真勇者誕生


 あたしは、勇者、アイ。
 当時十歳の巫女姫の予言に従い、魔王を倒す為に旅立った。
 旅を出たときは、二十歳だったあたしも、魔王の城についた頃には、二十一歳になっていた。
 そして、四人の仲間、大僧侶カイ、高忍者サイ、魔導師タイ、超闘士ナイと共に最後の戦いに挑んだ。
 魔王城での決戦は、熾烈を極めた。
 あたしは、盾になった仲間達のおかげで、魔王に必殺の一撃を放とうとしていた。
 しかし、その時、九歳の魔王の末娘がアイの視界に、入ってきた。


『キンカの馬鹿! 修正にどれだけの手間隙が掛かったと思ってるの』
『こんな展開だって良いじゃん』
『良いわけないでしょうが! 変なちょっかいかけないでよ。今度やったら邪神認定するからね!』
『はーい』


 余計な事を思考から切り離し、振り下ろした神剣が魔王の心臓を貫いた。
 こうして、世界が平和になった。


 ハッピーエンドの結末。
 しかし、あたしは、寿命による死の直前に思い出してしまった。
 あの謎の声が神の物で、あたしは、一度まったく別の人生をおくっていた事を。
 その人生の中、あたしは、ある意味、真の勇者となっていた。


 魔王の末娘の美しさに目を奪われてしまった。
「戦いの最中に他の事に意識を奪われるとは、なんと愚か者だ!」
 魔王の一撃が、神剣を打ち砕いた。
 唯一のチャンスを失った後、強大な魔力が仲間を一瞬で殺していった。
 残ったあたしも、まともに動く事も出来ない状態になっていた。
 そんなあたしの防具と服を引き裂く魔王。
「止めて!」
 魔王は、笑みを浮かべて言う。
「私をここまで追い詰めた勇者よ、お前の力の全てを奪ってやろう」
 そういって、魔王は、男根をむき出しにして、濡れてもいないあたしのオマンコに突き刺した。
「ギャァァァァァ!」
 体を引き裂かれる激痛があたしを襲う。
 そして魔王は、楽しそうに告げた。
「これで、処女を失い、魔王たる我を滅ぼす神聖力は、奪われた」
 次に魔王は、あたしの両手、両足を粉砕した。
「……」
 声にもならない叫び声をあげる。
「剣を持つ手も、印を刻む指も、攻撃をかわす足も失った。お前は、もう戦えない。そして、私の精液を注ぎ込み、お前の精神も疵を残す」
 あたしの中で撒き散らされる魔王の精液にあたしは、自分が二度とまともな恋も出来なくなった事を実感し、絶望した。
 魔王は、あたしから離れると、倒れたあたしの仲間達に恐ろしい呪いをかけた。
 ゾンビの様にあたしに迫ってくる仲間達の死骸。
「死人をこれ以上汚さないで!」
 あたしが抗議するが、魔王は、笑みを浮かべるだけで何も言わない。
 最初にカイが少し小さめな男根をオマンコに突き刺し、射精した。
 次に、サイが成人男性の標準サイズの男根をオマンコに突き刺し、射精した。
 続けざまに、タイがかなり太めな男根をオマンコに突き刺し、射精した。
 最後に、ナイが人の物とは、思えない男根をオマンコに突き刺し、射精した。
「仲間の男根は、どうだった? 安心しろ、こいつらは、お前が死ぬまでこのままにしておいてやる。そして、お前は、この城で性欲処理の道具として生きるのだ」
 魔王が高らかに宣言する中、死んだ仲間すら陵辱の道具にされ、あたしは、涙を流すしか出来なかった。


 あれからどれだけ経っただろう、魔王城の最下層であたしは、最低級の魔族、オーガの性欲処理をやらされていた。
 両手両足を失ったあたしの代わりに、ゾンビになった仲間達があたしの体を運び、オーガは、運ばれたあたしの体に極太の男根を突き刺し、射精していった。
 全てを失ったあたしは、ただそんな状況の中、過去に思いをはせるしかなかった。
 こんな状況で自分を誤魔化してもしかたない。
 あたしは、ロリコンなのだ。
 女のクセに小さい女の子を見て欲情する変態なのだ。
 勇者になって厳しい旅を続けられたのも、全ては、あの可愛い巫女姫の為だった。
 しかし、最後には、魔王の末娘に心を奪われてしまった。
 そして、オーガに犯され続けていると言うのに、あたしを勇者にした巫女姫もこんな状況の原因である魔王の末娘すら恨む気がしない。
 そんな時、オーガが金の波に飲まれ、意識を失った。
 驚くあたしの前に、人と思えない神々しき女神が立っていた。
『貴女のロリコンとして矜持は、素晴らしい。そんな貴女に新たな道を選ぶチャンスを与えましょう』
 それを聞いて戸惑うあたし。
「新しい道?」
 女神は、頷く。
『そう、あたしの代わりに幼女を性的に徹底的に犯し、雌姫とする。あたしと神婚(シンコン)を結ばせる道よ!』
 女神からその詳細のイメージが伝わってくる。
 それを見た時、あたしは、興奮して絶頂に達していた。
『世間の常識や道徳など下らない物に惑わされないで、勇気ある行動を起こせる者、真の勇者になる覚悟は、ある?』
 あたしの中には、常識や道徳、勇者としての名声や巫女姫の下で誓った正義、様々な物があった。
 しかし、あたしは、答えてしまう。
「なります。真の勇者に!」
 次の瞬間、あたしの仲間だった物の体から男根が抜き取られ、あたしのクリトリスと同化した。
 同時に、あたしの両手両足が治り、前以上の力と魔力が漲る。
 そして、女神がその姿を消しながら言う。
『貴女のプレイは、ずっと見ています。勇気ある行動を』
 あたしは、頷き告げる。
「はい。真の勇者として、女神様が求める幼女を神婚させていきます!」
 こうしてあたしの真の勇者としての旅が始まった。


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