ゾイドジェネシス武帝姫外伝
<エピソード0.5/コトナ・エレガンスの洗脳・前編>
砂嵐が吹き荒れつづける乾ききった台地の中央に、その要塞はそびえていた。ディガルド新生武国極東要塞……。いかなる加工技術によるものなのか、まるで鏡のように表面を磨き上げられた岩石によって頑強に守りを固めている。
ウウウ〜ッ!
低く唸るようなサイレンが周囲に響いた。小山のような威容を誇る要塞の中腹にスッと一条の黒い線が浮き上がり、やがてそれは大きく拡がっていき要塞施設内にトンネルのように敷設された巨大な滑走路が姿を現す。次々に誘導灯が点され暗い基地内を照らし出した。
そこを目指して着陸コースを取るのは、巨大な飛行型ゾイド・バイオプテラとその胴体部に組み込まれたレインボージャークの融合体=ゾイドキメラである。バイオプテラの腹部に埋め込まれ、その両翼をバイオプテラの翼に重ねて接合されたレインボージャークは、機械脊髄の電子神経節をバイオプテラの、それに侵食されていた。唯一、自由になる首を振り立てて抗いを見せるが、それはコウノトリに運ばれる赤子の抵抗よりも非力だった。
「こちら、バイオキメラの将軍フェルミ。着陸するわよ」
バイオプテラのコクピットに収まるフェルミは、操縦桿を滑走路に向けて押し込みながら、このバイオキメラの主コクピットをレインボージャーク側に移すことを考えていた。ほぼ全天をカバーするレインボージャークの視界の広さもあるが、なによりバイオゾイド専用の重たいパイロットスーツの必要がなくなるのが身軽で良い。
(レインボージャークの「調教」が一段落したら、技術者たちに検討させよう)
巨大なバイオキメラはフェルミの操るまま、激しい砂嵐をものともせずに、山腹に開いた滑走路に進入していった。
■ ■
カッカッカッ!
軍靴の踵が硬質な音を、暗い通路に響かせる。
一仕事の後のいつもの長風呂を、今日に限って早々に済ませたフェルミが向かったのは、要塞の最奥に位置する隔離施設だった。まだ完全に乾ききっていない腰まである黒髪をなびかせて、ろくな灯りもない通路を足早に進んでいく。
プシューッ! ガチャン!!
コードナンバーを打ち込むと、重々しいドアが空気圧でスライドしてフェルミを迎え入れた。
「どう、女王さまの様子は!?」
ブブブ! ブイ〜ン!! ブイン! ブイ〜ン!!
その部屋の中には、重低音の響きと、熱く湿ったメスの臭いが充満していた。
ブイ〜ン! ブイン!!
響きわたる機械音は、床に転がされた自動催淫具たちが空転する音である。
部屋の中央に宙吊りになり、コトナ・エレガンスは、それらの催淫具に全身の性感帯を責め立てられているはずだった。
「チッ! ちょっと眼を離すと!」
フェルミの眉がひそめられる。
大きく大の字に身体をひらかれた姿勢で仰け反らされているコトナの身体には、下半身を剥き出しにした医療技官たち2人が、息を荒げておおいかぶさるように取り付いていた。
「はうっ! はうっ! どっ、どうだ、こっ、声もなしか!!」
ジュボッ! ジュボジュボッ!!
意識を失っているコトナの口腔には、咽喉深くまで医療技官のペニスが穿たれ、激しい出入りを繰り返していた。
ドピュ! ブピュ!!
その口を犯す医療技官の尻が痙攣的に窄まる度に、コトナの鼻孔から男の精液がダラダラと噴き出し、その顔を汚している。
「ほっ、ほっ! ほっ! ほうっ!! ねっ、寝たふりをしても、かっ、感じているのはわかってるんだ!!」
パンパン! パンパンパン!!
無反応のコトナのヴァギナに突き入れたペニスを、激しくピストンさせているもう一人の医療技官の睾丸が、リズミカルにコトナの会陰部を叩く音が響いている。
ピュ! ピュピュ! ピュウッ!!
ご丁寧にも左右を受け持ち分担しているらしい乳房からは、医療技官たちがギュウギュウと揉みしだくたびに、真っ白い母乳が左右交互に噴き上げられ、周囲をビショビショに濡らしている。
「……まったく」
グニャ! ムニッ! ズルリッ!! ジャブッ!!
フェルミが部屋に入ってきたことにも気付かず、医療技官たちは夢中でコトナの淫肉をむさぼり続けていた。
「お楽しみの最中に悪いわねっ!」
入り口を背に、フェルミに痩せた剥き出しの尻を向け、コトナのヴァギナに夢中で腰を使っている医療技官の睾丸を、フェルミは股の間から手を入れてムンズと掴んだ。
「ヒッ! ヒイッ!!」
フェルミの手の中で、医療技官の睾丸が縮み上がり痙攣した。
ドッピュ! ドピュドピュ!!
コトナの胎内に、その医療技官の白濁液が大量にブチまけられる。ドクリと膣口から白い粘液がこぼれた。
「こっ、……これはフェルミ将軍っ!?」
「お許しをっ! どっ、どうぞお許しをっ!!」
それほどまでにコトナを犯すのに夢中になっていたのか、みっともないほど医療技官たちは慌てふためいていた。
ゴリリっ!
「ヒイイ〜ッ!」
フェルミは、その手の中で、今度は恐怖から縮み上がってしまっている医療技官の睾丸を力を込めてもてあそんだ。
「オマエたちの、租チンと租テクで、女王さまを「休ませて」どうする!?」
罰として、片方くらい睾丸を潰してしまおうかとフェルミは冷酷に眼を細める。
「おっ、お許し下さい〜っ!!」
医療技官の睾丸が残酷なフェルミの手から逃れようと、ますます縮み上がっていく。もう一人の医療技官も、どうしていいのかわからずに、みっともなくブラリと垂れ下がる逸物を晒したまま凍りついていた。
「フッ、……こんなタマ、潰してもねぇ」
ようやく医療技官の睾丸を解放すると、フェルミは床に投げ出され、先ほどから重低音のモーター音を響かせながら、生き物のようにウネウネとのた打ち回っている洗脳淫具の回収を命じる。ゴツゴツとイモ虫のような瘤だらけのボディに、無数の放電鋲や繊毛パーツを生やした「かたち」のグロテスクな女体責具である。
ブイン! ブイ〜ン!! ……ブブブ! ……ブブ、……ブ、……ブ……。
とても人体に挿入されるモノとは想像しがたい「太さ」と「長さ」を持った、それらは主電源を切られてようやく、その淫らな「動き」を止める。部屋中に満ちていた重低音がようやく止んだ。下半身を剥き出しのままの医療技官たちが、禍々しい洗脳淫具を慌てて拾い集める。その表面にベットリと付着していたコトナの体液は、すでに乾き始めていた。
「……うっ、うう〜んっ」
機械が動力を切られて「死ぬ」のと同時に、それまで無反応だったコトナから、小さな呻き声が上がった。
■ ■
ガチャリ!
「……ううんっ」
意識の戻りきっていないコトナの手脚を頑強な金属製の枷がくわえ込むと、枷に取り付けられた鎖が巻き上げられ、コトナの身体をグイグイと空中で四方へと引き伸ばした。コトナはうつ伏せの姿勢で天井近くまで吊り上げられる。その豊かな乳房は妊娠と出産を経て、ますます「たわわ」に実り、水で満たした風船のように、真下へブランと垂れ下がる。
「……うう〜ん……こ、ここはっ!?」
やがて関節の痛みがコトナの意識に覚醒を促がし、コトナはほぼ3日ぶりに目を覚ました。
「おひさしぶりね、我らが女王さま♪」
コトナの霞む視界のなかに、見覚えのある顔が冷たい笑いを浮かべて自分を見上げていた。思わず身体がビクリと緊張して、焼けるような激痛が稲妻のように全身に走り、続いて重苦しい不快感が下腹の底から湧き上がる。
「……フェルミ、……フェルミっ!!」
そのフェルミに実験動物のようにもてあそばれ、あまつさえ妊娠、出産までも経験させられた記憶がコトナの脳裏に蘇る。
(……ちくしょう!)
激しい怒りが、コトナの闘争心に火を点けた。わずかな身動きも出来ないほど引き伸ばされた裸体を、それでもコトナは激しく揺さぶった。大きく張った乳房がブルンブルンと踊り、ムッチリと脂の乗った腰や尻がうねる。
「ううっぐ、……ぐううっ!」
関節の痛みよりも、悔しさからの涙に頬を濡らしながら、きつく唇を噛締めて自分を睨み付けるコトナを、フェルミは興味深げに見上げている。
「ホント、すごい精神力よね。……我らが頂くべき女王にふさわしいわよ、アナタ」
空中に大の字に磔になったコトナの周囲をフェルミはゆっくりと回りはじめた。そうしながら手にした指揮棒でコトナの身体を小突く。
「ウッ!」
硬くパンパンに張り詰めたコトナの乳房を、フェルミの指揮棒が意地悪く突き、グイグイと乳肉の中に指揮棒を押し込んでいくと、大きく突き出した乳首の先端に白い玉が浮かび上がり、みるみるうちに大きく実を結んでいった。
ポタポタっ! ポタポタポタ〜っ。
やがて白い涙のように、コトナの乳首から母乳が滴り落ちはじめる。
「……わ、わたしの赤ちゃん、……返しなさいよ!」
その疼くような胸の痛みが、コトナの母性本能を揺さぶった。あの「出産」から、どれほどの時間が経ったのだろう!? 双子の赤ちゃんたちはお腹を空かせていないかしら!? なにより無事なのだろうか!? いろいろな思考と感情がコトナの心中にわき起こり、それは涙と母乳に姿を変えてコトナの身体からあふれ出していた。いつの間にか床にはコトナの乳房から滴り落ちた白い母乳の水溜まりが大きく拡がっている。
「返してよ! ……お願いだから、赤ちゃんたち返してよ!」
戦士らしからぬ母親の顔で泣き濡れるコトナに、フェルミは冷たく告げる。
「まだ、ダメ。……でも、アナタが、私たちの女王に生まれ変わった時には、女王さまの命令にはなんでも従いますわよ♪」
フェルミは、こぼれるような笑顔を見せると医療技官たちに目配せをする。
「それじゃ、女王さまの教育にかかりましょう♪」
■ ■
カチャ、カチャ、グイグイっ! グイっ!!
空中でビクとも身動き出来ないコトナの胸に、医療技官たちの手で「乳枷」が取り付けられた。二つの金属リングを∞のかたちに繋いだ乳枷が、コトナの双球の根本にスッポリとはめ込まれる。
「い、……イタッ!」
ギリギリギリっ!
医療技官たちが乳枷を締め上げていくと、くびり出された乳房が、まるでウォーターメロンのようにプックリとふくれ上がった。自重で重たそうに垂れ下がる丸々とした乳房の表面にはジットリと脂汗が滲み、雪のように真っ白だった肌には青や赤、緑色の血管が浮かび上がりはじめる。
プクっ! ムクムクっ!
「アヒっ! アヒぃぃ!!」
乳肉に押し出され小山のように膨らんだコトナの乳輪から、勃起して突き出していた乳首を、フェルミが摘み上げ、指先でギュウギュウとしごきながら、さらにズルズルと引きずり出す。
「おっきなイチゴみたい♪」
残酷なフェルミの指先が押し潰すたびに、膨れ上がった乳首からは母乳が噴き出し、フェルミの指先を濡らした。
ピイイィィ〜ん!!
その勃起しきった肉突起は、コトナの心臓の鼓動に合わせてピクピクと鎌首をもたげる蛇のようにのた打ち回る。
「おっ、オッパイがぁっ! ……乳首があっ!!」
医療技官たちが、作業の成果を確かめるように、今にもパチンと破裂しそうなコトナの乳房に、おそるおそる手を掛けた。
「きひひっ、きひっ! フェルミさま。……も、ものすごい「張り」です」
医療技官たちが、ほんの少し指先に力を込めヤワヤワと揉み立てるだけで、水風船のように膨らみ切ったコトナの乳房はプクプクと限界を越えて、さらに怒張を増していき、キリキリといきり勃った乳首からは、ビュウビュウと間欠泉のように母乳が噴いた。
「やめてっ、もうやめてぇ〜っ! オッパイが、……オッパイが破裂しちゃう〜っ!!」
それぞれが人間の頭ほどにふくれ上がった左右の乳房が、コトナの胸から重たくブラ下がりブルブルと震えていた。
「こんなステキなオッパイには、とっておきの「お薬」を使って上げなくちゃね」
手術用のゴム手袋を両手に嵌めたフェルミは、小さな薬瓶を取り出すと、飴色の内容物をトロリトロリと手の平にこぼした。
「そっ、それは!?」
コトナは、飴色の液体から立ち昇る、眼や鼻を突く強烈な刺激臭に怯えた。
「きひひっ、ソレを使うんですね」
「こっ、この女。くっ、狂ってしまうかもしれませんよ」
それがどんなモノであるか知っている医療技官たちは、下卑た笑いで口元を歪めている。
「ジャングル地帯に植えるツルから採れる、特別な「お薬」なのよぉ♪」
フェルミは両手を擦り合せるようにして、両方の手の平へドロドロの粘液をなじませると、おもむろにコトナの両乳房を下からすくうように掴み上げた。
ビチャ!
「ひいっ! ひぃぃぃ〜っ!!」
ヒヤリと冷たい感触が、フェルミの手が転がすように下乳をさすり、乳輪と乳首に粘液を擦り込みながら乳房を上下していくことで、どんどん乳房全体に広がっていく……。
「おっきなオッパイに、い〜っぱいヌリ込んであげるわ♪」
ヌルヌル! モミモミ! ビチャビチャ!! モミっモミっ!!
「あっあっ! 揉んだらダメよぉっ!!」
スリスリ! ベチャベチャ! モニュっモニュっ!! ブルンっズルンっ!!
巨大に実ったコトナの乳房を、フェルミの手が縦横無尽に撫でさすり、時には乳肉をキツく激しく掴み上げながら侵略していった。
グイッ! グイッ!!
「あっきゅっ! そこはぁぁ〜っ!!」
フェルミはニヤリと笑いを浮かべると、コトナの乳房の先端部分をおおきく広げた五指で掴み取る。そして乳首のさらに奥、……乳肉のなかにひそむ乳腺の「しこり」に指先をめり込ませコリコリと刺激するのだった。
「ああっ! はっ、発射しちゃうっ!!」
……ドッビュっ!
「まるで、オトコのみたいに出たわね♪」
フェルミは激しく噴き出した多量の母乳を手の平に受け、粘液と混ぜ合わせてコトナの乳房にさらに塗りつけていく。
「ほう〜ら。ヌ〜リヌリ、モ〜ミモミ♪」
同性ならではの粘るような愛撫で、フェルミは粘液を、コトナの毛孔のひとつひとつ、汗腺のひとつひとつ、そして乳腺にまでもタップリとヌリ込んでいった……。
「そっ、そろそろクルのでは!?」
「きっ、キますね。きひっきひひっ!」
医療技官たちは、フェルミがコトナに施す、ねちっこい乳責めに、自分たちの興奮をかくせずにいた。白衣の「前」が浅ましくも大きく突き出している。
「ひっ! んっ、んっ! ひいっ!! ひぃっ!!」
コトナの呼吸が不意にこれまで以上に荒くなり、吊られている全身がサッと紅潮した。全身がビクリビクリと痙攣する。
「……あ、熱いっ! ……あっ、あっ、あっ、熱いっ!!」
両乳房に燃え上がるような灼熱感を感じて、ジタバタと拘束のなかで暴れるコトナを見上げ、フェルミと医療技官たちは残酷な笑みを浮かべていた。コトナの乳房に余すところなく「お薬」を擦り込み終わったフェルミは、ブルンブルンと揺さぶり立てられるコトナの乳房からゆっくりと手を離す。コトナ自身の母乳や脂汗などの体液と混ざり合い、粘性を高めた粘液が、コトナの乳房とフェルミの手の間で無数の粘っこい糸を引いた。
「んふっ! んふっ!! んふんふんふ〜っ!!」
コトナの息がさらに荒くなる。刺すような刺激臭が、甘い花のような香りに変わっていった。同時に、それは……。
「……かっ、かゆいっ! かゆいよぉ〜っ!! ……ああああああ〜っ!!」
コトナの乳房を襲っていた「熱さ」の感覚が、チクチクと小さな棘を刺すような「痛み」に変わっていき、やがて猛烈な「痒み」となって乳房全体に拡がった。
「オッパイがぁ! オッパイがかゆい〜っ! いやあああ〜っ!!」
ブンブンっ! ブルンブルンっ!!
恥も外聞もなく左右の乳房を激しく揺らして、コトナは耐え難い痒みを訴える。右に左にと振り立てられるたびに、突き出した乳首からはビュウビュウと勢い良く母乳がしぶいた。
「かゆひぃ〜っ! お願いっ! なんとかしてぇ〜っ!!」
鮮やかな朱に染まりはじめたコトナの乳房の表面には、ビッシリと鳥肌が立ち、乳輪に浮き出した粟状の粒々からは、透明な汁が染み出しはじめた。
「くききっ! モンゴメリー腺まで活性化しはじめました!!」
「ものすごい激痛、……いや、かゆみのハズです! うひひっ!」
涙と汗でグシャグシャになったコトナは、千切れんばかりの勢いで両胸を振り立てる。
「かゆぃひ〜っ! 耐えられない〜っ! いっそ、いっそ切り落としてぇ〜っ!!」
■ ■
ブンっ! ブンブンっ!! ブルンっ! ブル〜ンっ!!
「かゆぃひいっ! かゆいのおお〜っ!! オッパイがかゆいのよおっ!!」
朱色を通り越し、毒々しい暗赤色に染まったコトナの乳房の色は、一見すると乳房全体が巨大な乳首か乳輪であるかのようだった。
「かわいそうにねぇ。かゆくて、かゆくてオッパイがモゲちゃいそうでしょ!?」
激しく振り立てられる腫れ上がったコトナの乳房を観察しながら、フェルミは薄笑いを浮かべている。
今、コトナを責め苛んでいるのは、乳房の内部をザワザワと無数の毛虫が這いずり回っているような蟻走感だった。実際に赤や青緑色に透けて見えていた乳房の血管がクッキリと筋張って浮き出し、小さくムクムクと脈打っている。
「ぎゃああぁぁぁ〜っ! わたしのオッパイがぁぁ〜っ!!」
叫びとともに、コトナの身体がエビのように激しく跳ねる。
「かゆっひぃ〜っ! オッパイがかゆいのよぉ〜っ!!」
ビクンっ! ビクンっ! ブルンっ!! ブルっブルンっ!!
「少し「なぐさめて」あげましょうか?」
ビビビビビィ! ビィィィ〜ン!!
フェルミは握り太の高速振動ヴァイブレーターを取り出すと、高速かつ強力な振動により、その輪郭がぼやけて見えるヴァイブレーターの先端で、コトナの乳房表面に浮き出した血管をそっとなぞる。
「……ひっ! ひいっく〜っ!!」
コトナの眼球がクルリと反転し、よじれた舌が口腔から吐き出された。
「あら、気絶するには早いわよ」
フェルミは、グイと無造作にコトナの乳肉の中ほどにデバイスを強く押し当てる。
ブイィィ〜ン! ブイブイブィィィィィン!!
「ひえぐっ! えっぐぅぅぅ〜っ!!」
コトナの全身にビリビリとした痺れと、落雷のような快感が走り、その強烈な刺激に、コトナは失神という安息から引きずり出される。
「おっ、オッパイカイカイ責めで、この女、……イってます!」
「げひっげひっ。フェルミ将軍の連続絶頂責めだぁ!!」
乳房に強く押し当てられた高速振動ヴァイヴレーターの震動は、コトナの頭頂部から指先、爪先、そして下腹の深い部分にまで「快感」を溢れさせ浸透させていった。
「きっひぃぃ〜っ! きひゅ! ききひゅう〜っ!!」
それは掻痒感と呼ぶにはあまりに強烈な快感だった。
「うふふ……。これは効くでしょ♪」
すさまじい絶頂感だった。乳房を中心に、全身の毛孔が全部引っくり返ってしまったような感覚。ザワザワと尻や太ももの皮膚が粟立つのが感じられ、コトナの股間からは思わず小便が「射精」のようにピュピュッと洩れ噴き、部屋の壁にまで飛んだ。
「くっふうう〜〜〜っ! うっくうう〜〜っ!!」
さらにフェルミは、螺旋を描くようにコトナの乳房を裾野の部分から頂上の乳首へ、そして再び螺旋を描きながら裾野をなぶり、右の乳房から左の乳房へ、そしてまた右の乳房へと高速震動ヴァイヴレーターを滑らせる。
「もっと。もっと強く〜っ! お願ひぃぃぃ〜っ!! お願ひしますぅ〜っ!!」
フェルミの手にする高速震動ヴァイヴレーターに、自らの乳房をもっと強く押し当てようと、コトナは強引に身体を捻り、乳房をグイグイと押し出す。
「……ダメよぉ♪」
フェルミは、突き出されたコトナの乳房から、突き出された距離の分だけデバイスを巧妙に引いて意地悪くコトナを焦らす。
「イジワルしなひでぇっ! お願ひでぇすっ!! それっ、それを下さひ〜っ!!」
涙や汗ばかりか、鼻水や涎でコトナの顔はグシャグシャだった。
ブビビビィィ〜ン! ブイブビィィ〜ン!!
「……ひくっ! ……ひいいっく!!」
フェルミの操る高速震動デバイスは、コトナの腫れ上がった乳房を縦横無尽に擦り立て、時には張り詰めた乳肉を深く突き、いまにも爆ぜそうな乳房を掻き嬲り続けた。
「がゃおうぅぅ〜っ! おんごおぉぅぅぅ〜!!」
コトナは、その胸ばかりか頭や腰、全身をうち震わせて野獣のような叫びを上げる。
「かっ、カンジてますっ! この女、カンジまくってます!!」
「こっ、これはもう限界を越えた絶頂ですっ!!」
ブルンブルンと激しく揺さぶられる乳房、ビクビクと跳ね上げられる腰、眼の前でのた打ち回る女体の迫力に、生唾を飲み下しながら医療技官たちは自分たちの股間を握り締めていた。
「そんなにイイのかしらぁ?」
おそらくコトナの両手が自由であったなら、自分の乳房に爪を立てて掻き毟り、胸乳を血と肉のスダレのようにしながら絶頂死を迎えていただろう。コトナの肉体は、性の欲求を越えた、「痒み」という生理の欲求に責め立てられているのだ。
「つらいでしょう? オッパイが痒くて痒くてつらいでしょう?」
フェルミの高速震動ヴァイヴレーターが通過した部分では、ブツブツと突き出した鳥肌がカメレオンの眼のように蠢く。ヴァイヴレーターのもたらす刺激に、毛根部分の微細な筋肉がメチャクチャに反応しているのである。
「はいぃーん。やめないでぇ。お願いぃぃ〜っ! やめないでぇ〜っ!!」
熱く火照り、痒さで疼く乳房を鎮めるのはフェルミの操る高速振動ヴァイヴレーターだけだった。コトナには、その淫らな器具が、まるで世界をも支配する魔法の杖のように思えた。
「くふふっ♪」
フェルミには、ただひたすら乳をねだる赤子のように、自分の指を求めるコトナが、哀れで可愛い小動物のように感じられる。
ブビビビビビィィィ〜ンっ! ビィィィ〜ンっ!!
「ぎゃっ! ぎゃおおおぅっ!! きひひひひひっ! きひぃぃぃぃぃ〜っ!!」
悲鳴や嬌声というより、怪鳥音と呼ぶに相応しいコトナの叫び声が、分厚い壁や扉を通して薄暗い廊下に響き渡った。
<後編へつづく>
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