堕天薬『プロローグ』


 あたしは、名前は、アリリス、キューピッドの一人だった。
 でも、人の恋愛の果ての性行為、それに溺れる少女達に魅力されてしまった。
 そして、あたしは、自分の羽根を原料にした薬、『フォールエンジェル』で、少女達を性欲に溺れさせ続け、それがばれて地上に落とされてしまった。
 神の僕としての至福も、永遠の命も失った。
 しかし、少女達を性欲に溺れさせ、堕落させていく充実感があたしを満たしてくれる。
 あたしには、パートナーが居る。
 青田(アオタ)狩雄(カリオ)、年は、二十台前半で、性欲が強い。
 しかし、その性欲は、決して実在する女性には、向けられない。
 狩雄の性欲対象は、アダルトビデオだ。
 特に無垢な少女を性の虜にする調教物を好む。
 あたしが、地上で暮らす生活費や少女達を堕落させる為の道具や相手・場所の調達と中々便利な男だ。
 まあ、堕落させた少女達のビデオで楽しみ、それを売ることで手に入るお金が目的だろうが、お互い様だ。
 唯一問題があるとしたら、あたしにまったく興味が無く、あたしの性欲発散の道具にならない事だけだ。
 あたしは、落とされた地上で充実した毎日をおくっている。
 そんなあたしだが、朝と夕方の散歩は、欠かさない。
 何故ならば、そこで獲物の少女達を見つけるからだ。
 夜の街を歩くようなあばずれ等、堕落させる対象にもならない。
 清く正しく生きる少女を性欲に溺れさせるのが良いのだから。


 その子を見つけたのもそんな朝の散歩の最中であった。
 そのきっちりとした三つ編みのメガネの女子中学生に会ったのも。
 
 『クラス委員長の性交チェック』


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