エコエコアザラクと「私」


(このお話をお読みになる前に)
こんばんは(わたしの場合は朝でも昼でもこのあいさつです)。
このほど、二次小説の題材としてだいぶ以前に作ってはいたのですが、もうすこし手直しする部分があると思って慎重にやっていました。
実は、エコエコアザラク関係のサイトに投稿していたのですが、そこのサイトがなぜか突然閉鎖になって連絡も取れなくなったため、新たに投稿先をこちらにしようと考えていました。ただ、きわどいシーンもあるので18禁になるのかどうか微妙かとは思いますが(どうせ18禁となっていても18歳未満の者でものぞくのだろうが?)、18禁とするなら堂々と?いろんなことが書けると思って少し手直しした次第であります。
ところで、「エコエコアザラク」については、人によっていろいろ思い入れ方も異なってくるかと思います。すでに原作者の古賀新一先生によって少年チャンピオン雑誌に連載を開始したのが70年代前半にもなりますから、ひとまわり違う世代によって永く支持されているということです。つまり、昔のその頃のイメージしかないという人もいれば、若い方々には昔のことをご存じないというのも多いものと思われます。実際、イメージがこれほど異なっている漫画の類もそんなに多くはないと思います。
連載されたのが少年雑誌ですから、まずは男の子向けに描かれたことと思います。しかし、男の子たちの間ではあまりこれは面白いとは思わないという評価が多かった気がします。そのいっぽうで愛読者の投稿欄を見ていると、けっこう女の子がこれについて述べているのが目につきました。そうなんです。「エコエコアザラク」は、どちらかといえば女の子に支持されてきたようです。もともとこうしたホラーやオカルトの類は女の子のほうがとびつきやすくて、げんに女性ホラーファン専門の漫画雑誌が多数出回りましたから、そもそも主人公が女性なのですから、どちらかといえば女の子がやはり自分も黒井ミサのように魔術が使えるようになったらいいなとあこがれやすかったということでしょう。それは「魔法使いサリー」にしても「ひみつのアッコちゃん」にしても、同様な事由であてはまります。男の子にとっては、たしかに黒井ミサは美人でけっしてかわいげないこともないと思いますが、相手にするにはあまりに畏れ多い、敬遠したくなる型でしょう。
また、これもより古い時代のことであまり知らない人も多いかもしれませんが、「エコエコアザラク」以前に原作者の古賀先生はマーガレット雑誌に恐怖ものを連載して人気を得ていました。そのため、男性より女性にとってなじみが深かった漫画家でもあったことが影響していると思います。
実際、ドラマや映画になった昨今の「エコエコアザラク」では出演者のほとんどが女性だったり、悪役でも脇役でも女性が中心となって暗躍したりしています。今回の題材に使ったシリーズも、舞台は女子校で男の子はまず出てこない、女性向けと思われる作品になっています。
そのなかで最も話題性を集めて注目された、援助交際をテーマとして描かれた第17話「私」を題材にして描いてみました。実は放送当時のものを見ておらずビデオによってそのころこれほど大問題になっていたことを実感した次第なのですが、比較的関心のある内容なので取り上げてみました。原作と内容が少し異なることといえば、ある女子生徒がとりつけた約束の相手を級友が奪ってしまいその生徒が毎夜悪夢にうなされ、実は悪魔に精神を支配されてあやつられていたというものなのですが、ここでは他人のものは奪わないというさしさわりのない?方法にすりかえました。また、自分の好みなのですが、出演者の女子生徒はそんなに長い髪の毛ではなかったのに今回の作品では髪の超長い女子生徒に置き換え、援助交際の相手も長い髪の女性が好きでそのために呪い殺されるようになることと、原作のドラマにはいなかった中学生の妹や小学生の弟も付け加えて話に幅を持たせています。小学生できわどい場面は用いないようにしていますが、中学生はいちおう女子校で多少危ないと思われる描写もあります。ただ、エロよりは恐怖の描写がどちらかといえば多いです。
それでは、さっそく本文にご案内したいと思います。


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