A…その場から、黙ってさる。



俺は、気づかれないように、その場から立ち去る…
どうしようもない…それに如月さんが、男達にレイプされたと言う事実を俺に知られたとしたらどう思うだろう?
多分もの凄いショックを受けるだろう。
彼女を助ける術が無いならば、この事はだれも知らなかった事として…俺も知らなかった事として、処理するのが一番良いだろう。
俺は、病院の廃墟から出て行く…背後の闇の中…廃墟の奥から悲痛な悲鳴が聞こえたような気がした。

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月曜日、俺は図書館に向かう…そして如月さんを探すが姿が見えない…
あのような事があったのだ…仕方ない…俺は図書館から出て行った。

それ以来、俺は彼女にあっていない…数週間後、彼女の親友だという虹野沙希から、彼女が他の遠い場所の学校に転校したという話を聞いたが、その時には彼女の事は、ほとんど忘れ去っていた。


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