第一話・プロローグ 某山頂にある大豪邸のベランダの端で男と少年が睨み合っている。正確には二十代前半のブロンドのメッシュをした男と少し縮れた黒髪の十代後半の少年だ。その少年は痛そうにしている。 「ここでお前との決着をつけよう、クロゲ。その後オレはお前の知り合いの医者やその妻にも報復してやる。それ以降にもやることはあるがな」 ブロンドのメッシュをした男は少年を睨めつけた後、不敵な笑みを浮かべた。クロゲが先手だろうが後手だろうが彼は右肩を怪我している。そこを執拗につけばいずれはこのベランダから轟音のする滝へ突き落とせる。だが、クロゲも不敵な笑みで返した。 (動揺を隠してもムダだぜ、クロゲ) 男が右ストレートをクロゲの顔面に向かって放つと彼はそれを寸での所で回避した。その後、彼はカウンターのパンチを返すかと思った男だったが、次なる行動に驚いた。彼は両腕で男を抱え込んだのだ。 (馬鹿……な……! 狙っていたのは……勝つことではなく……) クロゲは男の攻撃の反動を利用して海老反りになって男もろともベランダから落ちた。 轟音を立てて流れる滝壺の中に男とクロゲが落下していく。 (クロゲさえいなければこのオレチョウマは『ガンダムジオラマフロント』の主人公いや全世界の主人公として永久に君臨できたのに! おのれ、クロゲめ!) 逃れられない死に恐怖の悲鳴をあげながらチョウマはこれまでの出来事を振り返った。 チョウマが元いた世界である『ガンダムジオラマフロント』の世界で初めて司令官に就任した頃。 チョウマが上層部から電子手帳を受け取った時、黒から金色に変わった。 (言い伝えで聞いたことがある。受け取った手帳が金色に変わった時、その者はこの世界の主人公である証だと。つまりオレがこの世界の主人公だという事。この世界の女全てオレのモノにしてやる!) そう思うと、チョウマの右端の唇が自然とつり上がった。 チョウマは上等兵に昇進するまで基本任務をこなしつつ、主人公特権を活かして女性エースパイロットの情報を集めていた。 「こいつからオレの女にしよう」 モニターを見たチョウマは舌なめずりをした。 チョウマはグレード12で最高レベルは99という量産型モビルスーツやクローンのエースパイロットという本来ならグレードは10でレベルは80の法則を無視して某司令官の基地もといジオラマベースを攻略した後、その女性エースパイロットを連行して自分のジオラマベースの地下室にある寝室へと連行した。 「初めまして、ハマーン・カーン。オレの名前はチョウマ。今日からお前の主だ」 ベッドに寝かせているハマーンにチョウマは恭しくお辞儀した。 「来るな、俗物! 私はお前を主と認めない!!」 ハマーンは殺気を込めた視線で睨みつけたが、チョウマは動じない。 「ツンデレはお前のような女には基本中の基本」 「ふざけ…うむぅ!」 ハマーンが言葉を言い終えるよりも早く、チョウマは彼女の頭を押さえ付けて強引なキスで、その唇を塞いだ。そして、彼はハマーンの唇を存分に味わった。 強引な接吻を終え、抑えていた頭を離すと、ハマーンは小刻みに肩を震わせた。 「ゆ…許さんぞ…貴様」 「まさか、キスは初めてだと言うのか。こいつは面白い」 ハマーンの反応にチョウマは冷酷な笑みを浮かべるとハマーンの服を丁寧に脱がしていった。ハマーンは抵抗したかったが、主役の証の力で動きを止められているためそれもできず歯ぎしりを立てて悔しがった。 「では、かの有名なハマーン・カーンのおっぱいを味わわせてもらうとしよう」 チョウマはハマーンの乳房を揉んだ。じっくり揉みしだくうちに、段々とハマーンの呼吸が乱れてきた。 「ハマーン、感じたかい?」 「黙れっ!」 「そうかい。じゃあこれならどうだ?」 ハマーンの両の乳首を、両手の人差し指と中指と親指の三本で掴むと、左右に引っ張り上げてやった。その途端、ハマーンは目を剥き、涎を垂らしながら、まるで電気でも流れたかのように痙攣した。 「次はそっちを味わわせてもらおう」 乳房から手を離したチョウマは両手を下半身に向け、ハマーンの両の内股にかけて左右にぐいっとばかりに開かせた。 「それじゃあハマーンのおま○こ、頂くぜ」 チョウマはハマーンの股間に顔を埋めると、意図的に恥ずかしい音を立てて陰唇を執拗に舐め回した。それには、ハマーンも堪らず悲鳴を上げ、絶頂に達した。 「私をここまで辱めて…はぁ…はぁ…満足か……」 「何を言っている。ここからが本番だぜ」 チョウマはズボンと下着を下ろした。中から逸物が唸りを上げる勢いで飛び出した。 「これからお前を身体からオレのものにする」 チョウマはハマーンの両の太腿の下に腕を回して抱え上げた。そして、股ぐらの間からそそり立つ肉棒の上に、愛液と唾液でドロドロになっている陰唇をそえた。 「身動きの取れない女を犯そうとは、つくづく見下げ果てた奴」 「オレはこの世界での主人公だ。欲しいものは力尽くでも手に入れる。まずはお前からだ」 ハマーンとチョウマの視線が正対し、火花を散らした。 「女の心がこの程度のことで変えられるなどと考えるのは傲慢というものだ」 「だからこそお前の身体から変えると言っただろう」 そして、チョウマは己の逸物をぐいっとばかりに押し込み、何か柔らかいものを引き裂くと、強引に突き進んだ。そして、ついに根本まで入り込んだ。 「ハマーン、オレはお前とこうやって一つになりたかった」 「こ…この卑怯者め」 「何とでも言え。そう言っていられるのも今の内だ。何故ならオレは中出しした女の身体を従わせることができるからだ」 チョウマは笑い飛ばすと、ハマーンの腰を掴んで、豪快に腰を動かした。その度にハマーンの口から悲痛な声が上がった。 「どうした、苦しいのか。従うなら優しくするぞ」 「誰がそんな事…」 「そうか。それなら勝手に楽しませてもらうとしよう」 チョウマはピストン運動の速度を上げた。そして、 「中に出してやる」 中に出されると聞いたハマーンは一瞬、青ざめたが強気な顔に戻り 「やりたければ、やれ!」 と言った。その言葉を待っていましたとばかりにチョウマは「くっくっく」と小さく笑った。 「ではお言葉に甘えて濃いのをたっぷり子宮にくれてやる」 そう言うとチョウマは、ハマーンの腰をしっかり抑え込み、限界寸前の逸物を奥深く付き入れた。そしてハマーンの中に勢いよく大量の精液を放った。同時にハマーンは悲鳴をあげた。 チョウマはハマーンの股間から己の逸物を引き抜くと、彼女の顔に突きつけた。 「はい」 (い、いやッ! こんなゲスの汚れたモノなど…! あのゲスの言う通り身体が支配されているのか!) 心が拒んでも身体が完全に支配されたためにハマーンはチョウマの肉某を嬉しそうに舐め回した。その姿にチョウマは興奮を覚えた。チョウマはついに射精の瞬間を迎えた。 「出すぞ!」 逸物を出し入れさせていたハマーンの唇の奥に腰を突き込み、チョウマは彼女の口の中に男汁を勢いよく発射した。喉奥に熱く迸る精液をハマーンは飲み込んだ。 (汚いものを飲ませるとは!) ハマーンは苦しい表情をしたかったが、身体はチョウマにに支配されているため出来ない。 「では、ハマーン。お前の主は誰だ?」 肉棒を引き抜き、チョウマは嬉しそうに問いかけた。 「それはチョウマ様。あなたです」 ハマーンの返答にチョウマは満足気に頷いた。 「なら、お前の主とぬかす男をこの銃で殺してもらおう」 「わかりました」 ハマーンは己の意思を無視してチョウマの命ずるがままに身体が動くのを内心涙ながらに見ていた。 「よくやった、ハマーン。これでお前はオレの有能な部下であり、女だ」 「ありがたき幸せ。このハマーン・カーン、チョウマ様の元に一生お仕えします」 (ふ、ふざけるな! 私はお前のようなゲスに仕えるつもりはない!) ハマーンは憎悪を剥き出しにしたかったが、チョウマに身体を完全に支配されているためにそれも叶わず、己の主を自分の手で殺したことに絶望する。それを知っているかの如くチョウマは声を立てて笑った。 「ハマーンは手に入れた。次はあいつらだ!」 そう豪語した後、チョウマはまた笑った。その傍らでハマーンは内心ガンダムシリーズの女性エースパイロットが自分と同じ運命をたどることに涙するのだった。 『あとがき・キャラ紹介など』 〇 ガンダムジオラマフロント 簡単に言うとガンダム版クラッシュ・オブ・クランで、インターネットでプレイするガンダムゲームの一つ。 プレイヤーは司令官となって歴代ガンダムシリーズのエースと量産型を率いて他のプレイヤーが作った基地の本拠地を壊すのが基本ルール。 それ以外にもエース機やその能力、そして量産型を入手する特別任務やチームに所属して他のチームと戦う同盟戦、地位を上げるための総力戦、クリア不能の任務を最高5人がかりで介入してクリア可能にするリプレイド作戦がある。 私の場合リプレイド作戦大好きである。 〇 チョウマ 本作主人公で、20代前半。主人公になれた事で陵辱した女の身体を強制的に支配する力を得た。そして、それを存分に活かして女、世界を手に入れるがとある事で破滅の道を辿ることに。 〇 クロゲ チョウマにとっては最大の邪魔者の高校生。個人的恨みだけでチョウマの世界征服をとことん邪魔する恐ろしいクソガキ(チョウマ談)。でも他の人にとっては有益なのが救い。 〇 ハマーン・カーン 本作ではチョウマの最初のターゲット。ガンダムシリーズを知っている人ならご存知「機動戦士Zガンダム」と「機動戦士ガンダムZZ」の主人公側の敵ネオ・ジオンの女性リーダー。 指揮官、パイロットとしての腕は一流。「機動戦士ガンダムZZ」は後半を評価されがちだが、前半でも政治家としてのあるべき姿を説いているので見ておくといい。 後、「機動戦士ガンダムZZ」の後期EDである「サイレント・ヴォイス」は彼女の心を表現したと言われている。 |