(1)


 「ここにいるのはわかっているのよ。おとなしく出て来なさい!!」

 放課後の誰もいない体育用具室に夏美の声が響く。
 夏美は私立聖桜学園高等部の1年生。
 髪型は栗毛で短髪、性格がそのまま表れた気の強そうなボーイッシュな顔立ちをしている。
 学園指定の制服は動きやすいように膝上20センチまで詰められていた。
 夏美は神経を集中させながらわずかに吊りあがった瞳で暗い部屋の中を見渡した。
 見た目は普通の女子高生の夏美だが実は誰も知らない秘密の力を持っていた。
 夏美の家系は古くから伝わる魔道士の一族なのである。
 時が経つにつれ魔力は衰え夏美の両親もほとんど魔法を使う事は出来ないのだが、なぜか夏美だけは物凄い魔力を持っていた。
 その魔力を使って今まで何匹もの魔物を倒していたのだった。
 そして今日、学園に着いた時から魔物が発する気を感じ、この体育用具室を捜し当てたのであった。

 暗闇の中を目を凝らして見ると飛び箱の上にスライムのような魔物が何本もの触手を生やしてウネウネと動いている。
 スライムのような下級魔族は魔力が弱い為、魔力を持たない普通の人間には見る事は出来ない。
 そしてスライムも魔力の無い人間に触る事も出来ない。
 言わば人畜無害な存在なのである。
 しかし魔物の気を感じる事ができる夏美にはわずかにだが影響を与えているのである。

 「今日、数学のテストで赤点だったのも、早弁が見つかったのも、ブルマを忘れてパンティで体育の授業を受けさせられたのも全部お前の仕業だったのね。だけど私に見つかったからにはもうおしまいね。あっという間に倒してあげるわ」

 夏美は両手を合わせて呪文の詠唱を始める。
 夏美は今までもムカツクことがあると下級魔族を倒してストレス解消をしていたのである。
 スライムのような下級魔族は知能はほとんど無くあるのは子孫繁栄の為の本能だけである。
 人間界に召喚させられ初めて会った魔力を持った女に種をつける為にスライムの触手も夏美に向かって飛び掛かってくる。
 しかし夏美は軽やかなステップでかわすと両手の間に生まれたソフトボールくらいの大きさの火の玉をスライムに投げつけた。

 「ファイアーボール!!」

 夏美の手から放たれた火の玉はスライム目掛けて飛んで行く。
 赤く輝く炎は魔法の力によって自然界の炎よりも高温になっている。
 普通の人間はこの火の玉に少しでも触れるだけで真っ黒になってしまうほどの威力を持っている。
 もちろん下級魔族には堪える事は出来ない。
 このスライムも夏美のストレス解消の為に葬り去られるはずだった。
 しかし、

 「!!」

 スライムは何本もあった触手をまとめるとバットのように振り回して火の玉を奇麗に打ち返した。

 「ウソッ!!いやっ!きゃぁぁぁ!!」

 打ち返された火の玉は夏美に直撃した。
 夏美の身体が炎に飲み込まれる。
 数分後、炎が消えるとそこには素裸になった夏美が胸を隠すように腕を組んで立っていた。
 魔道士は自分の魔法に対しては抵抗力があり、物凄い高温の炎に包まれても身体にはほとんどダメージを受けていない。
 しかし衣服は普通の繊維で作られている為に跡形も無く消え去ってしまった。

 「どおしてくれるのよ。この制服高いのよ。少し火傷もしちゃったし。乙女の柔肌に傷をつけた罰を受けてもらうわよ」

 夏美は右手を前に突き出してスライムを指差すと、まだそんなに大きくはないが形のいい胸を晒しながら人差し指に気を集める。
 夏美の指先には青白い光が生まれ次第に光が強くなって行く。

 「下級魔族の中にはある種の属性攻撃に強い抵抗力を持っているものもいるという事を忘れていたわ。そしてそういう魔族は他の属性攻撃には滅法弱いという事を思い出したの。私の魔力ならどんな方法でも倒す事が出来るけど敢えて私が得意としている魔法で葬り去ってやるわ」

 話している間も夏美の指先の光は強くなり続け用具室の中が真っ白になるくらいまで明るくなっている。
 スライムもその魔力の強さを本能で感じ取ってか触手は動きを止め様子を窺っている。

 「これで終わりよ!ライトニングボルト!!」

 夏美の指先から一筋の光がスライムに向かって行く。
 この光に触れれば普通の人間なら間違いなく感電死してしまうほどの威力を持っている。
今度こそスライムを葬り去ったと思ったが、しかし、

 「!!」

 スライムは触手を動かして床に落ちていた手鏡を拾うと飛んでくる光を反射させた。

 「いやぁ!だめっ!こっち来ないでぇ!ぎゃぁぁぁぁっ!!」

 反射した光は後ろを向いて逃げようとした夏美の腰に直撃した。
 常人なら感電死する光を受けて夏美はその場に腰から崩れ落ちた。
 外傷は全く無いが体中が痺れて動く事が出来ない。
 後ろを向いて膝を立てたまま倒れたのでスライムに秘所とお尻の穴を晒す格好になってしまっている。

 「くっ・・・今日のところはこれくらいで勘弁してあげるわ」

 夏美は痺れて動けない下半身を引きずるように用具室のドア目指して前進する。
 しかしスライムも黙ってみている訳もなく再び動き始めた触手が夏美の方へ少しずつ近づいて来る。
 腕の力だけで匍匐前進のようにしてドアまで這ってきたがもう少しのところで夏美の足に触手が絡みつく。
 粘着性の強い触手は両足の膝まで巻き付くと飛び箱に乗っている本体の方へ少しずつ引き寄せられる。

 「いやっ!!離しなさいよ!私が本気を出せばお前なんかあっという間なんだからね!!」

 夏美は必死に足に絡み付いた触手を剥がそうとするが逆に両手まで絡み取られてしまった。
 両手両足の自由を奪われた夏美の身体は持ち上げられスライムの真上まで移動させられた。
 真下に見えるスライムは余分な触手をまとめると男根のような形を取り始めた。

 「いやぁ!!それはダメ!!それだけはやめてぇ!!」

 触手から逃れようと身体を動かすがその度に触手は強く締め返してくる。
 両足の触手は夏美の股が裂けるくらいにまで大きく広げているが、まだ誰にも汚されていない秘唇はしっかりと口を閉じている。
 その谷間をなぞる様に男根はゆっくりと愛撫をし始めた。
 陰毛が薄い夏美の秘所は数回擦られただけで濡れ始め、閉じられていた口も少しずつ開かれていく。


 「いやぁ・・・だめぇ・・・あっ・・・やめてぇ・・・」

 抵抗する夏美の声も先程より弱くなり艶っぽいものになった。
 大きな手で包まれるように胸を覆った触手は優しく夏美の胸を揉み続けている。
 器用に動く触手の愛撫で既に堅くなっている乳首を捏ねられ、その度に恥かしい声が上がる。

 「はぁ・・・ああっ・・・あぁん・・・」

 愛撫によって完全に開ききった秘唇はぐっしょりと濡れて卑らしく光っている。
 その濡れた秘所に男根を突き入れようとした時、秘唇から零れ落ちた愛液がスライムに掛かった。
 すると、まるで強い酸が掛かったかの様にその部分は溶けてしまった。

 「!!そうかっ!!それなら、これでどうかしら!」

 夏美は大股開きの状態で下半身に力を込める。
 男根がもう一度夏美に突き刺さろうとした瞬間、

 プシャー

 夏美の秘所からオシッコが吹き出されそれを浴びたスライムは忽ちに溶けて消えてしまった。
 このスライムは火に対しては強かったが水や液体に対しては全くと言ってもいいほど抵抗力を持っていなかったのである。
 触手が溶けて拘束を解かれた夏美は自分の尿で出来た水溜まりの上に落とされた。
 取り敢えず魔物退治に成功した夏美は、汗、愛液、尿でぐちょぐちょになった自分の姿を見て一人呟いた。

 「今日、どうやって帰ろうかなぁ・・・」


 聖桜学園のとある教室。
 暗闇の中に置かれた水晶玉を見つめる数体の影がある。
 「これが我々の力を奪い封印した魔道士の一族の末裔か」
 「全然たいしたこと無いわね」
 「我々がスライムを操っていた事も気付かなかったようだし」
 「しかし油断大敵だ。早いうちに始末しておいた方がいいな」
 影達が見ている水晶玉には暗闇の中を体操服の上着だけをきて何も着けていない下半身を隠しながら裸足で家に帰る夏美の姿が映し出されていた。


→次へ

→魔道士夏美のトップへ