後編 〜ナナリー・ランペルージ編〜



(さて、お次はいよいよ・・・メインディッシュといきますか。)

マオはナナリー・ランペルージのいるアッシュフォード学園のクラブハウスに入って行った。

ドアを開けると、そこに車椅子に座った盲目の美少女、ナナリーがいた。

彼女はそこで折鶴を折っているところであった。

ドアの開閉音に気付き、入り口の方を向く。

「咲世子さん?今日の授業は2限目からじゃ・・・。」

ナナリーは、部屋に入って来たのは目の見えない自分を世話してくれているアッシュフォード家のメイド篠崎咲世子かと思い、そう話しかける。しかし、漂ってくるその人間の雰囲気が咲世子のものとは違うことを感じ取り、訝しげに首をかしげた。

その可憐な美少女を見た瞬間、マオの顔が醜悪に歪んだ。

不穏な気配にナナリーの心に恐怖が走る。

「だ・・・誰です!?」

ナナリーは気丈にもその侵入者に毅然と聞き返す。

「こんにちは、ナナリー・ランペルージさん。いや、ナナリー・ヴィ・ブリタニア様とお呼びした方が宜しいでしょうかね?」

ナナリーに戦慄が走る。自分の出自を知っているこの人物が誰なのか、不安が走り抜けていた。声にも聞き覚えはなかった。

「誰なんです!あなたは!?」

「さあ。僕はね、君のお兄さんに大切なものを奪われたんだよ。だから、一寸彼とゲームをしようと思ってね。君に協力をお願いに来たんだ。」

マオはナナリーにゆっくり近づいていく。

その気配を感じ、ナナリーは得体のしれないこの人物に対し恐怖を感じ、その身を竦めた。

「ゲーム・・・?」

ナナリーにはその意味がわからない。当然、この男が自分の兄によって何を奪われたかもわからない。兄がやっている賭けチェスでトラブルがあったのかぐらいしか想像が出来なかった。

でも、自分に近づいてくるこの男から感じ取れる兄への怨みの想いは、その程度のモノではないようにも、ナナリーは感じ取っていた。

マオはナナリーの手を掴み、それを彼女の背中にねじ伏せる。

「あっ!何を、するのです!!」

ナナリーが叫ぶ間に、マオは巧みにそれを後ろ手で縛り上げた。そして、粘着テープを彼女の口に貼りつけた。

「んんんーっ!」

ナナリーは粘着テープの下で悲鳴を上げるが、くぐもった声しか出ず、その声は誰にも届かなかった。

「少しばかり我慢してね。ナナリーさん。」

マオはいやらしい笑いをその顔に浮かべていた。













ナナリーは連れ出され、どこか別のところに連れて行かれた。

そこはアッシュフォード学園の地下の階層であったが、目の見えないナナリーにはそこがどこだかわかる手がかりを何も持っていなかった。

「さあ、ゲームを始めようか。」

マオはナナリーの口から粘着テープをはがすと、そう言った。

ナナリーは湧き起る恐怖心を抑えつつ、気丈にもマオの声をする方を向く。

「ゲームにしては悪質じゃありませんか?」

「んん?」

「お兄様を悲しませるつもりなら、私が許しません!」

「ひゃは!たいしたものだね、君たち兄妹は!」

マオは、ナナリーに近づいていく。

“人の思考を読む”ギアス能力を持つマオにとっては、気丈に振舞いつつもその実は恐怖に苛まれているナナリーの心の中は全て御見通しであった。

(お兄様を・・お兄様を苦しめようとする人は、許せない・・・。でも、この人は何で私たちを?私たちのことを知っているブリタニアの人?)

マオの気配が近づくのをナナリーは敏感に感じ取れる。それに伴い、恐怖心も膨れ上がってきた。

(いやっ・・・怖い・・お兄様、助けて・・・!!)

「ルルーシュは来ないよ。まだね。最も彼にはこの場所を探してもらうんだけどね、この後。」

マオはナナリーの耳元で囁く。

「ただ、その前に君にはやってもらうことがあるんだ。」

(な・・何をさせるつもりなの?・・・?・・んんんっ!!)

マオはナナリーの顎を掴むと、彼女の顔を自分の方に近づけさせ、その可憐な唇に自分の唇を重ね合わせた。

ナナリーは自分の唇に触れたものが、彼の唇だということは本能的にすぐわかった。そしてその瞬間、頭の中が真っ白になった。

(いっいやっ!!)

はじめて知るキスの感触に、ナナリーは脳天が痺れるようなショックを受けていた。いつか、お兄様のような素敵な人が現れたらするであろうキスの夢が、今見知らぬ男の人とさせられているという現実に、頭の中がパニックになりつつあった。

身体をよじらせ、顔を振りマオの唇から逃れようと試みるものの、しっかり顎を抑えている男の力に対抗できるほどの力をナナリーは持っていない。

(やだっ・・・こんなの!お兄様!お兄様!助けて!!)

ナナリーはこんな時に助けを求める人は、兄ルルーシュしか知らなかった。

「驚いた。本当に君の心の中は、お兄さんのことしかないんだね。お兄さんが、ルルーシュのことが、そんなに好きなのかい?」

マオは唇を離しつつ、彼女の心の中から何かを引き出そうとするかのように、彼女に鎌をかけてみる。

ルルーシュの名前を呼ばれたことに引っかかったのか、ナナリーの心の中に兄に対する恥ずかしい気持ちが一瞬湧き上がった。ナナリーはその感情をすぐさま打ち消すが、彼女の心の中を覗き込み続けているマオがそれを見逃すことはなかった。

(ほう。純情な顔をしながら、この子はなかなか面白いね。)

マオは今度は自分の手をナナリーの細い足に持っていき、そしてそのすべすべした若い腿を撫で上げていった。

「えっ!いやですっ!そんなところ、触らないでくだっ!はっ!あああ!!」

マオの手がナナリーの大事な部分を下着の上からではあるが、撫で上げていく。

「いやっ!そこは!やめてくださっ!は!!ああっ!」

ナナリーの足は不自由であり、そこを上手く閉じることが出来なかった。気持ち悪さとときたまその部分から湧き起る刺激にナナリーは声をあげてしまっていた。

(いやっ・・・そこは触らないでっ・・そこは、お兄様以外には触れてほしくないところなの・・・。)

ナナリーはそこを触られることにより湧き起る刺激に必死に耐えていく。その刺激は少し快美な感覚を秘めており、その感覚が広がっていく事をナナリーは恐れていた。

「おやーっ?君は自分でここを慰めたりしているのかな?だんだん気持ち良くなってきている?」

マオは下着の上から彼女の亀裂に沿って撫で上げつつ、彼女に囁く。ナナリーのそこは確かに刺激にほぐされるかのように、熱く柔らかくなってきていた。

(何で?どうして、そんなことまでわかるの?)

ナナリーは人知れず夜のベッドの中で、自分の部分を触ったことを思い出してしまった。慰めると云う程の事はしていない。ただ、身体の奥底が熱くなってしまった時に、本能に従い弄ってしまったことがあったのだ。そしてその時に感じた快美な感覚も今思い出していた。

(いや!あの時の感じを、知らないこの人に触られても感じてしまうものなの?それはいや!だって、あの時は・・・。)

「あの時はどうだったって?誰のことを思っていたのかな?」

マオはナナリーの心を読みつつ、さらに鎌をかけていく。

(あの時は、あの時はお兄様が優しく抱いてベッドに連れて行ってくれたから!)

ナナリーは無意識に兄ルルーシュに恋のような感情を持っていた。勿論血のつながった兄への事であったし、自覚は全くない。

ただある時、足の不自由なナナリーを車椅子からベッドに運ぶ際に、いつも行うメイドの咲世子が不在だったために兄ルルーシュが代わりに行ったことがあり、一度だけであったがナナリーはいつも以上に近くに感じた兄の存在にドキドキしたことがあったのだ。

そして、その時ナナリーの幼いが女性として成長しつつある身体は、熱く火照った。

ナ ナリーはその身体の火照りをもてあまし、本能に従い行動し、自分の女性の部分に手をやり、少しだけ擦ってみた。その瞬間、経験のない強い快楽の刺激がナナリーの身体の中を走り抜け、ナナリーはそれに怖くなり、またそんなことをする自分に恥じ入り、熱い身体をもてあましつつも感情を抑え休んだ経験があったのだった。

(お兄様以外の人には・・・いやっ!)

ナナリーは無自覚であったが、兄に対して変な気持ちを抱いてしまっていた。たぶん潔癖な性格である彼女が冷静に考えたら、それは倫理観が欠如している恥ずかし過ぎる内容であり、深い自己嫌悪に陥るような内容であった。

「ルルーシュのことかい?ルルーシュに触ってもらいたいのかい?」

マオはナナリーの無意識の願望を、彼女に突きつけるかのように彼女の耳元で指摘する。

「え!」

ナナリーの心に動揺が走る。

(私、お兄様に!?違うわ!そんな変なこと、考えていない!)

「違わないよ。君はルルーシュを思って、ここを慰めているんだろ?」

マオは指の動きを強めていく。

ナナリーの身体は、マオの指摘によりその心の中に愛しい兄の姿が呼び起こされたことによるのか、またマオの指による刺激が強まったためか、それともその両方のためか、奥底の方が熱くなり愛液が少しずつであるが滲み出し始めた。

「なっ・・・何を言ってるのですかっ・・。」

ナナリーは少しずつ湧き上がってくる快感に耐えながら、噛み締める様にマオの言葉を否定する。

「知っているんだよ、僕は!君がルルーシュにベッドに運んでもらった時、ルルーシュに抱きついたとき、ここが疼いたんだろ?」

マオはそう言いつつ、下着の上からであるが指を一本軽く彼女の中に押し入れる。

入り口は大分柔らかくなっており、抵抗なく入って行った。

「いやっ!」

ナナリーの心の中にその時の記憶がはっきり戻ってくる。

ルルーシュのことを考え、その優しい言葉とぬくもりを考えただけで、身体の奥底が熱く、まるでその部分がどろどろに溶けていくかのような感覚に、しかもこれまで感じたことのないようなとても気持ちの良い感覚に、陥っていたのであった。

そして、その湧き起る快感の波に従い、自分の女性を弄った。

(私は、お兄様のこと!)

「そうさ。笑っちゃうよね!何が“お兄様を悲しませるつもりなら、私が許しません!”だって?!ただ単に実の兄に欲情してるだけじゃないか!」

「やめてっ!違うわ!」

ナナリーは湧き起ってくる感情を否定しながら、叫んだ。

(何でこの人、そんなこと知っているの!)

マオは下着の隙間から指を入れ、ナナリーの膣口を少し掻き回しはじめる。

ナナリーのそこはもう濡れ始めていた。

「その後、何考えていたのかな?そのまま抱いて欲しい?自分を苛めて欲しい?あそこにお兄様のモノを突っ込んで欲しい?」

「やめて!!違うわ!そんなこと考えていないっ!!」

ナナリーは、マオの卑猥な、自分を貶めるような屈辱的な言葉に耳を塞ぎたかった。しかし、両手は背中で縛られており、塞ぎようがなかった。ナナリーは恥ずかしく、口惜しく、その目から涙を流していた。

しかしその一方でナナリーの女性は、ルルーシュのことを意識してしまったためか、彼女の意志とは関係なく、蠢き始めていた。

(熱い、何で私?いやっ!!)

「胸も揉んでもらいたい?そのままベッドで犯してもらいたい?お兄様に激しく突いてもらいたい?」

「やめてっ!いやっ!」

ナナリーは涙を振りまき、顔を激しく振る。

マオはナナリーの動揺と身体の反応を読み取りつつ、さらに追い打ちをかけていく。

(違うっ!私、お兄様に!)

「優しく抱いてもらいたいんだろ!」

マオは指を一本彼女の中に押し入れる!

「あああああああ!!」

自分の膣内に感じる初めての刺激にナナリーの身体がのけぞる。その瞬間、その膣内の異物が兄ルルーシュのものだったら、一瞬であるがナナリーの頭の片隅にそんな考えが掠めた。その心の動きをマオが見逃すことはなかった。

「ここに、欲しいのだろう?ルルーシュのモノが?」

マオはナナリーの中に突っ込んだ指をクチュクチュと動かす。ナナリーのそこはよく愛液を滴らせており、痛みはなく快感だけを彼女に与えていた。

(欲しい!)

ナナリーはそう感じとる。でも、それを認めることは常識人としての彼女の理性が許さなかった。愛しい大好きな兄に邪まな気持ちを抱いている、そんな事は認めたくもなかったしあってはならないことと、ナナリーはその一方で強く考えていた。

「ルルーシュが知ったら、どんな顔をするかな?」

マオは一転して優しい口調でナナリーの耳元で囁く。

(!!・・・お兄様にっ!!お兄様に知られる!!)

ナナリーの頭の中が真っ白になる。

自分のことを愛し、愛しんでくれる優しい兄ルルーシュ。その妹の実態が汚らしい欲望にまみれた女だと知ったら!

(それだけは!それだけはっ!!)

「だめっ!・・・お・お願いです・・・。お兄様には言わないでください・・・。何でも、何でもしますから・・・。」

ナナリーは懇願した。

「フフフ・・・いい子だ。」

マオは指をナナリーの中から引き抜き、立ち上がる。

眼下にいる車椅子の可憐な美少女の全身を舐めまわすかのように改めて見る。

ナナリーは精神的に追い詰められながら下半身を嬲られたためか、息は上がり脱力し、車椅子に身体を預けていた。そして、その頬はマオの愛撫のためか、その心中とは裏腹に、少しピンク色に染まっていた。

(これが、ナナリー。ルルーシュが自分の命よりも大切に思っている妹か。清純な顔をしているくせに、思わぬ食わせ物だったな。)

マオは想像もしていなかったナナリーのウイークポイントに満足していた。

(じゃあ、ルルーシュ。君の最も大切なものを、今度は僕がいただくよ!)

マオは、半分放心状態のナナリーの捲れあがったスカートの中に手を入れ、そのまま下着を下におろす。

(!!)

声には出さないものの、ナナリーは恥ずかしさとショックで、身体を固くさせる。

しかし、マオにはその心の動きは手に取るようにわかっている。

マオはナナリーの両膝を掴み、左右に広げる。ナナリーの女性が全てマオの視線の前にさらされる。そこは先程の愛撫で少し開き、愛液が滲み出していた。

ナナリーの敏感な感性は、マオの遠慮のないその視線が針のようになって突き刺さるのをしっかり感じ取っていた。

(いやっ・・・見ないで!!恥ずかしいっ!!)

ナナリーのそこは、まだ年相応にも成長しておらず幼く、毛も充分に生えていなかった。その様子が可憐な彼女の雰囲気をさらに色濃くしていた。

「なかなか綺麗にしているじゃないかい。いつかルルーシュに見てもらいたかったのかい?」

マオは言葉でナナリーをさらに嬲ろうとしていた。

(えっ!お兄様に!?)

しかし、その言葉はナナリーの奥底にある暗い欲望にさらに火をつけるという、マオが思ってもいない効果を生み出そうとしていた。

ルルーシュの名前を聞いたナナリーは、無意識にその様子を想像し、その否定したい欲望をさらに掻き立てていった。

(いやっ!熱くなってくる!!)

ナナリーの女性が、身体の奥底で勝手に蠢く。ナナリーは無意識に腰を動かしていた。

マオもそんなナナリーの様子に興奮をし始めていた。指で、ナナリーの女性を広げてみる。ナナリーの誰にも触らせたことのないピンクの綺麗な肉壁が見えてきた。そこは愛液を滴らせヒクヒクと蠢いていた。

「あはっ!すごいね、これ!しっかり濡れちゃって。ルルーシュのことを考えたら、興奮しちゃった?」

「ちっ違います・・・!」

ナナリーはマオの視線が自分の中に注がれていることに、猛烈な恥ずかしさを感じつつ、その奥の部分が勝手に動き、熱い液体を滾々と湧きだたせていることを訝しんでいた。

(やだっ・・・見られている!恥ずかしいのに・・・死ぬほど嫌なのに・・・何で奥が熱く・・・気持ちいいのっ!!)

マオは顔をナナリーの股間に近づけ、舌でその濡れ始めた膣口を撫で上げた。

「ひゃあっ!」

先程の指で触られた時と全く違う、柔らかな感触にナナリーのそこは激しく反応する。電気に似た強い刺激が身体の中を駆け廻り、ナナリーは悲鳴を上げた。

「いやっ!あっ!!はああっ!!」

股間から湧き起るそのはじめての感覚に、ナナリーの心は翻弄される。

(やだっ・・・気持ち悪い・・・こんなこと・・知らない人に大事なとこを舐められているなんて・・・っ!!やだっ、汚いっ!!・・・ああっ・・・でも、何なのかしら、この感じ・・・この気持ち良い感じっ!!)

ナナリーは腰を揺すりながら、湧き上がってくる快美な感覚に耐えようとする。が、そこにマオの言葉が追い打ちをかけていく。

「こんな風にしてもらいたかったのだろう?こんな風に優しくここを舐めてもらったり・・・。」

マオの舌がナナリーの敏感な女芯に触れる。

「ひいいっ!」

激しい刺激がナナリーを襲う。それはこれまでの刺激と比べられようもないほど強いものであったが、同時に物凄い快感をも彼女に与えていた。

(あああああっ!!そこっ!いいっ!気持ちいいっ!!)

マオはそのナナリーの思考に沿うように彼女の女芯を攻めたてていく。

「あっ!はっ!はっ!!」

ナナリーは悲鳴をあげつつ、無意識にさらなる刺激を求めていく。

(そこっ!あっ!強くっ!!)

「そう、今度は強く吸ってもらったり・・・。」

マオはしゃべりつつ、女芯を唇ではさみ、吸い上げる。

「ひいいいいいいっ!!」

ナナリーのそこがビクビクッと痙攣し、さらに強い未知なる刺激を彼女に与える。ナナリーは思わず、悲鳴を上げてしまう。

マオはナナリーの心の動きを読みながら、彼女の身体が求める快感を次々と巧みに与えていった。

「ああっ!だめっ!はっ!ひいいっ!!やっ!はうっ!!」

「どうだい、ナナリー?思った通りのことをされる気持ちは?」

マオはナナリーの敏感な部分を攻めながら、饒舌に話していた。

ナナリーもまた、自分がより感じてしまう場所を的確に攻めてくるマオに恐怖を感じていた。

(いやっ・・・どうしてっ?・・何でこの人・・・私の気持ちの良いところを・・・・あっ!はあっ!!)

「そう、気持ちいいところを攻められると、想像以上にいい感じ?」

「あっ!はあっ!やあっ!!」

「そう、良かったね!ナナリー。」

マオは強弱をつけ、巧みにナナリーの女芯と膣口を攻めあげていく。

ナナリーは快感に悶え、そしてそんな風に流される自分の身体に恐怖していた。

「だめっ!あっ!はっ!いいいっ!いやっ!!」

(助けて・・・助けて、お兄様っ!!)

ナナリーの理性は、この快楽地獄から抜け出したく心の中で兄ルルーシュに助けを求める。

「だめだよ。ルルーシュは近くにいないし、登場はまだもう少しあとなんだ!」

マオは顔を放し、刺激により膨れ上がったナナリーの女芯を今度は指で軽く押してみた。

「あああああああ!!ひいっ!!」

ナナリーの中を凄まじい快感が走り抜け、未知の何かが一気に身体の中を駆けあがっていくような感覚に襲われた。

(いやっ!何か来るっ!やだっ!!怖い!!)

身体が痙攣を始めた。

「あああっ!」

(いやあっ!ああっ!スザクさんっ!助けてっ!!)

ナナリーは、ルルーシュの助けを望めないと思った瞬間、彼女の心を許すもう一人の少年、枢木スザクのことを考え、無意識に彼に助けを求めた。

「あああああああああああああああっ!!」

ナナリーの身体が痙攣し、凄まじい快楽の波が彼女の身体を包み込んだ。

「・・・・ああ・・・・・・・・・・。」

凄まじい快感の後、彼女はそのまま脱力し、車椅子の中に倒れ込んだ。

「はあ・・・はあ・・はあ・・・。」

ナナリーは呼吸も荒れ、力が抜け身体を動かせなくなっていた。

「スザク?・・・ふーん、枢木スザクね?他にも好きな男がいたんだ。」

マオはいってしまったナナリーを見つつ、先程彼女の頭の中に浮かんだ男の名について呟いた。

(え・・・?この人、スザクさんのことまで・・知ってるの・・・?)

ナナリーは少し麻痺しつつある頭の中で考える。何でも知っているマオの正体がわからず、困惑していた。

「男に全く興味がないような清純な顔をして、本当に君は気の多い子だなぁ。」

激しい快感の余韻に翻弄され、ナナリーは身体を動かす事はまだ出来ない。

「今度はそのスザクって奴のモノだと思ってみなよ。」

マオはそう言いつつ、ナナリーの幼い膣口に自分の一物を当てる。

ナナリーは敏感になっている自分の大事な部分に何か熱いものが当たるのに気付いた。

(え?・・・これって・・まさか?)

幼いナナリーはまだ男性の生理について詳しい知識は持っていない。けれども彼女の少しずつ成長しつつある女性としての身体は、本能的にそれが何であるかを理解していた。ナナリーの身体の中を恐怖が走り抜ける。

「そう・・・君が今望んでいるものだよ。」

マオはナナリーの腰をしっかり抱き、自分の身体の方に引き付けていった。それに伴い、マオのモノはゆっくりとナナリーの中に入って行く。

「あっ!あああっ・・・・・・!!」

ナナリーは自分の股間が裂けてしまうのではないかと思う程の痛みと、そこに侵入してくるモノが与える凄まじい圧迫感によって、息が止まった。悲鳴をあげたくとも、それは声にならなかった。

「ひっ・・・いっ・・いっいっ!!」

マオのモノはナナリーのそこを押し広げ、ゆっくりと確実に侵入していく。ナナリーはまだ息が出来ない。

(そ・・・そんな・・・。入ってくる・・・私の中に入ってくる!痛い・・・痛すぎる・・・!!)

経験したことのないような痛みと、湧き上がってくる絶望的な喪失感にナナリーは歯を食いしばって耐える。

マオは、途中まで進んだ時点で軽い抵抗を感じる。

(これがナナリーの処女膜か?ルルーシュ、僕はこれから君の一番大事なものを、しっかりと壊してあげるよ!それが泥棒猫の君にはふさわしい!)

マオは自分の腰をグイッとナナリーのそこに押し付けた。

「い!ひいいいいいいいいいいいい!!」

それまで声の出なかったナナリーが断末魔のような悲鳴をあげた。

「いやああああ!!いたあああいいいいい!!」

ナナリーは自分の奥底まで深々と熱く硬い塊りが入り込んでいるのを感じていた。激しい痛みと圧迫感に、涙を流し悲鳴を上げ続けた。

マオはそのナナリーの中のあたたかさ、きつい締めつけに酔っていた。

「お願い・・・痛いんです・・・抜いて・抜いてください・・・。」

ナナリーはマオに懇願する。

しかしマオはそんなナナリーの言葉は聞いていない。ただ、憎いルルーシュが一番大切にしているものを壊している快感に、そしてナナリーの女性が男性としてのマオに与える快感に、酔っていた。

「ああ・・・ナナリー。いいよ、すごく気持ちがいいよ、君の中は。」

そう言いつつ、マオは本能に従いゆっくりと腰を動かし始める。

「あっ!いたっ!」

ナナリーは自分の膣が擦られる痛みに悲鳴を上げる。

「そう、ルルーシュの大切な妹だと思うと余計に気持ちがいい!!」

マオはナナリーの一番奥に向かって、自分のモノを突き入れていく。

「やあっ!いたいっ!!あっ!ひいっ!あっ!あああっ!!」

ナナリーはマオの剛棒で突かれるたびに、苦悶にのたうった。本当に身体が真っ二つに引き裂かれたのではないかと思えるほどの凄まじいショックであった。鋭い痛みが頭の芯まで突き上げてくる。

ナナリーの苦痛に耐える様子に、マオは興奮を高めていく。その興奮度に合わせ、マオの腰の動きも早まっていった。

「でも・・・でも、C.C.の中はもっと気持ちがいいんだろうなあ!」

マオはナナリーを犯しつつ、自分が一番恋しく思っているC.C.のことを想像する。マオはC.C.と交わったことはまだなかった。

(くそっ!ルルーシュ!くそっ!!)

マオの中でルルーシュへの憎しみが増大していく。

「あいつさえ、あいつさえいなければ!!」

マオはまるでナナリーの女性を自分の男性器を持って破壊するかのように、憎しみを持って腰を激しく打ちつけていく!

「痛いっ!いいいっ!やめっ!あっ!ひっ!!」

声にならない悲鳴がナナリーの可憐な口から洩れる。

(・・・お兄様!・・・スザクさん!・・・助けて!!)

肉襞が捲れあがり、破瓜の血がそこらじゅうに飛び散っていく。

(私・・・私・・・こんな!・・ああ・痛い・・・壊れてしまう・・・!!)

ナナリーの心の悲鳴がマオの嗜虐心をさらに高めていく。マオはその破壊欲に従い、さらに強く腰を使った。

「どうだ、ルルーシュ!僕は君の一番大切なものを汚してやったぞ!!君が僕のC.C.を汚したようにな!!」

ルルーシュとC.C.の間にそんな関係はなかった。しかし、マオはそう邪推しており、それも含め激しくルルーシュを憎んでいたのである。

「痛いっ!ああっ!もうっ!やめっ!おねがっ!!抜いてええっ!!」

マオの激しい抽送運動に、ナナリーの膣は限界を越えていた。

「さあ!ルルーシュ!どうする!?」

マオの限界も近づいて来ていた。

「君の妹の中に僕という刻印を、一生残る刻印を押してやるぞ!!この泥棒猫め!」

マオは欲望が命ずるまま、自分のモノをナナリーの一番奥まで突き入れた。

「ひいいいいいいい!!」

 
激し過ぎる痛みにナナリーが悲鳴を上げた瞬間、彼女の膣も悲鳴を上げるかのように痙攣、収縮した。そしてその締めつけに耐えきれないかのように、マオの男も暴発した。

「ひいっ!」

熱い迸りがナナリーの身体の奥深くに撒き散らされるのを、ナナリーの敏感な身体もしっかり感じ取っていた。

「やあっ!あっああああ!!」

(いや・・・・・これ・・これって・・・・・。)

ナナリーは本能でその自分の中に満ちていく熱いものの正体を感じていた。

(お兄様・・・・・スザクさん・・・・・・。)

ナナリーの心の中を暗い絶望が侵食していっていた。

「そうさ、ナナリー。僕の精子さ。君は僕の赤ちゃんを産むのさ。」

マオはナナリーから身体を離しつつ、ナナリーの心に追い打ちをかける。

(・・・いや・・・赤ちゃんなんて・・そんな・・・・そんなのいや・・・・。お兄様・・お兄様・・・・助けて・・・・・。)

一回の性交で必ずしも受精し子供が出来るとは限らない。しかし、ナナリーのまだ拙い性知識ではそんなことまで良くはわからなかった。彼女の心を絶望が確実に侵していった。

だがナナリーは初めての荒々しいまでの性交に疲れ果て、その絶望の想いも言葉にする元気もなく、息を荒立たせたまま動けなかった。

車椅子の上の縛られた美少女。

そのスカートだけが腰まで捲れあがり、その大事な女性の部分は真っ赤な洞穴のように開かれ、その中からは今放出されたばかりの大量の精液と破瓜の血が流れ出している。

その姿は無残としか言いようがなかったが、それだけに淫靡にも見えていた。

その様子をマオは満足げに見下ろしつつ、ニタリと笑った。

「さあ、ルルーシュ。ゲームを始めようか。お楽しみはこれからだよ。」













マオがナナリーを閉じ込めた部屋から出てくる。

そこには蒼い顔をした一人の少女が立っていた。

マオはその少女に一丁の銃を投げて渡す。それは先日シャーリーが使ったゼロの銃であった。

「返してやるよ、これを。」

マオはニヤリと笑う。

少女は震える手でそれを受け取り、そしてマオに背を向けふらふらと歩きだしていく。その様子はまるで夢遊病者の様であった。

マオはその少女シャーリー・フェネットを笑いながら見送っていく。勿論彼女が何を考え、何をしようとしているかは、ギアスを使わなくても手に取るようにわかっていた。彼女はルルーシュを撃ち、そして一緒に自分も死のうと考えていた。

(さあ、ルルーシュ。シャーリーを退けて、ナナリーを助けに来れるかな?ちゃんと、時間以内に。フフフハハハハハハ!!)

























どれだけの時間が流れたか・・・。

再び、アッシュフォード学園のクラブハウス。もう、陽が陰り始めていた。

「あああ・・・はあっ・・いいっ・・・。」

室内からは、微かに女性の幼い嬌声が聞こえてくる。ナナリー・ランペルージのものであった。

そしてドアが開き、1人の少年が部屋から出てくる。ルルーシュ・ランペルージだった。

ルルーシュは複雑な思いで、その声を聞いていた。いや本当は妹のそんな声は聞きたくなかった。しかし、妹についてしまった心の傷を和らげるためには、この選択しかなかったとルルーシュは考えていた。

スザクの手を借りつつ、マオの魔の手からナナリーを救い出した後、ルルーシュはスザクにギアスをかけた。「生きて、ナナリーを愛し続けろ」と・・・。

ル ルーシュが信頼できる唯一の男、枢木スザク。ルルーシュは彼にナナリーのことを託すつもりではいた。そうすることにより、“ゼロ”として覚悟を決めようと考えていた。ただその計画は、マオという男のために、少し違う形で早まってしまった。ルルーシュはそう考えようとしていた。

最初はナナリーにギアスをかけることも考えた。しかし、ナナリーには、ナナリーにだけはそれをしたくはなかった。

「ああ・・・・はあああ・・スザクさん・あっ!はあっ!!いいっ!」

ナナリーの歓喜の声が漏れ聞こえる。

ナナリーがスザクのことを憎からず思っていたのはルルーシュも知ってはいた。しかし、現実に最愛の妹の嬌声を聞くのは、良かれと思ってしたことであっても、やはり辛かった。

ルルーシュはそこを離れ、生徒会室に向かって歩いていく。

「あの・・・。」

ルルーシュが暗い顔をしていたのか、すれ違った女子生徒が声をかけてくる。

「どうかなさったんですか?」

ルルーシュが振り返る。その少女と目が合った。ルルーシュの顔がさらに少し曇ったかのように見えた。

「いえ、ちょっと・・・いろいろと失うものがあったので・・・。」

ルルーシュは視線をその少女の顔から落としつつ、そして、彼らしくもなく一人独白をし始める。

「大事な友人を・・・。」

「そうですか、先日のテロ・・ですか?」

「失くしてからはじめてわかることってあるんですね。自分がどれだけ彼女の笑顔に救われてきたかって・・・もうあんな風に口げんかをすることも笑い合うことも出来ないなんて・・・。」

「好きな人だったんですね・・・。でも、明日は来ますよ。」

「えっ?」

ルルーシュが顔を上げる。再びその少女と目が合う。彼女はとても真摯な目をしていた。

「私もいろいろ区切りを付けたかったことがあったようなんです。でも、忘れる事なんて出来っこしないし、悲しいことっていっぱいあるけど、でも朝は、明日は来るじゃないですか。だから無理して抑え込んでも・・・。」

少女自身も何故この初めて会う少年に対し、自分が思っていることをこんな風に饒舌に話をしているのか、訝しげに思いながらも続けた。

「そうですね・・・俺もそう思っています・・・。」

ルルーシュは少女に背を向けた。

「今まで・・・有難う・・・。」

ルルーシュは一言そう言うと、少女から離れていった。

「え?」

その少女シャーリー・フェネット、ルルーシュのギアスによって記憶を消された少女は、その少年の最後の言葉の意味、何故お礼を言われたのかがよくわからず、その場に立ち尽くしていた。















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