パート1


 (うん・・・・うぅん・・・)
ほの暗い石畳の部屋で、少女が目覚めた。
少女の名前は、黒鳥千代子。みんなからは『チョコ』とよばれている。
ごく普通の、小学五年生・・・と、みんな思ってないし、実際ちょこっと変わり者だった。
女の子なのにおしゃべりとか、オシャレしてかわいい服着ようとか、そんなの全然無関心。
ふだんはオーバーオールにTシャツにおかっぱ、かっこうにこだわりがない、目立たない女の子。
けれど、大のオカルトマニアで、黒魔術とか地獄とかにやたら詳しい。
・・そして今、チョコはゴスロリを着ている。黒魔女さんなのだ。
なぜ、黒魔女さんになったかというと・・・
友達に頼まれて、恋のキューピットさん呼ぼうとしたら間違って、黒魔女のギュービットさんを召喚してしまい、ギュービットさんにムリヤリ
『黒魔女さん見習い修行』をやらされるハメになってしまったのだ。

頬にヒヤリと冷気が伝う。
(ってことは、あたし、倒れてる?)
ゆっくり立ち上がって辺りを見渡す。
(あれ?ここはいったいどこ?)
見渡す限り、石畳が続いて、先は暗くて見えない。
ロウソクもランプもないのに、何故か部屋全体が燐光のように光っていた。
(あたし、呪文の書き取りサボって地獄少女読んでて、それから・・・・)
何かに呼ばれたような感覚。直後、どこか別の世界に飛ばされたらしい。
茫洋と広がる、闇の世界。不安で、チョコはひとり呟く。
「あたし、死んじゃった?ここ、天国?には見えないよ!あたし、低級でも呪い専門の黒魔女さんだから、地獄へ落ちたとか?そんなぁヒドイ!」

「ピンポン、ピンポン!大正解!」
いきなり現れた、小悪魔。見た目可愛らしい男の子だが・・
「おいらは悪魔情。悪魔が苗字で・・・・」
「うるさーい!それはわかってるから。それより、ここはどこ?あたし、どうなったの?」
突然悪魔が現れても、全く動じないチョコ。
だって、悪魔とか死霊とか黒魔女とか、黒魔女さん見習いのチョコは慣れっこだから。
「あれ?あなたのインストラクター魔女のギュービットに聞いてないの?あなた、黒魔女さん特殊資格試験に、呼び出されたんですよ。」
「そんなこと、まーーーったく聞いてません!」
と、チョコ。
(はぁ・・・またギュービット様忘れてたんだ。まあ、あたしも呪文の書き取りサボってたけどさあ。)
と、ため息をつくチョコに、悪魔情が説明する。
「話が長いので整理させていただきますと・・・・」

一・ここは魔界の特別区○○地獄で、あなたは黒魔女さん特殊資格試験を受けにきた。
・・・以上です。

「ぜんぜん長くないっ!それより、黒魔女さん特殊試験ってなに?○○地獄って、どういう意味?」
《それは、ぼくが説明するよ。黒鳥千代子さん。》
「あ、あなたは・・・大形くんっ!?」
大形京。チョコと同い年の、小学五年生の男の子。
美少年だが、冷たい瞳。うすいくちびるが冷酷そうに歪んでいる。
かつては五年一組の生徒。だが今は、魔界と人間界全ての支配を企む、最強の黒魔法使い!
「大形くん、ここはどこ?あたしを、どうするの!」
怖くなって叫ぶチョコ。
京は蝶を捕らえた蜘蛛のような笑みで黒魔法を詠唱。
《ルギウゲ・ルギウゲ・ショクシューレ!》
ズズゥ・・ドチャ・・・グチャア・・・・!
ドス黒い巨大な肉の塊の怪物が召喚される。チョコの10倍はある、おぞましい魔界の淫獣。
肉塊から蠢く、無数の触手。太いミミズのようにヌラヌラ粘液を滲ませるモノ、蛸のような吸盤状のイボが付いたモノ、そしてチョコは見た事がないが、怒張した男根状のモノ。
怪物の無数の触手が、アッと言う間にチョコの手足を絡め獲り、自由を奪う。
「い、いやあ!なによ、これ!?はなしてっ!」
おぞましさに、必死に抵抗するチョコ。だが暴れるほどに触手が全身に絡んでいく。
グニュ・・グニュ・・・シュルル・・・ドヂャア!
ヌルン!と一本の触手がチョコの頬を舐める。
「ひゃああっ!」
ぞくっ!と嫌な悪寒か背筋を走り、叫んでしまう。
不快さと恐怖に目を見ひらくチョコを見て、黒い笑みを浮かべる大形。
《ごめん、説明がまだだったね。ここは淫乱地獄さ。黒鳥さんはこれから、触手責めの試験を受けてもらうよ。》
「いんらん?しょくしゅ?なに、言ってるの大形くん!」
《黒鳥さんはまだ知らないんだね。ぼくが説明してあげるよ。淫乱地獄の触手責め試験はね、黒魔女さん用じゃなくて、サキュバス用の上級試験なのさ。》
「サキュバス?あの、そのぅ・・・えっちな夢見せるっていう・・悪魔のこと?」
《さすが黒鳥さん、詳しいね。でもエッチな事は、よく知らないみたいだね。》
「当たり前だよ!あたし、まだ小五だよ?」
かあっ。と頬を赤くするチョコ。大形はニヤニヤしながら
《それは人間界の話。黒鳥さんは低級でも黒魔女さんだから、受験資格はあるよ。だから、ぼくが受験票出しといたから♪》
「ひどい!あたし、こんなのイヤだよ!はやく人間界に帰して!」
《悪いけど、もう試験は始まってるのさ。それに、黒鳥さんは合格しなくてもいいんだよ?》
「どういう?意味?」
《合格すれば一人前のサキュバスだけど、まあムリだね。最上級淫魔でも難関だから。ククク、むしろ堕ちて、ぼくの補習を受けてほしいんだ。》
「補習?」
《そう。ちなみに試験官は、ぼくだから。黒鳥さんには、絶対にガマンできない快楽を与えてみせるよ♪》
チョコはインランとかの言葉の意味は分からずとも、とてつもなく身の危険を感じて、怯える。
それでもチョコは必死に足掻き、かつて心優しかったクラスメートに訴える。
「大形くん!なに言ってるのか全然わかんないよ!こんな事、やめて!あたしといっしょに、人間界に戻ろうよ。」
《はははははは!もう遅いよ黒鳥さん!さあ試験開始だ!》
唇を歪めて哄笑する大形。そして邪悪な黒魔法を詠唱する。
《ルギウゲ・ルギウゲ・ミダラーレ!》
・・・・・・。

「んっ!はなして!・・・・え?」
ドクン。チョコの鼓動が一瞬、昂ぶる。
チョコはすぐに、カラダに異変を感じて戸惑う。
「んっ・・う・・・はあっ・・はぅぅ・・・」
カラダ中が火照って、熱い。ゴスロリは夏は暑いものだが、この空間は冷気で暑くないはず。
息が、あがる。少し、めまいもする。
・・なにより、カラダの奥底から、疼くような甘い感覚が湧き出して止められない。
「はぁ・・ふぁ・・なにこれ?あたしのカラダ、ヘンだよぉ・・・」
生まれて初めての感覚が怖くて、激しくもがき足掻く、チョコ。
だが触手は抵抗虚しく四肢に絡み、チョコのカラダを持ち上げて空中に固定していく。
無数に蠢く触手たちは、まだチョコへのいたぶりを始めてはいない。
「ん〜〜っ!いやっ!はなしてぇ!」
必死に叫び、首を振り、もがくチョコだったが・・
ビクッ!ピクン。
「んっ・・!ふぁ・・あぁ・・・ブラウスが・・胸と擦れて・・ふああっ」
《クククッ。淫乱魔法が効いてきたみたいだね。きみは今キモチ良くなってるのさ、黒鳥さん。》
「はぁ・・はぁ・・どういう・・こと?キモチ・・良いって・・・」
《ぼくがかけた魔法は、女性の感度を高めるんだよ。しかも、ぼくが改良した、魔界最強の黒魔法さ。小学生のきみでもアッという間に淫乱なカラダ、つまりエッチになったって事♪》
「そ・・そんな・・・っ」
チョコはサッと青ざめる。今自分に何をされたか、そしてこれから何をされるのか、だんだん分かってきたのだ。
ザワザワザワザワ!ジュルッ!ズル・・ニュル!ニョルルルル!
おぞましい触手たちが、怯えるチョコの目の前で、早く御馳走を喰いたいとばかりに蠢く!
《さあ淫獣よ!存分に黒鳥さんを味わえ!クククハハハハ!》
グニュ!グニャ・・・ジュュルル・・・!
「いやあああああっ!!!」
試験と偽った、生贄の狂宴が始まった。

ウニュゥゥ・・モコッモココッ・・・
「きゃあっ!」
太いミミズのような触手が、チョコの小さな胸を巻きあげ、脈動する。
ブヨブヨの肉はビクビクと脈打ち、ネットリとした粘液がチョコの黒いブラウスから白いシャツに染みていく。
その不快な感触にチョコは、必死に目をつむり、堪えようとするが・・・。
染みこんだ粘液がカラダに浸透し、疼きが酷くなっていく。
ぴくっ。ぴくっ。ぞくっ。小刻みに震えるたび、少女には耐えがたい快感が電気のように駆け抜けていく。
モコッ・・・グニュウゥ・・・ドヂャ!ゾルッ!グニュ!グニュ!サワサワサワ!
「んっ!くぁ!あっ!ひゃうっ!あうっ!やっ!はぅ!ふぁ!ああぁあぁんやだよおおっ!」
チョコは胸を弄られるたび、痺れるような刺激でガマンできず叫び続ける。
黒魔法と媚薬粘液で敏感に、淫乱にされたチョコのカラダを、ゴスロリの上から全身をしゃぶり尽くすように触手が這い回る。
「ふぁ!あっあっあぁああ〜〜〜ふあああああらめっきもぢいよおお〜〜〜っ!!」
あまりのキモチ良さに、つむっていた目はカッとひらかれ涙がこぼれる。
四肢をピンと張り、首をガクっと後ろに反らし、口元からはヨダレが止められない。
《フフフ。淫獣も黒鳥さんも愉しんでるみたいだね。それにしても、やっぱりゴスロリの黒鳥さんは、かわいいね。》
弄ばれるチョコの痴態を見て、愉悦をこぼす大形。
ふだん小学校では地味で目立たないけれど、黒魔女さんになったチョコは、本当は可愛かった。
長袖の漆黒のブラウスは、首までぴっちりボタンで留め
下はドロワーズをはいて、パニエをつけて、その上にちょいミニの白いふりふりスカート。
膝上まである、赤いソックス。
頭には、赤い大きなリボン。そして腰にも黒い蝶のような大きなリボン。
この腰のリボンは、まだ上手に飛べない見習い黒魔女さん用の飛行魔法補助用である。
極上の獲物を味わおうと触手たちが我先にと、このゴスロリの美少女魔女っ娘を弄っていく。
襟元から侵入した触手が膨らみはじめたばかりの胸を直にしゃぶり、ツンと勃起させられた乳首を捏ね苛める。
ピンと伸ばした首筋を這い舐められ、おぞましい悪寒が快楽に変わりチョコを絶望に墜とす。
蛸状の触手が白いふりふりスカートから、女の子の大事な箇所に侵入し、まだ濡れるハズのないのに邪術で洪水のように愛液が溢れるワレメを、這っていく。
イボイボの吸盤に敏感な場所を擦られ、更に強くイヤというほどの刺激がチョコの幼い精神を快楽で蝕むのだった。
「〜〜〜〜〜っ!!!!」
キモチよすぎて、もう声も出せない。
(いやだ・・・あたし、こわれる・・こんなの・・・ヘンだよぉ・・・・)
上と下の唇から汁を垂れ流し、ビクビクと震え、跳ね上がるカラダ。
飛行魔法補助リボンが、まるで毒蜘蛛に弄ばれる黒い蝶のようだった。
・・虚ろな瞳。黒魔女さん見習いの女の子・チョコは絶体絶命の危機を迎えていた。

《ククク最高にかわいいよ。やはり全てを支配し魔界と人間界の王になったぼくのお妃は、黒鳥さんで決まりだね。
さて、ゴスロリもかわいいけど、そろそろ本番といこうか。》
淫獣に命じて、一時触手の動きを止める大形。
(ぅ・・・ふぁぁぁ・・・・)
濁流のような快楽の余韻でピクピク震えグッタリするチョコ。
《まだ言ってなかったけど、この試験、黒鳥さんが完全に快楽に屈服したら、不合格だから。
不合格だったら、きみはぼくのお妃だ!二度と人間界には帰れないよククク。》
「ぅ・・・いやっ・・・」
《あ、それから・・・これ、見てくれる?》
そう言って大形がチョコに、一冊の本を見せる。
本の中には、チョコのクラスメートの五年一組のみんなが写っていた。
「はぁ・・ふぁ・・これ・・・夢の書?」
《そうさ。こいつらは、ぼくのペットにするのさ!》
「な!まだそんな事言ってるの?そんな事したって、本当の友達にはなれないよ!もうやめて!いっしょに、みんなの所に帰ろうよ大形くんっ!」
《クハハハハ!あれほどの責めを受けても、まだぼくに逆らうのかい?教えてあげる。もし、きみが試験に合格つまり触手責めに耐えきれたら、無事に人間界に帰れるよ。五の一の連中にも手を出さないし、ぼくも人間界征服の野望を諦める。大丈夫、魔界の掟で、この契約は守るよ。でも、もしきみが快楽に負けゃったら・・・》
「どうなるの!」
《きみも五年一組のみんなも、二度と人間界には戻れない。彼らは一生、ぼくの奴隷さフハハハハ!》
「ひどい・・・許せない。」
《威勢がいいね。そんなきみだから、ぼくは気に入ったんだけどね。
黒鳥さん、きみが負けたら、一生ぼくの性奴隷にしてあげる。精々がんばるんだねアッハハハハハ!》
最強の黒魔法使い、大形京の哄笑とともに、見習い黒魔女さん・チョコの絶望的な戦いが始まった。

続く。


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