プロローグ〜襤褸切れ少女〜


「あ…ぅ…うぶ…ひ…ぅ…ぅ」
クリスマスから一夜明けた早朝、無残な凌辱を受けた跡を体中に残した一人の少女が
公園の木に吊るされていた。
真っ赤なリボンで縛り上げられてM字に開脚させられ、膣とアナルには黒いロングブーツが無理やり突き立てられて、引き裂けてしまっている。
両方の乳首とクリトリスもワイヤーでギチギチに絞り上げられ、それぞれを頂点にする三角形に繋がれて、テープで貼り付けられたローターで嬲られている。
歯という歯は全て無残に圧し折られ、舌には鉄のリングピアスが付けられて、そこから繋がったチェーンの先に付けられた分銅によって無残に引き出され、開きっぱなしの口内からボタボタと血の混じった涎を垂れ流しにしている。
涙でグシャグシャになった虚ろな瞳で弱弱しい呻き声を上げ続ける少女。
あまりの凌辱に壊された精神の中で、少女はこの二日間で加えられた凄惨な凌辱の数々を延々とリフレインし続けているのだった。

少女の名は裕香。
都会に憧れ大学進学を機に上京した、某お嬢様女子大に通う18歳の女子大生だった。
都会での華やかな生活を楽しみつつ、大学生活を満喫していた裕香。
アルバイト先で知り合った彰人という3つ年上の彼氏もでき、幸せな生活を送っていた。
そして、クリスマスイブ―恋人達が幸せな時間を過ごす日―もちろん、裕香も彰人とデートの約束をしていた。
今日は一日を精一杯使ってデートしようという事で、午前中の待ち合わせにした。
『都会育ちの彰人に釣り合う女性になりたい』そんな思いから、裕香なりの精一杯のおしゃれをして、待ち合わせ場所に向かう。
大人びた黒いベロアのワンピースと少し開いた胸元を彩るネックレス。
足元には一ヶ月前の誕生日に彰人からプレゼントしてもらった黒のロングブーツを合わせ、最後に白いコートを羽織る。
(うん、これなら彰人さんも「綺麗だよ」って言ってくれるよね)
『付き合いだして初めてのクリスマスの夜のデート、きっと素敵で一生忘れられないロマンチックな夜になるはず』
そう信じて、高ぶる気持ちを抑えながら待ち合わせ場所に向かう裕香。
そう、なる『はず』だった…。 
だが、彼らの目に留まってしまった裕香に待っていたのは、『一生忘れられない陰惨で無残な夜』だったのだ…。


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