パート2
「じょうだんじゃないよっ!」
キッと睨み返すチョコ。大形京の哄笑が、止まる。
おぞましい触手責めが一時中断された事で、僅かに残されたチョコの気力が戻ったのだ。
全身に燻り続ける熱いチョコレイトのように蕩ける快感で、胸が太股がピクピクひくついてしまうのを必死に堪えて。
チョコこと黒鳥千代子(くろとりちよこ)。
芯が強く心優しい少女は怒り、そして目の前の少年を、憐れんでいた。
―そりゃ、大形くんは、かわいそうだと思うよ。
幼い頃、魔法の素質を暗御留燃阿(アンゴルモア)っていう悪い黒魔女に悪用されて、とっても辛い目に遭わされたんだよね。
友達を呪い苦しめる感染魔法を練習させられて、もうイヤだって言ったら、呪いで両親を苦しめるって脅されて。
「いっぱい、悲しい思いをしてきたのよね。」
チョコの悲しそうな目を見て、大形の黒い瞳が一瞬戸惑う。
《ふ、そうさ!だからぼくは、復讐を誓った。そしてぼくは魔界最強の黒魔法使いになったんだ!ぼくが失った、ぼくが欲しかったモノを!今度こそ手に入れてやるのさっ!》
「ふざけんじゃないわよ。」
《黒鳥さん・・・?》
「今の大形くん、暗御留燃阿と変わらないよ。相手をムリヤリ従わせたって、本当の友達じゃないもん!こんな事したって、本当に大切な人は誰もいなくなるよ!大形くん、ひとりぼっちの王様になっちゃうんだよっ!」
《くっ・・・。》
「大形くん、もうやめよう・・・。五年一組のみんなも、きっと待ってるよ。きっと、本当の友達になれるから!」
《うるさいうるさいっ!きみに何がわかる!きみも、五年一組も、魔界も人間界も、全てぼくのものだ!》
届かない言葉。ニュルルルルっ!再び蠢く触手。
(大形くん・・・。どうしよう、これ以上、とても耐えられないよ。ギュービット様が助けてくれるかどうか、分からないし。あたしが、なんとかしなきゃ!)
かたく、決意するチョコ。そして・・・。
《さあ、試験再開だよ黒鳥さん。アハハハハッ!・・・なに?》
「サタンよ、ベルゼブルよ、そして、墓の上をさまようものよ・・・・」
《この呪文は・・・・まさかっ!?》
チョコの詠唱に、ギョッとする大形。
「我のいけにえを受け取り黒い力を与えよ!」
(いけにえは後で用意しますからっ。お願い、あたしに力を貸してっ!)
ガラッ!暗い天井が突然、崩落する。無数の石の破片が、魔界の淫獣の頭上に降り注ぐ!
ドガガガガガガガッッ!!!
《グギェエエエエエエエエエッ!!!》
チョコは淫獣が倒れた隙に、脱出する。
「はぁ・・・ふぁ・・やったあ黒死呪文、成功だねっ♪」
《おのれ・・・まさか、黒死呪文を使うなんて!》
「大形・・君、あたしと・・ふぁ・・帰ろう・・・よ」
(ふぁぁ、まだ、カラダが変だよっ。でも、負けられないっ。ようしっ。次はあの魔法だね。)
淫獣を倒したものの、淫乱魔法と媚薬で痺れるように疼いて、カラダの自由が利かない。
それでもチョコは、最後の力をふりしぼって、大形京に立ち向かっていく。
大切なクラスメート達を、目の前の大形京を救うために。
―狙いは、大形くんの持っている『夢の書』
この本に『画面に入れる魔法』を使えば、今度は大形君もいっしょに連れて行けると思う。
「ルギウゲ・ルギウゲ・エントラー・・・・ああっ!?」
《フッ・・・クハハハハハハッ!さすが黒鳥さんだ!でも惜しかったねえ?》
「えっ?きぁああああっ!!!」
大形がパチンッと指を鳴らすと、触手がものすごい勢いで再生し、チョコを締め上げる。
ギリリッ!ミシッ!ニュルルルルッ!ゾルンッ!
「んっ!あっ!くぅぅぅ!い・・やぁ・・・くはぁぁっ!」
《フハハハハハハ残念でした!!!ナメたマネしてくれたね?覚悟は、いい?》
(はぅぅ。もう、だめ・・・もぅ呪文、唱えられ・・ないよぉ。)
チョコの反撃のチャンスは潰えてしまった。
絶望する間もなく、怒り狂った大形の命を受けた触手が容赦なくチョコを嬲る。
苦しさに喘ぎ、もがくが、肌と服が擦れるだけで、熱湯をかけられたチョコレイトのようにカラダが蕩けていきそうになる。
(らめぇぇぇ・・・こんな事、いけないよ大形くんっ・・・でも・・ふぁぁっもぅ・・どうする事も・・・っ)
苦しさと気持ちよさ絶望で泣きそうになるのを必死に堪えるチョコのカラダ中に、卑猥さを増した無数の触手がむらがる。
(っ!?あぁぁぁっ・・・!)
ゴスロリの上からチョコを嬲っていた触手の何本かが、細く枝分かれして、先端が6本の指と化す。
無数の指先が卑猥な動きで、黒いブラウスの首までぴっちり留めたボタンに取り付く。
ぷち。ぶちっ!ぷちんっ・・・。
「あっ!なにするの!!あっ!あぁん!やだぁぁっ!」
軽く触れられるだけで、電気が走ったような刺激に翻弄されながら、チョコのブラウスが脱がされていく。
チョコ自身の抵抗と触手の乱暴な責めで、既にしどけなく解(ほつ)れていたブラウスが、剥ぎ取られてしまう。
黒魔女さんの漆黒のゴスロリの下から、透き通るように薄い、純白のシャツが顕わになる。
玉のような汗と触手から滲む媚薬粘液で湿り、素肌にピッタリ張り付いていて、殆ど裸同然だった。
まだブラも着けていない幼い胸元は痛いほど勃起し、ピクピク痙攣しているのが透けて見える。
《フフフ、エッチなカラダだね黒鳥さん。エラそうな事言っても、やっぱり逆らえないだろう?》
「〜〜〜〜っ」
(ぅぅぅぅっはずかしいよぉ・・・えっ!?ぁぁぁぁん!)
ニヤつく大形。だがチョコに羞恥を感じる猶予はない。
触手の先端が口を開き、シャツの上からチョコの乳首をしゃぶりイヤらしい水音を立てる。
クチャ。グヂャ。チュクチュクチュクッ・・・・・・。
指先触手が、素肌に張り付いたシャツも剥ぎ取っていく。
手足を吊る太い触手に固定され、フルフル震えてグッタリと下がった四肢を、滑るように衣服が剥がされていく。
インドア派であまり日焼けしていないチョコの白い裸が晒される。
汗と媚薬粘液で濡れた白く滑らからな肌は赤く蒸気し、その柔肌がアッと言う間に触手に蹂躙されていく。
「ふにぁあっあぁぁん!ふぁぁぁぁぁぁぁっぁぎもひぃぃっらめぇぇぇぇぇっ!」
(ふぁぁっだめっ!負けちゃ・・らめぇっ!五の一のみんにゃをっ守・・な・・・きゃ・・・っ)
今まで以上の壮絶な快楽に打ちのめされながら、でもチョコはがんばり続ける。
もし、自分が負けたら、クラスの友達は夢の書に永遠に閉じ込められてしまう。
(そんなの、絶対だめだよっ!)
チョコは耐え難い、圧倒的な魔界の快楽に塗り潰されそうになりながら、それでも健気に堪え続ける。
だが・・・
指先触手の魔手が、下にも伸ばされていく。
靴は脱げ落ち、赤いソックスと、白いふりふりのスカートが剥がされた事にも、気付かないチョコ。
ゴスロリの黒魔女さんは今や、黒いリボン以外に一糸纏わぬ姿にされてしまった。
そして触手の先端が、まだ幼い少女の秘部に群がり、媚薬滴らせ直に弄り始める。
グジュ!ドヂァ!グリッ!
「っっふぁぁぁぁぁっ!?」
全身を硬直させ、乳首とは異質の快感に打ち震えるチョコ。
(そ・・んな・・・・っ・・やだっ・・抜いてぇぇぇ・・・ふぇ?ぁ・・・っ)
まだ幼く感じるハズのない膣壁に魔界最強の媚薬が染みこみ、たちまち淫乱にしていく。
敏感なトコロに挿入してくる異物に、恐怖を覚えるチョコだったが、既に愛液と粘液で濡れたナカを弄り擦られる快感に飲み込まれ、喘ぎ続けるしか出来なかった。
《もうメロメロだね黒鳥さん?それじゃあ、トドメだ。》
(ぇ・・・?)
冷酷な瞳で、大形が触手に命じる。
まだ幼く、皮に包まれたクリトリスの、包皮を剥いて、キュッと捻る。
・・ビクウウンッ!!!どぷっ!!!瞬間、今までより遥かに凄い衝撃がチョコの精神を焼き尽くす!
チョコの心とカラダと、友達への思いも自己の尊厳も、何もかも全て奪い去っていくほどの、衝撃。
「っっっっはぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!?」
何十度目の、最大級の絶頂を迎え、チョコの目の前が、真っ白になっていく。
《・・・さん。黒鳥さん。どう?ぼくの、お妃になってくれるよね?》
「っ・・ふぁ・・・うん。あたしぃ、大形くんの、お妃に、なりますっ。」
―もう、いいや。あたしの負けです。
ごめんなさい、みんな。
・・その後、チョコこと黒鳥千代子は、大形京のお妃となった。
チョコの処女は、その絶対的な魔力で魔界と人間界に君臨した、冷酷な暴君に捧げられた。
その後の大形京の苛烈な調教で、身も心も、その全てを・・・。
かつて、黒魔術オタクでクラスの変わり者だけど、心優しかった少女の姿は、もう見る影もなかった。
おしまい。
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