1・公園での出来事




とある日曜日の昼下がり、榊さんは公園のベンチに座っていた。
なぜこんな所に座っているのかと言うと、特にやることが無いからだ。
花の女子高生が日曜日にする事が無いと言うのもちょっと問題有りだと思えるのだが、本人はこうしてボ〜っとベンチに座りながら、公園の風景を眺めたりしているのが、結構好きだったりするのである。
そんな榊さんが公園の入口に目を移すと、そこに見慣れた人物が姿を現した。
どうやら向うもこちらに気付いたらしく、大きく手をブンブン振りながら近づいてきた。
「榊さんこんにちわ!」
元気な声で挨拶したのは、榊さんのクラスメートである、ちよちゃんである。
ペットである犬の忠吉さんも一緒だ。
「こんにちわ」
榊さんも笑顔で挨拶を返すしながら、ベンチから立ち上がり忠吉さんの頭を撫でた。
クールに見えつつも実は可愛い物や動物が大好きな榊さんなのだが、何故か動物に好かれず、いつも酷い目に合わされてしまったりしている。
そんな榊さんが唯一普通に接する事が出来る動物、それがこの忠吉さんであり、彼女は彼の頭を撫でているだけで、かなり幸せな気分になれた。
それは忠吉さんも同じらしく、嬉しそうに尻尾を振っている。
そんな微笑ましい姿を見たちよちゃんは、榊さんを散歩に誘い、こうして二人と一匹は公園を散策する事となった。



さて、二人は学校での出来事や自分の日常など、他愛も無いお喋りをしながら散歩を楽しんでいた。
そんな二人が公園を一周し、ちょうど入口近くに差し掛かった時、ちよちゃんは歩くのを止めると、榊さんに向ってこう言った。
「あの〜榊さん、少しの間忠吉さんを見ていてくれませんか?」
榊さんがどうしたのか?と尋ねると、ちよちゃんはちょっと恥かしそうにしながら、トイレに行きたいのだと告げた。
榊さんが了解の旨を伝えると、ちよちゃんは忠吉さんの紐を預け、大急ぎで公園のトイレへと駈けて行った。
そのちよちゃんの背中を見送っていた榊さんは、股間に何か当たる感触を感じ、そっちに目を向けてみる。
フンフンフンフン・・・・・・
「あっ、ちょっ、ちょっと」
榊さんの股間に当たっていたのは、忠吉さんの鼻面であった。
なぜか忠吉さんは榊さんの股間に鼻を付け、そこの匂いを一生懸命嗅いでいるのである。
「やっ、止めて・・・・・」
榊さんは一歩後ろに下がって身を引くのであるが、忠吉さんもそれに合わせて前進し、匂いを嗅ぐのを止め様とはしない。
恥かしさのあまり周りを見渡してみると、ちょうど人気が無くこの状態を他人に見られていない事に榊さんはホッとした。
だが、だからと言ってこのままの状態でいる訳にもいかず、無理矢理にでも止めさそうかと思案していると、匂いを嗅ぐのを止めた忠吉さんが、前足を上げて榊さんに寄り掛かってきた。
「う、うわわ〜」
大型犬の忠吉さんに寄り掛かられて思わずバランスを崩し、その場に倒れそうになったが、さすがは運動神経抜群の榊さんである、どうにかしてその場に踏み止まる事が出来た。
忠吉さんの異常な行動に戸惑っていた榊さんは、足に当たる妙な感触に気が付き、更にパニックに陥ってしまった。
何故なら今度の忠吉さんは、自分のペニスを榊さんの足に擦りつけていたからである。
ハァハァハァハァ・・・・・・・
鼻息も荒く猛然と腰を振る忠吉さんを見て、榊さんは今がちょうど発情期の時期に差し掛かっていた事に思い至った。
(ど、どうしよう?)
途方に暮る榊さんであったが、同時に自分がこの状況に興奮しているのを自覚していた。
実は榊さん、純粋な動物好きなのであるが、どう言う訳か獣姦に興味を抱いてしまっており、動物に犯されている自分の姿を想像しながら、毎晩オナニーに励んでいたりするのである。
それで以前思い余った榊さんは、近所のネコにバターを塗った自分のアソコを舐めさせようとして、そのネコにアソコを引っ掻かれそうになったりしているのであるが、それはまた別の話だ。
まぁとにかく榊さんは、この状況から脱するのを止めると、忠吉さんのペニスがちゃんと自分の足に当たるよう、その場で足を開いてみた。
(まるで忠吉さんに犯されているみたい・・・・・・)
そう考えると榊さんは余計に興奮してしまった。
アソコは既に愛液でじっとりと塗れており、自分もこの場でオナニーしたいと言う誘惑に思わず駈られそうになりながら、榊さんはその思いを必死になって押さえ込んだ。
ワオ〜ン
やがて腰の動きを早めた忠吉さんが大きく一声鳴くと、榊さんの足にドロドロとした暖かい物がぶちまけられた。
(ああ、すごい・・・・・)
その感触を恍惚とした表情で受ける榊さん自信も、忠吉さんと同じく快感の絶頂へと達してしまった。
暫くの間、放心状態の榊さんであったが、ふと我に返ると持っていたティッシュで忠吉さんの出した物を処理し始めた。
(はぁ〜、犬って一杯出すものなのね)
忠吉さんが出した大量の精液に感心しながら、その生臭い匂いにまたもや榊さんが興奮し始めていると、そこに用を足したちよちゃんが帰って来た。
「えへへ、お待たせしました〜」
時間が掛かった事に照れ笑いを浮かべるちよちゃんは、榊さんの様子がおかしい事に気が付いた。
「あれ?どうしたんですか榊さん?」
「いっいや、なんでもないんだ」
ちよちゃんの問い掛けに、忠吉さんの精液が染み込んだティッシュを後ろに隠しながら、慌ててごまかす榊さん。
「へぇ〜、それならいいんですけど・・・・・」
そんな榊さんを訝しそうに見ながらも、ちよちゃんはそれ以上この話を続け様とはしなかった。
この後公園を出てちよちゃんと別れた榊さんは、急いで家に帰り、先程の出来事をネタにオナニーに耽るのであった。


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