2−4.夢の終わり


「エヘヘ、今日もたっぷりかわいがったげるね、クリチンポちゃ〜ん」
「あ、あ、あ、安原さん! は、早くう!」
「あらあら、はしたないわよ、亜矢ちゃん。とうとう生徒さんにまでおねだり?」
「だってえっ! こんな事されたら我慢なんか出来ません! お願い、もう許して、ああっ! あああっっ!!」
「やっぱコレ、効果絶大みたい」

 その日まんぐり返しの体勢に拘束されて貞操帯が外されるなり、亜矢先生は萌の意地悪な仕打ちに合って、泣き言を述べて来た。いつもならすぐにむしゃぶり付いて溜まりまくった膿のような粘液を吐き出させているクリチンポを、萌は毛筆でくすぐり始めたのだ。これまでSMパートナーである望月さんにはともかく、亜矢先生が僕達教え子にこんなに明らさまな「おねだり」を口にした事はなかったから、望月さんと僕は邪悪な笑みを満面に浮かべて毛筆を使ってる萌を黙って見守った。萌はしつこい位に弄り回したり犯したりしたせいでこの頃さらに一回り大きくなり、並の男が劣等感を覚えてしまうほど立派なデカチンに成長してしまった肉棒の根元から先端に、スーッスーッと筆を這わせたかと思うと、そのまま女性器やアナルをくすぐり穂先を少しだけ入口に含ませて中途半端な刺激を加える、芸の細かい「焦らし責め」を何度も繰り返す。僕は先生にたっぷり精を浴びせてあげるため普段は禁欲しており、今痛い程ビンビンにズボンの前を張り切らせてるペニスにあんな残酷な仕打ちを施されたらと思うとゾッとした。

 先生はいわゆる先走り液のような透明な液体をビュビュッと噴出してるけど、あんなソフトなくすぐりじゃますます昂ぶってしまうだけで絶対射精なんか出来やしない。そもそも貞操帯でクリチンポの射精を管理されてる先生は、我慢出来なくなったから恥を忍んで望月さんに輪姦してくれるようせがんで来たんだ。こんな意地悪をされてしまったら、立場を忘れてすすり泣きながら劣等生の萌に頭を下げて「おねだり」してしまうのも当然と思った。全く萌のやつはエッチな事ばかり達者なスケベ娘だ。さすがに見兼ねた望月さんが口を出す。

「そろそろ勘弁してあげたら? 萌ちゃん。亜矢先生、かわいそうにガタガタ慄えてるわよ」
「じゃあね、先生。アタシの言う事何でも聞くんだよ、いい?」
「わかったわ! ああ、だから……早く何とかして、お願いい! もう気が狂いそうだわ!」
「美菜子を仲間に入れても、いいわね?」
「そ、それは……」
「ちょっと、萌ちゃん、アナタ何言ってるの!」

 勝手に美菜子さんの事を持ち出した萌に、発狂寸前みたいにのたうち回っていた先生も一瞬固まってしまったけど僕達も驚き、望月さんは慌ててこのバカ娘を咎めるように言った。コイツが美菜子さんまで陵辱したがってるのは聞いていたけど、望月さんがそれは絶対に駄目だと強く釘を刺してた筈なんだ。望月さんによれば、あの勝ち気で正義感の強い亜矢先生が大人しく僕達生徒にまで陵辱される性奴隷の立場に甘んじているのは、美菜子さんを守るため。学校では秘密にしてる母娘関係を誰にも口外せず、もちろん絶対に手を出したりしないと約束してるからなんだそうだ。その約束を違えたら危険だと望月さんは言う。それが本当かどうか僕には判断出来なかったけど、校内で先生を陵辱してると言う後ろめたさは常に感じてるから望月さんに従うよりないと思っていた。

 なのにおバカなエロ娘萌の暴走は止まらない。いつもは野太いバイブで埋められてる二穴を弄ってから、又も毛筆をクリチンポ全体に這わせて焦らし、とうとう亜矢先生を屈服させてしまった。

「欲しいでしょ? せ〜んせ」
「ああ……はい」
「言う事聞かないと、貞操帯嵌めておあずけだよ」
「それだけはやめて! 死んじゃう……」
「だったら、美菜子の事、わかったね?」
「……わかりました」
「よしよし、イイコねえ」
「うおお〜っっっ!!!」

 焦らし責めから解放されて、おデブな萌の肉厚な手でクリチンポをしごかれ始めた先生は、獣のような恐ろしい悲鳴を張り上げてたちまちブシャッと大量の粘液をぶちまける。こうしてこの日も僕達は亜矢先生が完全に気絶するまで熟れ切った美熟女の肉体を貪ったのだった。

 無謀な萌のおかげで困った事になったけど、もう撤回するのは不可能だ。萌はまるで悪びれた様子を見せず、身を引いてる正樹を脅して美菜子さんを連れて来させようか、などとうそぶいている。そしたらこの件の露見を恐れてるであろう臆病者の正樹は萌に抗えないだろう。望月さんは、今さら仕方ないわね、と諦めた様子で、僕達にも学校をクビになるくらい覚悟しといてね、と言うんだけど。

 冗談じゃない。こんな事で退学処分なんて事になったら人生お終いだ。親に合わせる顔もない。僕はとにかく萌が美菜子さんに手を出すのを止めさせようと言い合いになった。

「お前、俺達のやってる事がわかってんのかよ。万一学校にバレたら退学だからな、絶対美菜子さんに手え出すんじゃねえぞ」
「どうせアタシ落第しそうだし、いいじゃん」
「オメエと一緒にするな!」
「何よ、アンタだって美菜子とヤりたいなって思ってるくせに」
「……なわけあるかっ!」

 バカだけど色恋沙汰にだけは鋭い萌に図星を指された僕は、一瞬口ごもってしまった。確かに美菜子さんは、正樹の彼女でなければアプローチしたいくらい理想的な同級生のカワイコちゃんだ。正直彼女とエッチする事を妄想して抜いてしまった事も一度や二度ではない。母娘共に僕にとってはマドンナ的存在なんだから、一緒に陵辱するなんて考えたら凄まじい興奮を覚えないと言ったら嘘になるだろう。

「もう亜矢先生に言っちゃったから、美菜子に手を出そうが出すまいがヤバいのは一緒だって。男なんだから覚悟を決めなさいよ!」

 実際萌の言う通りなので結局僕は何も出来ずズルズル日を重ねてしまった。美菜子さんが心配な筈の亜矢先生もクリチンポの疼きには勝てなかったようで、少し長めの間隔が空いたけど輪姦してくれと泣き付いて来たと望月さんから連絡が入る。萌に尋ねても知らぬ顔をするばかりなので、僕は首筋に寒いものを感じながらも指定された時間に警備員室へ向かったのだった。

 そしていつものように亜矢先生を拘束した所で、萌が言う。

「今日はねえ、美菜子を呼んじゃった」
「あらあら、残念だったわね、あ〜やちゃん」
「あなた達は悪魔だわ」
「じゃあ、やめちゃおっか、こんな事」

 僕はますます背筋に冷たいものが走るのを覚え何も口に出来なかったんだけど、亜矢先生があまり取り乱した様子を見せていないのが意外だった。もう観念してしまっていたのか、クリチンポの疼きに勝てない自分に絶望して自暴自棄になっていたのか。望月さんは貞操帯に手を掛けて鍵を外す前にやめようかと提案したんだけど、いつも以上に耐えて限界をとうに超えている筈の亜矢先生は、やめないで、と小声で訴えていた。その様子もいつもと違うと僕は直感していたが、脳天気な萌はケラケラと亜矢先生を嘲笑する。

「どんなに強情張っても駄目だよお、せ〜んせ。娘までヤられちゃうのに、クリチンポちゃんが我慢出来ないんだあ」
「そ、そうよっ! 安原さん、遠慮しないで私をメチャクチャにして!」
「もちろんよ。その後美菜子も、ね」
「娘さんはバージンかしら。イケ面君が連れて来たら、気持ち良くエッチさせたげましょうね〜」

 こうして貞操帯を外された先生の陵辱が始まる。萌が騎乗位でクリチンポをくわえ込んでガンガン腰を振り、疑心暗鬼な僕も先生の口にペニスを突っ込んで性器と変わらない快感を伝えて来る大人の女性の口腔の感触にスパートしようとしていると、部屋の扉をノックする大きな音が聞こえた。警備員室を訪ねる人なんてほぼ皆無だから間違いない。続いて、すみませーん、と言う正樹の声が聞こえると、望月さんが静音のスタンガンを構えてドアを開けに行った。

「他にも誰かいるの?」
「はい」

 用心のためか開錠する前に望月さんが問うと、美菜子さんと思われる女子の声が。とうとう彼女までスタンガンで倒されて、母親と一緒に陵辱されてしまうのか。僕はヤバい、と思う気持ちと同時に、亜矢先生似に違いない美菜子さんの裸身を想像して、猛烈に昂ぶるものを股間に感じていた。バレたらまずいと思い、萌を非難していた自分が愚かに思えて来る。どうせ先生を性的にいたぶるなんて人の道を外れた事に手を染めてしまってるんだ。「ヤリたい」と言う本能のままに、その娘を陵辱してやればいいじゃないか。それも親友である彼氏の前で。これは狂気に満ちた男の夢なのだ。

「お前ら、何をやっている!」
「校長先生……」

 だが扉の向こうにいたのは正樹と美菜子さんだけじゃなかった。その2人を後ろに下がらせて進み出、低い声で一喝した男を見た望月さんは、どういうわけかスタンガンを手渡してしまい、ガックリとうな垂れた。その迫力ある恰幅の良い男はこの学校の校長である小田原先生だった。ただの警備員である望月さんは、校長先生にバレてしまっただけですっかり観念してしまったらしい。同意の上とは言え女先生と校内で、しかも生徒と一緒にドギツイSMプレイに興じていたのだから。

 望月さんがアッサリ陥落してしまい、観念したのは僕と萌も一緒だった。学校をクビになるのも覚悟しといてね、と言った望月さんの言葉を思い出して、もう頭の中は真っ白。その後の事は正直よく覚えていない。

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「ねえ、アタシ達夢見てたんじゃないかしら」

 あれからまだ一月も立ってないのに、萌にそう言われた僕は同感だった。あの後、校長先生は僕と萌、そして正樹に、ここであった事は誰にも言わないように、と口止めした。何らかの処分があるんじゃないかと怯えていた僕達はもちろんその言葉に従って、何もなかったんだと思おうとした。

「そうだな。亜矢先生とか、美菜子さんとか……それに警備員の望月さんとか、本当にいたのかな?」

 僕達以外の人もみんな、狐に摘まれたような気持ちだったと思う。厳格だけど美形で生徒の間では絶大な人気のあった高木亜矢先生。バレー部のエースアタッカーで成績も優秀だった学級委員の山崎美菜子さん。そしてオネエ言葉の小男だけど妙にみんなに好かれていた警備員の望月さん。みんな忽然と姿を消してしまったんだ。美菜子さんの彼氏だった正樹さえ、彼女がどこへ行ってしまったのかまるで知らないと言うんだから、やっぱりあれは現実の事ではなかったような気がして来るんだ。

ーー憧れの美人先生と、あんな事をしちゃうなんて……あるわけないよな。エロ漫画か、っつうの

 やっぱり僕達はみんなで夢を見てたんだろう。夢は終わり、僕達は平凡な高校生活を続けている。


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