うた、豊臣家臣・宇多頼忠の娘で、石田三成の妻。

戦国の歌姫とされ、人懐っこく歌唱力も戦闘能力もある。

そんな彼女にはある悩みがある。夫の三成が最近、抱いてくれないことだ。

三成は政務で書状を書き上げねばならないので忙しい。それで、妻との時間が取れない。



そのことをうたは、三成の親友・大谷吉継に打ち明けた。

「みっくんのことだけど…最近、あたしを抱いてくれないの」

「そうか…俺からも三成に伝えておく」

「よろしくね」

吉継さんなら、確実にみっくんに伝えてくれる!

うたはそう思った。仮に三成を「殿」と慕う島左近に相談を持ち掛けても「殿は忙しいんですよ」と返されるだけだとも思っていた。



「ここまでの流れもある…うた、お前を抱かせてくれないか」

「え?」

うたは戸惑う。吉継は親友の妻の赤裸々な性事情を聴いて興奮したのだ。

三成が自分の知らぬところで、うたと行為に及んでいたこと。うたが三成を誘惑しようと寝巻の前を開いていること。うたが寝る時に寝巻の下に何も着けないこと。

「お前の心技体に、俺は魅了されている。そんなお前が夜な夜な三成に抱かれないとは…」

吉継もそれが親友に対する裏切り行為だということはわかっていた。もちろん、うたにとっても夫への裏切りの行為だ。バレたら、二人とも三成との関係が危うくなる。

吉継は付けていた籠手を外す。そして、床を敷くとそのまま…



「キャッ!」

うたを押し倒した。吉継はうたの桃色の髪を撫でながら言う。

「三成にしてもらえないとは…お前も妻だというのに可哀想だな」

自分の口元を覆っている布を下げる。そして、口づける。舌も絡ませ、熱烈に。

「はむっ、んッ…」

(これが、夫を持つ女の口付けなのか)

吉継はそうも思った。吉継の逸物はみなぎってくる。

(仮に物音がしたときのために、うたの帯は外さない方がいい流れだな。…そうなると、着衣のままする流れか)

吉継は思考を巡らせる。その間にうたは吉継の袴と下穿きを脱がせる。

「吉継さんも…大きい」

「なっ…」

三成の逸物に負けず劣らず吉継のも立派だった。吉継は三成と違って妻がいない。そのため、独りで慰めなければいけない。

うたの手が逸物に触れる。仮にこの状態で射精すれば、うたの服が汚れてしまう。



吉継はうたのこの行為をやめさせ、うたの胸をはだけさせる。

露出した右胸の頂に口をつける。

「吉継、さん…っ、ひゃあぁっ」

「…あまり大きな声を出すな」

吉継はうたを諫めつつ、着物で隠れた左の胸も揉む。

下半身には吉継の勃起した陽物が当てられ、それが更にうたの女陰を濡らすのだった。

「あ、そこは…みっくんに…バレちゃう…」

「ご無沙汰なんだろう?俺が楽にしてやる」

うたの股布を取り去って、いよいよ挿入する体勢に入る。

「本当は三成に満たされたかったんだろう?」

「んっ…みっくん、ごめん」

陽物がうたの中に挿入される。その時、吉継がこうつぶやいたのがうたには聞こえた。

「すまない…三成…」



夫のいるうたの中は緩やかに吉継の陽物を締め付ける。

「うぅ…はぁっ…」

「みっくんとはしばらくしてないから…」

吉継はその気持ち良さを全身で体感しようと、激しく腰を振る。

二人の身体はうっすらと汗をかき、触れ合う度快感になる。

「すまない…もう出そうだ」

「みっくんになんて言おう…」

「俺も同罪だ…ただ流れに身を任せろ」

吉継はうたの中で果てた。



吉継はうたの髪を撫でながら言う。

「三成には悪いことをしたな」

「うん…みっくんに聞こえてたら…」

満たされたとはいえ、うたの表情は浮かない。夫以外の男に抱かれたからだろうか。

「まずかった…かな?…あたしがみっくんの機嫌を取るよ」

この時、二人は気付いていなかった。肝心の三成が一部始終を見ていたことに。


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