【1】
シュシュシュっ!
白魚のようなしなやかな指先が、太いペニスを上下していた。
根元から先端へと激しくしごき立てている白い指とは対照的に、握り太の海綿体は赤黒く、そしてガチガチに固く充血している。
シコっシコっシコっ!!
そのペニスを両手で握りしめている指先の上下動が早く強くヒートアップする。グビリグビリとのたうつように太い肉棒が脈打ち、不意にビクンと硬直した。
ビュっ! ビュビュっ!! ドパっ!!
「……ウウっ! クハっ!」
大量の精が放たれ、同時にか細いオンナの声が上がった。
「ダメ。……コレ、止められない」
ミレーヌ・ホフマン(ゼロゼロナインワン)は、自分の股間から隆々といきり立つペニスを両手で握り締め、眼に涙をにじませた。狭く暗い牢獄内には、自らが放ったオスの臭いが充満している。
ピクっ! ピクンっ!!
「アアっ、また勃ってきた!?」
精液でベトベトの両手のなかで、「ミレーヌのペニス」がズキズキと脈打ち、すでに何度目かの勃起をはじめていた。
「クウっ! ……また、またコスっちゃうっ!」
浅ましく突き立った自らのペニスを握りしめ、ミレーヌの指が動き出す……。
■ ■
「もう、ずっと射精していますよ」
ミレーヌの牢獄を監視カメラで見張っていた少女は、自分の後ろに控える上司のナンバーゼロに告げた。
「あれじゃ、ミレーヌお姉さまのオチンチンが干涸らびちゃう」
少女、ナインワンダッシュは、席を並べるもう一人の少女、ナインフォーダッシュにこぼした。
「せっかくブッといのが生えてるのにね」
あけすけすぎるナインワンダッシュの物言いに、ナインフォーダッシュは眉をしかめる。
「女の子が「ブッとい」とか口にしない!」
「えへへぇ〜」
ナインワンダッシュは、ペロリと舌を出すと、クルリと椅子を回しナンバーゼロに向かい合う。
「ボス、今晩ヤッちゃって良いんですよね?」
一見、軽そうな少女の仮面の下に、冷酷なエージェントの素顔が覗く。
「ウム。しかし甘く見るなよ。ナインワンは手強いぞ」
ナンバーゼロは、牢獄のキーを取り出すと、ナインワンダッシュの手に落とした。
「イエス、ボス。御期待に応えます」
ナインワンダッシュは、監視カメラを操作すると、モニター内で自らのペニスを、シコシコとしごきつづけるナインワンをクローズアップする。
「明日からナインワンのコードネームは私のモノ」
モニターのなかで、ミレーヌは数十回目になる射精に頬を染め、身体を細かく痙攣させて陶酔していた。
「……アンタは、これからずっとオナニー女よ」
■ ■
「止めなさい! 止めるのよ、ナインワンダッシュ!!」
真っ暗な牢獄のなかに、特殊鋼で組まれた拘束椅子が運び込まれていた。狭い牢獄の一角を占拠するその椅子には、ミレーヌが頑強な拘束服で縛り付けられている。ミレーヌは全身を揺すり精一杯の抵抗をするが、特殊鋼の椅子と拘束服、身体を押さえ込む特殊樹脂製のストラップはガタガタと鳴るだけでビクともしない。
「静かにして、……暴れないで下さいね。ミレーヌお姉さま」
あどけない少女のような外見のナインワンダッシュは、自分の大腿に皮ベルトで巻き付けてたナイフをスルリと引き抜くと、身動きできないミレーヌの拘束服の局所、局所を切り裂いた。
「ウッ、クッ!」
荒い布地に押さえ込まれていたミレーヌの白い胸が、こぼれるようにまろび出て、股間からは、いきり立つペニスがピンと突き出した。
「クっ……!」
ナインワンダッシュの持つナイフが暗闇のなかを銀色の蝶のようにヒラヒラと舞い、やがてミレーヌの「はだか」の乳房を下からなぞり上げ、その乳首の先端にとまった。
「ホント、お姉さまのカラダってキレイよねぇ」
「クっ、クウっ! ……クウウっ!!」
ナインワンダッシュは、ミレーヌの細かく震え勃起している乳首を、鋭いナイフの切っ先で数回突くと、やがて股間に「もっこり」と突き立つペニスにまでナイフを走らせる。
「おニューの「コレ」もステキですよぉ」
ナインワンダッシュは、ピタピタとナイフの腹でミレーヌのペニスを叩く。サイボーグ手術で植え付けられたペニスは、今や完全にミレーヌの身体と一体化していた。冷たいナイフで触れられるたびに、持ち主に似つかわしくない凶悪なモノ全体に、ピクピクと震えが走り人工血管を浮き立たせながら、ズンズンと硬度と仰角を増していく。
「アックっ! ……たっ勃っちゃうっ!?」
ナインワンダッシュが、ナイフで嬲るようにミレーヌのサイボーグペニスに触れると、その最大感度に設定されているセンサー群から、強烈な快楽電流がミレーヌの身体へと流れ込んだ。その圧倒的なサイボーグペニスからの快感は、ミレーヌが訓練を受けてきた感覚遮断の域を越えている。
「アッアアーっ!! アヒイーっ!!」
凄まじい嬌声を上げて、拘束椅子の上でミレーヌの身体が跳ねた。熱い汗が周囲に飛び散り、真っ直ぐに天に向かい突き立ったサイボーグペニスの先端からは、透明な先走り汁がゴプゴプと噴出し、亀頭部をビッショリと濡らしている。
「やめ、……もうやめて。これ以上、イカされると、……どうにかなっちゃう」
眼に涙を滲ませるミレーヌを、ナインワンダッシュは冷たく見下ろす。
「さすがに訓練されてない感覚には、先輩もお手上げってトコですね。……あたしも最初はそうだったかな!?」
ナインワンダッシュはナイフを収めると、ミレーヌの正面に立った。
「あたしの身体のこと知ってます?」
ナインワンダッシュは、タクティカルスーツのジッパーを下までおろし、サッと前を開いた。そのタクティカルスーツの下は直に「はだか」で、余すところなく若い素肌があらわになる。
「ソっ、ソレは!?」
「そう、試作型のサイボーグエージェントとして、こんなカラダにされたんですよ」
少女らしくプリプリと張った瑞々しい乳房。その頂点では小さな果実のような乳首がまるで若さを誇るようにツンと上を向いている。そして健康的にうねる筋肉を宿した、しなやかでなだらかな腹のライン。
だが、その股間には、銀色に輝くコイル棒=メカニカルペニスが太々と屹立していた。「グロでしょ。このオチンチン」
先端部分から根元まで、ビッシリと金属線で巻かれたメカニカルペニスは、ナインワンダッシュが自ら数回擦り上げると、ムクリと蛇が鎌首をもたげるように勃起した。メカニカルペニス全体がブーンと唸りを上げ、金属がイオン化する刺激臭を上げ始めている。
「ナ、ナニをする気なの!?」
ツンツン! ビッビリッ!! バシーっ!!
「おっとーっ! だいぶキテますよーっ!!」
怯えを見せるミレーヌに対し、ナインワンダッシュは自分のメカニカルペニスの亀頭部を、指でつついてスパーク放電させ、大げさに驚いて見せた。
「ミレーヌお姉さまのオチンチンにも付けてあげますね」
ナインワンダッシュはケーブルの付いた円筒形のアタッチメントを取り出すと、ミレーヌのペニスにスッポリとかぶせてしまう。まるで女性のヴァギナのような円筒の内部の感触に、ミレーヌのサイボーグペニスがムクリと膨らんだ。
「ウウっく!」
そのアタッチメントの締め付けに、ミレーヌの身体全体がビクリとヒクついた。
■ ■
「ウブっ! ウブうっ!!」
可憐な唇を割り裂いて、ナインワンダッシュのメカニカルペニスがミレーヌの口中を犯していた。唇を大きくOの字に拡げられ、咽喉の奥までコイル棒が突き入れられている。「エグっ、ウエっプ! ウエグ〜っ!!」
「イイですぅ! ミレーヌお姉さまっ、イイですよぉ!!」
ガッチリと両手でミレーヌの頭を掴み、鈍い銀色のコイル棒=メカニカルペニスを、ナインワンダッシュはムチャクチャにピストンさせた。
「噛んだってイイんですよぉ! フフ、絶対に噛み切れませんから!!」
メカニカルペニスを形作るコイル表面のギザギザが、ミレーヌの口中粘膜や舌、そして咽喉を擦りたてていた。
「ウウップっ! ウウップ〜っ!!」
ミレーヌの舌の上で、ナインワンダッシュのコイル状メカニカルペニスが生き物のようにうねり、ビクリと膨らむ。ナインワンダッシュの尻たぼの筋肉が、キュッキュッと窄まるのがミレーヌには感じられた。
「イキますよぉ! ミレーヌお姉さまっ!」
ビリッ! ビリビリッ! バリバリバリっ!!
特殊改造を施されたナインワンダッシュの「射精」は、胎内に埋め込まれた発電器官からの放電だった。その射精=放電が、激しくミレーヌの口中でスパークし、ミレーヌのサイボーグペニスに取り付けられているアタッチメントへと走り抜ける。
「オンゴぉ〜っ! オオオン〜っ!!」
体の底から脳天へ向かって、太い杭を打ち込まれたような衝撃と、鼻先からサイボーグペニスの亀頭に向かって、熱い液体が駆け下りる感覚がミレーヌには同時に感じられた。
(ハジけるっ! は、破裂する〜っ!!)。
取り付けられたアタッチメント内部で、ミレーヌのサイボーグペニスが激しく怒張し、のたうち回っていた。ミレーヌの意思とは無関係に、弓のように反り返り、エビのように暴れまわる。ただ、おそろしいほどの快感と、下半身全体をしびれさせるような射精欲だけが、ミレーヌの全感覚を支配していた。
(わたしのオチンチン〜っ! イイイ、イッグゥ〜っ!)
ドピュっ! ドピュウっ! ドピュドピュっ!!
ミレーヌのサイボーグペニスが遂に弾けた。その先端からはビュウビュウと白い精液が噴出をやめず、やがてアタッチメントの縁からゴポゴポと吹き出して、ミレーヌの下半身を汚した。
「ミレーヌお姉さま、もうギブアップ?」
白目を剥いたミレーヌの顔を覗き込みながら、ナインワンダッシュはメカニカルペニスをミレーヌの口から引き抜いた。
「どうやら、あたしの勝ちね。ナインワンのコードネームは今から、あたしのモノよ」
射殺された死体のように弛緩したミレーヌを残し、ナインワンダッシュ=新たなるゼロゼロナインワンは牢獄を後にした。
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