出のために駆け付けるわけですが、時すでに遅し!
 元よりミキっぺを無傷で返すつもりなどない不良柔道部員たちによって、倉庫内ではまさに残酷な輪姦が行われている真っ最中なのであった!ヴァギナもアナルも散々に犯されて泣き叫ぶミキっぺ!
 それを見た直也は、何故か別に怒ったりもせず、組んずほぐれつしているミキっぺと不良たちをジッと観察します。



 直也「・・・・・・」
 不良「どうしたんだよ?ショックで口もきけねえのかァ?」
 直也「そ、そうか!ひらめいたぞ!」
 不良「な、何?」



 そうです、柔道の鬼直也クンは、エッチに絡み合う男女の様子を見て、新たに解除不能の必殺寝技を思いついていたのでした!



 「やったぞ!これで明日の試合はいただきだ!」
 呆気に取られる不良たちを尻目に、倉庫内をピョンピョン飛び回って技の開眼を喜ぶ直也クン。
 と、不良たちに組み敷かれていたミキっぺがやおらにムクッと起き上がり、
 「エエ加減にせい!」
 と直也クンの頭をハリセンでしばき倒してオチ。



 題して「オ○ンコ一直線!寝技で愛して〜」なんつー感じですか、って我ながらサイテーやな。(^^;)

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