鬼姫キルデ


 鬼、それは時にはオーガと呼ばれ人々から恐れられた。3メートルはある巨人で額には角が生えており人を喰らう。騎士団は人々を守るために鬼と戦いつづけていた。
 ここはそんな騎士団がもっとも多く育んだ国『剣の国アルグレ』
 アルグレは聖王国『ラルデリカ』の剣と称えられ多くの剣聖や聖騎士を育成してきた従属国である。アルグレの騎士というだけでもその名は誉れ高い…だがその主都はいまや凄惨なものであった。
 鬼の軍勢の襲撃である。それは人々にとってあまりにも驚愕であった。なぜなら鬼は知能が低く徒党を組むことなどありえないと思われていたからだ。
 だが、実際には違ったのである。鬼は非常に知能が高く、また温和であり人を襲うようなことはない。そして、その姿も異形のものもいるが高位なものほど人に近くなる。異形の者はせいぜい怪力を振るう程度だが人に近い姿の者になるとさまざまな術を操ることが出来る。では、なぜ人々は鬼を狩り続けたのだろう?それは鬼の心臓は不老不死の妙薬になると信じられていたからである。むろんそのような確証など無いのだが貴族などでは珍重されており鬼の心臓一つで豪邸が立つといわれている。

 ★ ★ ★

 謁見の間―
「姫様、お逃げください!!」
 若い騎士達がまだ幼いアリシアを逃がそうと懸命に鬼の軍勢と戦っていた。
「いえ、わたくしも戦います!!」
 漆黒の黒髪をなびかせ慎重とは不釣合いなほどの剣を軽々とあやつり鬼と戦った。しかし、鬼は生命力も強くまた数で攻められれば圧倒的に不利である。
「くっ…このような異形の化け物なのに負けるわけには…」
「異形の化け物か…人間とはなんとも愚かだな…」
 鬼の猛攻を防ぐアリシアの前に銀色の髪をなびかせた1人の少女が現れた。少女は東方の巫女服をまとい手には斬馬刀が握られていた。そして額には鬼の証である角があり少女が間違いなく鬼であることを証明していた。
「あなたは……」
「ふっ我か?我は鬼姫『キルデ』…愚かな貴様らに破滅を与える者…」
「「なめるな!!」」
 若い騎士2人がキルデに襲い掛かるもキルデが斬馬刀を軽く振るうと大気が悲鳴あげ2人の騎士を吹き飛ばした。
「くだらねな……さてと残るはお前だけだ…人間」
「剣の国『アルグレ』の名にかけて負けない!!はぁぁぁぁぁぁ奥義『クラッシュレイド』」
 アリシアは全身の気を自ら剣にこめ突撃をキルデへと繰り出した。その余波で石畳は砕け砂塵がまった。
「最大の剣技で向かってくるか…その心意気は誉めてやる…だが…脆弱!!」
 キルデは一閃のもとに振られた斬馬刀の衝撃波でその一撃を徒労へとかえた。
「そ、そんな……」
 地面へと打ち付けられ身動き一つできなくなったアリシアを見えろしキルデは止めの一撃を放とうとしたときキルデの手を何ものかが掴んでいた。
「クロエか………」
 手を掴んでいたのは黒のローブを頭からすっぽりとかぶっており表情はおろか性別すら読み取れない。クロエは何かをキルデに耳打ちをするとキルデはその手をぴたりと止めた。
「判った……あのお方のご命令なら仕方が無い…が、処分は我が行う。なに?それは予想内のこととあの方が?ふっ流石は我らが偉大なる陛下…では、こちらは計画どおりにことを運んだと……もういってしまうとはせっかちな奴だ。よかったなお前。命『だけ』は救えとのご命令だ。」
「くっ…辱めを受けるくらいならいっそ…」
「死など考えるなよ…もし貴様が命を絶つような真似をしてみろ民は1人残らず殺す」
「そ…そんな……判りました…だから民には…」
「ああ、手向かえしない限りは手出しはするなとのお達しだ。我らが偉大な陛下は慈悲深いかたなのでな……さてと…戦は決したこれ以上の戦いは無用だな」

 ★ ★ ★

 勝利を収めてからのキルデの動きは速かった。国旗を自らの旗印に変え勝利を知らしめる狼煙をあげるとアリシアの命を盾に騎士団を牢へと幽閉した。むろん武器は没収し別所に厳重に保管した。それらの行為でいたずらに命を奪うことはせずに民衆に対する危害は無く。それどころか国から出ようとするものは食料を分け与えて見送るなど奇妙な行動すらあった。
 だが、あくまで無事なのは非戦闘員のみ、兵士たちや反逆者に対する扱いは酷いものであった。その最たるものはやはり姫であるアリシアである。国王と王妃はすでに戦死しておりこの国の最高権力者であるのだから当然とはいえ当然であるが、まだ15の少女はその責めを一身に受けていた。
 アリシアは今までの部屋に鎖のついた首輪をつけられているという以外は普通の格好であった。
「いい格好だな。似合っているぞ」
 椅子に座り左右には長身の鬼を引き連れキルデが面会に来ていた。
「くっわたくしをどうする気です?」
「それが判らぬほど子供ではあるまい?」
 少女が手を上げると傍に控えていた鬼は己の男根に瓶に入った奇妙な液体をかけるとみるみると勃起しそれはアリシアの腕よりも太くそして長かった。
「い、いやぁぁ」
 アリシアは必死に逃げようとするが鎖でつながれた彼女が鬼から逃げれるわけも無くあっさりと捕まってしまった。
「いまのままでは、壊れてしまうからなたっぷりとこれを塗ってやろう」
 鬼の男根へと塗られたものと同じ液体をまだ男をしらない可愛らしい秘裂へとたらした。
「これはな。ヒトナリヒルの体液でつくられた媚薬だ。本来なら薄めて使うが…まー存分に狂うがいい」
「ひ、ひどい…あぐっ…はぁはぁ…なんでこんなことを…するの……」
「なぜだと?」
 キルデはアリシアの美しい髪を掴むと鋭い瞳で睨みつけた。
「我の母上は人間に無理やり犯された!!判るか!!友を殺された我らの苦しみが!!貴様ら人間の身勝手な迷信で我ら一族がどれほど苦しんだか!!」
 烈火の如き怒りと闇の如き深い悲しみが一気に噴出しアリシアは思わず身をすくめた。
「その体で罪を償うがいい!!貴様の相手はそのもの達だけではないのでな…」
「ひぎぃぃぃぃあぎぃぃぃぃいだいぃぃぃぬいてぇぇぇぇぇぇおねがぃぃぃぃひぎぃぃぃい」
 鬼は乱暴に男根をねじ込んだ。アリシアはあまりの苦痛のために絶叫を上げたが体は媚薬によって強制的に感度を上げられていたために快楽の毒が全身を襲う。鬼たちの律動は最初はただの苦痛でしかなかったが、それは時が経つにつれ薄れ徐々に快感へと代わっていき徐々に自ら腰を動かし始めていた。
「はぎぃぃぃぃこんな……おかしいのに…あぐぅぅ」
「素直に感じるがいい。浅ましいその姿をさらけ出せ!!」
 鬼の男根が軽く脈動するとアリシアの体を痙攣させた。膣内に射精され思わずイッてしまったのである。一度イッてしまえはもはや後戻りはできずただ快楽の渦に本能赴くままただ体は正直に身を任せてしまった。

 ★ ★ ★

 数日後――
「はぐぅぅぅぅぅこんなおかしいのにぃぃぃいいぃぃぃきもひぃぃぃぃあぐぅぅぅ…もっと…もっとぉぉぉ」
 一度快楽にそまれば後はもうただただ落ちるだけ。アリシアの思考は麻痺し自ら異形の逸物をよろこんでしゃぷり、ぴったりと貝のように閉じていた秘裂が大きく穴をあけ閉じなくなるほど下の口でも咥えこみそしてアナルでも用意に絶頂を迎える体へと変化していたった。
「はぎぃぃぃひぎぃぃぃぃぎもぢぃぃぃぃいあぁぁもっとうごいてくださいご主人様ぁぁ!!」
 前も後ろも腕のように太い男根をくわえ込みながらアリシアの口からは歓喜の声を上げ怨敵であるはずの鬼の腰を振る奴隷と成り果ていた。

「この程度か……お前達」
 キルデが鬼たちに呼びかけるとぴたりと動きを止めアリシアから離れた。
「いやぁぁぁぁやめなでもっともっと…精液を…おまんこやアナルに注ぎ込んでくださいぃぃぃご主人さまぁぁぁ」
 腰を振り哀願した。もはやかつての高貴な雰囲気は無くただの一匹のメスへとその心も体も成り果てた王女を見下しながら
「お前に、相応しい場所を用意してやったぞ。喜ぶがいい」
 キルデは鎖を掴み引っ張るとアリシアは自ら四つん這いになり廊下を犬のようにはって付き従った。
 アリシアがつれてこられた場所は、かつては騎士達が闘技を披露していたコロシアムだった。闘場には木で作られていた牢がいくつも置かれており中にはかつての誇り高いアルグレ騎士団の生き残りがおよそ500人収容され降り姫がつれらたときには悲痛の声が漏れた。闘技場の中央には死刑囚を処刑するための断首台が用意されていた。そう死刑のときが来たと騎士たちは思えていたがだがそれよりも現実は残酷だった。かつてと寸分たがわない姿ではあったがそこにいるのがアリシア姫だと到底思えなかった首輪をつけられ自ら四つん這いになり這う姿はあまりにもショックであったがそれはほんの序の口でしかなかった。断首台へた上った姫はそのまま拘束されるとキルデは高らかに宣言した。
「お前達の姫は我らが軍門へと下り卑しきメス奴隷へと成り果てた!!お前達に選択肢を与えてやる。姫を犯せば命は助けてやるだがそのときは我が軍への忠誠とみなす。もし、犯すことを拒んだのなら我らへの敵対とみなし死よりも辛い責めを受けることになる。さー好きな方を選ぶがよい」
 兵士達からざわめきがおき、そのざわめきがおさまならいうちに一人目が解放された。
 もはや心身を憔悴しきった兵に反逆の意志はなく。ただ生への執着のために姫を犯した。
「姫様…もうしわけありません」
 兵はわびの言葉を述べたがアリシアはそんなことをかまわずに空腰を振りながら
「はやく…おまんこにおちんぽをください。うずくの早く早く!!」
 卑しい淫売の如き言葉に兵たちは耳を疑ったがそれにより理性は砕け散りもはや獣のように乱暴に犯し始めた。キルデはその様子を見ながら勝利を確信しさらに合図を送った。
「姫だけでは時間が持つまい…このものたちも好きにするがいい」
 その合図と共に若いメイド達が闘場へとつれてこられた。一見するとただのメイドだが兵の中に彼女達の正体に気がついたものがいた。
「おい…あれって…リヴァンシャス伯爵のご息女のメーナさまでは…いや他の方々も…」
 そうメイド姿ではあるが彼女達はみな貴族の令嬢や夫人たちである。兵士達は解放されるや否やわれ先にと女達を犯し始めた。女達はもはや快楽の奴隷となっており兵たちの男根を嬉々としてしゃぶりつき自ら腰をふり喜びの声を上げた。まさに酒池肉林と表現するには相応しいさまである。
「キルデ様…」
 キルデの傍に若い鬼の青年が膝をつき現れた。
「何用だ?今は手が離せぬ。後にしろ」
「ですが、陛下がお見えになっております…そのご報告にと…」
「ば、バカモノ!!早く言わぬか!!こ、こうしては居れん、この場は任せた…わ、我は、へ、陛下にご報告に向かう!!」
 その姿の少女のような仕草で頬を染めると大慌てでキルデはコロシアムを後にした。

 ★ ★ ★

 キルデは部屋に戻ると何度も身だしなみを整え緊張の面持ちでもっとも上質の部屋へと足を向けた。
「へ、陛下。失礼します」
 部屋に入ると黒の軍服を身に纏った青年が立っていた。青年の瞳と髪は漆黒であり整った顔立ちからは涼しげな印象すら受けた。
「キルデ、ご苦労様。」
「はっ…お褒め頂光栄です」
「そんなに緊張しないでも、それにしてもずいぶん派手にやったね。まー君の生い立ちを考えれば当然といえるけどね」
「あっその…」
「別に責めるわけではないよ?それに今しがた吉報が入ってね。計画通りにことが進みそうだよ」
「それはおめでとうございます」
「でっ少し時間があるから…えいっ」
「きゃっ」
 キルデは女の子らしい悲鳴をあげるとベッドに押し倒されていた。
「ご褒美を上げなきゃね」
「あ、あの陛下…その…えっと…」
 もはや女の子としてしか身動きでなかったキルデは青年の指の動きに素直に身を任せていた。
「はあぁん…そこはぁ…あぁん…へ、陛下…お戯れは…切なくなってしまいます…はうぅん…」
「キルデは感じやすいのに素直じゃないな。もうすこし素直になってくれると僕も嬉しいのだけど」
 剛力を振るい戦場では無敵とも思える少女の力を意に介することなく自由自在に愛撫を繰り返しまたキルデもその甘美な刺激を受け秘裂からは蜜が溢れ始めていた。
「それじゃそろそろいいね」
「はい…陛下…」
 キルデは四つん這いになると着衣のまま青年の男根を受け入れ自ら腰を振り歓喜の声をあげた。
「へ、陛下の熱くて…すごく気持ちいいです…も、もうしわけありません…キルデはイッてしまいます!!あぁぁ」
 少女は軽い絶頂を迎え果てそうになったが青年は腰を動かした。その律動にあわせてキルデの口からは甘い歌声を上げ何度も何度も絶頂を迎えた。
「陛下…激しすぎます…その…我も…限界というものが…」
「くす。ごめんごめん。でも、これから忙しくなるからねキルデを可愛がって上げられなくなるし」
 キルデは顔を朱に染め俯き何もいえなくなってしまった。
「この世界の自らの物と思い上がった愚かな連中を倒すためにね…」
 青年から発せられる気はその風貌からは想像できないほどすさまじいものが感じられた…


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