終章
メローラは犯され続けた。ラグナは精が果て、自分が失神するまでメローラを嬲り続けたのだ。
数々の凶悪な拷問が、メローラの精神力を奪い去った。身体中精液にまみれ、仰向けに倒れたまま、ただ天井を見つめていた。
今度こそ完全にメローラを屈服させたと確信したラミアは、王女の顔を覗き込み勝ち誇った態度で問いかける。
「ンフッ・・どぉ?これで私に逆らうことなんて出来ないと分かったでしょう?これまでの頑張りとお前の美しさに免じて、特別に私のペットにしてあげるわ・・さぁ・・言いなさい。ラミア様にこの国をお譲りしますってね・・」
ラミアの問いにも、メローラの瞳は虚ろに見開かれたままだ。そして力なく唇を震わせ、遂に服従の言葉を紡ぎ出そうとしていた。
「あ・・ぁ・は・・い・わ、わたしは・・ラミア様に・・」
あまりのショックに、王女の聡明な知性は狂わされていた。精神を悲惨な現実に支配されたメローラが、この国の堕隷を決定付ける言葉を口にしようとするその時、王女の心に、あたたかな光が差し込み声が響く。
(メローラ・・あなたはこの国の最後の希望なのです・・どうか、最後まであきらめないで・・もう一度地上に光を取り戻して・・)
その声はやさしさに満ち、とてもなつかしく思えた。
(お、お母様・・?)
それはメローラが幼いころに他界した母の声であった。そしてメローラの脳裏に、光に包まれた母の姿が映し出された。
(神様はあなたに地上の平和を託されたのです・・母もあなたを信じています・・)
(私は・・一人じゃなかった・・お母様が見守っていてくださる・・私、頑張ります・・!)
メローラの瞳に光が戻る。それを見たラミアが驚きの声を上げる。
「まだ抵抗する気力があるとは・・!いったいどこにそんな力が!?・・そうか・・この小娘に守護者の力を与えたという神・か・・!おもしろい!ならば、神よ!貴様の力などけして及ばぬ淫獄の底へと、聖女を堕としめてやる!!」
そう、メローラに力を与えたのはまさしく天上の神の奇跡であった。
(お母様・・もう決してあきらめたりしません・・!メローラはこの世界の守護者として、戦います!どうかメローラを見守っていてください・・!)
闇の力に身体を蝕まれ、処女を引き裂かれ、魔物の幼虫まで孕まされ・・最愛の父親にまで犯された。幾度も絶望の谷底へ落とされ、魂を嬲られてもなお、メローラは立ち向かう。どんな窮地にも神の加護が聖女の心に力を与えた。だが、魔女は不敵に笑う。
「・・ふふ、これほどとは思わなかったよ、聖プリンセス・メローラ・・この手を使うことになるとわね・・もう神の加護など何の役にも立たないってことを思い知るがいいわ!」
魔女はさらなる切り札を用意していた。文字通り最凶の地獄にその身を晒すことになったのは、皮肉にもメローラが、神の力によってラミアの責めに耐え続けてきたからなのだ。残酷な運命が待ち構えるとも知らず、ホワイトプリンセスは魔女と対峙する。
「私の力では、あなたを倒せないかもしれない・・でも、私が屈しない限りこの地上を支配することはできないのでしょう!私は・・この命の限り、世界を、皆を守り続けます!」
神の力を受けた地上の守護者は、再び魔女の野望の前に立ちはだかる。ラミアはこれまで見せたことのない、氷のような冷酷な表情を浮かべ王女をねめつける。
「確かに・・お前が抵抗を続ける限り、私の力は完全には開放されない・・フン・・もうお遊びは終わりよ、メローラ。ギアナの責めにも耐えたお前を堕とすために、とっておきの快楽を味あわせてあげるわ!淫蟲などとは比べ物にならない・・『魔女の呼び声』というやつをね・・!」
ラミアの言葉に不吉なモノを感じ、ビクリと身体をこわばらせるメローラ。だがすぐに心を引き締める。
(ギアナよりも凄まじい・・『魔女の呼び声』・・一体どんな・・いえ、たとえどれほどの拷問を受けようと、耐えてみせる!)
「聖女よ・・その身に受けるがよい、我が求めに集う闇の力を・・!」
ラミアが呪文のような言葉を唱え続ける。そして、玉座の空気がザワリと騒いだ。
(なに・・?なにかが、来る・・!)
異常な気配を感じメローラはギュゥッと両手を握りしめる。
「この国の人間どもがどうなっているか、お前も知っているだろう・・男は性が枯れ果てるまで腰を振り続け、女は股を開き蜜を垂れ流して快楽をむさぼっている・・その全ての・・何万にも及ぶ人間どもの快楽をお前の身体に送り込んでやるのさ・・私はこの術でこれまでいくつもの国を手中にしてきた・・さすがに一人の人間に使ったことはなかったけどねぇ。せいぜい頑張ることね。ふふ・・」
自分のまわりに、『魔女の呼び声』に導かれたドス黒い欲望の塊が充満していることがはっきりと感じられた。
「この国の・・人々の・快楽・・ですって・・?」
「そう・・お前が大切に思っている民のモノだ・・遠慮なく受け取るがいいわ!」
澱んでいた「具現化した欲望」が牙を剥き、メローラに襲い掛かる。
「!!!!!」
声を上げる間もなかった。真っ黒な煙のような形で姿が確認できるようになった「欲望」と接触した瞬間、メローラの心は何の抵抗もできずに飲み込まれてしまったのである。
「あがああああああああああああああっっ!!!」
獣のような声を上げ、メローラの身体が床の上をのた打ち回る。神に、母に誓った尊い決意は何の効果もなかった。身体中の神経を剥き出しにされ、そこに媚薬をすり込まれているかのような想像を絶する快楽に、ただ一人の少女が耐えられるはずはなかった。
「ひぎいいいっ!!はがあぁぁんっ!ひっ・た・たす・ぷぎゃはははぁっ!」
意味不明な叫び声を上げ、秘所からは体中の水分を全て吐き出すのではないかというほどの愛液がほとばしっている。千切れそうなほど尖った乳首からは母乳が大量にあふれ出し、何かに取り付かれたかのように手足をバタバタと暴れさせる。
「いひぃぃぃい、あぐあぐうぐぐうっ!!」
先ほどまで、気高き心で魔女に立ち向かっていた光あふれる聖女の姿とは思えぬあまりにみじめな悶えようだった。
「クク・・いいザマねぇ。あれほど気高く清らかに輝いていた美しき聖女が、ふふ・・まったくとんだ牝豚だわ!言ったでしょう?神の加護なんて何の役にも立たないって・・うふふふっ!」
「くはあああっ!あああああっ!」
(く、狂っちゃう!こ、このまま・じゃ・・おかしくなっちゃううぅっ!お父様・お母様ぁ・・!かっ神様・・!たすけてっ!たすけてええぇっ!)
メローラは自分に何が起こっているのかさえ分からぬ状態に陥っていた。魂を引き裂かれるかのような異常な快楽・・。それは人間の許容をはるかに超え、もはや拷問でしかなかった。
「だめぇぇ〜!!ゆっゆるひてへぇ・・!くっ苦しいぃ・・!もう、もうイかさなひでぇ!死んじゃう!こわれちゃぅぅっ!もぅダメなのぉ〜っ!ゆるして・・ゆるしてくださひ・・!」
優美な肢体を狂ったように痙攣させながら、泣き叫ぶメローラ。その姿に、神々しく気高さに満ちていたかつてのプリンセスの面影は微塵も無かった。
具現化した欲望の塊は、触手や男の手、陰茎と様々なものに姿を変え、メローラを狂わせて行く。
「あっがああぁっ!らめっ!ひぎいぃ!もぉっお乳しぼらなひっ・でへぇ!おぐううっ・オ・マンコも・お尻もほぉっ!あああぁすごひぃひひっ!」
限界まで肥大化した双乳は原形をとどめぬほど揉みしだかれ、つい先まで穢れない処女であった秘めやかな泉は強引に引き伸ばされ、赤黒い血がこびりついた無惨な状態になっていた。アナルにも同様に野太いモノが突き刺さり、容赦ないピストンが内臓の奥まで打ち据える。あまった触手が、喘ぐ乙女の全身に精液を浴びせかける。ただ一つ残された王女の証である頭上のプリンセスクラウンもおびただしい精液に白く染まる。天の光を結晶化させたような清らかさ、神々しさに満ちていた乙女の肢体は、文字通り獣欲の掃き溜め、人間便器と化していった。
「ほほほ・・お気に召したかしら?お前がその身を挺して救おうとしていた人間どもの欲望の味は・・!」
「あああっ!ひぃぃっ!や、やめ・・ま、また!イッちゃうぅっ!もうだめえぇっ・・ワタシ・コワレチャウゥ・・」
肉の串刺し刑に処された少女に、気が狂いそうな凄絶な快楽が果てしなく襲いかかる。もはや身体のあらゆる部分が性感帯となり、ほんの僅かな刺激でさえ、メローラの精神は絶頂へと突き上げられた。
「う・・あぁ・・た、たす・け・て・・」
(あぁ・・私もう堕ちてしまう・・・・・だれか・・助けて・・助けて・・メローラを助けて・・このままじゃ・ホントにダメになっちゃぅ・人間じゃなくなっちゃう・・ぁぁ・・もうこれ以上・・耐えられません・・)
気高き使命を胸に秘め、たった一人で地上を守り戦いつづけた『神に愛されし聖なる乙女』は、押し寄せる快楽の津波に、人としての誇りや、羞恥心のかけらすらも流されてしまっていた。どこまでも清らかで可憐に光り輝く天に使わされし姫・メローラ。この世界で最も美しく、何よりも尊い純白のプリンセスは、ただこの快楽に翻弄され、ブザマにのた打ち回る家畜以下の存在にまで成り果ててしまったのだ。
「いぎいいぃっ!ふあああっ!ひっ!ひぃぃっ!!や、やめっ・・ぐぐぐうぅっ!はひぃん!」
(ああぁ・・お母様・・ごめんなさい・・私にはもうどうすることもできません・・神様・・どうか・お許しください・・)
いつ果てるともしれぬ陵辱と凄まじい快楽の嵐の中で、王女の心はもはや風前の灯であった。喉から血が出るほどの絶叫を絶え間なく吹き出し続け、この国のありとあらゆる快楽に襲われているのである。いかに地上の守護者であろうと、生身の少女が自我を保っていられるはずはなかった。
「クククク・・!どうだ、神よ!これが貴様の遣わした聖女のブザマな成れの果てよ!!ここまで堕ちてしまえばもう神の力など届くまい・・!ウフフッ・かわいそうなお姫様・・お前を守るものはもう何もないのよ・・!ふふふ・・ホワイトプリンセス・メローラ・・この王国とともに快楽の中で悶え狂うがいいわ!」
ラミアの声も悶絶する王女には聞こえてはいなかった。
「ゆ、ゆるひ・て・・わた・し・もう・・・た、たすけ・て・・だれか・たすけてぇ・・あううぅっ!ダメェ!ま、また!いっちゃうぅ!ひいいいいいぃっ!!もう、もうやめてええぇ〜〜っ!!イキたくないのぉっ!もうこれ以上イカさないでええぇ〜〜!お、お母様ぁっ!メローラは、メローラはもうっ!ああーーーーーーーーーーっっ!!」
全身を引き裂くような想像を絶する快楽に、メローラは断末魔の悲鳴を上げ、ガクリと首を折った。
「ハハハハッ!遂に堕ちたか!愚かな姫よ、これでこの国は私のものだ!」
高らかな勝利の宣言の下、メローラの瞳は完全に理性の光を失い、半開きになった唇から涎が流れ落ちる。
神に見放された悲劇のプリンセスとともに王国は闇に沈んだのであった。
〜終
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