【十二国記を知らない方へ】
■人物■
祥瓊【しょうけい】
芳国峯王・仲韃の娘で名は祥瓊 本名を孫昭
姿 見た目 十六歳 紺青の髪 紫紺の瞳 美人
聡明で利発、清麗婉美なその姿は「鷹隼に一瓊あり」と唱われている程であった。
だが、知識として知っているだけで、それが本当はどういうことか理解していなかった。
人に感謝すること、本心からわびることが判らなかった。
珠晶【しゅしょう】
恭国の王。姓は蔡、字は珠晶。
姿 見た目 十二才 黒髪 緑目 自信に満ちた表情 ょぅじょ
わずか十二歳で一国の王となった少女。
まだあどけなさが残る幼い女王だが、子供っぽい外見とは裏腹に気が強く勝気で聡明で物事をしっかりと判断できる。
物の分別をわきまえており、一見強い言動の裏には彼女の強さ、思慮の深さがうかがえる。
たまに子供っぽい一面を垣間見せる。
供麒【きょうき】
姿 金の髪 お人好し がっしりとした躰 気弱そうな声
恭国の麒麟、がっしりとした躰つきのわりに、柔和な印象を与える。
慈悲にあふれているが幾分優しすぎる面があり、何かと珠晶からしかられることも多い。
■用語■
麒麟【きりん】
十二国の世界では最高位の霊獣として扱われている。
麒麟は人型から角の付いた馬ような生き物になることができる。
十二国の世界では基本的に麒麟によって王は選ばれ、死ぬまで王に仕える。
麒麟は王以外には決して従わず、跪くこともない。
王の命には何でも従い、王を見捨てることもできない。
仙【せん】
仙籍という名簿に名前を書くことで仙になる。
話し言葉に困らない。
仙になると歳が止まり、年をとることがない。
殺すには、首をはねるか胴を両断するしかない。
冬器という特別な武器でなければ傷つけることもできない。
多少の怪我は治ってしまう。
主上【しゅじょう】
王をさす呼び名。
偲芳歌【しほうか】
『十二国記 イメージサウンドトラック 十二幻夢絵巻』に収録
VICL-60892/\2,900(税抜)/CD 音楽:梁邦彦
■これまでの話■
芳極国で華やかな王宮暮らしを送っていた祥瓊。
祥瓊の父である王は民のために国の規律を高めようとしたが、苛烈な法の裁きは国の人口を激減させていた。
そのとき、祥瓊は国政について何一つ知ろうとしていなかった。
そして、圧政に耐えかねた月渓(げっけい)が謀反を起こし王は討たれてしまう。
父も母も殺され祥瓊はたった一人取り残された。
そして祥瓊は王宮から追い出され普通の人として、とある村で一般の民と同様の生活することとなる。
だが、祥瓊は自分も父も間違ってなどいなく、罪を犯した人々が悪いのだとおもいこんでいた。
祥瓊は貧しい村に送られ、両親を亡くした子供達と働く生活を送るが、元公主としての正体を知られ村の人々に殺されかけた。
かろうじて命は助かったのものの生まれ育った芳国を追放され、祥瓊は恭国へ預けられることになった。
恭国の王は祥瓊よりも若い少女の姿をした女王だった。
祥瓊は仕方なく供王の奚(はしため)として働く事を選ぶ。
だが、女王でありながら自分をいたずらに苦しめる供王に対し、ただ憎しみの想いを募らせていくばかりであった。
そしてある日、祥瓊は恭国の御庫から宝飾品を盗み、恭国から逃げ出してしまった。
その後、祥瓊は様々な出会いや経験を通して、王宮に居ては決して聞こえず、見る事の出来ない部分に気付き、自分が何も知らない存在であると判り景王の元で働くことととなる。
そして、恭国に戻り供王に宝飾品を盗んだことを謝罪しようとするが……
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