1:助けられなかったローラ姫


 有名な話、一度クリアすれば王女の愛無しでロトのしるしを手に入れられるので、王女を助けずにクリア出切るのだ。
 今回は、そんな助けられなかったローラ姫の話です。


 私の名前は、ローラ。
 ラダトーム王国の王女です。
 しかし、悪の竜王によってさらわれて暗い洞窟の奥底に閉じ込められています。
 竜王は、アレフガルドの完全征服後、私を妻に娶ることで、正当な王者となるつもりなのでしょう。
 力が全てと良いながら、かの竜王も王族の血と歴史を必要とする俗物だったと言う事です。
 ただ、そんな竜王にとって、征服が終るまでは、私の存在は、無意味だった。
 その為、こんな何も無い所に配下のドラゴンを一匹の護衛で監禁している。
 多分、もしも奪い返されたところで、またさらえば良いと言う絶対なる自信がこんないい加減な対応をさせているのだろう。
 そして無力な私に出来るのは、竜王を倒せる勇者、古き伝説にあるロトの様な勇者が現れる事。
 私は、毎日、新たな勇者が竜王を倒す事を祈りました。


 そんなある日、警護のドラゴンが私が囚われた部屋の前にやってきました。
「どうしたのですか?」
 私は、そのドラゴンが怯えていることに気付きました。
 流石に表情からそれを読み取ることは、出来ませんが、長い間、接しているうちに多少の感情は、読み取れました。
 私を奪還に来たお城の兵士達を倒した時は、陽気になり、竜王から叱責された時には、怯え、私の世話等をする配下のモンスターが陰口を叩いていたのを聞いて落ち込む。
 私は、最初に思っていたより、随分と人間に近い存在でした。
『……竜王様が倒された』
 ドラゴンは、中々答えてくれませんでしたが、根気よく訊ねるとポツリと答えました。
 私は、思わず大声を上げました。
「本当なのですか?」
 ドラゴンは、面倒そうに頷きます。
「偉大なりし精霊ルビスよ、そのご加護に感謝します」
 感謝の祈りを捧げる私。
 そんな時、ドラゴンが部屋の扉をこじ開けました。
「何をするんですか!」
 慌てる私に自暴自棄になったドラゴンが言うのです。
『もう、俺に待っているのは、竜王様すら倒した勇者に殺される未来しかない。ならば死ぬ前にずっと我慢していた事をするのだ!』
「止めなさい! そんな事をして何になるの!」
 いさめる私にドラゴンが怒鳴り返す。
『止めてどうなる! もう俺には、残された時間すら殆どないかもしれないのだぞ!』
 もはや正気では、無かった。
 私は、このドラゴンに食べられる事を覚悟するしかなかった。
 ドラゴンは、私の服を毟り取る。
 いよいよ私の運命も終りの時が来たと諦めた時、ドラゴンがおかしな事を始めた。
 立ち上がり、腰を突き出し、尻尾で何かをしごき始めたのだ。
「何をしているのですか?」
 自分でも馬鹿な質問だと思ったが、まるでけんとうがつかなかった。
 暫くすると、ドラゴンが扱いていた物の先から白い液体が噴出して、私の体を覆い尽くす。
「嫌! 何なのですか!」
 必死に拭いながら抗議するとドラゴンが答えた。
『それは、俺の子種だ』
 その言葉の意味を理解するのに、暫く時間が掛かった。
 理解した瞬間、私は、叫んでいた。
「イヤー!」
『安心しろ、毒では、ない。逆にお前の体を強化する働きがある』
 ドラゴンがそう告げてくるがそんな話を信じる事は、出来ない。
「だったらどうしてこんな事をしたんですか!」
 詰問する私にドラゴンが先ほど扱いていた物を突きつけてきた。
『お前と交尾する為だ。俺のコレをお前の中に入れるには、事前にドラゴンの子種での強化が必要なのだ』
 私の腕と変わらないそれを見て首を横に振る。
「無理です! そんなの入るわけがありません!」
『五月蝿い! 俺は、仲間から人間のメスにしか欲情しない変態と蔑まれていた。しかし、人間のメスと交尾を繰り返し、人間のメスの扱いに慣れていると言う事でこの栄誉ある任務を受け持った。しかし、実際には、極上のメスに手を出せないで我慢し続けなければいけない拷問だった! もうお前に手を出しても罰を与えてくる竜王様も居ないのだ!』
「私に手を出せば、王国の兵士達が許しません!」
 私は、必死に反論した。
『今更だ! お前を誘拐し、監禁していた時点で俺は、お前の国の兵士にもそして竜王を倒した勇者にも殺される。こうなったら、最後にお前の体を堪能するのみだ!』
 そういってドラゴンは、一気に凶器の様なそれを私の中に突き刺した。
「……」
 信じられない激痛が脳天まで駆け上る。
 まさに体が引き裂かれるようであった。
「がはぁ、も、もうむ、無理で……す。ぬ、ぬいて……くだ……さい」
 切れ切れになりながらも救いを求める私を無視してドラゴンは、それを押し込む。
『想像以上だ! 今まで交尾したどの人間のメスより、素晴らしい!』
 地獄の時間は、続き、ドラゴンのそれの動きが止まった。
 終るのかと思った瞬間、それは、脈打った。
『出すぞ!』
 何をと聞き返す前にそれが私の中でぶちまけられた。
 お腹が膨らみ、わたしの割れ目とドラゴンのそれの隙間から白い液体がふきこぼれていった。




 ドラゴンとの交尾から数日。
 私は、今だ洞窟に居た。
「助けは、まだなの?」
 そう呟く私にドラゴンが言う。
『どうせ、そんな先じゃないだろう。だからそれまでは、存分に愉しませてもらう!』
 先ほど出したばかりなのにドラゴンは、男根を私の割れ目に押し当てる。
「アァン!」
 度重なるドラゴンとの交尾、それは、私の中から痛みも嫌悪感も消して行っていた。
 それらが無くなった後、私に残っていたのは、一つの感覚だった。
「そ、そんなに激しくしたら駄目! が、我慢が……」
 私は、ドラゴンの男根で擦り上げられる度に襲ってくる快感に体を震わせていた。
『大分こなれてきたみたいだな。そら、こうしたらどうだ?』
 ドラゴンの男根は、今までと違った角度から突き上げられる。
「アァァァン! そんな事されたら、もう……」
 あの瞬間が迫ってきた。
『これでどうだ!』
 一際奥を突き上げられた時、私の頭の中が真っ白になった。
「イクゥゥゥ!」
 脱力する私をドラゴンが尻尾で優しく支えてくれた。
『少しやり過ぎた。すまなかったな』
「今更、謝らないで下さい」
 私は、ドラゴンから顔を逸らすのであった。


『今日も来たのは、雑魚だったな』
 ドラゴンは、そういって私の部屋に戻ってきた。
「そうなのですか?」
 問い掛けるとドラゴンが頷いた。
『ああ、あの程度の雑魚なら何回来ても同じだ。竜王様を倒した勇者は、どうしたのだ?』
 首を傾げるドラゴンに私も眉を寄せる。
「そうですね。竜王を倒したのですから、私の救出に来ても良い筈ですが……」
 その時、私は、祈りを内容を思い出し硬直した。
『どうした!』
 心配そうに声を掛けてくるドラゴンに私が告げる。
「私は、ルビス様に新たな勇者様が現れて竜王を倒す事を祈りましたが、その勇者様が私を助けてくれる様に願っていませんでした」
 ドラゴンが黙ってしまう。
「やっぱり、それが原因で勇者様は、私を助けに来てくれないのでしょうか?」
 それを聞いてドラゴンは、不機嫌そうな顔をする。
『だとしたらふざけた勇者だ。こんな素晴らしい女をほっておくのだからな』
「女?」
 私が思わず聞いてしまった。
『女と言われた事が不満か?』
 ドラゴンが苦笑する中、私が微笑む。
「いいえ、でも今までは、人間のメスと呼ばれていましたから、ちょっと嬉しかったのかも」
 ドラゴンが恥かしそうにしながら言う。
『今日も良いか?』
「はい」
 男根の先端を舌を這わせ、そこから根元まで舌を這わせながら胸を押し付けながら体全体で扱くとドラゴンが呻く。
 強大なドラゴンが非力な私の行為に声を上げるそれが、面白かった。
 十分に濡れた所で私は、割れ目を広げて男根に向って腰を落とす。
「アァァァン! やっぱりきついです!」
 何度やってもやっぱりお腹がいっぱいになる感覚は、無くならない。
 しかし、それも快感の前には、どうでも良かった。
 男根の根元付近まで腰を咥えこんでから、腰を上げる。
 それを繰り返す。
 色々な体位を試したが、こうやって私が上になって男根を咥えこむのが一番、深く入るのだ。
「アァァァン! 勝手に動かないで!」
 腰を突き上げてくるドラゴンにあたしが抗議するとドラゴンが苦しそうに言う。
『無理だ、こんな気持ち良くては、腰が勝手に動いてしまう!』
 必死に我慢しようとしても我慢しきれず腰を動かすドラゴンの姿が凄く愛しかった。
「もう、駄目なドラゴンね」
 私は、顔を近づけるとドラゴンも器用に首を曲げて唇を合わせる。
 そのままお互いの舌を絡ませながら、腰を動かしあう。
『もう、限界だ!』
「もうちょっと、もうちょっと待って! もう少しでイクから!」
 そして私とドラゴンは、同時に絶頂に達する。
 割れ目から溢れ出す子種を見ながら私が言う。
「もしも子供が出来てたらどうしましょうか?」
『その時は、俺は、命懸けでお前とその子を護る』
 ドラゴンの真剣な言葉に私は、嬉しかった。
「ここを出ましょう。ここに居れば何れ勇者が来てしまいます」
『良いのか?』
 戸惑いながらも声を掛けてくるドラゴンに私は、静かに頷いた。


 私達は、共に洞窟を出て、ラダトーム王国を離れた。
 数年が経ち、風の噂で勇者もまたラダトーム王国を離れ、新大陸に渡ったと聞いたが、私達には、関係ない。
 今は、私と子供、そして愛しいあの旦那、家族で幸せに生きる事だけが全てなのだから。


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