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第１章 慈愛の女神・淫虐の罠
それは突然の、予期せぬ出来事であった。地上のいたるところで様々な異変が起こった。沿岸の地域を襲う大津波、人間、動物、植物全てを死に至らしめる有毒ガスの発生、都市部を壊滅に追いやる大地震、これらの災厄が同時に地上を襲っていた。そう、まるで今まで世界の平和を脅かした、邪悪な神々の再来のように・・・。
そして聖域・ギリシャのサンクチュアリでも異変は起こっていた。アテナ神殿を守る黄金の１２宮、その守護者である黄金聖闘士（ゴールドセイント）たちが何者かによって倒され、アテナ神殿にそびえる女神アテナの神像も破壊されていたのである。
「うっうぅ・・・一体・・・だれが、このようなことを・・・」
聖域に駆けつけていた城戸沙織は、涙をこぼし無惨な姿となったアテナ神像の前でたたずんでいた。同行していた聖矢たち青銅聖闘士（ブロンズセイント）も言葉を無くしていた。
その時、邪悪な小宇宙（コスモ）をまとった声が神殿に響き渡った。
「泣くのはまだ早いぞ、アテナよ！」
「！」
沙織と聖闘士たちはいっせいに声のほうを振り返る。そこには強大な小宇宙を発する一人の男が立っていた。
「っ！だ、だれだお前は！」
聖矢たちは身構える。しかし男は気にする風も無く沙織をじっと見つめている。
「私の名はルシファー、地獄の王にして、全世界の支配者となる神。ひさしぶりだな、アテナよ・・・」
「ルシファーですって・・！ならば今、世界中で起こっている災害はすべてあなたが・・・！」
「そのとおりだ・・奇しくもお前達が地獄へ送り込んだ太陽神アベル、海皇ポセイドン、破壊の女神エリスらの魂が私を復活させたのだ！」
ルシファーと沙織はにらみ合ったままだ。先の闘いで重傷を負っていた聖矢たちはルシファーの小宇宙を感じるだけで体力を奪われ倒れこんでしまう。
「せ、聖矢！瞬！氷河・・・！」
「くっくっく・・・奇跡の聖闘士とやらもたいしたことはないな・・アテナよ・・この地上を救いたければ一人で私の元へくるがよい。神話の時代より続く戦いに決着をつけさせてやる・・・！待っているぞアテナよ！」
そう言うとルシファーの姿は消えていた。そして沙織はルシファーの神殿へと単身、乗り込んだのである。
沙織とルシファーは玉座で対峙していた。凛とした神聖な声が暗黒の神殿に響く。
「あなたを許すわけにはいきません・・・！この命に代えてもあなたを倒し地上を救ってみせます！覚悟しなさい、魔王ルシファー！」
決意の光が宿る瞳でキッとルシファーを睨みつける沙織。その表情には気高き女神アテナの誇りが見える。
「くく・・！やはり呼んだ甲斐があるとゆうものだ、アテナよ・・神話の時代から変わらぬ神々しさ、美しさだ・・！くく・・くくくっ・・・！」
ルシファーはいやらしい笑みを浮かべ沙織を嘗めるようにねめつける。
「な・・戯言を・・！」
ルシファーの視線を振り払うように黄金の杓杖を突きつける。
確かに沙織は美しい乙女だ。その容姿はまさに女神であり、ただ「美しい」というしかない。そしてただ言ってしまうだけでは不充分な�美しさ�∪兇蕕�さ�である。
穢れのない澄んだ瞳、薔薇の花びらのようなつつましやかな唇、ツンと上向いた鼻梁、秀でた知性を表す額、白くすべらかな肌、長く艶やかな美髪、普段の１３歳とは思えない大人びた表情に、時折見せる可憐な少女の仕草、麗しい立ち振る舞いなど女と少女、両方の魅力に溢れる美少女だ。
もちろん、外見だけでなく感情も幅と深み、あたたかみに満ち、神秘的なまでの気品をたたえている。なにより正義を愛する強い心はまさに、気高き慈愛の女神といえるものであった。
そんな尊く清らかな女神からルシファーは相変わらず卑猥な視線を外さない。
（時間がない・・！こうしている間にも世界が・・！）
決意を新たにした沙織が小宇宙を開放する。黄金の光りが沙織の体を包み込み、神聖な輝きがルシファーの神殿を浄化していく。
「フフ・・そうだな・・そろそろ始めようか・・・！私の真の目的、アテナ・・貴様は私の性奴隷になってもらうぞ・・！」
ルシファーの言葉に沙織は一瞬耳を疑った。
「な、なんですって・・！では罪の無い人々を苦しめているのは・・そのためだけに・・！」
沙織は怒りで体を震わせた。心優しい女神は心臓が張り裂けそうなほどの怒りを覚えていた。しかしルシファーはそんな沙織の心情を見透かしたように続ける。
「そのとおりだ・・！貴様には長年苦渋を味あわされつづけてきた・・・その恨みを晴らすためには、ただ殺すだけではモノたりぬ・・身も心も私に屈服させ、滅び行く地上を前に最大の屈辱を味わってもらわなけらば私の気がおさまらんのだ！いでよ！地獄の眷属どもよ！」
ルシファーの言葉と共に沙織の足元から無数の触手が姿をあらわす。粘液をしたたらせた赤黒い触手が女神の麗しい姿態に絡みつく。沙織は身動きが取れなくなってしまった。
「く、くぅっ！し、しまった・・っあぁっ」
「存分に可愛がってもらえ・・そいつらは美しい乙女の身体が大好物だからな・・・・」
触手は沙織の身体を這いずり回り、顔に取り付いたものは口を開かせようとする。
「うぐぅっ！ぐ、ううむ・・あぐっおぉ・・ぐぶぅっ！」
沙織の慎ましやかな唇にねじ込まれた触手は大量の粘ついた液体を吐き出した。苦しさから沙織はその液体を飲み込んでしまう。
「あ・・ぐ、げほっ・・はぁ・・はぁ・・・ごほっごほっ」
「クックック・・その粘液は強力な媚薬の効果がある・・強靭な心をもつ貴様であろうと数分ももたず淫に狂うだろう・・！」
ルシファーの言葉を待たず、沙織の身体の奥底から凄まじい快感が湧きあがってきた。それはあっという間に女神の精神を覆っていく。
「そ、そんな・・・あぁっ・・んっくううっ・・はぁぁっ・・っんんっ、い、いやあ・・っ」
今まで想像すらしたことの無い感覚に沙織は嬌声を抑えられない。足がガクガクと震える。今の沙織の身体はまきつく触手に支えられているような状態だった。身体の、快楽による悶えを抑えられず、腰を泳がす。ふくよかな胸に巻きつく触手の愛撫に、頂で震える可憐なピンクの乳首は服の上からでも分かるくらいに尖っていた。
「ハッハッハ、いやらしいことだな、アテナよ。クク・・その乳首といい、腰の動きといい・・そんなに気持ちいいのか？」
「ふぐぅっ・・あ、あふっ、こ、こんなっ・・・ひ、卑怯、よ・・・せ、正々堂々と、・・ふあっ、くっ・・た、たたかいなさいっ・・！ああぁんっ」
ルシファーの侮辱的な言葉に、何とか反論する。しかし口からは喘ぎ声が漏れ、澄んだ光を宿した瞳は快楽に曇ってきている。全身を駆け巡る快楽の電流は蒼然と輝いていた女神の理性をグズグズにトロケさせていく。
（だ、だめ・・っこのまま、じゃぁ・・うあんんっくふうう・・・っ、しっかり・・しっかりしなくちゃ・・あひぃっ・・わ、私は、アテナ、なんだ・・から・・）
沙織は必死で心を静めようと歯を食いしばる。ルシファーに操られている触手は胸を集中的に責めている。まだ膨らみ始めた幼い乳房を無遠慮に這いずり回り、出るはずの無い母乳を搾り取るかのようにもみしだく。
「えはぁっ・・はぐうんっ・だ、だめぇへぇぇ・・そんっ、そんな、に、されちゃ・ぁ・きゃふううぅんっ・・いはぁひゃあん・・！」
「おやおや、もうどうしようもないようだな・・・少しは抵抗してくれなくてはおもしろくないぞ・・アテナ」
「うくっあっはぁぁ・・わ、わた、ひはぁ・・ま、負けない・・・ひっひゃあ・・っあぁん、ち、地上を・・・すくわな・・きゃ、あはっふぐむっぅう ・・っ」
快楽に翻弄されながらもルシファーの言葉には反応を示す沙織。しかし白い乳房に絡みつく触手の動きに、神聖で気高い決意の言葉も喘ぎ声に代わってしまう。
「女神アテナといえどしょせんただの小娘か・・・いやらしいくねりがとまらない、まだまだこれからだぞ。フン、まるでショーダンサーのような腰だぞ、アッハッハッハ！」
「そ、そんなこと・・や、きゃあうっっっっっっ！？」
沙織は、目の前で光が弾けたような錯覚を感じた。
美乳を、パン生地をこねる様に揉みしだいていた触手は先端の口を開き、快楽に震える可憐な乙女の両方の乳首をスッポリとくわえ込み、イソギンチャクのような細い繊毛で乳首をなぶり始めたのである。
「・・あ・・・かっ・・はっ・あ、アはぁああっっっ」
それまでよりさらに強い快感に、滴りつづけるよだれをまきちらし首を振って泣き悶える沙織。美しい髪を振り乱し、握りしめる黄金の杓杖にすがりやっと立っている。もはや沙織の理性はがけっぷちに指一本でかろうじて残っている状態だ。
「ふはっ、ひぃひゃはぁあん、も、もぉらめへぇ・・くはぁう・・あ、あはああんっ」
（も、もぉっ・・ダメェッ・・・こ、このままじゃ・・でも、どうし、た・・ら、いいの・・・あぁっ・・何も・・考えれなひぃ・・・くふぅっ・・）
ギリギリのところで何とか耐えようとしている沙織を見ていたルシファーが指をパチンと鳴らす。すると今まで、少女の熱淫が詰まった美乳を徹底的に嬲っていた触手がピタリと動きを止める。
「え・・・・？」
身体の自由を奪っていた触手が急にその戒めを緩めたため、くずれそうになる足に力をこめる。意外な展開に、不思議そうにルシファーを見る沙織。玉座に座っていたルシファーは、立ち上がり沙織の目の前まで歩を進める。
「クックッ・・・ここで聞いておこうと思ってな・・・素直に私の奴隷になると誓うのならすぐに開放してやるぞ、これからの責めは今までの比ではない・・あまり我慢されて精神がいかれてしまってもつまらんのでな・・」
余裕たっぷりの口調で沙織に喋りかける。それを聞いた沙織は激昂した。
「わ、私は女神アテナ！あなたの奴隷になど・・・・！私がそんな求めに応じると、思っているのですか！！」
身体を駆け巡る快楽の嵐は相変わらず猛威をふるっている。しかし触手の責めが中断したのと、なによりあまりにも侮辱的なルシファーの言葉に、一瞬ではあるが、高貴な精神が沙織の中に復活したのである。太股や胸が勝手にひくついてしまうが、この程度の刺激ならば沙織の強靱な精神力で肉体の自由を取り戻せそうだ。
（す、少し・・・んくっ・感覚が戻って・・きてる・・・そう、よ・・これなら・・）
負けるわけにはいかなかった闇の快楽。しかし実際にはどうにも出来ずにただ桃色の底なし沼に沈みそうになっていた。女神の心に純潔の電流が走り、ぼやけていた理性が引き締まるのが判る。
聖なる女神は地獄の魔王をキッと睨む。動かなくなった触手を払いのけ黄金の杓杖を構えた。
「かっ、覚悟なさいルシファー！」
「っ！なにっ！？」
ルシファーの顔色が、これまでの余裕の表情から驚きの表情に変わる。ありったけの小宇宙をこめた杓杖をルシファーに向けてふるう沙織。
ドカァッ！！
かろうじてそれをガードしたルシファーは後へよろける。
「くっ！まだそれだけ動けるとは、さすがアテナだな・・」
捕縛した獲物から思わぬ反撃を受けたルシファーは、腕を押さえると、理性を取り戻した気高き女神と対峙する。しかし身体はまだ疼き続けている。ふるえる身体を無理矢理従わせて黄金の杓杖に力をこめルシファーに立ち向かう。
「ぇえいっ・・んっ・・はぁ、動くと、衣に身体が擦られて・・ぐっ、だめ、こんなもの、耐えて、みせ、るっ・・あっ・・ぐ・・んぃいっ」
杓杖を振るう事で身体に襲い来る痺れるほどの感触を、沙織は歯を食いしばり堪える。震え力が入らない肉体を精神力だけでなんとか操り、意表を突かれたルシファーを攻撃する。
「いちおうお見事、と言っておこうか、アテナ。だが、まだまだ身体はお前の心を裏切っているはずだ。それに・・・こいつらのことを忘れてもらってはこまる」
ニヤリと笑うと最初と同じように触手が現れ、沙織に襲い掛かる。
「二度も同じ手は通用しないわ！はぁぁっ！」
触手の出現を読んでいた沙織は、杓上を振るい触手をなぎ払う。力を失った紫色の触手が沙織の足元に転がる。
「う・くぅ、は・・ぁ・・・・さぁ・・これで闇の眷属を使うことは出来ませんよ、ルシファー。私がいる限り、あなたの思い通りにはさせません！」
沙織は高らかに敵の作戦失敗を宣言すると、杓杖を握りなおしてルシファーに突きつけた。しかしルシファーは少しも焦ることなく余裕の表情だ。
「クハハハハッ！さすがだなアテナよ！誇り高い女神を屈服させてこそ、私の復讐が成るというものだ！フフ・・さっき言っただろう？まだまだこれか らだ、と・・！」
「なんですって・・！？・・・えっ？っきゃあああぁっ！」
ルシファーにだけ意識を向けていた沙織は、自分の足元の触手の残骸がピクリと動いたことにきずかなかった。切り裂かれたはずの触手がすごい速度で再生し沙織に絡みついたのだ。
「油断したな、アテナ・・・この神殿は地獄と繋がっている・・ここでは、闇の力を持つ者どもは死ぬことは無いのだよ。それとこいつらはさっきの触手の成虫といったところだ・・媚薬の効果も先ほどの二倍・・・さぁこれからが本番だ・・・女神アテナの堕隷ショーのなぁ・・クククク・・・」
聖なる女神を堕としめる、さらなる凌辱の始まりであった・・・。
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