第２章　堕落への序章・闇に侵されし聖なる心 　またも自由を封じられてしまった沙織は悔しそうに唇をかむ。『地上を守護する聖なる女神』と謳われる美少女は再び触手の檻に囚われてしまった。 （くっ・・・でも、これ以上快楽に翻弄されるわけにはいかない・・・きっとチャンスがあるはず・・・っ？な、なにっ・・っ？あああぁっ！） さっきまでは胸を中心に嬲っていた触手が、今度は全身、特に乙女の秘部に責めの中心を持ってきたのである。清楚な下着にふんわりと包まれたまだまだ幼い恥丘にむらがり、下着の中にもぐりこむ触手。衣服のまま嬲られる沙織の体は触手の海におぼれているようだ。 「やっやはあああぁっ！そ、そんんっな、ふぐっふああんっ！だめぇ！そ、そこは、だ、だめぇぇっ！あ、あんっひああぁ・・・」 （あぁっあひっっいい・・だめ、だめ・・そんな、恥ずかしい場所で感じてまうなんて、そんな・・はしたないことぉ・・ぁああっでもぉっ・・） 「ククク・・・もう、グチョグチョのようだな・・・しかし感じやすい身体だな・・よくそれで聖なる女神などといえるものだ・・クックック・・・」 「んひゃっあがっ、ぐひっ！ひゅああはあああぁん！」 聖なる女神・沙織はまたしても淫らな感覚に押し流されそうになっていた。 ルシファーの声も届いてはいない。一刻も早く地上を救うため、気力を振り絞り地獄の媚薬に抗った沙織。 大きな賭けにでてルシファーを追い詰めるべく黄金の杓杖を操り動き続けた事で、身体中に染み込んでいた媚薬が、時間が経つにつれ着実に沙織の清らかな心の護りを一枚ずつはがしてゆく。 「あぁぁああっ・・！ひはっ！くぐぅ・・やっおほおぉう・・！そんなぁ・・・・た、た・・たへられへぇ・・な、ひ・・」 絶息する寸前で喘ぐ沙織を、先のものよりふたまわりは太い触手がさらに追い詰める。乙女の聖泉を嬲る触手が黄色い繊毛で沙織の秘所をくつろげる。その瞬間、どぷっと音がしそうな勢いで、まるで失禁のように愛液が流れ出てきた。 「ひっ！や、やぁあ・・！さ、さわらなひ、でぇ・・かふぅっひゃがぁぁ・・きゃふっうぅんんっ！」 沙織はあまりの羞恥に目眩すら覚える。長いスカートで隠されているためルシファーに晒されることがないのが唯一の救いだった。そして秘所をくつろげた繊毛が内部に入り込み粘液を出しながら膣の内壁をなぞりあげる。 「はっ！あぐっ！いはぁっ・・かっ・・・ふむぐっ、あふ、は・・ふあっ」 先の粘液よりもさらに強い刺激を、最も繊細な部分に直に施され息も絶え絶えに悶え狂ってしまう。 「ククク・・どうだ？あまり意地を張らずに認めてしまえ・・私は女神でありながら淫らな快楽に悦ぶ売女です、とな・・クククク」 「ひはっ！うああぁんっ・・くっ！・・いひぃっ、・・あがっえひは・・ま、まけな・・わ、たし・・はま、け。るわけにっ・・んひぃっ、はふ・・む・んきゅぅ・・・！」 清廉な女神はもう体がドロドロに溶けてしまいなにも言うことを聞かない。 「ハあっ…ひくぅっ・・・うふくぅんんんっ・・！」 それでも、沙織は自分の理性を狂わせる、想像を絶する快楽と必死に戦う。 （ああぁ、私の体はどうなってしまったの！？し、しっかり、しっかりしなくては・・・！こ、ここで・・・屈したら・・せ、世界は・・） 驚異的な精神力で、聖なる女神として、愛する者を守る使命を呼び起こす。 「きゃふぅっ・・んあっ、ち、地上、をま、まもるの、が・ふああぁっん・・わ、たし・・の・使命です・・こ、これ、くらいで・・さ、さぁ・・続けなさい・・！わた・・し・は、決して・屈しま・せん・・！」 「ほお・・フフッ、これはこれは・・・」 アテナをすっかり官能に狂わせたと思っていたルシファーは、いまだに理性を残す少女に、意外そうに声を上げた。 （思ったよりも楽しませてくれるじゃないか。そう来なくてはな。クク・・その凛々しい美貌を快楽に歪め、神の輝きを放つ高貴な精神をボロキレのように引き裂いてやる・・『地上を守護する聖なる女神』を醜いメスブタに堕とす・・・これこそ長年地獄に封じられてきた恨みを晴らす最高の復讐だ・・！） 嬉しい誤算、といわんばかりにルシファーは邪悪な笑みを浮かべる。 「フフフフ・・たいした小娘だ・・・だが、これで・・・」 ルシファーは秘部を責める触手に新たな指令を出す。膣壁をなぞる繊毛とは別の触手が、入り口で光るピンク色の肉芽・・クリトリスの皮をむきキュッとひねる。その瞬間、これまでで最も強い衝撃が沙織を飲み込む。 「ひきっっっっ！！！？」 （なっっっ・・！ナニッッッッ！？ス、スゴ・・イ・・ッ！！トットロケ、チャハァアッ！！） それまで闇の快楽に耐えに耐えてきた光の乙女に、この快楽の衝撃に耐えることなど出来るはずはなかった。沙織の理性の光は一瞬で焼き尽くされた。 「っはああああぁぁぁんんっ！！！きっきもちひっ・・！だめぇえっ！！」 沙織は、一気に絶頂へと突き上げられてしまった。麗しい肢体をおかしいほどにビクビクとふるわせ、身体が折れてしまいそうなほどのけぞらし、口から泡を吹いて身悶える。大量の愛液が、女神の足元に水溜りを作っている。 「フハハハハッ！さっきまでの威勢はどうしたのだ！？ついに快楽を認めたな・・！貴様は闇の快楽におぼれたのだ！」 （あ、ぁぁ・・・も、もう、なにも・・考えられな・・い・・このまま・・堕ちてしまうの・・・？ダ、ダメ・・・もう・・沙織は・・・） 意識を暗冥へと堕としてゆく沙織をなおも責める触手。獲物の心が切れたと見るや、全身のあらゆる性感帯を徹底的に凌辱し始める。 「そんっ、そんな・またっ・・ひゃふっ・・・あひゃっイクっイ、イッチャウゥッ！そこっ乳首とっ私のアソコのっ・・・凄ひっっ中、で・・蠢いてっっ・・お、おかしくなっちゃ・・っっ！」 抵抗を見せて食いしばっていた口はだらしなく開き、涎が流れていく。 全身を舐め回す触手が心優しき女神の心と体をぐずぐずにする。ほんの１時間前まで、女神のプライドと神聖な誓いを盾に、淫らな快楽に立ち向かっていた健気な姿からは想像もつかない乱れようだ。サンクチュアリの民たちから羨望のまなざしを受け、きらめく笑みを返していた聖なる女神・沙織。その輝く微笑みは、まるで母に抱かれたようなあたたかな慈愛に満ちたものであった。そんな聖なる少女が哀れにも闇の快楽に犯されてゆく。 「ひいっ！ひ、ひいいぃっ！あ、あはああぁっ！あんっあ、んっだめへぇ〜〜！！」 一度堰を切った心の堤防はもう元には戻らなかった。絶え間なく送り込まれる快楽の電流に抗うことも出来ず立て続けにイカされる。 「くひあ・・んひぃ・いやぁ・・そ、そこは・きもち・よすぎるふぅっ・・お、お願・が・たふ、助け・て・そんなにひっ・・し・しないでへぇ・・やふあ・・あっがあっぁ・・・」 慈悲深い清楚な香りが漂っていた沙織の表情は淫靡な笑みが取って代わり、唯一の武器であり、女神の証であった黄金の杓杖は触手にからめとられてしまっていた。衣の中に潜り込んでいる触手の群はふくよかな胸の膨らみや股の間にある神秘の割れ目だけではなく、乙女の全て・・脇の下や脇腹、へそ、背中、おしりのふくらみまで全身を埋め尽くしている。 気高き慈愛の女神の精神はもはや崩壊寸前であった。 「かふっ・・・ひゃぐっ・・あ・・が」 もう、叫ぶ力もない。事実、常人なら発狂するか屈服するに違いない、激烈な色責めを沙織は立派に耐え抜いた。たとえ一時、肉の快楽に意識を混濁させても最後の理性だけは保ち、優しかった祖父、いつも自分を守ってくれた聖闘士たちの顔を思い出し、必死に歯を食いしばった。だが今、その最後の砦も地獄の媚薬によりコナゴナに砕かれ、清楚で可憐な美貌は歪み、純白で僅かの淀みも無かった心と身体は闇にそめられる。 （ふぁあ・・もう飲まれちゃ・・う、淫らな衝動を・・・抑えられない・・） もう助けは無いと、絶望さえ覚える女神。しかし、その助けは意外なところからやってきた。堕ちる寸前で喘ぐ沙織にルシファーがそっと耳打ちをする。 「そうだ・・そうやって堕ちてゆけ・・・聖矢たちや・・貴様の守るべき地上のことなど忘れてな・・・」 その言葉で、沙織の白濁した意識のなかに小さな光が生まれた。 「ぁ・・・？セ、セイヤ・・・みんな・・・あ、あぁ・・！」 （そうよ・・私が・・ここで屈するわけには・・・いかない！みんな・・沙織に力を貸して・・・！） 紫のグロテスクな触手が絡まる光の女神は、理性を取り戻した。淫らな色に染まっていた瞳に、決意の輝きが蘇る。 「フフフ・・全く期待通りだよ・・アテナ。もっと楽しませてくれなくては・・・快楽に溺れるだけのメスブタを嬲っても張り合いが無いんでね・・・クックック・・！」 心底愉快そうに笑うルシファー。全て思い通りにことが運んでいる・・彼にとって、ここで沙織が息を吹き返すことも計画のうち・・更なる凌辱へのアクセントに過ぎなかった。 「お、おのれ・・・っ絶対にっあなたを・許さない・・・っ」 沙織は血がにじむほど唇をかみしめる。そんな沙織の前でルシファーは鏡のような平面を作り出す。そこに映ったのは・・・ 「せ、聖矢・・！瞬！氷河・・！紫龍も・・！みんな・・あぁ・・あんな身体で、よく・・・」 満身創痍だったはずの青銅聖闘士たちが、この闇の神殿を目指す姿。沙織は感涙で声を詰まらせた。 「貴様の聖闘士たちだ・・・もうすぐ到着するだろう・・良かったなぁ・・・アテナ・・クックック・・！」 「あなたが何をたくらんでいようと・・彼らはあなたを打ち倒し、必ず地上を・・そして私を救ってくれるはずです・・！これまで幾度も危機を乗り越えてきた希望の聖闘士たちなのですから・・・！」 まるで問題ではない、むしろ望むところ、といった風に笑うルシファー。そんなルシファーに絶対の確信をもって沙織は言い放った。希望が見え、蒼然とした理性は完全にその輝きを取り戻した。依然、快感は体中を蝕んでいるが聖矢たちの姿に勇気づけられ、もう自分を見失うことは無い。 「クックック！よほどの信頼があるようだ・・・では、姿だけでなく声もプレゼントしてやろう・・！」 ルシファーが手をかざすと、聖矢たちの声が聞こえてくる。 「急げ！沙織さんを・・アテナを救い出すんだ！」 「沙織さんが単身、乗り込んでからおよそ２時間・・無事でいてくれ・・！」 　 「無事に決まっているさ！沙織さんは選ばれし聖なる女神・・・邪悪な魔王になど負けはしない！」 「あぁ、そのとおりだ。・・！見えてきたぞ！ルシファーの神殿・・！あそこに沙織さんが・・・！」 　もう聖矢たちは目の前まで来ていた。あと１時間もかからぬだろう。黙って聞いていたルシファーが口を開く。 「なるほど・・貴様が頼りにするのも分かる・・フフ・・こちらからも声が送れる。なにか言ってやれよ・・クック・・」 なぜここまで自分に不利になることをするのか・・・沙織はいぶかしげながらも聖矢たちに自分の無事を伝える。 「・・聖矢！瞬！氷河！紫龍！みんな・・信じていました・・必ず来てくれると・・・！私なら大丈夫です。私は決して・・決して負けたりはしません！だから・・安心して・・！」 聖矢たちのもとに沙織の声が届く。４人はパッと顔を見合わせ表情を輝かせた。 「アテナ・・！待っててくれ！すぐにいくぜ！」 士気あがる聖闘士たち。ここで空間は閉じられた。 （さぁて・・・あの４人がここまで来るのに少し時間がある・・・準備に入らせてもらおうか・・クライマックスにむけてのな・・！） これまで見たことも無い禍禍しい表情を浮かべるルシファーがひとりごちる。 （もう、負けません・・！聖矢たちがくるまで耐えてみせる・・！） 気を引き締める沙織。その姿は元の神々しい女神そのものだった。媚薬の効果で身体の自由は利かないが、女神の小宇宙にあてられた触手の動きが鈍くなった。だがそれもルシファーのシナリオどおり・・・これからが本当の地獄であるという事・・それを沙織は身体の隅々まで、心の芯まで、イヤというほど刻みこまれることになる。 →進む →戻る →城戸沙織のトップへ