■あまたの舞い■



「どうかしら、奴隷になれて嬉しいでしょう?」
「そんなわけ、あるわけないわ!」
「あんなに喘いで、リリアナさん、気持ち良さそうでしたよ。でもそう言うのなら、自由になるチャンスをあげてもいいわ。一つ賭けをしてみない?」
「賭け?」
 リリアナは考えた。一見簡単そうな取引ではあるが、裏がありそうではある。だが、リリアナにはどんな不利な条件でも飲むしかなかった。

「あたしが勝ったら、約束は守ってよ。」
「もちろんですわ。」
「じゃあ、この賭けを受けるわ。それで、なにをすればいいの?」
 すると、ルイザは奥の棚から砂時計と袋を持ってくる。

「ルチアナさんに聞きましたよ、あなた踊り子なんですってね。これから用意した衣装を着て踊りなさい。砂時計の砂が落ちきるまで踊りきったらルチアナさんと一緒に帰っていいわよ。でも踊れなかったらずっと私の奴隷よ。」
 ルイザは用意した衣装を袋から取り出しはじめる。

「これが衣装よ、自分で身につけなさい。」
 だが、それは衣装とはとても呼べぬものであった。
 ルイザが袋から取り出したものは、赤い糸に繋がれた鈴が3つ、男性器を模したディルドー、直径3センチぐらいの黒い玉を6個糸で数珠繋ぎにしたもの、小瓶、紫色の飾り紐である。
 リリアナにはどう身につけるのか判らなくとまどってしまう。

「まずは、これね。音楽がないと寂しいでしょう。だから鈴を付けて華やかにしましょうね。」
 ルイザは鈴の付いた取り出して言う。鈴は飾り付けるためではなく辱めるためのものであった。

「乳首を尖らせて糸で縛るの。乳首は起たせてから結びなさい。」
 自らの手で自分を辱めることに抵抗はあったが選択の余地はなかった。
 リリアナは乳首を起たせるため自らの指でピンク色の小豆程の大きさの先端を摘み上げ、人差し指でこね回す。

「あ…ん、あぁ!」
 むず痒い感覚が乳首から広がってゆき、思わず切ない喘ぎを上げてしまう。

「もういいわ、鈴を付けるのよ。」
 ルイザに渡された鈴を乳首を結び付けようとする。リリアナは乳首に刺激を与えないように緩く結びつけようとする。

「そうそう、鈴を落としても負けよ。しっかり結んでね。」
 そう言われてしまうとイヤでもリリアナは必要以上にグルグルと乳首に糸を巻きつけてしまうことになる。
 乳首は痛々しいほどに締め上げられてしまった。
 リリアナは同様にして残った方にも結びつけていった。

「1つ余ったわよ?」
 リリアナは余った鈴をルイザに突き返そうとする。

「それは下の豆に付けなさい。」
 リリアナは顔を赤くするが、拒否することはできない。
 しかたなく秘裂を割り開き、その奥に隠れているクリトリスをクリクリとこね回す。
 しだいに、中からクリトリス飛び出て大きく膨らみはじめる。
 クリトリスにも乳首と同様に容赦なく結び付けてしまう。

「あっ!はぁぁぁ!」
 乳首の時とは比べものにならないほどの快感を得てしいまい。膝がガクガク震える。
 これでリリアナの躰が揺れる度に、鈴が音を立てる恥辱の装身具ができあがった。

「これを前の穴に入れなさい。滑りをよくしないと入らないから口で濡らしなさい。」
 ルイザに手渡されたディルドーは凶悪なまでに太い。エラも張っていて胴の周りには無数の突起が付いてる。
 これが膣に入ることを考えると手を抜くことはできない。念入りに舌で濡らさなければならないだろう。リリアナは舌でディルドーの廻りを舐め始めた。

「違うでしょう。口の中に入れてしゃぶりなさい。」
「ん…うぐ……ぐ…」
 リリアナは、しかたなくその太さにむせかえりながらディルドーを口一杯に咥え込んだ。
 リリアナは口を犯されているような感覚になりながら、ちゃぶちゃぶと音を立ててディルドーの表面にまんべんなくに舌を絡ませていく。
 呼吸をするのも辛くなるほどに熱心に濡らすと、秘裂を割って膣にいれはじめる。

「くっ……ふうんっ、ふうっ!」
 リリアナはその凶悪なディルドーを慎重にゆっくりと内部へ埋め込んでいった。
 ディルドーのエラと突起が膣の側面を擦りながら進んでいく。
 ディルドーの先端が膣の奥に到達するとものすごい圧迫感がある。小さな膣は襞が伸び切り、ぴっちりとディルドーに張り付いている。
 これだけで絶頂を迎えてしまいそうになるがなんとかこらえた。

「では、四つんばいになってこの小瓶のローションでお尻の穴をマッサージしなさい。」
「そんなところさわりたくないわよ。」
 リリアナはさすがにそれには拒絶しようとする。

「あなたのそこは汚いの?」
 ルイザはわざと挑発するような言葉を吐く。

「そんなわけないでしょ。ちゃんときれいにしてるわよ。」
「じゃあ、問題ないわね?」
「くっ…」
 リリアナはまんまとルイザの口車にのってしまう。 
 リリアナはしかたなくのろのろと膝をつき、四つんばいになる。掌に小瓶のローションを垂らすと、お尻のあたりをなで回す。

「外側だけじゃなくて、中もローションを塗るのよ。」
「そんな!……無理よ。」
「あら、ルチアナさんは、指なんかより大きなモノを飲み込めるわよ。はじめてでも、指ぐらいなら簡単に入るものよ。力を抜いて大きく息をしなさい。」
 リリアナはルイザの言うとおりに躰の力を抜き、何度も大きく息を吐いた。
 きつくすぼまっていたお尻の穴が、しだいにゆるみはじめる。
 リリアナは思い切って菊門にあてがった指先を胎内へと侵入させていった。

「はぁっ……はぁっ……入った…指が…」
 大きく肩を震わせながらリリアナが喘ぐたびに、指をくわえ込んだ括約筋がひくつきながら締めつけてくる。それは指をひたすらぎゅうぎゅうと締め上げてくるような荒々しい感覚だった。

「入れるだけじゃなくて、よくかき回して穴にローションをなじませなさい。」
 リリアナはお尻に入れた指をゆっくり回転させた。
 しだいに括約筋がゆるみはじめる。

「はい、もういいわ。これは、アナルパールといってお尻の穴に入れて気持ちよくなるためのものよ。お尻の穴に全部入れなさい。」
 四つんばいのままのリリアナに数珠繋ぎにした玉を渡す。リリアナはお尻に入れてた指を抜き取りアナルパールを受け取った。

「んはああア……」
 リリアナは渡された黒い玉をお尻の穴に入れようとするが思わずお尻を締めてしまい玉の進入を阻止してしまう。

「はやくしなさい。もっと口を大きく開けて力を込めて押し込むのよ。」
「あぐうううううううううう!」
 ルイザにせかされて、リリアナは躊躇している場合ではないと決心する。
 今度はリリアナは、大きく口を開き、舌を突き出すようにしながら、ゆっくりと呼吸した。そうして、どうしても強張ってしまう括約筋を緩めようとする。
 リリアナは黒い玉を両手で力一杯お尻の穴にねじ込みはじめる。
 細かなしわに囲まれていた菊座は、黒い玉を飲み込み限界まで引き伸ばされる。
 最も直径のある部分が、リリアナの狭い器官を拡張するようにして通過していく。
 半分を過ぎるとあっさり穴の中に入り込み、玉が入り終わるとお尻がきゅっと閉じてしまう。1つ入ると次から入れるのは楽であった。

「んぐ……う……うあァ……」
 同様に2つめ、3つめと押し込んでいくと最初に入れた玉が直腸の奥にどんどん突き進んでいく。
 最後の6つめになると奥が何かにあたった感触がある。一瞬躊躇したが、すぐにぐいと押し込んだ。すると玉は直腸を抜けて腸壁にまで届いてしまった。
 アナルパールは尻の穴から輪になった糸だけを残して全て胎内に入り込んでしまった。

「最後にこの下着で前と後ろを固定しなさい。これも途中で解けたりしたら負けよ。」
 ルイザは最後に紫色の飾り紐を渡した。紐は指より細く鮮やかな紫色をしていてT字型になっていた。

「んっ……!」
 飾り紐は短く思いっきりきつく縛らないと結ぶことができなかった。
 しかたなく、リリアナは紐を初々しい秘裂にしっかりと食い込ませ、股を通して腰の部分できつく結んだ。
 そうすると、股縄を掛けたような状態になった。紐の下着は、前のディルドーをより深く入り込ませ子宮口にまで届かせてしまう。後ろは穴を隠すことはしたがリリアナの尻に食い込みヒップを強調することになる。
 大事な部分を隠すどころか、股間を犯すことになる恥辱の下着であった。

 ようやく恥辱の衣装を身に纏うことができた。だが、これは淫靡な踊りの準備段階なのだ。
 リリアナが少しでも体を動かすたびに、ディルドーとアナルパールが胎内を抉る。淫具は立っているだけで絶え間ない快感を送っていた。
 リリアナが歩き出すと、一歩歩くたびに中で蠢く淫具が躰の中から彼女を嬲る。リリアナは息を荒げて立ち止まりそうになる。
 リリアナは踊る前から汗でびっしょりだった。しかも股間には汗とは違うものまで滴ってきている。
 リリアナには最後まで踊りきる自信はなかった。だができなくてもやらなければならなかった。

「さぁ、はじめなさい。」
 砂時計の砂が落ち始め、淫靡な舞踏が始まった。

 胎内に埋め込まれた淫具がリリアナの胎内を責め立て紐の下着がそれを固定している。3カ所の鈴は舞うたびに、淫靡な音色を奏でる。裸でいるよりも淫らな衣装であった。

「あふぅっ!!」
 リリアナの知っている踊りは目立つように跳ねたり回転などをする動きの派手なものであった。
 そのため、跳ねるたびに、回転するたびに衝撃で、膣と腸内の淫具が蠢いてリリアナを苦しませる。

「ふうぅぅ……」
 リリアナの乳首とクリトリスの鈴が跳ね、ほとんど覆うもののない真っ白な肢体が晒される。
 甘い息を吐きながら回転する、そのまま跳び上がり秘裂の奥の淫具の摩擦に身を捩る。
 すでに、秘裂に食い込む紐の下着から愛液が滴り落ちてきている。

 チリリィン♪
 リリアナが舞いはじめてから鈴がひっきりなしに涼やかな音を奏でる。鈴そのものの重さはたいしたことはないはずだが、結ばれたのが敏感な場所であることと厳重に縛られていることで、刺すような刺激でリリアナを責め立てる。
 そのため乳首もクリトリスも痛々しいほどに硬く尖ってしまっている。


「くはあぁぁぁ……」
 秘裂をこじ開けるように秘部を責め立てる紐の下着、下着としては全く役に立っておらず、秘裂を責め立てている。
 リリアナが跳ねるたびに太腿が開かれ、秘裂に紐が食い込み、より深く淫具が胎内に入り込む。
 リリアナは汗と共に愛液を散らしながら秘裂を晒していた。

「はぁっ」
 リリアナは喘ぎながら、躰をくねらせてしまう。
 しだいに吐く息が荒く、甘くなっていく。
 もはやリリアナは絶頂を極めることしか考えられなくなっていた。

 ……ぬちゃ……
 リリアナの紐の下着から愛液があふれ出してくる。股間から太股にまでダラダラと愛液が滴っていく。
 リリアナは喘ぎながら、快感を得るため乳房を揺らし腰を突き出し、淫靡な鈴を鳴らす。
 しだいに躰から力が抜けてきて、へたり込み膝立ちになってしまう。
 床についた膝を大きく開き、立てたかかとの上で尻を支える。右手は股間をさすり、左手は胸を揉みはじめてしまう。

「い……う……いぃ」
 リリアナの手が、大きく開いた股の上を這わせる。右手が紐の下着を押しのけ秘裂の奥のディルドーを掴む。左手はお尻の穴にはまり込んでいるアナルパールの糸を引っぱり出そうとする。

「ひ……ん…あ……か……はっ・・」
 リリアナはディルドーを、小刻みにくにくにと動かす。じわじわと際限なく高まっていくような快感だ。膜に表面をこすりつけるようにしながら、前後に動かし始めた。
 
「……うっん…ぐ……」
 そうしながら、リリアナは左手でアナルパールをゆっくり引き抜きはじめる。
 アナルパールがひとつ出されるたびに躰から力が抜けていくが、それがたまらない快感となっていく。

「あ……んうっ…ぁ……あ」
 こんどは、ディルドーを持った右手に力をこめ、激しく襞を掻き回し始める。ずる、ずる、と人工の男根が体の内部をこすると、その膣口からはさらに愛液が溢れだす。
 そうしながら、左手で思いっきりアナルパールを引き抜いた。
 無理やり全身の力が抜けて吸い取られていくような感覚であった。
 快感が躰全体を包み込む。
 頭の中が真っ白になり、なにも考えることができない。

「あうっ!くぅっ!…は…はっ……いっ……いい!」
 リリアナは秘裂を晒したまま、躰を仰け反らせ絶頂を迎えてしまう。
 愛液が噴水のように噴き出し、淫らに潮吹きをしてしまった。

 リリアナは躰から力が抜け床に倒れ込んでしまう。秘裂は愛液を滴らせ床に流れ落ち、ヒクヒクと震えている。リリアナは、股間を掌で支えて喘いでいた。
 愛液にてかる紐の下着、そしてピンク色の秘裂の奥と尖った乳首を鈴に飾られた躰はひどく妖艶であった。

「あっ…お…踊るから…待って…」
 リリアナは我に返り起きあがろうとしたが、躰に力が入らず悶えることしかできなかった。

「命令もしてないのに勝手に逝っちゃうなんて、リリアナさんって淫乱なのね。でもこれで賭けは負けよ、もうここから逃がさないわ。」
 ルイザはリリアナの顔を見て、冷酷に宣告した。砂時計はまだ半分も落ちていなかった。


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