2・定吉さんの嫁




「ふぁ〜〜〜〜あ」
あくる日の月曜日、榊さんは大きくあくびをすると、眠い眼を擦りながら学校へと向う道を歩いていた。
結局あの後は暇さえあればオナニーをし、遂には寝る前に五回もしてしまったのだ。
そのお陰で昨晩はあまり良く眠れず、かなりの寝不足なのである。
「おっす、榊!」
そんな榊さんの背中を叩きながら現れたのは、同じクラスの神楽であった。
寝不足でフラフラのの自分とは対照的に、元気が有り余っているような神楽を、榊さんは少しだけ羨ましく思った。
「おっはよ〜」
そこに神楽に輪をかけて元気な挨拶をしながら現れたのは、同じクラスのトモである。
「お前は朝から意味も無くハイテンションだな」
そんなトモを見ながら呆れた様に言ったのは、トモの幼馴染のヨミである。
「あ〜、みんなおはよ〜」
「みなさんおはようございます」
やがて暫く進むと、そこに何時もの間延びした声で挨拶する大阪と、こちらは相変わらず礼儀正しいちよちゃんが加わり、何時もの登校風景となった。
彼女たちは何やら騒がしい様子で会話を交わしているが、寝不足の榊さんはボーっとしており、その会話には加わらないばかりか、足が遅れて何時の間にかその輪から離れてしまった。
「あの〜榊さん、ちょっといいですか?」
そんな状態の榊さんは、急に横からそう声を掛けられ我に帰る。
そして声のした方向に顔を向けると、そこには何時の間にか自分の横にきていたちよちゃんの姿があった。
「すみません、今日ちょっとお話があるので、放課後付き合ってくれませんか?」
いきなりちよちゃんがこう切り出してきたので、榊さんはどんな話かと尋ねてみた。
「それはちょっとここでは言えません、まぁ後のお楽しみと言う事にしておいて下さい」
榊さんの質問にちよちゃんはそう答えると、ニッコリと微笑んだ。



さて、それから放課後を迎えた榊さんは、ちよちゃんと一緒に人気の無い校舎の一角へとやってきた。
「ちよちゃん、用事って一体何かな?」
榊さんが疑問を口に出すと、ちよちゃんは鞄の中から封筒を取り出し、それを榊さんに手渡した。
「まずはその中身を見て下さい」
ちよちゃんに言われて榊さんが見た封筒の中身は、三枚の写真であった。
写っているのは榊さん、しかも昨日忠吉さんに腰を振られている時の姿なのであった。
「なっ・・・・・・・」
驚きのあまり口をパクパクさせている榊さんに向って、ちよちゃんはこう言い出した。
「昨日トイレから帰ってきたら、榊さんが忠吉さんとあまりにも仲良くしていたので、思わず写真を撮ってしまいました」
ちよちゃんはニコニコと笑いながら、平然と言ってのけた。
「榊さん、忠吉さんすごく喜んでいましたよ、あんなに素晴らしい女性は始めてだって」
「はぁ?」
それに続いてちよちゃんが急に変な事を言い出したので、榊さんは思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
「それでですね、忠吉さんが是非とも榊さんを嫁に欲しいと言っているんですよ」
「え!ええ?!」
更に変な事をちよちゃんが言い出したので、榊さんは自分をからかっているのではないかと思ったのだが、ちよちゃんの目付きはあくまでも真剣そのものであった。
「いや、あのちよちゃん、嫁って・・・・・」
「さぁ榊さん、私の家に行きましょう、忠吉さんも首を長くして待ってますよ」
榊さんは説得を試みようとしたのだが、ちよちゃんは聞く耳を持たず、榊さんを強引に家へと引っ張っていくのであった。





美浜家に着くと、ちよちゃんは早速定吉さんを呼び出した。
「ほ〜ら定吉さん、大好きな榊さんが来ましたよ〜」
姿を現した定吉さんが、昨日のように寄り掛かってくるのではないかと榊さんは一瞬身構えるが、今日は大人しく座っている。
ただしそのペニスは天をも貫かんばかりにそそり立っていた。
「ひっ!」
思わず身じろぐ榊さんを尻目に、ちよちゅんはとんでもない事を言い出し始めた。
「榊さんは忠吉さんのお嫁さんになってくれるそうですよ、よかったですね〜」
まだなんの返事もしていないのにちよちゃんは勝手に話を進めている。
さすがの榊さんもこれには抗議しようとしたその時、ちよちゃんが急に榊さんの方に顔を向けた。
「榊さん、忠吉さんもこんなに喜んでいますよ」
「あ、はぁ」
いきなり出鼻をくじかれて間の抜けた返事を返しす榊さんは、完全に状況に流されている状態である。
「これ榊さんの為にわざわざ用意したんですよ」
そんな榊さんの前にちよちゃんが差し出したのは、赤い首輪であった。
「さぁ着けてみてください、きっと似合いますよ」
ちよちゃんが笑顔で差し出すその首を前にして、榊さんは酷く躊躇したが、しかしそれと同時に怪しげな衝動を感じ始めていた。
(私が忠吉さんのお嫁さんに・・・・・)
それは榊さんの心の奥深くに巣くう、淫ららな願望その物であり、それを想像するだけで榊さんの下半身は熱く疼いた。
そして気が付けば榊さんは、まるで誰かに操られるかのように、ちよちゃんが差し出した首輪を受け取り、自らの首に巻いていた。
「うわ〜、思った通り凄く良く似合いますよ〜、ほら定吉さんも大喜びです」
犬に表情があるとは思えなかったが、ちよちゃんに言われて見た忠吉さんの顔に、いやらしい笑みが浮かんでいるように榊さんには感じられた。
「榊さん、あとは服だけですよ、犬が服を着てたらおかしいですからね」
この時点でこの淫らな衝動の虜となっていた榊さんは、素直にコクリと一つ頷くと、その場で衣服を全て脱ぎ捨て、そしてその場で四つん這いになった。。
(ああ、私いま犬になってる・・・・・)
榊さんはそう考えると、その全身を羞恥と快感の入り混じった何とも言えない感情が駆け巡った。
すると何時の間にか後ろに周った定吉さんが、ペロペロとそのアソコを舐め始めるのであった。
「ああ〜っ!」
忠吉さんの舌による責めに、榊さんは甘美な声を上げ始めた。

「忠吉さんは舐めるのがとっても上手いんですよ、実は私も時々舐めてもらってるんです」
忠吉さんの愛撫を味わっている為、ちよちゃんの言葉も榊さんの耳には入っていない。
アソコを濡らす愛液をすべて舐め取らんと舌を動かす忠吉さんであったが、榊さんのアソコからは新しい愛液が、まるで枯れる事を知らない泉の如く、次々と湧き出していた。
やがて唾液と愛液の交じり合った物でベトベトとなったアソコから口を外した定吉さんは、そのいきり立ったペニスをアソコに挿入すべく、榊さんの尻に前足を乗せた。
「あっ、だめですよ忠吉さん、それは後のお楽しみです」
ちよちゃんはそう言うとハーネスを引っ張りながら、忠吉さんを榊さんの尻から引き離した。
クゥ〜ン
それに不満の声を上げる忠吉さんであったが、ちよちゃんは頑としてそれを許そうとはしなかった。
(もう少しで夢が叶うはずだったのに・・・・・)
忠吉さんの愛撫で散々イカされた榊さんも、同じくそれを不満に思っていた。
「さて榊さん、交尾の前に軽く運動しましょう」
何を言っているのか最初は分らなかったが、ちよちゃんが自分のハーネスを引っ張ったので、その意味が理解できた。
「さぁ二人とも、表に散歩しにいきましょう!」
これには榊さんも激しく抵抗したが、ちよちゃんは大丈夫だと言って聞かなかった。
「榊さんは誰が見ても立派なメス犬なんだから」
ちよちゃんはそう言いながら、無理矢理榊さんを表へと引っ張って行くのであった。


→進む

→戻る

→犬嫁のトップへ