■穴掘り蟲■



「今日もルチアナが立派な奴隷になれるよう調教してください、ルイザ様」
 朝、ルイザが重い扉を開けて入ってくると、ルチアナはベッドを降りると膝をついてためらいもなく奴隷の挨拶を口にした。

「あら、リリアナさん、挨拶はどうしたの?」
「それが挨拶ですって!イヤよ、言いたくないわ!」
「一日経つと忘れるなんて、物覚えの悪い奴隷ですね。」
「あうっ……」
 リリアナの反抗的な態度にルイザは呪文を唱えるとリリアナの首輪が締まり、思わず呻き声をあげてしまう。

「挨拶は?」
 ルイザはもう一度言葉を強要する。

「どうか……調教してください……」
 ルイザに強要されてリリアナは奴隷の挨拶をする。

「『一日も早く立派な奴隷になれるようにどうか調教してください、ルイザ様』よ。」
 リリアナはあきらめて教えられた台詞を口にする。

「……一日も早く、立派な奴隷になれるように……どうか……調教してください……ルイザ様……」
 リリアナに屈辱的な奴隷の台詞を言わせてルイザはようやく満足した。

「今日はルチアナさんに調教して貰いましょうね。リリアナさん、まず、服を脱いでください。」
「……はい。」
 リリアナは屈辱に表情を歪めながら、服を脱いでいった。
 だが、自らの手で裸になるのは、他人に脱がされるのとは別の恥ずかしさがあった。

「さぁ、ベッドに横になってください。」
 リリアナは大人しく指示に従い横になる。

「リリアナさんをベッドに繋いでください。」
 ルイザは革のバンドをルチアナに渡すと作業をルチアナに任せてしまう。
 ベッドに横になったリリアナは、ルチアナに革のバンドを手足に着けられてベッドに縛り付けられた。
 リリアナほとんど抵抗らしい抵抗もみせないまま手足をベッドの四隅に拘束された。厳重に拘束された躰は殆ど動かすことはできない。

「これを入れて上げなさい。」
「はい、ルイザ様。」
 ルイザは、今度は小瓶を取り出しルチアナに渡した。
 ルチアナが小瓶を覗き込むと、そこには2匹の蟲がいた。
 蟲は全身が黒色のイモムシのように見える。だが、その腹から無数の突起物が生え口のまわりに繊毛がついていた。蟲は全身をヌルヌルとさせ蠢いていた。

 ルチアナは、リリアナの股間に手を潜り込ませていく。
 リリアナが何をするのかと見ていると、その小瓶をリリアナの股間にもっていく。
 ルチアナはリリアナの足の間に顔を入れると小瓶から、その中にいる一匹の蟲を取り出した。そして空いた方の手でリリアナの秘裂をこじ開け、その蟲をその中に入れようとした。

「なにをするつもりなの?」
「蟲をリリアナさんのいやらしい穴にいれてあげるのよ。」
「イヤッ、気持ち悪い、蟲なんて入れないで!」
 リリアナは生理的嫌悪感から、身をよじって抵抗しようとしたが、厳重に拘束されていて身動きできない。

「やだぁ、そんなのやめて……」
 リリアナはルチアナに必死に懇願するが、ルチアナは無言で作業を続ける。
 リリアナは髪を振り乱し、目からは涙が溢れ出てしまう。

「うぁ…………あ…………」
 ズニュ、ズニュ
 蟲はゆっくりと膣を押し広げながら胎内に入り込んでくる。
 蟲が少しずつ奥へと進んでいくと突起物が膣を刺激する。蟲の進入を助けるように愛液を分泌させてしまう。

「今度は後ろに入れてあげなさい。」
「はい、ルイザ様。」
「あっ! やぁ! そっ、そこはぁ!……」
 そしてルチアナは小瓶からまた蟲を取り出すと今度はリリアナの肛門を開き、直腸の中に押し込んだ。
 蟲はゆっくりとすぼまりを押し広げて直腸内に侵入してきた。
 内蔵の末端を犯される異様な感触にリリアナは悶えていた。

「どうかしら、蟲は気持ちいいでしょ?」
「こんなの気持ち悪いだけよ。」
「そう……それならば蟲で逝くはずないですよね。嘘をついて逝ってしまったら罰として乳首に針を刺しますよ。」
「なんで…そんなことするのよ・・・・」
「でもリリアナさんが感じなかったら何もしませんわ。リリアナさんは気持ち悪いだけなんでしょ?ならばなにも問題はないはずよ。」
 そして、ルイザは取り出した箱から禍禍しく太い針を取り出すと、リリアナに目の前に持ってきて見せつける。

「リリアナさんが逝ってしまったら…分かっていますね?」
「……はい、ルイザ様……」
 そして、針をルチアナに手渡した。

「あ、そうそう、その蟲は胎内に入ると膨張して躰の中をかき回してくれるのよ。」
 すると、膣の方の蟲が膨らみはじめた。そのため腹から生えた突起物がさらに膣を強く刺激することになる。

「あぅっ」
 突起物が膣を刺激しはじめた。膣の中で蟲が動き始めたのだ。しかし蟲の動きはそれだけではなかった。

「一度味わうと病みつきになるでしょ?」
「はあぁぁぁんっ」
 リリアナはルイザの問いかけに答える余裕はなかった。
 突起物がでたらめにグルグルと動き回る。突起物の一つ一つが膣の壁を擦るたびに快感が沸きあがってくる。

「い、いやっ!そ、そんな奥に……入っちゃ…だ、だめっぇええ!」
膣に潜り込んでいた蟲がさらに深く突きこみ、遂に蟲の先端が子宮口に辿り着く。リリアナの躰が大きくのけぞり、秘裂から愛液が流れ出す。

「蟲は子宮の奥まで刺激してくれるのよ、たまらない快感のはずよ。」
「はっ、はっん…んっんぅ…うっ…うあぁっ」
 蟲の口から細い繊毛が伸びていき、まだ固い子宮口から子宮内に入り込み子宮の中をつつき始めた。
 子宮の中にまで何かを受け入れた事などリリアナにとっては初めての経験だった。子宮の中で繊毛がなで上げるたびに、背骨が折れてしまうのではないかと言うほど躰を仰け反らしてしまう。

「ぁ…………あ…………」
 直腸に潜り込んだ蟲まで肥大化してリリアナの直腸の壁を内側から擦る。
 直腸を通過し腸壁にまで達した。ここでも蟲は突起物でえぐり、口から繊毛を出して腸壁を嬲る。

「あ……あぁぁ…ふあぁぁ…」
 リリアナは泣きながら喘いでいる。
 もはや蟲に躰を犯されているおぞましさも、甘美な快楽に刷り替えられていた。
 乱暴に律動する蟲に合わせて、腰が淫らに踊り狂う。

「はぁ、はぁ、はぁ」
 リリアナは苦しそうに息をしながら更なる快感に襲われていた。
 膣に入った蟲と直腸に入り込んだ蟲が薄い肉壁一枚隔ててお互いこすれあうように体内で暴れまわる。
 とどめを刺すように、両穴に詰め込まれた蟲たちが交互に激しく運動を始めた。
 直腸を揺り動かされ、膣を擦られなすがままに快楽を一方的に与えられ続ける。

「では、蟲を取り出してあげなさい。両方一緒によ。」
「はい。」
 ルチアナはリリアナの股間を覗き込むと二つの穴に入っていた蟲を同時に引っ張り出した。だが、入れたときとは違い胎内で肥大化した蟲は膣と直腸を激しく擦り上げる。

「さぁ、みっともなく、逝っちゃいなさい・・」
「んはぁ、はぁあああんっ」
 グチュウゥという音と共に肥大化した二匹の蟲が姿をあらわす。
 蟲に性感を極限まで高められていたリリアナは、とうとう、淫靡な蟲によって絶頂を迎えてしまいビクビクと躰を痙攣させた。それと同時にリリアナの股間からはおびただしい量の愛液が放出する。
 ルチアナはリリアナの胎内から蟲を取り出すと瓶にしまいこんだ。

「いくよ、お姉ちゃん!」
「ひっ!……ひぐうう!」
 逝ってしまったら罰が与えられることになる。
 無情にもルチアナが右の乳首に針を突き刺した。太い針が貫通する耐え難い痛みが全身を貫く。
 快感から苦痛へと一気にたたき落とされ、リリアナはただ悶えていた。

「そ、それは……」
「ふふ、綺麗でしょう?これがあなたの躰を飾ってくれるのよ。これは魔法で作られていて、どんなことをしてもはずれないのよ。リリアナさんは踊り子だから特別に鈴をつけてあげるわ。」
 ルイザが箱から冷たく輝く銀のピアスを取り出す。
 ピアスには小さな鈴が取り付けられていた。リリアナの躰を動かすたびに涼やかな音を立てることになる。

「お姉さんを綺麗に飾り付けてあげてね。」
 ルイザがピアスを渡すとルチアナはリリアナの乳首にピアスを通し両端を閉じてしまう。
 すると、リングの継ぎ目が全くなくなってしまい、右の乳首に淫靡な飾りが永久に取り付けられてしまった。

「ねぇ……もう終わったんだから拘束を解いて…」
 リリアナは苦痛に悶えながら必死にルイザに助けを求める。

「まだ左の乳首が残ってます。片一方だけではバランス悪いでしょう。」
 ルイザは当然のように悪魔のような答を返す。リリアナをもっといたぶるつもりのようだった。



「さぁ、続けなさい。」
「やめてお願い……うっ…うう…」
 右の乳首に続き、すぐさま左の乳首も妹によって貫らぬかれた。再び、激痛が躰を走る。
 同じように、左の乳首にも同じ形のピアス飾りを取り付けると両方のピアスに細いチェーンを繋いだ。

「最後はやっぱりここよね…」
 ルイザがリリアナの隠れていたクリトリスの皮を剥く。
 軽い愛撫を加えただけで、蟲の淫らな責めによって性感を極限まで高められた少女の 躰は、意思を裏切って勝手に欲情していく。

「そんな、乳首だけって言ったじゃない。」
 ルイザがなにをしようとしているか分かってしまったリリアナは慌ててそれを止めさせようとする。

「ふふ、これはおまけです。遠慮なんかしなくてもいいですよ。」
「そ、そんなの……無理よ……針なんか刺したら……千切れちゃうよ…………」
「たしかに、クリトリスのピアスは難しいですね。では、ルチアナさんがやりやすいように邪魔な皮を取り除いてしまいましょうか。」
「…お願いだから……やめて……やめて…よう………」
 力無く首を振るリリアナを無視して、ルイザはピンセットと手術用のメスを用意すると、クリトリスを覆う包皮をピンセットで摘みながら根もとからメスでゆっくりと切り取っていった。
 ルイザの巧みなメスさばきのおかげで殆ど出血は無い。
 これでリリアナのクリトリスは常時露出することになり、クリトリスは外部からの刺激をもろに受けるようになる。
 リリアナは変わり果てた姿になった自分のクリトリスに呆然としていた。
 だが、これはクリトリスを飾り付けるための前準備でしかない。

「それでは、ルチアナさん、クリトリスにピアスしてください。」
「痛いのは最初だけだから、ちょっと我慢してね。」
「い!……いや!……やめてーー!」
 リリアナの目が、目一杯開かれる。
 ルチアナの手に握られた針の先がクリトリスを捕らえた。
 プツッという小さな音と共に、無情にもリリアナのクリトリスは針で横に刺し貫かれた。

「…ぎぃ…!!」
 ただでさえ蟲の責めで感度が良くなっているクリトリスに気が狂いそうな痛みが迫ってくる。

「はぁ、はぁ……」
 リリアナは、小さく声を出し浅い呼吸を何度も、何度も繰り返しその痛みに耐えた。

「お姉ちゃん、動かないでね。動くと余計痛いよ。」
 そう言いながら慎重に針を進める。
 リリアナはひたすら耐えた、下手に暴れて余計に傷つくのことが恐ろしかった。
 ようやく、針がリリアナのクリトリスを貫通した。そして、刺したときとは違い一瞬で引き抜かれる。

「あっ!はぁぁぁ!」
 そして、さっきと同様にルチアナの手で敏感なクリトリスにも銀色のピアスが付けられてしまった。
 淫靡な細工によってリリアナの裸体は飾りつけられてしまった。銀色のピアスに付いた鈴がリリアナの秘裂の間で鮮やかに輝いていた。

「ピアスした部分にこの薬を塗って上げなさい。化膿したりすると大変ですからね。」
 ルイザがルチアナに液体が入っている瓶を手渡す。
 ルチアナが瓶に入っている液体を傷に塗ると見る間に傷が消えていった。

「これで完成よ。このピアスには素敵な効果があるの。ルチアナさん、引っ張ってみてください。」
 すると、ピアスの付けられた場所から、じんじんとした奇妙な感覚が襲いはじめる。
 ルチアナは右手で乳首のチェーンを、左手でクリトリスのピアスを摘むと鈴が鳴った。
 そのまま3つのピアスをゆっくり引っ張り上げる。

「いっ……いたっ!」
「ダメよ、もっと激しくしないと感じないでしょう。」
「はい、ルイザ様。」
 今度は乳首もクリトリスも千切れてしまいそうなほど激しく引っ張り上げる。

「いっ……っ!あうっ!はあ……いいっ」
 激しい責めにリリアナは躰を仰け反らせて苦痛に悶える。
 だが、次第にルチアナの激しい責めがリリアナには全く逆の感覚に変わっていく。
 だんだん、拒否をする呻き声が求めてくる喘ぎに変わってきた。
 ピアスされた箇所から激しく痛みを発していたはずが快感となってくる。
 リリアナはルチアナがピアスをより強く引っ張り上げてくれることを求めてしまいそうになる。

「気持ちいいでしょ、このピアスの魔力でどんな責めを受けても快感として変換してくれるのよ。痛みがたまらない快感となるの。だんだん痛みと快感の区別がつかなくなってくるわよ。」
「い…いや……」
 瞳を潤ませて、リリアナは悶えるしかなかった。

「奴隷らしく素敵な格好になりましたね、とっても似合ってますわ。」
 リリアナはもう普通の躰には戻れないと思うと、暗澹〔あんたん〕たる気持で残酷な飾りを眺めた。


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